9/15開催の第13回ヌオーオフに参加してきました。
ルールは重複催眠禁止・使用ポケモン制限ありの見せ合いなしマルチバトル。お誘いを受けて使用可能ポケモン一覧を眺めていて1分もせずにやりたいことを思いついてしまったのでそのまますぐに参加を決定しました。
対戦のパートナーはマイナス5さんに決定。予選は6グループに分かれて1位のチームのみが予選抜けで戦績は4-1だったものの5-0のペアがあったため予選2位で終わってしまいました。
見せ合いなしとのことだったので3匹育成して参加したのですが、実際にはポケモンを6匹用意した中から見せ合うことなく選出を3匹決めるルールだったので6匹しっかり育成していきたかったです。なので、後ろの3匹については一応載せているだけで特に触れることはありません。
〜パーティ〜
ドーブル、レパルダス、ソーナンス、コジョンド、オノノクス、マリルリ
○ドーブル ようき マイペース
159-40-59-×-65-139 H.228 B.28 S.252
シャドーダイブ、ミラーコート、みちづれ、このゆびとまれ@きあいのタスキ
○レパルダス わんぱく いたずらごころ
141-140-105-×-71-131 H.12 A.252 B.204 D.4 S.36
ねこのて、どくどく、アンコール、まもる@まんぷくおこう
○ソーナンス おだやか かげふみ
270-×-106-×-121-53 H.36 B.220 D.252
カウンター、ミラーコート、みちづれ@イバンのみ
○コジョンド ようき すてみ
141-177-80-×-80-172 H.4 A.252 S.252
とびひざげり、とんぼがえり、ねこだまし、みきり@こだわりスカーフ
○オノノクス いじっぱり かたやぶり
151-218-110-×-91-149 A.252 D.4 S.252
げきりん、ダブルチョップ、じしん、ハサミギロチン@こだわりハチマキ
○マリルリ いじっぱり ちからもち
191-112-100-×-117-66 H.124 A.252 D.132
たきのぼり、アクアジェット、おんがえし、まもる@オボンのみ
※禁止ポケモン一覧
キュウコン、ウインディ、ドククラゲ、ギャラドス、カビゴン
サンダー、ファイヤー、フリーザー、カイリュー、クロバット
ランターン、ハッサム、ヘラクロス、キングドラ、ポリゴン2
スイクン、エンテイ、ライコウ、バンギラス、ルギア
ホウオウ、ジュカイン、ルンパッパ、レジロック、レジアイス
レジスチル、ボーマンダ、メタグロス、ラティアス、ラティオス
トリトドン、ガブリアス、ユキノオー、ジバコイル、トゲキッス
メガヤンマ、エルレイド、ロトム、ユクシー、アグノム
エムリット、ヒードラン、クレセリア、ジャローダ、ドリュウズ
エルフーン、ズルズキン、アーケオス、ランクルス、シュバルゴ
モロバレル、ブルンゲル、ナットレイ、シビルドン、シャンデラ
ウォーグル、バルジーナ、ウルガモス、コバルオン、テラキオン
ビリジオン、ボルトロス、トルネロス、ランドロス
マルチバトルのオフということで対戦のパートナーは当日に決めるものだと思われますが、メジャーなポケモンの大半が使用禁止になっていることからその場で歩調を合わせてパーティを組むことができないため、どなたとパートナーを組むことになっても相性が悪くならないようなパーティをあらかじめ用意する必要があります。
禁止ポケモン一覧を最初に眺めていてこの環境にはバンギラスとユキノオーがいない、ボルトロスもナットレイもいない。ということは猫の手レパルダスが非常に刺さるのではないかと思いました。レパルダスの抑止力となることができるのはシャドーダイブの効かないノーマルタイプ、先制技持ち、ゴツゴツメット持ち、悪戯心挑発などとかなり限られているため対策のない相手にはほぼ勝ちが見込めるという意味で初見殺しとして非常に優秀なように思いました。1戦30分以内で決着がつかない場合は議論もしくはじゃんけんというルールなので回復技を持っている相手に対しても最悪じゃんけんに持ち込める可能性があります。
