見せ合いあり64構築〜600族縛りパーティ〜

昨年末の身内の忘年会で対戦会を行いました。6人のうち、ポケモンの現役は私含めて2人だけでしたが、これを機に休止していた人たちも再開してくれれば、と思いました。全員で総当たり戦をして結果は5-0で優勝でした。
ダークホールはありのはずでしたが、当日になって「なし!」ってことになりました((


〜パーティ〜
ラティオスメタグロスバンギラスランドロスクレセリアボーマンダ



ラティオス ひかえめ ふゆう
155-×-102-199-130-162 B.12 C.244 S.252
りゅうせいぐんりゅうのはどう、かみなり、トリック@こだわりスカーフ


メタグロス いじっぱり クリアボディ
183-192-150-×-127-90 H.220 A.156 D.132
コメットパンチ、しねんのずつき、じしん、アームハンマー@こだわりハチマキ


クレセリア なまいき ふゆう
226-×-145-123-166-81 H.244 B.36 C.224 D.4
サイコショック、めざめるパワー(炎)、てだすけ、トリックルーム@オボンのみ


ボーマンダ ひかえめ いかく
171-×-100-177-101-152 H.4 C.244 D.4 S.252
りゅうのはどうだいもんじハイドロポンプ、まもる@いのちのたま


バンギラス いじっぱり すなおこし
207-202-133-×-120-75 H.252 A.236 B.20
いわなだれかみくだく、ちょうはつ、まもる@いわのジュエル


ランドロス うっかりや すなのちから
164-148-110-181-90-153 A.20 C.236 S.252
だいちのちから、いわなだれ、とんぼがえり、まもる@きあいのタスキ


種族値600のポケモンだけで組んだ3.6kパーティ。
このコンセプトを保つとその他の選択肢はカイリューラティアスガブリアスヒードランサザンドラのみです。これらのポケモンだけでバランスのいいパーティを作るのは難しいですが、ラティアス+メタグロス+バンギラスクレセリア+メタグロス+ボーマンダバンギラス+ランドロス+ラティオスという組み合わせを軸にしたパーティはいくつもあったので何とか戦えるのではないだろうかと思って作成しました。


まず、最初に決めたのはバンギラスです。種族値が600で氷を半減できるポケモンメタグロスヒードランのみだったので霰パーティに好き放題に吹雪を打たせないためには必要となってきます。また、晴れや雨などその他天候パーティに対しても好き放題されないようにするためにも必須レベルだと思います。
次に決めたのはランドロスです。種族値600のポケモンの中でメタグロスのコメットパンチを半減できるのもメタグロスヒードランのみです。なのでメタグロスを縛れるようなポケモンを使いたいのですが、ヒードランを入れると格闘タイプが面倒になるのと雨パーティのメタグロスを処理できないので入らず。
バンギラス+ランドロスの組み合わせ自体は相性が悪くないのですが、候補に挙がるポケモンが限られている以上、よくある型のポケモンを組み込むだけでは補完ができません。なので、ここでは意表を突く火力を求めて拘り鉢巻持ちのメタグロスを採用することにしました。攻撃範囲が優秀、威嚇では止められない物理ポケモン、1発で倒れることが少ない、と拘りアイテムと非常に相性がいいです。一見するとスタンダードなパーティにも見えるのでメタグロスが拘り鉢巻を持っているとはあまり考えないと思うのでそこでダメージレースで有利になれるようにしたいです。
ここで3匹が決まりましたが、バンギラスメタグロスも素早さが遅いので素早さ操作する手段を持っているポケモンを入れたいです。とはいえ、電磁波や凍える風もありますが、こちらの相性補完に限界があるため展開スピードが遅く感じました。ということで、トリックルームを検討して、種族値600のポケモンで唯一トリックルームを習得するクレセリアを使うことにしました。
素早さ操作手段を取り入れたとはいえ、相手にローブシントリトドンなど遅いポケモンがいる場合は自由に動きづらく、トリックルームに関わらず動かせるようなポケモンが必要です。そこでラティオスを採用することにしました。ラティオスは使用できるドラゴンタイプの中で最も特攻が高く、ドラゴン技は半減されにくいので相手の弱点を突くような戦い方をせずに済み、「低種族値だけど動ければ活躍の余地がある」ようなポケモンを流星群で薙ぎ払うことができます。
残っている種族値600のポケモンは、カイリューヒードランボーマンダラティアスガブリアスサザンドラです。この中から威嚇があるという理由でボーマンダを6匹目のポケモンにしました。消去法的な部分もありカイリューメタグロスに入らないであろう先制技を使えますがマルチスケイルとバンギラスの相性が悪く、ヒードランナットレイハッサムに強くなるものの相手の地面と格闘が一気に辛くなってしまいます。ガブリアス地震メタグロスバンギラスを攻撃したいのにメタグロスが守るを選択できないので入れません。ラティアスは拘りアイテムを持たせての採用を考えましたが、クレセリアトリックルームなどとの柔軟性の部分で噛み合わないと思ったこととメタグロスに打点が欲しかったので入らず。残ったボーマンダサザンドラで、行動できなくても出せば威嚇が発動して味方を守れるボーマンダを選びたいです。
普通のパーティよりも相性相性が良くないので、相手の意表を突いて強気に攻めていく必要があります。ランダムマッチで対戦したときもそこまで負けはしませんでしたが、相手のミスに助けられた場面が非常に多かったのでやはり完成度としては良くないです。ただ、3.6kのコンセプトを保ちながらできるパーティは今の私としてはこの程度で限界です。


