2013 春ドラマ 感想

2013年春ドラマの感想です。

最近、平成仮面ライダーシリーズを他人に薦めたら、意外にも普通に好評だったことから仮面ライダーに関するモチベーションが高く、観ていなかった映画編や割と最近の作品を見直したりしているので必然的にドラマを観る本数は少なくなりました。
観るドラマが少なかったから仮面ライダーに手を出せていただけかもしれませんが((


今回観ていたのはこちらの作品です。
ガリレオ
「お天気お姉さん」



>「ガリレオ
以前にも放送されていた人気作品のシリーズ2作品目。警察が対面した普通ではなかなか考えられない現象が発生した事件を天才物理学者である主人公の協力のもと解決していく物語。正確には主人公は事件の解決には興味がなく、その不思議な現象が立証できるものなのかどうかという物理学者の欲求にしたがって動いているだけですが。
前シリーズで主人公のコンビ(?)だった刑事が海外に赴任するということで新しい刑事とのコンビで始まりました。比較をしてみると面白いのでしょうが、実は前シリーズのことをそこまで覚えていませんでした。そういうわけで、前刑事の印象があまりなく新しい刑事とキャラクターがどう違うかをあまり感じることができませんでした。どちらも世に出回る事件をしっかり解決したい気持ちに熱意があって、事件のことにはさっぱり興味のない主人公に引き下がらずに協力依頼をし続けて、そのうち主人公の扱い方を分かってくるという共通部分がありました。前刑事のときは恋愛的な要素も含まれていたのかもしれませんが、私は覚えていないですしあってもおまけみたいな要素でつけられていたものな気がします。せっかくヒロインを刷新したのですからキャラクターも新しいものであった方が面白いだろうと感じたのが第一印象でした。吉高由里子にはミステリアスなイメージを抱く人も多いと思いますが、今回の役柄は全くそういう面が見られませんでした。珍しい役柄という意味では新鮮かもしれませんが、吉高由里子を持ってくるのであればやはりもっと違ったヒロインで良かったような気がします。そういえば、番外編としてこのガリレオのプロローグとでも言うべき前刑事が主人公に頼らずに事件を解決するスペシャル版がありましたが、やはり新刑事と大きく差を感じることはできませんでした。
私はミステリーのトリックに現実的な実現可能性を求めなくなったので、今回の作品で登場したトリックも科学的に説明ができるという意味では面白かったと思います。ただ、前作品を観たときの印象と比べると、小学生が理科の実験を見て不思議な化学に感心するかのようなトリックはあまりなく、主人公がトリックの仮説を立てるために所構わず数式を書き始めるシーンまでの時間も早くなり、仮説を実証する以降の割り当てが増えていたような気がします。
面白いドラマでしたが、全体的には福山雅治に頼り切っている印象が強くてそれ以外は普通の感じのドラマという印象で人気シリーズの続編としては物足りない感じはありました。もっとも、私が前シリーズをあまり覚えていないこともあり、前シリーズは面白かったというように印象操作をされているだけの可能性もあります((


>「お天気お姉さん」
上で紹介していた「ガリレオ」と同じような物語で物理学者が気象予報士に変わったもの。すなわち、警察が対面したふつうでは考えられない現象が発生した事件を天才気象予報士である主人公が気象予報の知識をもとに解決していく物語。こちらは気象現象を利用したトリックを解明して犯人を判明させるところまで行いますが、動機を語りだした犯人に向けて「あの…帰ってもいいですか?」と言い出すあたりは主人公が変わった人であることは間違いないですが((
まず意外だったのは武井咲演じる主人公のキャラクター。タイトルの「お天気お姉さん」というからには明るく笑顔で天然…というような主人公像をイメージしていたのですが、実際のキャラクターは暗く無愛想でという全く逆のものでした。オープニングも音楽や背景はやや荘厳さを持ったものであったので、自分がイメージしていたコメディ主体の推理系とは遠いように思いました。武井咲のイメージというとCMなどでよく見るおかげか最初に私がイメージしたような役柄を想定しやすいのか意外だったようですが、個人的には「大切なことはすべて君が教えてくれた」「Wの悲劇」などで少し影のある役柄も見ていたため無表情と言われても結構イメージはできました。
気象現象を利用したトリックにするというのはやや無理のありそうな感じに聞こえますが、思ったよりも自然に観ることができた気がします。外見の印象だけで帰国子女役(別の作品)やニュースキャスターを任されてしまう佐々木希の演技はいつも通り違和感がありましたが、話題性だけで出演したのではないかと思われる壇蜜も落ち着いていていい雰囲気を出していたのではないでしょうか。最後までキャラクターがぶれない主人公も衣装だけはちゃっかり着こなしたりと、出会った人たちのおかげで変化していくというところは良かったのですが、その方向性がなぜ最終的に三雲を好きになるというところに辿り着いたのかがイマイチ分かりませんでした。
前クールの「信長のシェフ」を視聴していたときにも「次回予告の際に映っていた画面横のテロップ(?)の『この作品面白いから視聴者にはこんなサービスしてあげちゃうよ!』という感じの下心みたいなのが気になりました。」と書きましたが、どうやら番組ではなく枠の問題みたいだったので、今回も首をかしげながら観ていました。
OPの荘厳さに比べるとEDは弾けた曲調でよく分からなかったりした麺もありますが、メインを固める3人が割と好きだったこともあり楽しく観られたと思います。