このコンボについて簡単に説明をしておきます。猫の手は仕様上出ない一部の技を除き手持ちのポケモンの技をランダムに出す技です。手持ちのポケモンの技をシャドーダイブ以外は猫の手で出ない技だけで構成して猫の手を選んだ際に確実にシャドーダイブが出るようにします。レパルダスは特性の悪戯心で変化技である猫の手を優先度+1で使うことができるので、通常の攻撃技に対しては確実に先手で闇に潜ることができます。そして、シャドーダイブで攻撃するターンは変化技を使っていないように認識されるため優先度±0の行動になり、ここで後攻の尻尾を持たせておくことで優先度±0の中でも後攻になるため通常の攻撃を受けずに闇から帰ってきて攻撃を仕掛けることができます。このように先手で消えて後攻で攻撃することで優先度が±0でない技を持たないポケモンからはダメージを受けることなく完封できるようになっています。シャドーダイブが守るを貫通する効果があるのでダメージを防がれることがないのが良い点です。
レパルダスで猫の手シャドーダイブのコンボをすることを決めた時点でこのルールで唯一シャドーダイブを使用できるドーブルの採用が確定。残り採用できるポケモンはあと1匹ですが、ここに採用するポケモンはソーナンスとしました。レパルダスを妨害してくるポケモンの中でも使用率が高くなりそうなローブシンカポエラーに対して交代で出すことが安定していて、しかも特性の影踏みで捕まえてからパートナーの方に処理をしてもらえればレパルダスが全抜きもできるようになります。問題点としては猫の手の仕様上アンコールを入れることができず、選べる技がカウンターミラーコート道連れのみになってしまうのでソーナンスを出している間はソーナンスの隣を集中攻撃していく戦術が安定しやすくなってしまうことでしょうか。
>ドーブル
レパルダスが猫の手でシャドーダイブを出すためにはどうしても採用しなくてはいけないポケモン。猫の手で出る技の関係上覚えさせる技に制約があって動きづらいポケモンがほとんどですが、ドーブルはすべての技を習得することができるのでまだまともな方だと言えるでしょう。
BWGSルールでこのコンボを考えた際にはギラティナがメインウエポンとしてシャドーダイブを普通に使えたためそれらを補佐する手助けやフェイント・この指止まれなどを覚えさせることがすぐに決まりましたが、今回はマルチバトルなのでなるべく単体で仕事ができる技を入れたいです。ということで、最初に確定させたのが道連れです。ドーブルが倒される間に最悪でも1:1交換に持っていくことができるので他の技を入れるよりも役に立ちそうです。残る技は道連れを使って放置されそうな場面で相性が良いこの指止まれ。トリックも候補ではありましたが、狙ってもいない相手に拘りアイテムだけ渡して退場するよりも襷を持たせてカウンターやミラーコートを打つ方がうまくいけば2匹倒せる可能性もあったことから残りをカウンターミラーコートとします・・・ときて肝心のシャドーダイブを入れていなかったことに気付きました。カウンターかミラーコートを抜くとして、このルールでは雨パーティが強く範囲攻撃の波乗り濁流は厄介だと思ったので巻き込まれたついでに味方の負担を減らせる可能性を考えて最後の技はミラーコートとしました。
努力値配分は、道連れの成功率を高めるために素早さを最速にします。残りはどこに振るべきかあまり思いつかなかったのでミラーコートが決まったときのダメージが大きくなりやすいようにHPを中心に配分しました。
実戦では道連れもミラーコートもほとんど役に立つことがなかったのが非常に残念でした。最初に道連れを見せてしまうと相手がなかなか攻撃をしてくれないため後攻道連れからのこの指止まれを決めるべく素早さを下げた個体の方が使いやすいように感じました。
