TGA主催 第5回ポケモンオフ 使用パーティ〜エンペルトクレセリアキノガッサ〜

3/16に開催された東京大学ゲーム研究会主催の第5回ポケモンオフに参加してきました。


ルールはランダムマッチ準拠のローテーションバトル
ローテーションバトルのオフに参加するのは初めてであり、これまでにローテーションバトルで使用した構築もその大半を自力で考えたのがwi-fi大会のイーブイカップとWinter Friendlyの2つだけだったので、環境の進展がある全国ローテのルールで構築を組むのに非常に苦戦していたところ、今回のオフに参加されない方から構築案を提供していただけたのでそれを全面的に参考にしてパーティを組むことにしました。
しかし、立ち回りを習得するために調整をする時間を確保することができなかったこともあり、うまく使いこなせず2-2の未消化試合1という成績で終わってしまいました。


一応私が思ったことを中心に詳細を書いてみようと思いますが、解説が足りない部分が至るかも分かりませんしそもそも間違ったことを述べていく可能性もあると思いますのでツッコミ待ちということにしておきます((


〜パーティ〜
カイリュークレセリア、FCボルトロスキノガッサ、ファイヤー、エンペルト



カイリュー ようき マルチスケイル
167-186-115-×-120-145 H.4 A.252 S.252
げきりん、ドラゴンクロー、りゅうのまい、ねごと@りゅうのキバ


クレセリア おだやか ふゆう
227-×-171-95-167-105 H.252 B.244 D.12
サイコキネシスひかりのかべ、あまごい、トリックルーム@オボンのみ


○FCボルトロス おくびょう ちくでん
173-×-98-180-100-158 H.148 B.64 C.116 S.180
10まんボルト、めざめるパワー(氷)、きあいだまあくのはどう@ものしりメガネ


キノガッサ いじっぱり テクニシャン
159-200-102-×-81-97 H.188 A.252 B.12 D.4 S.52
タネマシンガン、マッハパンチ、キノコのほうし、つるぎのまい@ラムのみ


○ファイヤー おくびょう プレッシャー
165-×-111-177-105-156 B.4 C.252 S.252
だいもんじかえんほうしゃ、ぼうふう、エアスラッシュこだわりスカーフ


エンペルト れいせい げきりゅう
191-×-108-179-121-58 H.252 C.252 D.4
ハイドロポンプなみのりれいとうビームくさむすび@こだわりメガネ



提供された案の6匹を見てクレセリアローブシンを主軸にしたスイッチトリル・・・と思っていたのですが、一転二転としていきローブシンはパーティからはいなくなっていました((
クレセリアエンペルトを軸にしたパーティです。バンギラスに対して打点があり雨耐性も確保できる水タイプの中でも特攻が高く強力なアタッカーとして使用できるエンペルトの足りない耐久や素早さをクレセリアトリックルームや壁のサポートで補っていきます。また、この書き方だとエンペルトからスタートしているようにも思えますが、エンペルトがある程度の耐久・耐性を持っていることからクレセリアのサポートを必ずしも必要としているわけではないのでトリックルームに対する依存度が高いながらも高すぎる水準には至らないのもポイントでしょうか。エンペルトが特に優秀なのは先ほど挙げた水タイプの中でも鋼タイプを併せ持っているおかげで一貫性が高くなりやすいドラゴン技を半減できるということとトリックルーム下で厄介な相手であるナットレイシュバルゴの攻撃を等倍以下で抑えることができるという点だと思われます。
エンペルトナットレイの並びではエンペルトが倒れた瞬間にバンギラスが倒せなくなってしまうので、まだバンギラスに強いポケモンは欲しく、格闘タイプを見渡しますがここではエンペルトが処理に時間のかかる水タイプポケモンに強めなキノガッサを選択しました。キノガッサブルンゲルに強い格闘タイプであるということが重要で、火力もそこそこ高く先制技を覚えることができるのでトリックルームへの依存度が高くなりすぎることを防ぎやすくなっています。今回のパーティは特にここまでのポケモンの選出回数が多くなり、最後の1匹を残り3匹から選ぶような傾向があるように思えます。
電気耐性のなさが気になる点やブルンゲルに対する打点が足りていない点からヒードランやファイヤーなど炎タイプと合わせて攻撃を仕掛けることができる霊獣ボルトロスを採用。高耐久ポケモンや厄介な並びなどを崩すために一貫性の高いドラゴンポケモンは欲しいのですが、最後に採用する予定のポケモンが特殊ポケモンになることから物理と特殊の数の兼ね合いも考えてカイリューを採用。ガブリアスに比べると電気耐性や岩耐性が劣ってしまいますが、積めばラティオスを上から攻撃できるようになる点と水耐性がつくドラゴンであることが重要なように思えます。
エンペルトが鋼タイプを併せ持っている関係もありここまでで炎技がかなり一貫しやすい構築になっています。そこで最後は炎を無効にできるシャンデラを採用してみ・・・たのですが、なんとなく物足りない感じがしました。雨ナットレイハッサムに隙を見せないために炎ポケモンを採用することは決めていたので、ここでファイヤーとの選択をすることにしますがオフ会場に着くまで決まらず。結局、その場で予選で当たる方々のパーティをちらっと見てしまい、シャンデラよりもファイヤーの方が刺さっている感じを見受けたのでファイヤーを使うことにしました((


