第12回アリーナオフ使用パーティ〜ライコウボルトロス雨パーティ〜

6/9開催の第12回アリーナオフに参加してきました。


予選は16ブロックで1位の方のみが予選を通過する方式でしたが、結果は予選抜けに絡むどころか2-4と全く奮わず。2-1とした時点から3連勝するしか抜けられる可能性はほぼなかったのですが3連敗で終わるという情けない結果になってしまいまたし。特に、そのうちの2敗は立ち回りにミスはなかったと自負はあるものの選出が完全に失敗していたおかげで勝てなかった試合のため試合が始まった時点でほぼ勝ち目がなかったという残念な試合になっています。
ニョロトノを採用したパーティでオフに臨んだ回は成績が全く奮わないことから「ニョロトノを使って予選を抜けたい!」という思いでいたものの、最初から目標が予選抜け程度なのは志がイマイチなのではないかと思いました。


〜パーティ〜
ニョロトノキングドラライコウ、FCボルトロスハッサムズルズキン



ニョロトノ おだやか あめふらし
197-×-102-132-136-91 H.252 B.52 C.172 D.28 S.4
ハイドロポンプれいとうビーム、てだすけ、まもる@ソクノのみ


キングドラ おくびょう すいすい
151-×-116-146-116-150 H.4 B.4 C.244 D.4 S.252
りゅうせいぐん、だくりゅう、どくどく、まもる@きあいのタスキ


ライコウ おくびょう プレッシャー
189-×-97-142-120-183 H.188 B.16 C.52 S.252
10まんボルト、めざめるパワー(氷)、バークアウト、まもる@ラムのみ


○FCボルトロス ひかえめ ちくでん
171-×-90-214-100-138 H.136 C.240 S.136
かみなり、10まんボルトボルトチェンジ、めざめるパワー(飛)@こだわりメガネ


ハッサム いじっぱり テクニシャン
175-184-120-×-117-85 H.236 A.140 D.132
むしくい、バレットパンチつるぎのまい、まもる@いのちのたま


ズルズキン ゆうかん いかく
172-154-135-×-138-56 H.252 A.236 D.20
かみくだくドレインパンチストーンエッジ、れいとうパンチ@こだわりハチマキ


5月に行われたwi-fi大会・ジャパンカップで使ってみようと思っていた定番の雨パーティです。
ニョロトノキングドラという雨パーティと相性が良い霊獣ボルトロスに加えてそれらで削った相手を強力な先制技で縛ることができるハッサムを採用した形で考えました。バンギラスに後出しできるポケモンは必須だと思っていますが、そのポケモンブルンゲルなどに打点も持てるズルズキンにしました。ここまでの5匹で相手のトルネロスが厳しいことラティオスランドロスに先制できるポケモンがいないということが気になったのでライコウを採用します。


>ニョロトノ(選出:先発0+後発3=3)
ニョロトノを大事に扱わなければいけない場面は多そうなので守るは必須。次にほぼ必須だと思ったのは手助け。ニョロトノを高速高火力のアタッカーと並べたとしてもニョロトノ自身の素早さが中途半端なせいで、アタッカーが攻撃を耐えられて反撃で返り討ちに逢うことも少なくありません。手助けがあることによって高速から攻撃を畳みかけることができるようになるので、そのようにして相手を倒すことで攻撃を受ける回数を減らして低い耐久力をカバーすることができます。残りは水技1つと自由枠。水技はハイドロポンプを選択。主に熱湯と選択になることが多いですが、熱湯は追加効果を引けば強い技になるものの天候を奪われた際は著しく低い火力の攻撃技でしかありません。また、ニョロトノの攻撃で味方の攻撃県内に入れる立ち回りを考えるとハイドロポンプでようやく火力が足りるということも多いと思います。ニョロトノは場に繰り出してからひたすら攻撃技を連打するポケモンではないためメインウエポンの命中が多少安定しなくても大きく問題はなさそうだということもそうですが、そもそもこれだけ種族値の低いポケモンを採用するのであれば命中率には多少目を瞑らなければ十分に力を発揮できないのではないかと思います。キングドラへの依存度が高いパーティでもないので、ナットレイ対策に打てる熱湯よりもハイドロポンプを重視する理由が多いです。手助けは優先度が高いと思いましたが、キングドラが強化アイテムを持たなかったことから使う機会はあまりないような気がします。
努力値配分はまず、ラティオスの拘り眼鏡流星群+砂ダメージ1回耐えに特殊耐久を設定。物理耐久をA190程度のメタグロスの+2思念の頭突き耐え。残りを特攻に振ってハイドロポンプと冷凍ビームのダメージを見たところ、やや数値が足りなかったので2つの耐久調整をどちらも最大乱数以外で耐えるように設定し直しました。
受けにくい電気タイプの攻撃を種族値が低いポケモンばかりで受け回そうと無理が生じると思ったので無理して居座りが利くようにソクノの実を持たせました。特に、ニョロトノを見て繰り出されるであろう相手の霊獣ボルトロスラティオスが対象になっていて攻撃を無理やり耐えて攻撃を1回入れておくことでハッサムライコウの攻撃圏内まで削れる立ち回りができるようになれば、ニョロトノを選出した際に雨を降らせる以外にも仕事ができるのではないかと思いました。素早さは91になっていますが、素早さを遅くしてローブシンズルズキンハッサムなどに先制されたりして攻撃を被弾する回数が増える方が困ると思ったので特に下げたりはしませんでした。
余談ですが、ローテーションバトルでは「スイクンのソクノの実はまあ強いけど、ブルンゲルのソクノの実は弱い」と言われていることが多々あります。私はあまり詳しくないのですが、これは「半減の木の実は保険として持たせるアイテムで発動機会がなければ実質持ち物なしで戦っているのと同じという特徴があって、スイクンの場合は元々の数値が高いポケモンであるため持ち物なし状態でもそこそこ戦えるのに対して、ブルンゲルは数値の低いポケモンであるため有効な持ち物でその数値の低さを補う必要性が高いので半減の実を持たせない方がいい」ということだと解釈をしています。ダブルバトルなのでローテーションとはだいぶ事例は違いますが、数値の低いニョロトノにソクノの実を持たせなくてはいけないというのが私の解釈した考えとは逆であったので面白いと感じました。


