アニメ「とある科学の超電磁砲(レールガン)」の感想

アニメ「とある科学の超電磁砲(レールガン)」の感想。
(※2回目の視聴を経て2019.12.1に大幅に加筆修正)

○視聴したきっかけ

 「only my railgun」→イメージソング
 「LEVEL5-judgelight-」→2学期の曲
 「future gazer」→新学期の曲
fripsideの曲を聴いて上記の印象を抱いたので、実際にアニメではどうなってるのかという興味から。「とある魔術の禁書目録」の外伝にあたる作品であることは理解していましたが、本編は全く見たことがなく、御坂美琴とレールガンという単語だけで入りました。



○優れた構成
ストーリー構成がしっかりしています。結構当たり前のことかもしれませんが、それがイマイチと感じる作品もあったりするので印象的でした。
全24話ですが、大きくは2部構成となっており、それぞれにボスキャラとテーマが設けられています(テーマについては後述)。基本的には御坂たちの日常と超能力絡みの事件を織り交ぜて、コメディ要素とバトル要素でキャラクターを引き立てる話がメインになっています。そして、そこで解決する事件はしっかりボスキャラへの伏線になっていて、そういう構成が好みなので嬉しいです。
特に印象的だったのは第1話。御坂美琴というキャラクターや学園都市や超能力などの世界観について簡潔に説明した作りがとても綺麗で、本編を知らなくても観れることが分かった上で以降も期待できるので、すぐに続きが観たくなりました。
強いて気になるところを挙げるとすれば、15話から何話か続くサブキャラに焦点を当てた回。それ自体は良いことではあるのですが、事件やバトルが起こらず少し中だるみを感じました。


御坂美琴の成長テーマ
優れた構成に繋がるところもありますが、2部とも御坂美琴の成長に繋がるテーマが設けられています。これが良い点だと思うのは、私が「主人公が最初から強いバトル物が好き」という好みの問題もあると思います。
1部目は「超能力が使えない者の劣等感」です。
御坂も元はレベル1の能力者であり、努力の積み重ねでレベル5まで辿り着いたのですが、彼女にとって「目の前に置かれたハードルを乗り越えたいと思う」のが自然なことから
かそれを特別なことだとあまり思っていません(誇り自体は持っている)。
なので、才覚に恵まれなかったり諦めてしまった能力レベルの低い人間は対比の存在となり、能力レベルを強制的に上げるレベルアッパーが絡んだ事件を通じて御坂がそういった
2部目のテーマは「周りとの協力」。御坂は能力が備わっていることに加えて性格的にも真っすぐで正義感や責任感が強いため、問題を解決するために1人で背負い込み過ぎなところがありますが、
それをみんなで協力して解決するのが2部目のテーマでしょう。そういう意味ではサブキャラに焦点を当てた回が続いたことも納得感はありますし、最終回では白井佐天との連携で相手を倒したというのも流れが良かったです。



○楽曲について
only my railgun」が1クールOP、「LEVEL5-judgelight-」が2クールOP、「future gazer」がOVAのOP……と、ある程度は印象通り(?)でした。
OP映像は割と良かったです。ただ、気になったことは2つあって、1つはどちらもサビ入りの瞬間の画が動きの少ないものだったことへの違和感(それぞれ、御坂が電車から遠くを見つめてる、テレスティーナ1人の構図)。もう1つは「どちらも走るシーンがあり1クール目は4人で走っているが2クール目は御坂1人であること」です。
only my railgun」については1部2部とも最終回のバトルシーンで流れるのですが、御坂の気持ちを語らう場面での落ちサビの相性の良さが光っていました。今思うと、これだけの良曲をOPや挿入歌としてに使えるのは贅沢な話だと感じました。因みに1部EDの「Dear My Friend-まだ見ぬ未来へ-」も好きです。



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と言った具合です。主人公が圧倒的に強い物語の方が好きなので、とても面白かったです。
2013年にこの記事を書いた時点ではアニメ作品を10作も観たことないくらいだったので、どれだけ良い作品だったかにあまり気付けておらず、2回目を観てそれを感じたので感想を書き直すことに至った次第です。