見せ合いあり64構築〜エルフーンテラキオン〜

第14回伝説厨オフが終わりましたが、私がそのときに使うパーティを考えた後に思いついたパーティがありました。そのころ、ちょうどスープさんが伝説厨オフで使うパーティの案がなくて困っていたのでそれをお渡ししました。


そして、当日スープさんは予選を5-3で5人のくじ引きを制して予選2位通過、決勝トーナメントでも一つ勝ってベスト8まで駒を進めてくださいました。
私は既に第15回があるなら使いたいと思っているポケモンを決めていましたが、スープさんがもし予選を抜けられなかったらこの構築にも予選抜けという指標がつけられるように私が使いたいとも思っていたので、スープさんが予選を抜けてくださって非常に良かったです。
パーティを考案してから、この構築の方が私が同じオフで実際に使用していたパーティよりもずっと強そうだと思っていたので勝つならばそちらを使った方がよかったかもしれません((


というわけで、そのパーティをここで記事にします。今回ここに書くのは私が考えた際のものなので、実際にスープさんが使用したパーティとは異なる部分もあるかもしれません。


〜パーティ〜
エルフーンテラキオンカイオーガギラティナO、ディアルガクレセリア



エルフーン おくびょう いたずらごころ
135-64-129-×-104-184 B.188 D.68 S.252
ふくろだたき、がむしゃら、ちょうはつ、おいかぜ@きあいのタスキ


テラキオン ようき せいぎのこころ
166-181-110-×-111-176 A.252 D.4 S.252
いわなだれインファイトファストガード、まもる@いのちのたま


カイオーガ ひかえめ あめふらし
203-×-110-200-160-135 H.220 C.92 S.196
しおふき、だくりゅう、かみなり、まもる@みずのジュエル


ギラティナO いじっぱり ふゆう
225-187-120-×-123-142 A.236 D.20 S.252
シャドーダイブ、ドラゴンクロー、かげうち、まもる@はっきんだま


ディアルガ ひかえめ プレッシャー
206-×-140-187-149-115 H.252 D.220 S.36
りゅうせいぐんりゅうのはどうだいもんじ、まもる@こんごうだま


クレセリア おだやか ふゆう
226-×-140-95-187-119 H.244 D.156 S.108
サイコキネシス、こごえるかぜ、ひかりのかべ、てだすけ@オボンのみ


エルフーンテラキオンの袋叩き+正義の心コンボを主軸としたパーティ。このコンボを主軸にしたパーティは第2回伝説厨オフで使用したことがあるのですが、どうにも欠陥だらけで形になっていなかったので再度考え直してみました。
このコンボは非常に単純でエルフーンの追い風でテラキオンが先手を取りやすいように場を整えて、袋叩きでテラキオンの攻撃を上げながら範囲攻撃の岩雪崩で一気に殲滅するというものです。一般枠のポケモン2匹で成立するというところが重要で、コンボに成功すると一般枠ながら伝説枠のポケモンに匹敵する火力を出すことができて、仮に失敗してどちらかを失ったとしても後発には伝説ポケモンが2匹控えていて追い風状態で伝説ポケモンを繰り出すことができるか単体でも制圧力の高いテラキオンと伝説ポケモンの並びを作ることができるので大きすぎる痛手にはなりません。
後発に置くポケモンを決めたいのですが、テラキオンだけ落とされてエルフーンと並んだ状態のときに追い風状態から制圧することを考えると範囲攻撃を持ったポケモンが望ましいです。候補はカイオーガグラードン・レシラムとなりますが、グラードンテラキオンと並べた際にも地震を打つことができないのが気になります。また、レシラムは単体技・範囲技も強く攻撃範囲も魅力的ですが、日本晴れのギミックがないとどうにも火力が足りず、エルフーンに日本晴れを入れるスペースはないと判断したので今回は諦めました。ということで、採用したのはカイオーガです。
テラキオンカイオーガが攻撃の主軸となると相手のグラードンクレセリアの組み合わせが非常に重くなります。そこで、クレセリアへの打点を持つことができるギラティナを採用しました。今回はグラードンに強くしたいという要請と追い風という短いターンの中で制圧を掛ける攻撃役としての要請があるので、白金玉を持たせてオリジンフォルムで採用します。
ここまでで4匹決まり、それっぽい形となって戦うことができるようになりました。しかし、ルンパッパ+カイオーガという組み合わせに対してあまり安定しないこととナットレイを倒せるポケモンテラキオンしかいないということが気になります。また、ユキノオーを採用して積極的に吹雪を打ってくるようなパーティにもやや不安が残ります。これらのことから水・草・氷への耐性を求められたのでここでディアルガを採用することにしました。
ここまでに採用した伝説ポケモンカイオーガディアルガギラティナと素早さが中途半端な高さしかないポケモンばかりです。現状はエルフーンの追い風でそれをサポートすることにしていますが、エルフーンを選出しないパターンも持っておきたいです。ということで、最後の1匹として凍える風を持たせたクレセリアを採用することにしました。今回は拘りアイテムを持たせていないのに攻撃的なポケモンが多いパーティなので守る+凍える風で縛り関係を簡単に逆転できるところが良さそうです。


