2013年プロ野球の順位予想

5/14からプロ野球交流戦シーズンに突入します。


開幕から1ヶ月が経過してしまいましたが、今年はまだやっていなかったので順位予想をやりたいと思います。
一応、開幕前から予想はしていたのですが、今年はWBCとヤクルトvs巨人の試合をテレビ中継で見た以外は現在の順位や成績なども全く情報を仕入れていなかったので的外れだったり見逃していることも多々あると思いますが、ご了承ください((


そのせいもあってパ・リーグだけ文字数が圧倒的に少ないですがお気になさらずに。。。


セ・リーグ
1.巨人
2.阪神
3.ヤクルト
4.広島
5.中日
6.DeNA


パ・リーグ
1.西武
2.日本ハム
3.ソフトバンク
4.ロッテ
5.楽天
6.オリックス



昨年同様に前年日本一になったリーグから見ていきます。


セ・リーグの優勝予想は特にひねりもなく読売巨人ジャイアンツです。
先発の柱として内海・杉内・ホールトンの3人がいて沢村や宮国などローテーションを守って投げれそうなピッチャーも続いています。リリーフ陣にも山口・高木・西村などと主戦力が揃っている上に他にも層は厚いと言えるでしょう。
野手陣を見てもWBCでスタメンを張っていたように阿部・坂本・長野と打線としてもセンターラインとしても軸がしっかりと確立されているのが大きいです。それ以外のポジションで絶対的なレギュラーは村田くらいしかいないもののなどと高いレベルの競争が常に続いているように見えます。松本・脇谷・矢野などの中堅だけでなく古城・石井義・谷・高橋由などと経験豊富なベテラン選手も多いです。
10年前などの優勝チームと比較してみると物足りないように見えることもありますが、スターティングメンバーだけでなく長期のシーズンをアクシンデント含めて乗り越えるための戦力層としてみると、投打に軸となる選手はしっかり揃ってそれを固められる選手が多いように思えます。
シーズンが開幕を見ていると圧倒的な独走状態。そろそろ差し掛かる交流戦を落とすと怖いですが、それほど不安はなさそうです。個人的に気になったのは不調の長野と新外国人のロペス。たった1試合しか見ていませんが、ロペスは攻守に優れている外国人だと思いました。実際に今のところは成績も残しているみたいですね。長野はWBCのころから不調が続いているように見えますが、チーム状態が良い今のうちに二軍でみっちり調整を行い来るべきときに備える方が良いのではないかなと思っています。
キャプテンと言われるように阿部のチームと称されることもありますが、個人的にはチームの浮沈を決めているのは坂本だと思っているので、坂本が離脱せず適度に打ち続けている限りは順当な順位に落ち着くと思います。


