2013 INC June 参加レポート〜同じ6匹で誰が一番早くR1700にいけるか企画〜

6/21〜6/24まで開催されていたwi-fi大会“インターナショナルチャレンジ June"に参加しました。


全国大会と日程がかぶっているこの時期に大会に取り組む人は多くなさそうですが、
「柚樹雨BW2verの6匹で誰が一番早くレート1700に到達できるか」という企画を行いました。
(柚樹雨BW2ver…ニョロトノキングドラ、FCボルトロスライコウハッサムズルズキン)


企画には私含めて4人が参加。結果は19-1で最も高い勝率でレート1704に到達できたものの、レート1680で私が独走して休憩している間に1700到達は先を越されてしまったようなので、企画的には負けでした((
私の使った構成に加えて、企画の参加メンバーの構成も教えていただけたので、同じ6匹でもそれぞれ違いが出ることを発見できたら面白そうですね。



○ワイルドのパーティ(19-1 エラー5回 最終レート1704)
ニョロトノ@ソクノの実
ハイドロポンプ、冷凍ビーム、手助け、守る
キングドラ@ラムの実
…流星群、濁流、毒々、守る
★FCボルトロス@電気のジュエル
…雷、10万ボルト、めざめるパワー氷、守る
ライコウ@食べ残し
…雷、バークアウト、身代わり、守る
ハッサム@拘り鉢巻き
…虫食い、蜻蛉帰り、バレットパンチ、馬鹿力
ズルズキン@オボンの実
…噛み砕く、ドレインパンチ猫騙し、見切り


とりあえず、自分で使ったものが一番感想を書けるので私のものから。
第12回アリーナオフで全く同じ6匹のパーティを使っていたので、そこでの反省点をしっかり生かすことにしました。特に「ボルトロスズルズキンの拘りアイテムが使いづらい」と感じた部分から構想をし直しました。


ニョロトノはオフで使用した型のまま変更はなし。この技構成が一番扱いやすいように個人的には思います。
雨以外の状態で火力が出せない熱湯が使いづらかったのでハイドロポンプを持たせていますが、レーティングで対戦する方々は天候を奪えるポケモンを採用していないことも多く削りとして命中100の熱湯の方が安定するようにも思えました。それでもハイドロポンプで相手に負荷をかけていける方が私は好きです。
手助けはハッサムバレットパンチにあわせてしか使用しないかと思っていましたが、ライコウボルトロスと組み合わせて打つ機会もそこそこありましたし。手助けがあることで勝てた試合もあったので、当分は手助けのままでいいでしょうか。


キングドラボルトロス耐性を考えて持ち物をラムの実に変更。
以前、ラムの実を持たせて使った際は発動機会がないまま終わりましたが、そのときの対戦の型よりのせいか今回は状態異常対策のポケモンとしてかなり選出回数が多くなりました。
ラムの実を持たせている通り攻撃的なポケモンではなくなっていますが、毒々や濁流が強かったです。強化アイテムを持たせたキングドラを使う構築は決定力をキングドラに頼ることが多いので濁流の命中率の不安定さばかりが目立ちますが、この構築ではキングドラには決定力としての期待をそこまでしていないので、濁流で相手の命中率を下げられる可能性があることの方が目立ち、削り技として積極的に使っていけました。


ライコウはめざめるパワー氷を切って身代わりを採用。身代わりを採用したので場持ちを更に良くするための食べ残し持ち。
ライコウに関しては「めざめるパワー氷があると対応範囲は広くなるけど、火力も耐久も中途半端」という印象があったので、場持ちを重視して身代わり残飯型としました。また、不採用にしためざめるパワーはボルトロスに回す形で補いました。
しかし、身代わりを残すことができても相手に脅威を与えられないようでは困るので、電気技を10万ボルトから雷に変更。威力が違うので特攻が低くてもダメージを稼げるという点もありますが、一番大きいのは3割の麻痺の追加効果です。バークアウトを中心に本来の役割をこなしつつ、暇なときは雷で適当にダメージを稼ぎつつ麻痺を狙えるようにしておけば、相手に放置されても何かしらアクションを起こせそうだと思いました。


ボルトロスは拘り眼鏡から電気のジュエルに変更。ボルトロス対策なので、強化アイテムは譲れません。
強化アイテムのないめざめるパワー飛行はそれほど強くないこと、相手のランドロスに打点が欲しいことから、めざめるパワーは氷。一発の火力と繰り出したときに確実に削る能力の両方が欲しかったので、電気技は雷と10万ボルトの両立にしています。
めざめるパワー氷を持ってランドロスを攻撃する関係で素早さは最速。耐久に努力値を割いても結局数値が足りないことの方が多い気がしたので、最速で行動回数を稼ぐ方が使いやすく感じました。