>クレセリア(選出;先発4+後発0=4)
今回の構築の軸であるポケモン。予定していた通り、全試合で選出する形となりました。
技構成は場の素早さをコントロールできるトリックルームと味方の耐久力をカバーするためのリフレクターと光の壁が欲しいです。残り1枠が攻撃技になりサイコキネシスか冷凍ビームが候補になりますが、無難にダメージが取れるサイコキネシスとしました。この構成で使ってみたところ、エンペルトの火力が絶妙に足りないということが気になりました。また、エンペルトは水タイプでありながら炎を等倍で通してしまうということもあり雨乞いを採用することにしました。そういうわけで、ボルトロスラティオスの攻撃を抑える方が重要なので仕方なくリフレクターを抜くことにしました。
完全にサポートに特化したポケモンなので努力値はすべて耐久に配分します。目安でしかありませんが、オボンの込みでA200ガブリアスの鉢巻逆鱗2発耐え、同じくオボンの実込みでC147キングドラの命の珠雨ハイドロポンプ2発耐えです。
持ち物は先述している通りオボンの実です。周りのポケモンをサポートするためのポケモンも慎重に動かしたいところですが、オボンの実を持ったクレセリアは相当高い耐久力を誇っているので少々雑に扱っても余力を残してくれることが多いので非常に強いアイテムだと言えるでしょう。


>エンペルト(選出:先発4+後発0=4)
クレセリアの苦手な悪・虫・ゴーストなどを半減することができる鋼タイプの中でもハッサムバンギラスにタイプ一致で強い打点が持てて雨パーティも苦になりにくいところが強いです。
今回は拘り眼鏡を持たせての採用をします。拘り眼鏡を持たせたときの火力は高く、冷凍ビームでラティオスカイリューをほぼ一撃で倒すことができるのが魅力的です。また、雨パーティ相手に対しても取り巻きを含めて波乗りが半減でも無理やり押し切れるほどの火力になります。
拘りアイテムを持たせたので技構成はすべて攻撃技にしました。メインウエポンの波乗り、ドラゴンに強い冷凍ビーム、ブルンゲルへの打点になる草結びまでは確定。最後の一つは波乗りではどうしても火力が足りずに勝ちきれない場面を考えてハイドロポンプを選びました。
努力値配分ですが、ラティオスを冷凍ビームで一撃にできる確率を高めるためにまずは特攻に全部振り切りました。トリックルーム下で動かしやすいように素早さは最遅にしていたので残りはすべて耐久に回すのですが、HPに振りきるだけでA200キノガッサの命の珠マッハパンチを最大乱数以外耐えが可能でしたが確定耐えにするにはHPを割と落とさなくてはいけないのでここは妥協。残り4を特殊耐久に振ってC200ヒードランの拘り眼鏡大文字を耐える確率を上げています。
エンペルトの火力を欲張ってクレセリアに雨乞いを仕込んでいますが、ここで欲張った結果があまり良くなかったようにも思えます。ちらっと聞いた話ではエンペルトを別のアイテムにして雨乞いを持たせればクレセリアにリフレクターを入れるスペースができますが、これは汎用性を割と落としているような気が多少しています。