その巨人に続く2位には阪神タイガースを予想。
藤川・城島・金本らの戦力が抜けてしまいましたが、メジャーリーグから復帰する西岡と福留を獲得。福留は全盛期のピークを過ぎてしまっていますが、西岡は普通にやれば成績を残せると思われます。この2人を補強した良い点としては、両選手とも守備は抜群に上手いところで仮に打撃で期待されている成績には届かなかったとしても鳥谷と二遊間を固めることができて昨年まで不安だったマートンもレフトで起用することができます。正捕手候補の藤井も日高も年齢は高めですが、逆に言えば2人で負担を分け合うことができるので守備力は高めだと言えるでしょう。
投手は能見・岩田・スタンリッジメッセンジャーと先発の軸は揃っていて筒井・鶴・渡辺などのリリーフが揃っています。藤川の抜けた穴を埋めるのは久保になるそうですが、個人的に久保は先発投手としてのイメージが強いのでうまくいくか気になるところです。マウンド度胸やクイックという点ではリリーフに向きかもしれません。
野手陣にもっと打力が欲しいところではありますが、鳥谷・マートンというシーズンを通して出場できる軸の選手がいるところに西岡の刺激が加わって目覚ましい活躍に繋がるのではないかという気がしています。2位に置いた強い理由としてはWBCの試合を観て私が鳥谷を過小評価していたことに気付いたからです。阪神は05以降日本シリーズまで進んだことはなく、その中で毎年レギュラーを張り続けている鳥谷は大学時代のスター性がなくなり無難にまとまってしまった印象が強かったのですが、WBCの9回の盗塁やアメリカに渡ってからの思い切りの良さを見ているとスポットライトの当たり方というのも選手が能力を発揮できるかどうかに関わっているのではないかと思いました。もっとも鳥谷が所属している阪神は地元に熱狂的なファンが多く常に視線が集まりやすいといえばそうなのですけれど。
阪神は過去にも大型戦力を補強した経緯はありますが、傾向的には補強直後に成績を上げられるだけでチームの強弱に波があるように思えます。自軍の選手がいきなり覚醒して軸になるような事例は稀ですが、今回も西岡・福留の補強がなければチームとしての軸が薄かったように思えたので補強は成功だったと言えるでしょう。ただ、たとえば西岡の守るセカンドにはそろそろレギュラーとしての期待も高まってきていた上本もいて、西岡を試合に出すことで上本を出すことができずセカンドの上本としての成長を妨げる可能性もあります。実力主義が現実なので上本の出場機会が減ってしまうのは仕方がありませんが、チームの補強をする際に長期的な目線を持って補強を加えていきたいように思います。


3位には昨年日本一と予想をしていたヤクルトスワローズ
青木や林がいなくなってもそれを埋めるだけの力があると思っていたのですが、昨年は故障者が次々と出て脱落していった選手が多かったことからなかなか勝ち星を稼ぐことができなかったように思います。
内野手のポジションは一塁から畠山・田中・宮本・川端と既に埋まっていますが、岩村を獲得したりリハビリから復帰できた川島もいるので離脱してもなんとか補えるのではないでしょうか。ただ、打線を作り上げるためにレフトライトにミレッジ・バレンティンという両外国人を置いているため守備力が不安です。センターのポジションは確定的なレギュラーがいませんが、なるべく守備力のある選手を置きたいところです。
開幕直後の様子を見ているとまたケガ人が続出しているようです。それなら今の順位が沈んでしまうのも仕方がないでしょうか。目立ったプレイヤーがいないものの平均よりちょっと上くらいの能力を持った選手が多いと思うのでチームとしての総力は高く好順位を狙える位置にいると思います。


4位の予想は広島東洋カープ
毎年ダークホースであるとか台風の目と注目をされながらもなかなか上位へ進出することができません。他チームに比べると主軸が退団するということはなかったので、戦力低下の要素はそれほどなさそうです。
投手陣は前田健太を筆頭にカムバック賞を獲得した大竹やルーキーの野村が期待できて、リリーフもミコライオや今村など軸があるのでそれなりに安定していると言えるでしょう。強いて言えば左ピッチャーの層を厚くしたいところです。余談ですが、私がドラフトのときに「この選手絶対活躍できるようになるからこの選手を獲るべきだ」と思う右腕を広島は結構獲得しています。前田・今村・野村がまさにそれにあたります。チームとしては左腕の層を厚くしたいかなと思うのですが、ドラフトを見ているとそういう左ピッチャーが現れることは少ないような気がしました。
ということで、打線に奮起できれば上位を狙えるのではないかと思い、若手中心の打線に期待を持ちたいところです。しかし、昨年もシーズン序盤は好調を維持したものの終盤で失速してしまっています。これはチームのレギュラーが確立されていないからで、各選手はレギュラーを掴むために開幕前のオープン戦でアピールできるように調整をしてくるからシーズン終盤まで持てないのではないかと思っています。昨年1年でシーズンを通して戦う選手が何名かいれば今年はそれが解消されたりするのではないかと感じていましたが、あまりその様子はなさそうなので今年も勝ちきれないこの順位で予想しました。