>エルフーン
袋叩きコンボの要になるポケモン。コンボのために必要なポケモンではありますが、遺伝経路の関係から袋叩きを遺伝すると嘘泣きやアンコールといった補助技を使うことができないので、エルフーンが何もできない場面が多々あると思います。また、テラキオンがあまりに刺さっていない場合は選出せざるをえないこともあるので、そういった場面で困らないようになるべく単体でも繰り出していける型にしたいです。
まず必須の技はテラキオンとのコンボに使用する袋叩きと味方の素早さをサポートできる追い風です。また、相手の素早さ操作技やこの指止まれやダークホールなどに翻弄されないように挑発もぜひ欲しいです。残る技枠はあと1つで、ここまでの技構成では明らかに腐る場面が増えてしまいます。手助けがあれば腐りにくいとは思いますが、これでは相手はエルフーンを放置して攻撃役を倒す行動が安定してしまうため、できればエルフーンの行動で隣のポケモンの優劣関係を逆転できる技が良いです。草結びではたいした打点が期待できないことから、攻撃技はがむしゃらを持たせることにしました。HPが低いときのがむしゃらが強いことは言うまでもなく、伝説ポケモンに対するがむしゃらは安定して相手を4割ほど削れることが多いので草結びより打点を稼げる場面は多くなると思います。
持ち物は気合の襷。耐えてからのがむしゃらと相性は良く、猫騙し+攻撃であればテラキオンファストガードで防ぐことができるので、何もせずに倒れる可能性は低めになっています。
努力値配分はまず素早さを最速にすることは確定です。最低限必要なラインはテラキオンより素早いラインですが、最速ボルトロスやミラーであったりを考えるとどうしても譲れない耐久ラインがない限り素早い方が得でしょう。攻撃と特攻は必要なく残りを耐久に振ることができます。持ち物は気合の襷にする予定で基本的には強力な攻撃を耐えるようにもなっているので、意識すべきところはHPが満タンのときにがむしゃらのダメージが大きくなるようにHPに努力値は振らないことくらいです。がむしゃらを使うとなるとHPの個体値をあえて落とすことも考えられますが、2発以上の攻撃の耐久ラインを見つけたのでHPの個体値は31のままです。耐久ラインとしてはA182メタグロスのコメットパンチ+バレットパンチ、A81ルンパッパの命の珠猫騙し+C222カイオーガの雨75%潮吹き、をほぼ耐えるようになっています。カイオーガのしおふきを受けてから追い風を使いがむしゃらで一気に削ることやがむしゃらを使うタイミングで先制技に縛られたくないことを考えると防御寄りの配分になりましたが、C110付近のルギアのエアロブラスト+砂ダメージを耐えることができないのがやや残念なところでしょうか。
持ち物は気合の襷。猫騙し+攻撃の選択に対して安定しないため気合の襷を持たせづらいポケモンでしたが、後述のテラキオンファストガードを採用したことで気合の襷を持たせやすくなり、耐久に大きく努力値を割く必要性が薄れてがむしゃらも採用しやすくなりました。


