ドーブルの特性の選択

ドーブルの特性について。
マイペース、テクニシャンに加えて夢特性のムラっけの3つです。



トリプルバトルにおけるドーブルは非常に強いキャラです。
ダークホールが強力で、眠りを瞬時に回復できるのはカゴの実とラムの実の2つしかなく道具は重複できないので、真ん中でダークホールを打てば少なくとも1匹は必ず眠ることになります(特性で眠りを防ぐポケモンは除きます)。また、ダブルバトルではドーブルダークホールを当てている間に行動できるポケモンは1匹しかいませんでしたが、トリプルバトルでは2匹もいます。火力がないために攻め手を欠く印象もありますが、6匹全部を選出できるので残りの5匹でカバーをすることができます。
強いのはダークホールだけではありません。ドーブルは全ての技を覚えるために、全ポケモンが両立できない技の組み合わせを成立させることができます。先にも書いたように周りの5匹で火力面をカバーすればいいので、ドーブルが補助技を中心に味方を全力でサポートする構成にすることができます。


とりあえず、テクニシャンに関しては猫騙し+αで誰かを落としたいときなどでしか利用しない特性なので考えない方針にします。あとマイペースで威張る+大爆発orVジェネレードも考えません。


したがって、今まではマイペース一択でしたが夢特性が解禁されました。
ムラっけの効果は、毎ターン終了時に攻撃・防御・特攻・特防・素早さ・命中・回避の能力のうちどれかが2段階上がりどれかが1段階下がるというものです。2段階上がって1段階下がるのでお得なようには見えますが、実際は使わない能力もあるので本当にプラスと言えない場合もあります。


一旦、ドーブルの型について考えます。簡単に分けると
1.ダークホールで眠らせて相手の行動を止めることを重視している
2.ダークホールの選択肢も見せるが他の技を使って味方のサポートをする


ドーブルが採用される理由は大きくこの2つになります。1の型の例としては、拘りスカーフを持たせて相手に行動される前にダークホ−ルを狙ったり、トリックルームパーティで相手が放置できないのを読んで見切りで防御をした後に、最遅の素早さからダークホールを打つものです。相手が眠っている間に攻撃をして相手を殲滅したり積み技を使って全抜きの体勢を整えるときに使います。2の型の例は、気合の襷を持たせて猫騙しやこの指止まれをしながら隙あらばダークホールを使います。主に、トリックルームや誓い技の発動・スキルスワップ系など味方で少しだけ時間のかかるコンボを使うときなどに使います。ダークホールが脅威なのでダークホールを重視していない型であっても相手がドーブルを放置をすることはできません。
これらを踏まえてそれぞれの能力変化について見ていきます。


攻撃・特攻→基本的に使わないので上がろうが下がろうが関係がない。
防御・特防→上がると強い、下がっても元々の耐久が低く気合の襷もあればあまり関係ないと見られがち。
素早さ→拘りスカーフを持たせるような型で下がるとまずい。上がることで勝ち筋が残ることも。
命中→上がるとダークホールがより強力に。下がっても相手からすればダークホールの脅威自体は消えていない。
回避→上がると勝ち筋が残せてラッキー、下がってもそこまで変わらない。


という具合です。これらを一言でまとめると、1のようにダークホールを重視している型はムラっけによって能力が上昇するメリットよりも能力が下降するデメリットの方が目立ちます。ダークホールを使うのが役割なので、マイペース一択の時代から種族値ダークホールの命中もある程度慣れてしまっていることもあり、能力が下がったときに最低限の仕事ができると言えない点がそうさせていると思います。
逆に命中の項で“下がっても相手からすればダークホールの脅威自体は消えていない”と書いたように2の型はムラっけの方が向いています。ダークホールを警戒させつつ他の補助技で仕事をするために、命中や素早さが下がったからと言ってもこの指止まれやワイドガードなどで仕事はできます。


ムラっけドーブルの強力なところは使われている側がマイペースのときよりも放置しづらいことだと思います。巡り合わせにもよりますが、相手からすれば回避や素早さの上昇から自分のダークホール対策をかわされてしまう可能性もありますし、もし挑発や神秘の守りでうまく防いでいても放置してしまった間の能力上昇によっては対策技の効力が切れたときに対処できなくなっていることもあります。使っている側からも期待しているよりも仕事をしてくれない可能性はあるものの、短いターンで残った勝ち筋へと導くことができる点は他の特性にはない強さだと思います。


因みに、まだトリプルでムラっけのドーブルを使ったことはありません。採用したことのあるドーブルは最遅型とスカーフ型と襷型で、襷を持たせた型はダークホールを重視していないのですが、当時はムラっけのドーブルが解禁されていませんでした。まあ、この指止まれを使って威張るを吸収しても全く困らないというのは結構好きなんですけどね。