>キノガッサ(選出:先発3+後発0=3)
エンペルト同様にクレセリアの苦手なバンギラスに強く、更にエンペルトが苦戦しがちな高耐久の水タイプやナットレイに対して打点を持つことができるという意味で相性の良いポケモンです。
持ち物ですが、今回はラムの実を持たせました。これがあることによって相手のキノガッサミラーに対しても強く出ることができますし、水タイプのポケモンを攻撃しにいくので熱湯を受けて火傷をしてしまった際の保険として強い意味合いを持っています。
技構成は、「タネマシンガン、マッハパンチ、ローキック、ストーンエッジ」が一番最初に推薦された構成でしたが、ローキックが絶妙に火力が足りないこととキノガッサに強いポケモンの身代わりでトリックルームのターン稼ぎをしてくることやトリックルームが切れてからの展開を考えると剣の舞が欲しかったです。また、ストーンエッジは相手がキノガッサに強いポケモンを並べているときに密かに一貫していることが多くキノガッサストーンエッジがあって攻撃範囲が広いおかげで別のポケモンを動かして倒されてしまっても勝ち筋を残せるということもありましたが、どうもうまく立ち回りを進めることができなかったので相手を行動不能にして行動回数を増やして疑似的に火力を増強することができるキノコの胞子を入れることにしました。そういった理由でローキックとストーンエッジを不採用にしました。
努力値配分ですが、実はあまり考えている時間がありませんでした。火力は譲れなかったのですべて振り切ることにして、耐久はA200ガブリアスの拘り鉢巻ダブルチョップを耐えるように配分して、残りを素早さに振ることであまり素早さには振っていないハッサムメタグロスなどには先制できるようにという保険程度になっています。因みに、ローキックを使用した場合にはローキック1回でマンムーまで抜けるようになります。
キノコの胞子に関しては、採用時にはあまり肯定的ではありませんでした。その理由としては基本的に相手の3匹に一貫しているように見えることが多くそのターン最もアドバンテージが取れる行動がキノコの胞子になっている状況こそ多くできるでしょうが、トリックルームや壁を貼っている有効なターンを1ターン犠牲にして取れる行動がそのターンだけは確実に相手を止めることができる先制眠り技だと考えると全体の流れを汲んだときのアドバンテージはそこまで大きくないと思ったからです。また、どのポケモンキノガッサ対策をしているかが分かりづらく、予想外のポケモンが寝言やラムの実を持っていた場合には貴重な攻撃役をすぐに1匹失ってしまうことになります。実際の試合では胞子が有効に働いたおかげで勝てたものもありましたが、胞子に頼った結果アドバンテージを取れなかった試合もあったので難しいところです。


>FCボルトロス(選出:先発0+後発2=2)
ここまでで一貫している電気タイプに対して隙を見せにくく、地面や格闘の一貫性も消しながら水タイプへの打点を持つことができるポケモンとして採用。
技構成は打ち分けを考えて、メインの10万ボルト・ドラゴンタイプに対する打点となるめざめるパワー氷・ナットレイに対する打点となる気合玉、ここまでは確定だと思います。最後の技は悪の波動にしました。これはラティオスブルンゲルなどに打点を稼ぐことができて、まずい相手が回ってきてしまっても2割の怯みを狙う事で反撃などを防ぐことができるのでそこそこ強いように思いました。
努力値配分は、当日の朝に振り直しをしていたので最適だとは言えません。素早さは霊獣ランドロス抜き、耐久はA182ガブリアスストーンエッジ+砂ダメージを上2つの乱数以外耐え、C182ラティオスの拘り眼鏡竜の波動+砂ダメージを最大乱数以外耐え、残り特攻という配分になっています。クレセリアに雨乞いを仕込んで砂状態から天候を奪えるようになり、なんとなく特攻が物足りないので砂ダメージを考慮した耐久調整をあまり意識しなくても良かったかもしれません。
持ち物は拘り眼鏡やオボンの実はエンペルトクレセリアに取られてしまっています。打ち分けが多くなりそうなことから物知り眼鏡や接触攻撃を受けた際にダメージを加算できるゴツゴツメットが候補になりましたが、特攻がやや物足りないと書いた通りでそれを補うべく物知り眼鏡を持たせました。