>テラキオン
袋叩きコンボの軸となるポケモン。その性能は元々強力で持ち物がなくてもパルキアまで先手を取ることができてインファイトで等倍のポケモンはだいたい2発で倒すことができます。仮にエルフーンだけ倒れてしまっても攻撃的な並びを作れることは間違いないでしょう。
袋叩きを組み合わせた際に強力な範囲攻撃となる岩雪崩、袋叩きが決まらなくても大きなダメージを稼ぐことができるインファイト、味方の素早さ操作を待つための守る、ここまではほぼ必須の技と言っていいでしょう。最後の1つにはファストガードを採用しました。これはエルフーンテラキオンという並びで出した際に、どちらも耐久力がないために猫騙し+αという行動に対して一貫する行動を取りづらく毎回選択が困難になってしまうのを避けるために使います。テラキオンは素早いポケモンなのでマニューラルンパッパダーテングゴウカザルなどを除けば確実に相手の猫騙しを防ぐことができます。ここでファストガードを採用したことによって、エルフーンの気合の襷が有効に発動する場面が増えてがむしゃらを採用することができました。また、ファストガードに関して貴重な攻撃役であるテラキオン猫騙しだけ止めてあっさり倒れてしまうのがもったいないように思えますが、その際に場に残るエルフーンに安定したダメージを稼げるがむしゃらを採用できています。ファストガードの採用がエルフーンの行動回数を保証する気合いの襷の採用に繋がり、気合いの襷でないテラキオンが即死しても火力を出せる並びになるエルフーンのがむしゃらの採用にも繋がっているので、ファストガードの採用によって安定した行動が選択しやすくなりました。
努力値は攻撃と素早さにすべて振り切っています。素早さはゴウカザルと同速なので落とす理由がなく、攻撃に関してもランク4段階アップの75%岩雪崩でパルキアを倒すために落とす理由がありません。
袋叩きを当てる前提でありながら気合の襷を持たせるのもアリだと思いますが。今回はコンボが成功したときに相手をしっかり倒しきるために(そもそも気合の襷も余っていないので)命の珠を持たせることにしました。命の珠を持ったインファイトパルキアを7割近く削ることができるので、袋叩きのコンボが決まらなくても削り役の一般ポケモンとして使い捨てのように扱うことができます。


>カイオーガ
エルフーンクレセリアなどで素早さを操作した後に繰り出して範囲攻撃で相手を一気に制圧することができます。先発エルフーンテラキオンの後発に配置することを予定しているので、繰り出すことが多くなる場面はエルフーン+カイオーガテラキオン+カイオーガになるでしょう。
まず、エルフーンorクレセリア+カイオーガで繰り出した際に味方の追い風や凍える風のサポートを待てるように守るはぜひ欲しいところです。追い風下でHP満タンのエルフーンと並んだときでも制圧力を持てるようにするために強化アイテムを持たせたしおふきを打ちたいです。がむしゃら+雨しおふきで耐久の甘いディアルガなどを倒せるようにしたいので持ち物は水のジュエルとします。しかし、エルフーンが追い風をできずにテラキオン+カイオーガという並びになった場合にはカイオーガが先手で攻撃を受けてしまう可能性もあって、HPを削られてしおふきの火力に期待ができないのもそうですが、水のジュエルという持ち物が無駄になってしまう可能性も十分にあります。それを防ぐためにもう一つの水技として濁流を採用しました。水のジュエルで火力を挙げた濁流は持ち物を持っていないしおふきと同程度の火力になるのでそこそこ期待は持てます。最後の技はカイオーガミラーも意識して雷です。
配分はあまり細かく考えていませんが、A222グラードンの75%地震2発耐えやC222ディアルガの拘り眼鏡流星群などを耐えるように耐久を中心に配分。A189ハリテヤマの根性インファイトを最大乱数以外耐え、C202カイオーガの拘り眼鏡雷耐え、という調整になっています。素早さに関しては追い風下で最速ルンパッパを抜きつつ、凍える風1回でミュウツーを抜けるような値に設定。素早い方がとにかくいいのでまだ素早さを上げたかったのですが、火力が残念になるのを嫌ってここで止めております。
持ち物は先述した通り、水のジュエルです。この文章では水のジュエルと決めてから濁流を採用したという経緯に見えますが、しおふき以外の水技を一つは持っているカイオーガでないと水のジュエルを持たせても強い型にならない(より正確には水のジュエルはしおふき以外の火力を強化したいときに使いジュエルしおふきを打てるというのはおまけくらいの感じである)という風に考えてるので、濁流を持たせた型として採用できたのは良い点です。