>バンギラス(選出:先発4+後発1=5)
雨パーティや霰パーティから天候を奪うことができる点が重要ですが、バンギラスはタイプの組み合わせの関係で他の種族値600のポケモンとは強い相手が異なってくるので、特性が砂起こしでなくても採用する価値はあったと思います。
まず、技は悪タイプの安定した打点になる噛み砕くと岩雪崩と守るが必須になりますが、残りの1枠は自由です。クレセリアバンギラスの並びになったときにメタグロスを75%地震+手助け75%地震で倒せるように地震が欲しかったのですが、コンボパーティのように補助技を織り込んでくる相手に対する対策が薄かったので挑発を入れました。威嚇のポケモンと組ませたムシャーナブルンゲルなどは噛み砕くで倒すよりも挑発を使う方がコンボを止められる可能性があります(実際はダークホールがなしになったのでメンタルハーブ持ちが多少増えてもおかしくはなかったですが)。
持ち物は岩のジュエル。何度も書いているように相性補完に限界があるので、天候合戦になった際に相手を先に崩すために火力を重視したいと考えたからです。
それに伴ってジュエル75%雪崩+砂嵐でH194B105サンダーを倒せるように攻撃に振って残りはメタグロスのコメットパンチを耐えるように配分しました。素早さは最遅シャンデラより遅い75です。


>ランドロス(選出:先発1+後発1=2)
特殊地面技でメタグロスを倒せるようになるだけではなく、バンギラスと組むことで火力を引き上げることができます。
確実に必要なのは大地の力と守るです。残りは色々な技から選択になりますが、岩技がないと格闘+ウルガモスのような組み合わせが辛いと感じたので岩雪崩を入れます。最後の技は蜻蛉帰りにすることで交代際にもダメージを加算させることを意識しました。バンギラスがヨプ持ちではないのでめざめるパワー飛行も欲しかったのですが、今回は見送りました。
配分は砂の力+大地の力で特殊耐久に振ったメタグロスを倒せるように特攻重視。素早さに補正をかけることはできなくなってしまったので、とりあえず153までは伸ばしておきます。残りを攻撃に振りました。ランドロスの耐久が低いことと砂嵐のダメージを受けない相性の良さも買って持ち物は気合の襷にします。
ただ、ランドロスで1番使う技のイメージが岩雪崩であったこととめざめるパワーを採用しなかったこともあって、CSベースの配分をASベースと勘違いしていることが何回かあったので反省です((


>メタグロス(選出:先発1+後発4=5)
拘り鉢巻を持たせて相手の意表を突いてダメージレースで優位に立ちます。技構成は主力のコメットパンチ、ロトムや格闘にも通る思念の頭突き、疑似格闘タイプとして扱うためのアームハンマー、対メタグロスで範囲攻撃の地震とすぐに決まりました。トリックがあると便利な場面も多いですが、トリックを当てたい相手は他で何とかすることにします。バンギラス以外のポケモンは浮いているので地震が非常に使いやすいです。
コメットパンチで無振りのラティオスが倒せるまでは確実に攻撃を上げますが、味方の能力を見て適当な値に設定しました。残りは特防とHPに按分してガブリアスのジュエル+75%地震ボーマンダの75%熱風を意識した値にしました。メタグロスの技を2発耐える調整にしているポケモンは鉢巻+手助けの火力で一気に潰します。


