東京トリプルオフ使用パーティ〜負けん気トルネロス+ガブリアス〜

8/25開催の東京トリプルオフに行って来ました。
実は予定が詰まっていて、19日のあんぐらオフに続き翌週日曜日に九州で行われているがにゅーオフに参加する予定でした。しかし、トリプルバトルのオフは関東地方ではおそらく2回目だと思われるほど稀少なものであるためこちらにも参加をしたいと思っていたところ、主催の方が途中退出も認可してくださったようで参加することにしました。
因みに、ちょうど8/24〜26にかけてwi-fi大会の期間となっていましたがどうしても全てを消化することができないためにwi-fi大会を見送ることにしました。


結果はCブロックを3-0で1位通過。今年の目標としてオフでの全勝優勝を立てていたのでチャンスが来たと思ったのですが、決勝トーナメント1回戦で負けてしまったためベスト8でした。


トリプルバトルはランダムマッチでダークホールが使用禁止になって以来、味方のファストガードを横取りしてしまったあの1回しか経験を踏んでいないため現在の環境は話を聞く程度にしか把握しておりませんでした。
↓↓味方ファストガードを横取りの際の記事
http://d.hatena.ne.jp/acewild53/20120214/1329145395


〜パーティ〜
バンギラスガブリアスルカリオクレセリアサザンドラトルネロス



トルネロス ようき まけんき
175-146-91-×-101-179 H.164 A.84 B.4 D.4 S.252
クロバット、とんぼがえり、おいかぜ、まもる@ひこうのジュエル


ガブリアス ようき すながくれ
183-182-116-×-105-169 A.252 B.4 S.252
ドラゴンクロー、じしん、いわなだれ、ほのおのキバ@こだわりハチマキ


サザンドラ ひかえめ ふゆう
171-×-111-190-111-150 H.28 B.4 C.220 D.4 S.252
りゅうせいぐんりゅうのはどうあくのはどうだいもんじ@こだわりメガネ


バンギラス ゆうかん すなおこし
207-202-133-×-120-59 H.252 A.236 B.20
いわなだれ、なげつける、けたぐり、まもる@くろいてっきゅう


クレセリア おだやか ふゆう
223-×-152-102-180-110 H.220 B.92 C.52 D.108 S.36
サイコショック、てだすけ、ひかりのかべトリックルーム@オボンのみ


ルカリオ ようき せいしんりょく
159-135-104-×-91-156 H.108 A.36 B.108 D.4 S.252
インファイトしんそくこのゆびとまれ、みきり@きあいのタスキ


簡単に今のトリプルバトルの前置き。
とにかくトリプルバトルではダークホールが強力でした。真ん中に置いて打てば相手の3匹に当たり眠りを即座に回復する木の実はカゴとラムの2種類しかないので打つだけで1匹はほぼ確実に眠る計算になります。ダークホールを使えるポケモンドーブルだけでしたが、ドーブルは全ての技を覚えることができる点でサポート要員としての性能が非常に高く、トリプルバトルの特徴として一度に3匹のポケモンを場に出せることから場にいる1匹のポケモンがサポートに特化した構成になっていても残り2匹で相手を削ることができるので火力が全くないポケモンでもそれが隙になることが多くはないです。
それほど強力だったダークホールが使用禁止になったことを受けて、これまでドーブルに隙を見せないようにするためにラムやカゴを持たざるをえなかったポケモンが別の持ち物を持ちやすくなったり特定の持ち物でないと活躍できなさそうなポケモンが幅を利かせてくるようになりました。トリプルバトルは場に繰り出すポケモンが多いだけに他のルールより強いギミックを取り入れることが可能になっていて、そういった多くのギミックに対する抑止力となっていたダークホールが消えてしまったことにより広範囲をカバーするのが難しく構築の難易度は昔より遙かに上がったと言って間違いないのではないでしょうか。


長々と書いたものの「○○はこう対策するのがよさそうだ」というのも明確には見えておらず、重力パーティが流行っていることから重力を使われたときに一方的にアドバンテージを稼がれないようにこちらも重力を利用するパーティを作成するのが良さそうなどと考えていましたが、そのように受け身になって構築を組むのも良くないだろうと判断して、やりたいことを押し出す構築にすることに。
そして、その「やりたいこと」が思いつかずに困っていましたが、トリプルバトルでずっと前からカポエラーを撲滅させたいと思っていたので、負けん気トルネロスを使用したパーティを作成することにしました。