>ギラティナO
草・格闘などの一貫性を抑えつつ、カイオーガグラードンにも耐性をつけることができるポケモン。特に、テラキオンの攻撃が通りにくいクレセリアギラティナに対して大きなダメージを稼ぐことができます。2ターンかかるシャドーダイブと短いターンの追い風は相性が良くないこともありますが、特殊型では火力が貧弱なことから物理型として採用しました。
物理型として採用したので、メイン攻撃技になるシャドーダイブは必須です。追い風を有効に使いきれないようにも見えますが、追い風最終ターンに使うのは強力で本来先手を取られるポケモンに対して追い風中に先手で闇に潜り追い風が切れてから後攻シャドーダイブを当てることができるようになります。このような使い方をしたいと思うとシャドーダイブで削ったポケモンを縛れるようにするために先制技の影打ちはぜひ持たせておきたいです。通りの良いドラゴンの攻撃技は安定感重視で無難にドラゴンクロー。最後の1枠も味方の素早さ操作を待つことができるように守るを入れました。
オリジンギラティナは耐えたい攻撃はだいたい耐えられて、耐えられたら嬉しい攻撃は頑張らないと耐えられないので基本的にはASベースでの配分になります。性格を陽気にするか意地っ張りにするかで、最初は陽気を推したいところでしたが、意地っ張りの火力が魅力的すぎるので意地っ張りで採用しました。具体的にはシャドーダイブ+影打ちで無振りのパルキアを縛ることができること、HP振りのカイオーガも手助けシャドーダイブで最低乱数以外で1発となり、クレセリアも一撃で倒せる可能性がでてきます。少しだけ努力値を耐久に回すことでC222カイオーガの拘り眼鏡冷凍ビームを上2つの乱数以外で耐えるようにしています。


>ディアルガ
カイオーガギラティナが苦手とするパルキアキュレムに対して打ち合いができるポケモンとして採用。テラキオンがこれらのポケモンに先制はできますが、場持ちの良くないテラキオンだけでは明らかに対策が不十分だと思います。地味にクレセリアギラティナと縦の相性が良いです。
ナットレイを倒すことが最優先なので波動弾か炎技を持たせることがまず必須です。このパーティはカイオーガを選出していないとメタグロスが相当重たいことから炎技が欲しく、ここではクレセリアの手助けからメタグロスを一撃にできる可能性のある大文字を採用しました。残る技としては味方の素早さ操作を待てる守るはぜひ欲しく、安定感のあるメイン攻撃技として竜の波動も欲しかったので採用。最後の1つの技で竜の波動では火力の足りない相手に対して打つことができる一貫性のとりやすい技として流星群を採用することにしました。
キュレムを中心にドラゴンと打ち合いができるポケモンであって欲しいので、努力値はほぼ耐久に配分。C222キュレムの拘り眼鏡流星群を最大乱数以外で耐えるようになっています。残りの努力値を素早さに回すことで凍える風を1回当てた後のコジョンドに先制できるようにしています。
クレセリアと並ぶ機会が多そうで、その並びで火力を発揮するためには強化アイテムの金剛玉かドラゴンジュエルが必要になります。この特攻の値では金剛玉を持っても無振りのWキュレムを一撃で倒せないことからドラゴンジュエル竜の波動が便利なように思えます。また、手助けジュエル流星群でC222ディアルガの拘り眼鏡流星群耐え調整ポケモンは一撃になります。しかし、クレセリアディアルガという組み合わせで繰り出した場合は後発がテラキオン+カイオーガorギラティナとなることが予想されて、ギラティナだったら問題がないのですがカイオーガテラキオンの際にはジュエルで流星群を打って隙が大きくなったディアルガを一度交代させたいのに繰り出しやすいポケモンがいないということになるので、流星群を使ってからでも竜の波動で火力を出せる金剛玉の方が良さそうだと個人的に思いました。金剛玉を持たせると特攻に振り切ったディアルガと同じくらいの火力にはなるので相当耐久の高いポケモンでない限りは手助け流星群で倒しきることができます。


>クレセリア
エルフーンが繰り出せない場合の先発、もしくは倒れてしまった場合に後発から繰り出して味方のサポートをするポケモン。全体的に中速なポケモンが多いので、それを一手で取り返せる凍える風が非常に相性が良いです。
凍える風は必須の技。クレセリアは相手を攻撃する能力は全くないので、凍える風で素早さ関係を逆転させてから隣のポケモンで相手を縛りやすくするために手助けを採用。残りの技は比較的自由になるので、まず少しは攻撃に参加できるようにサイコキネシスを採用。サイコショックでない理由としては、凍える風+サイコキネシスで無振りのコジョンドを確実に倒すためです。最後の技は光の壁にして味方の耐久力をサポートすることにしました。
持ち物は場持ちを良くするために回復手段を持たせておきたいです。集中攻撃などを受けて一撃で倒されることがほとんどないようにするためにオボンの実を持たせました。
努力値配分はHDベースであり、素早さだけ調整しています。怒りの前歯でオボンの実が発動するようにHPは偶数に設定、C202パルキアの手助け拘り眼鏡流星群を最大乱数以外で耐える耐久を持たせて、残りを素早さに振ることで凍える風1回でラティオスまで先手を取ることができるようになっています。