ここまで04年ころから毎年好成績を残していた中日ドラゴンズを5位と予想。
ブランコが抜けてルナを獲得したものの実力はまだ未知数。荒木・井端・谷繁・和田らも歳を重ねて不安が残り、森野の不振も続いています。その分若手の野手が伸びてくれればよかったのですが、レギュラーとして名を連ねられる実力をつけたのは昨年一番打者としてチームを引っ張った大島だけでしょうか。打率が振るわなかったのは2位になった昨年も同様でしたが、この打線でも昨年はリーグ3位のチーム打率だったというのが不思議です。
貧打線でありながらチームを2位まで押し上げたのは投手力が高かったからで間違いないのですが、数とメンバーを見る限りはどうにも不安が残ります。先発の柱として絶対的なピッチャーの吉見がいますが、そこに続くのが中田と山本昌あたりしか見当たりません。リリーフにしても浅尾は昨年がケガ、岩瀬はパフォーマンスが落ちていると評されていて、足りない隙間を埋める山井をストッパーとして固定せざるをえない状況になっています。強いときの中日の特徴として二軍からパッと上がってきたピッチャーが一軍で良いピッチングをすることが多かったと思うのですが、これは一部の選手にシーズンを通して活躍をしてもらわなくても各選手の好不調を見極めてシーズンを分担する支配下選手をフルに活用する起用法があったからで、このやりくりがより精密に求められているような気がします。
中日ドラゴンズが毎年好調を維持し続けていたのは前監督の落合博満の手腕があってこそだと思っていたので、昨年に比べてその空気が抜けていそうな今年は順位を落とすだろうと読んだのですが、今年5位まで落ちなかったにしてもそろそろチームを再建しないといけない時期が近付いていると思います。


そして、最下位の予想は今年も横浜DeNAベイスターズ
打線はかなり厚みを増して中軸をラミレス・ブランコ・中村・モーガンらで組むことができます。長距離打者は本塁打でまとめて得点を稼げるので得点効率自体は上がるかもしれませんが、打線で気になる点としてはそのクリーンアップの前にランナーを貯めることができるかどうかです。シーズンを通して高い打率をマークできそうな選手があまり見当たらないので調子の浮き沈みを見ながら打線を組み替えていかなければならないにも関わらず、打線の組み方が中軸で一気に返すようなパターンだけでしか組めないというのも気になる点でしょうか。
投手陣はソトとソーサが加わった程度ではまだまだ戦力は足りていませんが、高崎・三浦がローテーションを守れることと抑えの山口は安定しているのはまだ良いところでしょうか。リリーフの枚数が足りていない印象が強いので調子の良く実力をつけた選手が現れないとペナントレースの競争は厳しいのではないかと思います。
最下位が続くDeNAの昨年は圧倒的最下位で予想していてその通りの結果になりましたが、今年は不調のチームがあれば5位を狙っていけるほどには戦力が整ったようには感じます。せっかく打線に厚みが出たので指名打者制度のある交流戦の間に勝ち星を稼ぎたいところではあります。


ここからパ・リーグですが、既に書いているように正直予想を立てるのがものすごく大変でした。
説得力はあまりなさそうなので、当たり前のことを述べて簡潔に済ませようと思います((


パ・リーグの優勝は西武と予想。
片岡・栗山・中村と打線の軸がしっかり揃っています。その他のポジションも思い切りの良い若手が揃っているので調子の良し悪しを見て起用を大きく変えたりすることができるのも良い点です。正捕手の炭谷もWBC日本代表として戦った経験を持ち帰れたことが大きな財産になるのではないでしょうか。
投手陣も涌井・岸・牧田に加えて石井や野上など先発としての駒は揃っているのであとは課題のリリーフ陣。今年からシコースキーとサファテが加入したことで戦力アップを図りたいです。「西武のリリーフ陣と言えば→炎上」というくらいにイメージが染みついていますが、昨年終盤はあまりそういうことがなかったみたいなので意外と期待を持ってもいいのかもしれません。
西武は終盤の勢いが強いイメージがありますが、開幕してから首位をキープしているようです。勢いがなくなったときはずるずる連敗を重ねているのを何度も目にしたことがあり、そういう時期も来るとは思いますがそれでも首位を狙えると思います。