負けん気トルネロスバンギラス+ドリュウズの砂パーティに入れるとトルネロスで威嚇や格闘を牽制できて強そうだというのは割と思いつく考えではあるのでしょうが、トルネロスは負けん気で攻撃が上がっても基本的には相手の場の1匹にしか攻撃が仕掛けられない上に耐久が低いので誰かを倒してもその際に倒される可能性も高く、相手の守るや交代なども考えると寧ろ不利な選択を強いられることが多くなるのではないかと思います。更に、ドリュウズの場合は砂状態で出さないといけないという制約までつくので、序盤に温存された威嚇ポケモンや格闘ポケモントルネロスを失ったころにドリュウズの前に立ちはだかることが目に見えます。
なので、今回はガブリアストルネロスと組み合わせることにしました。ガブリアスはタイプ一致の範囲攻撃を持っていることやトリプルバトルでは鋼タイプが構築に必須なレベルにはならないことも踏まえると単体としてのパワーは高く攻撃範囲は広いと言えます。


>トルネロス
トルネロスはかなり素早いポケモンに分類される上に火力も高く、メインの飛行技を端から端まで届かせることができるという点を含めて相手に非常に圧力を与えられるポケモンです。BW2になって夢特性の負けん気が登場。物理攻撃を抑える手段の筆頭である威嚇を受けると結果的に攻撃を1段階上げることができます。
技構成は、メイン攻撃技のアクロバットが必須。先にも書いたようにトルネロスはアクロバットの届くポケモンに強い圧力を掛けられるものの1匹しか攻撃できずに不利な選択を強いられることになります。今回のトルネロスは長く生き残ることで相手の威嚇を牽制するのが一番の役目であり、使い捨てのようには扱うべきではないと思ったので馬鹿力を入れる選択はせず。交代を駆使しながらトルネロスのうまい場所取りができるようになる蜻蛉帰りと相手の追い風に対する切り替えしとしての追い風を入れました。
努力値配分ですが、まずは素早さの最速を確保。負けん気は威嚇を受けると攻撃が上がる特性ということになっていますが、逆に言えば攻撃を下げられることはない特性なので多少攻撃が低くても問題ないと思い耐久に努力値を振りました。サザンドラの拘り眼鏡龍の波動やバンギラスの岩雪崩を意識しています。残りを攻撃に振ることで威嚇を受けて負けん気が発動したジュエルアクロバットでHP振りハッサム程度の耐久であれば高乱数で倒せるようにしています。
持ち物はアクロバットを有効に使うために飛行のジュエルです。


>ガブリアス
トリプルバトルにおける特性威嚇は非常に便利で、たとえば真ん中に出すだけで相手3匹の攻撃を下げることができます。このため、パーティで物理耐久を確保するのに威嚇が利用されることが多いのですが、相手が負けん気トルネロスの存在を恐れて特性が威嚇のポケモンを繰り出すことを渋っている間に高火力で暴れるポケモンとしてガブリアスを採用しました。適度にスピードと火力があることや攻撃を半減で受けられにくいこともそうですが、最も評価しているのは耐久も適度にあるので上から縛ることで行動を許さないような対策を取りづらくさせていることです。
耐久も大事なので火力を求めてあまり考えずに拘り鉢巻を持たせてしまいましたが、これは失敗でした。このパーティでは攻撃面の中心となるポケモンの弱点が被っていることもあり相手の追い風やトリックルームなどを逃げ切るのには少し苦労します。先述したように耐久も高いポケモンであるので、無理やり受けて守るでターン数を消費させる立ち回りができるようにするべきでした。そのため、持ち物は命の珠などの強化アイテムが良かったと思います。
肝心の技ですが、メインのドラゴンクローと範囲攻撃の地震を確定。ドリュウズを攻撃する手段が地震以外にも欲しかったのですが、アクアテールでは隣にトリトドンがいるときに打てないので炎の牙を採用。瓦割という選択肢もあったようですが気付いていませんでした。最後はもう一つ便利な範囲攻撃として岩雪崩を採用。逆鱗を打ってしまうと、相手にトリックルームなどで切り替えされたときに厳しいと感じたので採用はしませんでした。
努力値の配分は、まず素早さの最速を確保。残りは技の威力を補うためにすべて攻撃に配分。素早さを切る選択もありそうですが、トルネロスの追い風は積極的に使う技ではないと思ったので素早さは最速を確保したいです。


>サザンドラ
トリプルバトルでトップクラスのスペックを誇るドラゴンタイプのポケモン地震熱風潮吹き放電といった範囲攻撃に対する耐性を持ち合わせていて、竜の波動と悪の波動が端から端まで届く器用さに加えて流星群の火力で遅いポケモンに対して圧倒的な圧力を掛けることができます。特性が浮遊なのでガブリアス地震を打つ際の相性は攻撃範囲までを見ても悪くありません。また、火力の高いドラゴン2匹での制圧力は魅力的だと思いました。
今回はそのスペックを最も活かせる拘り眼鏡を持たせての採用。技は遅くて耐久の甘いポケモンなら簡単に1匹倒せる流星群、端まで届いて便利な上に火力も出せる竜の波動と悪の波動が確定。残り1枠は気合玉、大文字、大地の力、などから採用することになるのでしょうが、どうせめったに使わない技だと思ったので試験的に範囲攻撃である熱風を採用してみました。特に、誰を倒したいという目標はなく、たとえばサザンドラで相手2匹を倒さなくてはいけない状況になったときにあればそれを叶えられるかもしれないと思っただけです。
努力値配分ですが、本当は臆病で採用したかったにも関わらず時間がなく手元にいた控えめ個体を採用。ルカリオのこの指止まれがあるのでここの素早さを切って火力を上げる理由があると納得させました。この個体の配分は素早さを最大まで上げて「ラティオスの拘り眼鏡流星群耐え」ポケモンを等倍の悪の波動で2発で倒せるように設定して、残りを耐久に振ることで威嚇の入ったテラキオンインファイトボーマンダの竜の波動を高乱数で耐えるようにしています。