>クレセリア(選出:先発2+後発1=3)
このパーティを使う上で要となるポケモン。他のポケモンを生かすためにもクレセリアに仕事をしてもらわないと困ります。
クレセリアは味方の行動回数を増やすことと味方の火力を引き上げることの2つです。前者のために今回はトリックルームを採用しました。後者は威張るか手助けかその2つの両立ですが、バンギラスメタグロスの素早さがクレセリアと前後することと神秘の守りやラムの実はクレセリアを軸にしたコンボ前提で使いづらいことから手助けにしました。残り2つの技は攻撃技が欲しかったので威張るは入らず。1番ダメージが取りやすくサンダーなどの身代わりも壊せるサイコショックメタグロスに打点を持つための目覚めるパワーでナットレイを攻撃したかったので炎を選びました。
メンタルハーブは腐りやすいので、持ち物はオボンの実。食べ残しだとすぐに持ち物が判別してしまい挑発を受けてしまうのでなしです。
配分は特攻を重視しています。バンギラスラティオスメタグロスは大事に扱わないといけない場面が多いので、クレセリアの攻撃でダメージを加算させることで攻撃圏内に入れやすくしています。
シュバルゴメガホーン耐えとオボンの実込みでC216シャンデラシャドーボール耐えを確保した残りが特攻です。本当は素早さは83〜89が良かったのですが、今回はBWGSの個体を流用したので81です。
余談ですが、GSでの配分の意図です。H209B111ホウオウの身代わりをサイコショックで破壊できて、C222カイオーガの雨+眼鏡+75%潮吹き耐えや白金玉ギラティナシャドーダイブを耐えることができます。
1つミスをしたと思ったのは対ハッサムで、ラティオスの流星群+クレセリアの目覚めるパワーで倒せるはずだったのですが、素早さの遅い個体だったためハッサムに先に虫食いを打たれてしまいます。ここは反省が必要です。


>ラティオス(選出:先発2+後発1)
タイプに偏りが出てしまう以上、鉢巻メタグロスのように誰かが無理をしないといけないので拘りアイテムは誰かしらに持たせることが決まっていましたが、トリックの入りにくいメタグロスに比べてラティオスはトリックを入れやすいと思ったのでラティオスに拘りアイテムを持たせます。ただ、眼鏡を持たせてしまってはラティオスとミラーになったときに50%の勝負に強気に出る必要があるので、拘りスカーフを持たせることにしました。クレセリアの手助けによって眼鏡級の火力を引き出すこともできます。
鋼タイプの攻撃を半減できないポケモンばかりなので流星群を鋼タイプに受けられてこちらが交代を強いられる場面が怖いので、相手のラティオスは竜の波動で倒したいです。ここで04年の竜の牙+ドラゴンクローでラティオスを倒す調整の控えめラティオスを思い出して竜の波動で相手のラティオスを倒すべく性格を控えめにすることにしました。最近のダブルバトルでは拘りスカーフのラティオスをあまり見ませんし、相手が臆病拘りスカーフだった場合はラティオスを失ってしまいますが、眼鏡の火力でないことが分かり拘り状態にあることが分かればまだなんとか戦えそうです。
技は手助けと組み合わせたり低い耐久のポケモンを薙ぎ払う流星群、ラティオスを倒す武器で安定感重視の竜の波動、相手のコンボ妨害のトリックはすぐに決まります。最後の1つはメタグロスにダメージの入りやすい技がいいのですが、スイクンのような物理耐久の高い水ポケモンもそれほど得意ではないので最後は雷にしました。そもそもあまり積極的に使う技のスペースでないので10万ボルトよりもメタグロスにダメージを取りやすいです。
努力値は、竜の波動で無振りのラティオスを倒せる特攻をまず確保して素早さを最速ワルビアル抜きにしました。ここから防御に振るか素早さに振るかで分かれますが、メガヤンマヒヒダルマも面倒だったので、結局下手に素早さを落とすことはせず耐久は乱数に空気を読んでもらうことにしました。一応、A160ナットレイのジャイロボールを最大乱数以外で耐える耐久です。



>ボーマンダ(選出:先発0+後発2=2)
選出回数は1番少ないと思います。しかし、見せ合いにいるだけで相手のシュバルゴハッサムの攻撃が一貫しやすいイメージを持たせないことができるので重要です。
攻撃技は鋼タイプを攻撃できる大文字とパーティで攻撃がしづらくなっているヒードランを攻撃するためのハイドロポンプ、主力の竜の波動と守るで全て埋まってしまいました。実はダブルでボーマンダを使ったことはほとんどないのですが、最近のボーマンダはドラゴンジュエルが多いようで。ボーマンダに火力を持たせることで足を引っ張りにくくすること(特にロトムが倒せるのは重要)、威嚇のために何度も交代することからジュエル使用後に火力がなくてもさほど問題にならないことが理由の多くになると思いますが、今回のパーティは何度も交代することもしないので竜の波動の方が相性が良いです。
めざめるパワー飛行も欲しかったのですが、ハイドロポンプを優先したので入らず。ハイドロポンプは命中が低いので積極的に使いたい技ではないのですが、バンギラスに弱いポケモンを増やしたくなかったのでやはり入れざるを得ません。
持ち物を命の珠にしたので、配分は特攻と素早さ重視です。ダウンロード対策が結構重要になってくるので、防御にはあえて努力値を振りませんでした。