西武に続くのはソフトバンク
昨年は競って優勝できるのではないかと思っていましたが、実際は苦しかったようです。それでも打線の本多・松田・内川と得点に絡める選手が多く、長打を打てるペーニャ・長谷川もそろっているので強力に感じます。正捕手に細川がいるのも良い点です。
投手陣は摂津の次に期待されていた帆足が不調でしたが、代わりに大隣が頭角を現しました。森福・ファルケンボーグのリリーフにメジャーから復帰の五十嵐が加わり体勢は整ったように思えます。
ドラフト1位で入団した東浜は高校時代に「この選手は絶対獲得した方がいい」と思っていたのですが大学に進学してどういう成長をしたかを全く見ていません。先発投手がやや足りていないだけに即戦力としての期待が持たれますね。余談ですが、プロに入団する前に東浜に関する著書が出版されていて、それを見てちょっとがっかりした気持ちになってしまいました。


3位の予想は日本ハム
昨年は優勝できましたが、今年は打線の軸である田中賢介と糸井がチームからいなくなりました。それを考慮すると4番を守り続けた中田にはもっと高い打率が求められます。田中賢介が離脱している間に陽が一番打者として確立されてチームに勢いを与えられるようになったのは大きいだけに小谷野・稲葉あたりで中軸を固めて得点力を維持したいです。
投手陣は昨年とあまり顔ぶれが変わりません。ダルビッシュがいなくなった穴を埋めた吉川がまだ1年間しか活躍していないため今年も同様の活躍を期待していいのかが分からないところが難しいでしょうか。吉川で勝つことができれば順当な順位を保てるような気がします。


4位はロッテと予想。
成瀬・唐川・グライシンガーという先発とリリーフには薮田と新人王の益田がいて軸はしっかりしています。しかし、野手は俊足巧打タイプとでも言われそうなバッターが多く得点力を4番候補のホワイトセルに頼らないといけないのが厳しいでしょうか。また、昨年首位打者を獲得した角中が昨年と同様の成績を残せるかが疑問であります。
個人的な偏見かもしれませんが、ロッテはリーグが混戦になりそうなときに台風の目のようなチームとなることが多い印象があるので、今回も上位に進出できる可能性は十分にあるのではないかと思っています。


5位の予想は楽天
いまや目立った選手はエースの田中将大しかいません。昨年の成績だけ見ていると4位に食い込めたのも上々なのではないかと思ってしまいました。長距離打者がいないのが課題の一つであり外国人を4人補強したみたいなので、何人かが当たれば順位を上げることができるかもしれません。


最下位と予想したのはオリックス
昨年は先発の柱である金子の離脱期間が長かったこともありましたが、それでも投手陣の駒が足りていないように思います。八木がトレードで加入しましたが木佐貫が結局抜けています。馬原が加入しましたが先発要員の寺原を失っていて、ソフトバンクがわざわざ馬原を放出したところを見ると手術後もあまりよろしくないのではないかと思ってしまいました。
野手では日本ハムから現在のプロ野球でナンバーワンと言っても過言ではないレベルの能力のある糸井を獲得しました。戦力としては相当大きいのですが、外野手一人でチームをガラっと変えられるほど野手が充実している感じもありません。糸井の加入の際にショートの大引が抜けていて、古巣に復帰した平野が務めるのかセカンドを守り後藤をコンバートするのかといったところでしょうか。
楽天との距離が近い順位にはなりそうですが、首位からは離れてしまうと思います。