天然ヌオーの配分案

シングル用の天然ヌオーの配分案。
めざめるパワーを使う予定などもないので個体値は6Vを前提にします。
乱数耐えのものは「○○耐え()」という形で示すことにします。



最近のシングルバトルでは、殻を破るや蝶の舞といった性能の高い積み技や剣の舞や竜の舞など4世代でもよく使用されていた積み技を性能の高いポケモンが覚えるようになって、これを軸に戦術を組み立てるパーティが多いです。積み技で数値以上に能力の上がったポケモンを対処するのは非常に難しいですが、ヌオーの夢特性である天然は相手の能力変化を無視することができるので、積み技を使った相手に対して能力変化を気にせずに戦うことができます。


積み技を利用して3匹全てを突破できるほどの性能を持つポケモン
ガブリアス(つるぎのまい)
カイリュー(りゅうのまい)
ドリュウズ(つるぎのまい)
バシャーモ(つるぎのまい)
パルシェン(からをやぶる)
ウルガモス(ちょうのまい)
ボルトロス(わるだくみ)
などでしょうか。他にもまだまだいるかもしれませんが、特に使用頻度の高いポケモンは網羅したつもりです。カイリューの拘り眼鏡流星群やパルシェンのめざめるパワー草などには対応ができないので注意は必要です。


簡単に計算をしたのですが・・・


○ヌオー わんぱく てんねん
201-105-137-×-95-55 H.244 B.156 D.76 残り32
じしん、ストーンエッジ、のろい、じこさいせい@オボンのみ
・A161パルシェンの氷柱針耐え(1回で最大21ダメージ)
・A205ドリュウズのジュエル地震+地震をオボン込みで1発ずつ耐え
・C177ボルトロスの気合玉2発耐え
(・A204カイリューの逆鱗をオボン込みで2発耐え)
(・C205ウルガモスのジュエル虫のさざめき耐え)
地震+命の珠反動×2でH186B81ドリュウズ1発
地震+命の珠反動×1+天候ダメージ×1でH156B91バシャーモ1発
ストーンエッジでH167B98ボルトロス2発
ストーンエッジでH188B85ウルガモス1発


ここまでが最低限のラインになるのではないかなと思います。もっとも、先述したようにカイリューガブリアスの流星群やパルシェンウルガモスのめざめるパワー草を考慮すると、受けるところから始まるので事故死する可能性も高く一任するのは危険ですね。
余談ですが、オボン持ちのポケモンで「○○2発耐え」調整をすると相手の1発目がジュエルでもオボン込みで2発耐えるようになることは覚えておくと便利です(HPを100、ダメージを50とか置いて1.5倍と2発を単純計算すると分かりやすいですね)。


〜配分案1〜
○ヌオー わんぱく てんねん
201-105-141-×-95-55 H.244 B.188 D.76
じしん、ストーンエッジ、のろい、じこさいせい@オボンのみ
・A205ドリュウズの命の珠地震をオボン込み2発耐え(最大乱数×1と0.99〜1.00の乱数×1の組み合わせ以外)
・A189バシャーモの命の珠飛び膝蹴りをBランク±0,+1時にオボン込み1発ずつ耐え(それぞれ最大ダメージが152,103)
・A218オノノクスの逆鱗をオボン込み2発耐え
・C177ボルトロスの気合玉耐え
・A175以下のガブリアスの拘り鉢巻逆鱗をBランク±0,+1でオボン込み2発耐え
・C199以下のウルガモスの虫のさざめきをオボン込み2発耐え

→色々と並べてみましたが、最低としたラインから防御に配分したものです。上の計算の通り、これだけ配分してもまだ物理耐久が足りていません。ボルトロスの命の珠気合玉は命中する可能性も含めて2発で突破される確率は5%以内に収まっているので妥協してしまうのもアリなんじゃないかと思います。


〜配分案2〜
○ヌオー わんぱく てんねん
202-105-137-×-98-55 H.252 B.156 D.100
じしん、ストーンエッジ、のろい、じこさいせい@オボンのみ
・C205ウルガモスの虫のさざめきをオボン込み2発耐え(最大乱数1回以外)
・C177ボルトロスの命の珠気合玉をオボン込み2発耐え(最大乱数×1と0.99〜1.00の乱数×1の組み合わせ以外)
・C125パルシェンハイドロポンプ2発耐え(最大ダメージが103)
・A171以下のガブリアスの拘り鉢巻逆鱗をBランク±0,+1時にオボン込み1発ずつ耐え

→最低としたラインから特殊耐久寄りに配分したもの。配分案1と違ってHPを上げているのは、D99にしてもウルガモスの虫のさざめきに対するダメージが変わらないのに防御側の乱数に変動が出るからです。


〜配分案3〜
○ヌオー しんちょう てんねん
202-106-106-×-127-56 H.252 A.4 B.4 D.244 S.4
たきのぼり、のろい、ドわすれ、じこさいせい@たべのこし
ラティオスの拘り眼鏡流星群耐え

→特殊攻撃の中でも使用率が高く火力がトップクラスのラティオスの拘り眼鏡流星群を耐える配分。ただし、ラティオスはヌオーに対して低リスクで繰り出すことができるので、火力の高い攻撃を何度も受けに回るとヌオー側が不利になってしまいます。そこで度忘れを使用することでラティオスを受け切れるようにした型。どちらかというと、ヌオーで全抜きを狙うイメージで使う方が良いかと思います。


配分案3のように無理やりラティオスの攻撃を耐えようとすると、物理耐久がかなり残念なことになってしまいます。幸い、流星群は特攻が下がるというデメリットがあるので、天然ヌオーに流星群を連打させて倒してもらうことで相手のその隙を利用できるように構築を組む方がヌオーの使い勝手は良いのではないでしょうか。


どこでも言われていることですが、火力耐久素早さとどれをとっても十分な数値を持っているとは言えなくても夢特性の存在で活躍できる余地があるだけ面白いですね。
こういうマイナー寄りなポケモンを好む人はマイナーなポケモンでパーティを組み始まるとマイナー気味なポケモンだけでパーティを組もうとしているのをよく見かけます。しかし、本当にそのマイナーポケモンが好きで活躍させてあげたいのなら、パーティを強くするために必要なメジャーポケモンは躊躇せずに組み込むべきだと思います。マイナー×マイナーだとマイナー故にどうしてもカバーしきれない部分があり負担が大きくなってしまうので、マイナーポケモンには最初からこなせるだけの決まった役割をはっきりと与えておいて他をスペックの高いメジャーポケモンで補完する方が決まった場面でしっかり活躍をしてくれるように思えます。
出来た形は1匹だけマイナー気味なポケモンが紛れ込んでいて浮いた存在に見えるようになりますが、それくらいの心意気を持ってパーティを構築したいですね。