>キングドラ(選出:先発2+後発0=2)
持ち物を何にするかでだいぶ違いはありますが、既に命の珠とラムの実を別のポケモンに渡してしまっていたので残りから選ぶことにします。6匹のおおよその型を決めたときに身代わりトリトドンが厳しいと感じたことと相手のライコウに苦戦することから毒々を仕込みたく、毒々と守るを入れると水技・ドラゴン技を一つずつしか採用できません。全体的に相手のボルトロスなどに隙を見せやすいパーティであることから拘りスカーフを持たせようかとも思いましたが、流星群を打った場合に交代で後発を繰り出せるとは思えなかったので気合の襷を持たせて無理やり突っ張ってもらうことにしました。万全とは言えませんが、相手のキングドラもこれで見れたらラッキーです。
気合の襷を持たせたことと火力素早さともに足りないことから、努力値配分はほぼ特攻と素早さに振り切っています。


>ライコウ(選出:先発4+後発0=4)
技の選択が非常に悩ましいポケモンです。トルネロスを一撃で仕留めるために電気技をはずすことはできず10万ボルトは必須。次に、ラティオスや霊獣ボルトロスウルガモスなどを無理やり対策できるようにするためにバークアウトもぜひ欲しいところです。素早いライコウは重要なポジションであるため場持ちを良くさせるためにも守るは必須。そうなると、残る技スペースは1つしかなく身代わりかめざめるパワーが基本的な選択になるのでしょうが、個人的にライコウを相手にしたときにめざめるパワー氷のない型が全く怖くなかったこと、ボルトロスのめざめるパワーを飛行にしたのでライコウボルトロスランドロスへの打点を確保したかったこと、から最後はめざめるパワー氷としました。他にもプレッシャーと相まって強く状態異常もシャットアウトできる身代わりや毒々・電磁波・リフレクターなども欲しかったです。
身代わりがなくなったことにより食べ残しがとても効果的なアイテムではなくなかったことと状態異常耐性がなくなったことから持ち物はラムの実にしました。
努力値配分は、素早さ最速を維持してC161キングドラのジュエル流星群耐え・残り特攻でだいたいのトルネロスを一撃で倒す調整、の個体を流用しました。めざめるパワーで無振りのランドロスボーマンダを倒せないという支障がありますが、ランドロスに関しては拘りスカーフ持ちにめざめるパワーを当てるのは難しく、ヤチェの実や気合の襷だった場合にはほぼ確定数が変わらないからあまり気にならない程度でしょうか。


>FCボルトロス(選出:先発4+後発2=6)
圧倒的な高火力と優秀な耐性で相手に圧力を掛けられるポケモンなので持ち物は電気技を強化できるアイテムにしたいと思いました。このパーティはモロバレルを相手にするのがやや厳しいのでボルトロスのめざめるパワーを飛行にして対策したくて、めざめるパワーの足りない火力を引き上げるために持ち物は電気のジュエルではなく拘り眼鏡としました。
技構成は雨の恩恵を受けて火力の高い雷とめざめるパワーが確定。不利な対面でもダメージを稼ぎながら逃げやすいボルトチェンジは拘り眼鏡の恩恵を受けて大きなダメージを見込めるので採用。ニョロトノズルズキンの繰り出しをスムーズに行えることもあります。最後の技は雨状態でないときでも安定した打点を出せるように10万ボルトを採用しました。
ラティオスの流星群を受けられないパーティなので拘り眼鏡を持たせるならばラティオスの攻撃を耐えるように配分したかったのですが、それを達成できるめざめるパワー飛行個体を持っていなかったので最低限の素早さと耐久を確保して火力を引き上げました。耐久はラティオスの流星群やエスパージュエルを持ったメタグロスの思念の頭突きを耐えるようになっていて、めざめるパワーで「C182ラティオスの拘り眼鏡流星群耐え」ズルズキンをほぼ一撃にできる火力となっています。
霊獣ボルトロスが速いポケモンだとは言えないことから守るを使って大事に扱えるようにする方が良さそうで電気のジュエルを持たせた方が良いと思っていました。電気のジュエルにすると、めざめるパワーの火力にあまり期待ができないのでボルトロスランドロスの並びに強く出れるようにめざめるパワーを氷タイプに変えて、モロバレルや格闘ポケモンを別のポケモンで見る方が個人的には好きです。


