トリプルのソーナンスの配分案。
先に育成の方針だけ。
・C194サザンドラの拘り眼鏡悪の波動耐え
・HPは偶数
・ソーナンスのミラーは速い方が有利
トリプルバトルではソーナンスの入るパーティを見ることも多くなりました。
トリプルバトルの特徴として、6匹全員を選出できるので1,2匹は補助に徹するだけのポケモンをパーティに入れることができる点や天候の恩恵を受けるポケモンが多く天候変化ができる特性を持つポケモンの交換合戦が行われる点、また威嚇や猫騙しが強力なカポエラーの使用率が非常に高い点などが挙げられます。
そういった相手に対して特性が影踏みのソーナンスを用いると、補助に徹するポケモンは繰り出す技を変えて柔軟な対応をさせず、天候変化ができるポケモンを引っ込めることができずに天候を握ったままにできたり、カポエラーのような火力の甘い物理主体のポケモンは甘えるで弱体化させられたまま引っ込めることができなくなります。
アンコール以外にも状態異常を防げる神秘の守り、交代できない物理ポケモンに使える甘える、挑発をされても技を出すことができて相手の範囲攻撃を返してダメージにできるミラーコートとカウンター、道連れ、など最低限の能力は揃っているので、意外と上に書いたような使い方を実践することができます。
そんなソーナンスの配分案を考えます。
とりあえず、サザンドラの拘り眼鏡悪の波動は最低限耐えておきたい攻撃です。ソーナンスはHPに比べて防御・特防が低いので、努力値を使ってHPを1上げるときよりも防御・特防を上げたときの方が物理・特殊共に耐久力の変化率が大きくなるのは有名な話です。したがって、HPには振らずに考えるので特防を伸ばすのですが、性格補正をかけていないと眼鏡悪の波動を耐えないことが分かります。同様に残りをHPに振るよりも防御に振った方が耐久は高くなるので、特防を最大まで伸ばしていても耐えたい攻撃を耐えてくれない場合以外はBDベースに配分を考えるのが良いでしょう。
持ち物は集中攻撃などであっさりと倒されないように耐久を引き上げるためにオボンの実にするのが一般的です。その際に、HPを奇数にしていると怒りの前歯を受けたときにオボンの実が発動しないのでHPは偶数にすることをオススメします。
あまり関係ないでしょうが、HPが4の倍数だとオボン込みで悪あがき反動5回で倒れてしまうこと、オボン込みで天候ダメージを21回耐えるHPは(270,271,287)の3つしかないのでHP270という数値は個人的に気に入っています。
もう一つ。素早さですが、シングルでも有名な話でソーナンスvsソーナンスのタイマンではPP消費合戦になってしまうので素早さの高い方が先に悪あがきを打ち始めてしまうので負けてしまいます。しかし、ダブルバトルやトリプルバトルの場合は隣のポケモンの行動を抑制することができるので勝手が違ってきます。遅いソーナンスはアンコール以外の行動を取ると速いソーナンスにアンコールをされてしまうので、影踏みで相手の行動を制限するだけの仕事しかできず、これはまさにミイラ取りがミイラになるという状況で補助技だけのポケモンを相手ソーナンスにキャッチされる形になってしまいます。そのため、タイマンで戦うわけでないダブルトリプルのソーナンスは速い方が有利になります。もし、ソーナンスのタイマンになる状況が発生したとしてもそれまでの隣のポケモンからの蓄積ダメージを小さく抑えることができそうなのは速くてアンコールで相手のソーナンスを自由に動かせないようにした側になると思います。
また、余談ですが悪あがきの火力ですが、5回打ってもソーナンスのHPを1/4以上削ることができないのでイカサマや威張るに備えて素直に攻撃は下げておいた方がいいです。
〜配分案1〜
○ソーナンス おだやか かげふみ
270-×-106-×-121-53 H.36 B.220 D.252
ミラーコート、あまえる、アンコール、しんぴのまもり@オボンのみ
・怒りの前歯でオボンの実が発動
・オボンの実込みで天候ダメージ21回耐え
・C189ゾロアークの悪のジュエルナイトバースト耐え
・A200ハッサムの拘り鉢巻蜻蛉帰り耐え
・A204バンギラスの命の珠噛み砕く耐え
→HP実数値270を確保した型。特殊耐久を下げてもよさそうですが、特防の実数値が2下がるのでダメージの変動は大きく少しダメージを受けた状態からでもサザンドラの眼鏡悪の波動を耐えるようにしておいた方がよさそうで、特に耐えたかった物理攻撃も見当たらずゾロアークのイリュージョン相手に事故を起こすこともなくなっているので、この配分が最も扱いやすいのではないかと個人的には思っています。
素早さの値は無振りの53ですが、これは最遅55族より1だけ遅くなっています。もっと下げておくことでトリックルーム中に強さを見せる面もありますが、下げてもモロバレルなどより遅くはなれないこと、ソーナンスのミラー、速いモロバレルに先手で神秘を貼る、などの理由から素直にこの値にする方が良さそうです。
〜配分案2〜
○ソーナンス おだやか かげふみ
290-×-86-×-121-53 H.196 B.60 D.252
ミラーコート、あまえる、アンコール、しんぴのまもり@オボンのみ
・怒りの前歯でオボンの実が発動
・C216シャンデラのジュエルシャドーボール耐え
・A167トルネロスのジュエルアクロバット+アクロバット耐え(オボン込み)
・A205ドリュウズの命の珠75%地震+砂でオボンの実が発動
・A205ドリュウズの命の珠75%地震2発+砂×2耐え(オボン込み)
・ランク+6のA166テラキオンの75%岩雪崩耐え
→サザンドラではなくシャンデラの攻撃まで耐えるように振った型。ヒードランの晴れジュエル75%噴火なども耐えるようになるので特殊耐久に関してはかなり厚いです。残りは全て物理耐久に割いたものの比較的やわらかくなってます。
(H,B,D)=(292,85,119)とすると同じ耐久を確保しながらオボンの実のHP回復量が1大きくなったりもしますが、変化率を見るとやはりD121の方がダメージが変わりやすいような気がします。
〜配分案3〜
○ソーナンス おだやか かげふみ
266-×-108-×-118-57 H.4 B.236 D.236 S.28
ミラーコート、あまえる、アンコール、しんぴのまもり@オボンのみ
・怒りの前歯でオボンの実が発動
・C194サザンドラの拘り眼鏡悪の波動耐え
・A200ハッサムの拘り鉢巻蜻蛉帰り耐え
・A204バンギラスの命の珠噛み砕く耐え
→ソーナンスのミラーに有利になれるように少し素早さを上げた型。配分案1と同じ程度の物理耐久を保ちながら最低限の特殊耐久であるサザンドラの攻撃を耐えるようになっています。物理耐久をどこまで妥協するかによって、素早さを上げられる範囲は変わってくると思いますが、最低でもA205ドリュウズの命の珠+地震+砂ダメージ程度は耐えて欲しいので落とせる防御は89程度になり素早さは速くても76程度になるのではないでしょうか。しかし、素早さが遅いことでトリックルームをしたポケモンにアンコールを掛けたりすることもできるので今回の配分ではブルンゲルより1遅い値までで留めています。
どういう配分であれ大事なのは最初に挙げた育成方針のうち上2つを満たしていることになると思うので配分を考えるのを面倒に感じた人は適当な穏やかBDベースで使用すれば良いのではないでしょうか。