ハッサムズルズキンから取り上げた拘り鉢巻を持たせました。元々、拘り鉢巻きで使いたかったので、落ち着くところに落ち着きました。
技構成は特に明記することはないですが、一番使わないと思っていた虫食いのおかげで勝った試合が2つもあって不思議な感じでした。逆に一番使うであろうと思っていた蜻蛉帰りをあまり打たなかった印象です。


ズルズキンはオボンの実に変更。バンギラスクレセリアの両方を同時に殴れるのが強みなので、交代を挟む必要がある拘りアイテムが使いづらかったのが変更の大きな理由です。
なんだかんだ猫騙しも便利で、ライコウと先発で繰り出す動きが安定しやすかったり後発から繰り出して不利な展開に歯止めをかけるのに重宝しました。


実際の大会では、キングドラ以外のドラゴンタイプが入った雨パーティに当たることがやたら多く、運が良くなければ快調にレートを上げることはできなかったでしょう。


さて、これから他の方のパーティを見てみたいと思います。
この企画は大会直前の6/21の23時ごろに計画されたものなので私含めて皆理想としている個体を使ったわけではないですが、ご了承ください((


○つくもさんのパーティ(28-4 最終レート1704)
ニョロトノ@ソクノの実
…熱湯、冷凍ビーム、滅びの唄、守る
キングドラ@ラムの実
…流星群、濁流、毒々、守る
★FCボルトロス@電気のジュエル
…雷、めざめるパワー(氷)、気合玉、守る
ライコウ@食べ残し
…雷、バークアウト、身代わり、守る
ハッサム@拘り鉢巻き
…虫食い、蜻蛉帰り、バレットパンチ、馬鹿力
ズルズキン@オボンの実
…噛み砕く、ドレインパンチ猫騙し、見切り


まずは、今回の企画の立案者でありゲーム勝者であるつくもさん。
私のものと比較して構成が違うのはニョロトノの「ハイドロポンプ、手助け⇔熱湯、滅びの唄」とボルトロスの「10万ボルト⇔気合玉」のみです。
ニョロトノの滅びの唄に関しては特に必須ではなく、トリトドンへの打点を確保しやすくするため、手助けやめざめるパワー草を入れた方が良さそうだと思ったそうです。
ボルトロスの気合玉は、ナットレイバンギラスに対する奥の手として使うことができます。ナットレイに強い格闘タイプであるズルズキンは威嚇発動のために繰り出していく場面が増えたり、ドレインパンチ自体の火力が低いことからナットレイの対策としてはやや不安が残るので、ナットレイに対する耐性が優秀なボルトロスで打点を持てるようにしておくのは良さそうです。
立ち回りの面ではハッサムで一番使う技は蜻蛉帰りだと二人の間でも言っていましたが、つくもさんも虫食いを一番使ったようです。また、私はズルズキンを後発から投げることが多かったのですが、つくもさんはあまりなかったようです。


○スープさんのパーティ(46-4 最終レート1814)
ニョロトノ@ソクノの実
ハイドロポンプ、冷凍ビーム、滅びの唄、守る
キングドラ@ラムの実
…流星群、濁流、毒々、守る
★FCボルトロス@拘り眼鏡
…雷、ボルトチェンジ、めざめるパワー飛行、草結び
ライコウ@食べ残し
…雷、バーウアウト、身代わり、守る
ハッサム@拘り鉢巻き
…虫食い、蜻蛉帰り、バレットパンチ、馬鹿力
ズルズキン@オボンの実
…噛み砕く、ドレインパンチストーンエッジ猫騙


つくもさんとデータ送信の僅かな差ながら2番手で到達したスープさん。1700を越えてからも対戦を続けて1800台に乗せたようです。
私のものと比較して違うのはニョロトノの「手助け⇔滅びの唄」、ボルトロスの「電気ジュエル⇔拘り眼鏡」、ズルズキンの「見切り⇔ストーンエッジ」です。
つくもさんと違って、スープさんは「ニョロトノの一番強い技は滅びの唄」だと思っているそうです。ナットレイブルンゲルなどに勝ち筋を作れるので強い技ではありますが、この6匹だと滅びの唄を使ってから逃げ切るような戦い方があまりできなさそうだったので、個人的には優先度がやや落ちます。
ボルトロスの持ち物が拘り眼鏡なのは、めざめるパワー飛行の火力をメインウエポンとして扱えるくらい強化したいというのが一番の目的になるでしょう。「相手にラティオスがいる場合はライコウを同時に選出しないと厳しいことが多い」というのは私やつくもさんと同意見でしたが、それでも拘り眼鏡の性能が強すぎると考えるところで、私やつくもさんとは県が分かれるようでした。
ズルズキンストーンエッジに関しては、パーティ全体で重たいウルガモスを一撃で仕留めることができる奇襲の技になります。つくもさんと私が見切りを採用していた理由は「個体持ってなくて遺伝技切るのがもったいないから」だったので他の技を採用した方が良いと思っております((