>ハッサム(選出:先発1+後発4=5)
有利対面を作ってからの後攻蜻蛉帰りが相手が居座ったら効果抜群の大きなダメージで交代で逃げられてもこちらも相手を削りながら交代をして対面を作り直すことができること、相手を削ってからの終盤のバレットパンチが強力なこと、などから拘り鉢巻を持たせて採用をしたかったのですが、相手の耐久振りボルトロスをどう対処すべきかがよくわからなかったためにズルズキンに拘り鉢巻を渡してしまいました。
技構成はメインウエポンとして優秀な虫食いとバレットパンチに加えてトリックルームパーティなど素早さが追い付かない相手に対してもバレットパンチで対策ができることが多くなるように剣の舞を持たせました。最後の1枠は剣の舞を使った後も丁寧に立ち回りができるように守るを持たせました。
剣の舞こそ採用しましたが、剣の舞はあくまで相手の隙を見て狙っていく技であり積極的に使うわけではありません。素の状態でも火力が欲しいと思ったことと虫技も鋼技も火力が欲しいと思ったことから持ち物は命の珠としました。虫技の火力を上げないとトリトドンに虫食いを2発耐えられることが気になり、鋼技も火力を上げないとニョロトノと合わせてバンギラスを処理する際に威嚇を入れただけでその調整が崩されてしまいます。
個体を使い回しているので調整はそこまで考えていません。雨パーティに入れる上で最低限必要になりそうなC172ロトムの雨ハイドロポンプ(拘り眼鏡雷も同様の火力)を耐えるように振って残りを攻撃に回しています。命の珠を持たせることでA200ハッサムの虫食い・バレットパンチのn発耐え調整をn発で倒すことができるようになる火力はあったのでとりあえず問題はないと思いました。


>ズルズキン(選出:先発1+後発3=3)
耐久振りボルトロスに対して霊獣ボルトロスでしか対策ができないのは不安なのでもう1匹を求めてたどり着いたのは拘り鉢巻ストーンエッジによる奇襲。ということで仕方なくズルズキンに拘り鉢巻を持たせて採用しました。
技構成はドレインパンチ・噛み砕くというメイン技に加えてボルトロスの処理速度を早くできるストーンエッジ。最後の1枠は飛び膝蹴りを入れようかとも思いましたが、拘り飛び膝蹴りは次のターンの守るが安定することに気付いてしまい使えず。個体の関係上、岩雪崩を覚えさせて強い素早さだとは思えなかったのでモロバレルランドロスへの打点になる冷凍パンチとしました。
努力値配分はストーンエッジで「A172マニューラの冷凍パンチ耐え」に配分したボルトロスがほぼ倒せるように攻撃に配分。残りはHPをベースに振りました。素早さは最遅ヒードランの対策とするために敢えて落とすところは決まっていたのですが、個体用意の時間の関係で最遅の個体しか用意できませんでした。トリパ対策として使うならナシではないかとも思いましたが、トリトドンが厳しいパーティなのにトリトドンより素早さを落としてしまうのは使いづらいと思います。
さて、持ち物は拘り鉢巻にしました。夢特性ズルズキンが解禁されたあたりから「ズルズキンは火力がないから弱い」と言われていたのを聞きつつ「それならば火力のある持ち物を持たせればいいのではないか」と拘り鉢巻に注目していて、2月のオフで実際に2回使ってみたのですがあまり強いとは思いませんでした。特性の威嚇と拘り鉢巻による打ち逃げの性能は相性が良いと思ったのですが、足りない火力を引き出すために攻撃に相当の努力値を割いているため耐久がやや足りません。後発から繰り出しても上から殴られることが多いポケモンなので意外と削られていることも多く、使いづらいように感じました。また、私は格闘ポケモンの中ではズルズキンの評価が一番高いのですが、拘り鉢巻を持たせてしまうと、その評価ポイントである「バンギラスクレセリアに強い」という点をかなえることができません。拘り鉢巻のズルズキンが弱いとは言いませんが、私が使うならばもう少し工夫をしないとうまく扱えないのではないかと思いました。