>カイリュー(選出:先発0+後発2=2)
当初はラティオスを上から殴れる打点として拘りスカーフを持たせていたのですが、どうしても拘りスカーフをうまく扱えそうな気がしなかったために変更できるかどうかを要請してみたところ、カイリュー自体は変更する余地がなかったそうです。なので、なぜカイリューが構築に残ったのかは実は分かっていません((
持ち物はラムの実が既に取られていることもあり強化アイテムを持たせたいところですが、今回は竜の牙を採用しています。竜の舞を使ってからの逆鱗を耐える調整は命の珠持ちまでで数値が限界なポケモンも多くドラゴンジュエルを持たせるとその調整を崩すことも可能ですが、カイリューの攻撃力はおおよそガブリアスと同じであるので、竜の牙を持たせたことによってガブリアスの逆鱗耐えポケモンの調整を崩すことができます。竜の舞は相手に隙があったら積めるように仕込んでいるだけなので、竜の舞を積んだ後にアドバンテージの取りやすいジュエルよりも竜の舞を積まなくても有効に働きやすい竜の牙を優先しています。
技構成は、火力の高い逆鱗と小回りが利きやすいドラゴンクローを打ち分けられるように採用。相手に隙があれば積んでいけてキノガッサのキノコの胞子とも相性が良くなった竜の舞を採用すると、最後にスペースが余ります。ここは汎用性を考えると地震や神速などを入れるのでしょうが、今回は寝言を採用してみました。これによって、相手のキノガッサに対して竜の舞を積みながらキノコの胞子を受けてしまっても寝言を繰り出すことで打ち分けのできる逆鱗や強化されたドラゴンクローを打つことができますし、相手のキノガッサが連続してキノコの胞子を打ってきた場合にも逆鱗かドラゴンクローでキノガッサを処理するか竜の舞を更に積むかという選択になります。キノガッサの数は多くなると予想されていたので地雷要素の一つとして取り入れることにしました。
採用理由の予想ですが、基本的にエンペルトクレセリアを軸としていることから格闘耐性と地面耐性が求められたのでカイリューが必要になったものだと思っています。マルチスケイルさえあればラティオスにもタイマンでは勝つことができるのが大きいのでしょう。


>ファイヤー(選出:先発1+後発0=1)
最後に採用したいポケモンは相手の炎タイプに弱くならないこととブルンゲルクレセリアに適度に打点を持てることと雨ナットレイに対して打点を持てることが重要な要素でした。そこで、シャンデラを採用していたのですが、強いことには強いけれどイマイチという感覚があったためファイヤーと採用を迷いました。結局、決まらないまま会場に着いてしまい、予選で当たる人のパーティを見てしまったことから電気タイプよりも地面タイプのポケモンが多かったのでファイヤーを選びました((
雨パーティのナットレイを処理する際に選出したとしてもファイヤーがナットレイの取り巻きに一撃で倒されてしまいやすくナットレイと対面して処理するためには行動回数を稼げるアイテムを持つ必要があったので持ち物は気合の襷で考えていたのですが、シャンデラじゃなくファイヤーを選んだときの雰囲気を見る限り予選には雨パーティもナットレイもいなさそうだったのでラティオスや霊獣ボルトロスを上から攻撃できる拘りスカーフを持たせることにしました。
技構成は拘りスカーフで打つ技として、定番なものを4つ揃えました。火炎放射がメインで大文字は展開的にまずいときに打ちます。エアスラッシュと暴風に関しては暴風が比較的魅力的なので雨乞いを使っていなくても打ってしまう場面はあったかもしれません。
努力値配分は考えている時間がなかったので、とりあえず特攻と素早さに振り切っています。


最後になりますが、構築案の提供をしていただきまして本当にありがとうございました。