○くじゃさんのパーティ(最終レート1720)
ニョロトノ@水のジュエル
ハイドロポンプ、冷凍ビーム、手助け、守る
キングドラ@ラムの実
…流星群、濁流、毒々、守る
★FCボルトロス@拘り眼鏡
…雷、ボルトチェンジ、めざめるパワー飛行、気合玉
ライコウ@食べ残し
…雷、バークアウト、リフレクター、守る
ハッサム@拘り鉢巻き
…虫食い、蜻蛉帰り、バレットパンチ燕返し
ズルズキン@オボンの実
…噛み砕く、ドレインパンチ、ビルドアップ、守る


4人の参加者の中ではおそらく一番構成が違うパーティ。まず、「ラティオスの拘り眼鏡流星群耐えニョロトノがいない」「猫騙ズルズキンがいない」という状況だったそうで、ニョロトノは火力重視の水のジュエル、ズルズキンはビルドアップ型となっています。それに伴って、ライコウにリフレクターを採用して火力のあるポケモンが動かしやすいようになっているというところでしょうか。
ハッサム燕返しが入っているのが特徴的です。格闘技が一貫しているパーティなのでローブシンズルズキンへのダメージを考えるとあっても良さそうですね。
くじゃさんもボルトロスはめざめるパワー飛行の拘り眼鏡型で採用しています。くじゃさんもスープさん同様に、素早さが高めのライコウボルトロスのどちらにも氷技を採用していないので、霊獣ボルトロス霊獣ランドロスなどのポケモンが厳しいという風に言っておりました。


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ポケモン別集計】


ニョロトノ<持ち物>
・ソクノの実…75%
・水のジュエル…25%<技>
・冷凍ビーム…100%
・守る…100%
ハイドロポンプ…75%
・手助け…50%
・滅びの歌…50%
・熱湯…25%


キングドラ<持ち物>
・ラムの実…100%<技>
・濁流…100%
・流星群…100%
・毒々…100%
・守る…100%


○FCボルトロス<持ち物>
・電気のジュエル…50%
・拘り眼鏡…50%<技>
・雷…100%
・めざめるパワー氷…50%
・めざめるパワー飛…50%
ボルトチェンジ…50%
・気合玉…50%
・守る…50%
・10万ボルト…25%
・草結び…25%


ライコウ<持ち物>
・食べ残し…100%<技>
・雷…100%
・バークアウト…100%
・守る…100%
・身代わり…75%
・リフレクター…25%


ハッサム<持ち物>
・拘り鉢巻き…100%<技>
・虫食い…100%
・蜻蛉帰り…100%
バレットパンチ…100%
・馬鹿力…75%
燕返し…25%


ズルズキン<持ち物>
・オボンの実…100%<技>
・噛み砕く…100%
ドレインパンチ…100%
猫騙し…100%
・見切り…50%
・守る…25%
ストーンエッジ…25%


全員が一緒だったのは、「キングドラの技・持ち物」「ライコウの食べ残し」「ハッサムの拘り鉢巻き」「ズルズキンのオボンの実」でした。
興味深かったのは拘り眼鏡が2人、電気ジュエルが2人と分かれた中で拘り眼鏡持ちはめざめるパワー飛行で控えめ、電気ジュエル持ちはめざめるパワー氷で臆病と綺麗に分かれていたことです。めざめるパワー氷を打ちたい相手であるランドロスボーマンダに対して先手が取れることから臆病が好まれて、遅い格闘草ポケモンを確実に仕留められるようにする火力を求めてめざめるパワー飛行型は控えめになるといった具合に見受けられます。
因みに、全員が「ズルズキンは(最遅ヒードランの素早さ-1の値である)すばやさ72で使いたい」と言っていましたが、個体を持っていなかった関係でみんなズルズキンの素早さは78でした((


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この6匹をベースにしたようなパーティは5月のジャパンカップで結果を残したパーティにも多かったようですが、今回のように技・持ち物・努力値配分がプレイヤーの考え方によって違ってくるところに、個性が出るのが面白いですね。
今回は4人の参加且つ突発的な企画だったので統計的には不十分なデータですが、幅広い層で統計をとってみたりすると非常に面白いのではないかと思います。


素敵な企画を考えてくれたつくもさん、参加して結果を教えてくれたスープさん、くじゃさん、
ありがとうございましたー♪