>バンギラス
場に出すだけで天候を変化させることができるという点はトリプルバトルでもやはり強力です。これもまた種族値の高いポケモンで砂嵐が舞っている状態のバンギラスにほとんどダメージを与えられないというポケモンも多く支配力はかなり高いです。特に、場に出すポケモンが多いだけあって天候の恩恵を受けるポケモンが多く天候利用パーティの抑止力とするために採用しました。
技は便利な範囲攻撃の岩雪崩。黒い鉄球を持たせることにしたので投げつける。温存させたいことが多いポケモンなので守るも必要で最後の1枠を噛み砕くにするかけたぐりにするかで考えましたが、ヒードランに対する打点が薄いことからけたぐりを採用しました。噛み砕くで攻撃したいポケモンは極力サザンドラでなんとかしたいです。
努力値配分ですが、育成が間に合わなかったのでダブルの個体を使いまわしました。メタグロスのコメットパンチを耐えるように配分して残りをすべて攻撃に振っています。
持ち物を黒い鉄球にしたのは、ここまでの3匹がトリパ相手には速すぎて何もできないポケモンな上に、トリックルーム下で天候を奪うためにバンギラスを交代で出してもその際の消耗で行動できずに倒れる可能性が十分に高いかと思ったからです。


>クレセリア
雨パーティに対してトリックルーム+バンギラスで対策をしようと思っていたので、最初は水技に耐性のあるブルンゲルを採用していたのですが、パーティに特性が威嚇のポケモンがいないので物理耐久に不安がある上にトリックルームを仕掛けてからも火力を出せるポケモンがほとんどいないので数値で雨を無理やり見れるクレセリアに変更しました。クレセリアならば適当な攻撃の受け先にすることもできますし、トルネロスが格闘を無理に倒さなくてもクレセリアで打点を持つことができます。また、浮いているのでガブリアスを並べて地震も打ちやすいです。
技はカポエラーへの打点となるサイコショック、雨に対する切り替えしのトリックルームが確定。残り2枠でまずはトリックルーム下からバンギラスで制圧できるように手助けを採用。最後の1枠はスキルスワップを入れておきたかったのですが、被っている氷弱点を無理やり抑えるために光の壁を採用しました。
個体は流用しました。ボックスにたまたまいた穏やかな個体で、レベルが50を越えているのでどういう配分がされているかも分からないまま使いました。


>ルカリオ
ここまでで袋叩きパーティを誤魔化す手段がありません(最初トリックルーム役がブルンゲルだったのもマニューラから猫騙しを受けずに済むため)。なので1匹で袋叩きパーティを誤魔化すために精神力でこの指止まれのできるルカリオを採用しました。それでも袋叩きとインファイトを受けて1ターンで倒れてしまうので対策としてはかなり甘いものになっています。
技はこの指止まれが必須。場に出すときにバンギラスに圧倒的な打点を持てるポケモンはそう多くないと思ったので格闘技はダメージを取りやすいようにインファイト。残りは先制技が一つ欲しかったので神速を入れて、最後は無難に見切りを入れてトリックルームを逃げ切りやすいようにしました。
努力値の配分は、まず猫騙しを覚えた性格補正のないルージュラなどを抜かせるように素早さを上げて、ここまで上げたので持ち物と合わせてドリュウズを見れるように最速。攻撃は無振りのサザンドラインファイトで一撃にできる程度に確保して残りを全て耐久に振りました。防御寄りの配分にしたのは、猫騙しとアクロバットの集中攻撃を耐えやすくするためです。特殊耐久は目安としてキングドラの拘り眼鏡龍の波動を2発耐えるようにしています。


理想はトルネロス+ルカリオ+サザンドラのスタートからルカリオがこの指止まれで倒れたところにガブリアスを繰り出して一気に制圧することでしたが、もちろん簡単にそのようなことはできませんでした。ルカリオの倒れるタイミングを計るのが私の想定と違っていたので、ガブリアスを出しづらい場面もあり単純にこの指止まれができるポケモンをもう1匹パーティに増やしてその間に一気に攻撃を仕掛けていくのも手だったかと思います。