幼い子供に話しかけるとき敬語を使うべきか

子供に話しかけるとき、敬語を使うべきかどうか。ここでの“敬語”は尊敬語や謙譲語も含んでいますが、丁寧語という意味合いが大きくなっています。


初対面の人に話しかけるとき。相手に関わらずこちらの口調は敬語になります。年上・年下・身分などに関わらず、話しかける相手を1人の人間として認識して失礼のないようにするために相手を敬う形です。敬語を使わないで話ができる相手はその人が自分より対等かもしくはそれ以下(正確に言うと自分より上でない)である人だと思います。よく店員さんに「これ一緒に入れといて」「注文いい?」という風に話している人を見かけますが、これは自分が顧客であったり相手より年上であろうと判断できることから敬語を使わないで話をするのでしょうが、そういうのがよくないとは言いませんが私にはちょっとその考え方は分かりません。
余談ですが、「お客様は神様」というのは供給者側の表現であって、需要者である顧客が自分の言い分にするのは間違ってますよね。


では、話しかける相手が幼い子供のとき。子供に幼いという修飾語をつけたのは、敬語を使われずに話しかけられて「子供扱いされてる…」と感じるような子供など敬語の意味が分かっているような子供を省くためです。幼い子供相手では多くの人は無意識的に敬語なんて使わないと思います。自分がその子供に比べれば大人であることが分かっていることから敬語を使わないというのも理由のうちにはあるかもしれませんが、1番大きいのは相手が敬語の価値を分からない可能性がある(それどころか敬語が分からない可能性も)ということではないでしょうか。初対面の相手に失礼のないようにするのが敬語を使う目的であるので、子供に話しかけるときは敬語を使わない方が子供に近い立場で話しかけているという点では失礼がない形をとれていると考えることもできます。


すぐに思いつくのはこんなところでしょうが、そんな私は幼い子供に対しても敬語を使って話をします。とは言っても「おっしゃる通りです」「ご覧になりますか?」と言っても伝わらないかもしれないので丁寧語を使います。というか、子供に敬語を使うと言っても普通はこのレベルですよね。
ちょっとだけ調べてみましたけど、割と意見は分かれていて、接客などの立場であればやはり当然敬語を使って話すということになっているようですね(中には自分は敬語で話したいのに上司に叱られたという人もいましたが)。あと敬語を知らない子供に相手を敬うということを教えるために敬語を使うという考え方もあるようです。


まあ偉人が「おばあちゃんが言っていた。『子供は宝物……この世でもっとも罪深いのは、その宝物を傷つける者だ』」って言ってましたので、子供に対してもちゃんとした対応をとりたいものです。


こんなこと考える私が大人げないのは間違いない((