拘りスカーフでトリックする型でもトリックを当てたい相手に当てられない気がしたので道連れの方がまだ役に立つかと思い気合の襷型にしたものの予想以上に決まらなかったので拘りスカーフを持たせて「シャドーダイブ、道連れ、トリック、この指止まれ」などとしたほうがよかったと思います。耐久重視の居座り型ポケモンが多かったこともそうですが、トリックによってレパルダスが全抜きできる範囲が変わらなくても味方の立ち回りのしやすさを変えることができたはずです。
>レパルダス
今回のパーティのエースポケモン。ゴツゴツメットや特性鮫肌などの高耐久・優先度の高い攻撃技及び一部の補助技を持っていないポケモンはだいたいシャットアウトすることができます。ナットレイやユキノオーが使えないとは思いましたが、輝石テッシードやユキカブリは使用できるため注意が必要です。
シャドーダイブを出すための猫の手は必須。レパルダスの覚えている技は猫の手で出ることがないので、残りは回復技を持っていてシャドーダイブだけでは崩せない相手に打つために毒々とアンコールを入れて、最後の技は守るとして毒々の時間を稼いだり猫騙しなどの前で身を守れるようにします。
努力値配分ですが、素早さは悪戯心の速さながら後攻の尻尾を持っていることからあまり影響がありませんし攻撃は基本的に先制技しか受けません。HPも定数ダメージを耐える回数が変わるわけでもなさそうだったので、攻撃に振って相手を倒す速度を上げておくことで相手に悠長な対策をされないようにします。A182キノガッサのテクニシャンマッハパンチを耐えるように物理耐久を上げつつ攻撃にすべて振り切りました。努力値が残っていたので僅かながら素早さを上げておき同じように後攻の尻尾レパルダスを使ってきた相手に対して先制で毒々を打つことで勝ちやすくすることに。
猫の手はPPが32もありシャドーダイブで潜っている間はPPを消費しないためPP合戦にも有利に戦えるのが非常に良いところです。
>ソーナンス
特性の影踏みで相手の交代を許さないようにさせてパートナーにレパルダスの苦手なポケモンを倒してもらうようにするためのポケモンです。先述したようにアンコールを入れることができないので、作戦がばれてしまってはソーナンスが放置される可能性が非常に高いので気を付けたいです。
ソーナンスが覚える技の中で猫の手で出ないものはカウンター・ミラーコート・道連れだけなのでこの3つで技は決まりました。
努力値配分は指標が思いつかなかったので耐久がなるべく高くなるように防御と特防を中心に配分しました。C184サクラビスの雨ジュエルハイドロポンプを乱数上2つ以外で耐えるために特殊耐久をより引き上げています。HPを270にしたのはオボンの実を持たせて天候ダメージを21回耐えるようにするため…でしたが、持ち物はオボンの実にしていないので関係がありませんでした((
持ち物はオボンの実にして耐久を底上げするのが普通の使い方ですが、このソーナンスはアンコールがない時点で普通の使い方ができるはずがないのでイバンの実を持たせてカウンターやミラーコートを決めてから道連れで2匹以上に仕事ができる可能性を高めることにしました。
因みに、マルチバトルの猫の手が自分の手持ちのポケモンの技しか出ないことはしっかり確認しましたが、万が一のために別のパーティも考えてはいました。ポケモンを育成するときに一番時間がかかるのはNNを決めることで、使ったことない種族のNNを決める時間がない(NNによって性別を決めたい)ために育成するには至りませんでしたが((
〜パーティ案〜
レントラー 10万ボルト、ボルトチェンジ、バークアウト、馬鹿力@拘りスカーフ
ガマゲロゲ 濁流、大地の力、毒々、守る@食べ残し
ドンカラス 辻斬り、不意打ち、ブレイブバード、守る@命の珠
ニョロトノ以外の天候変化特性を持つポケモンがロコン・ユキカブリ・カバルドンしかおらず、ニョロトノに対するメタでこれらのポケモンを組み込んでいってもパートナーとなった方と相反するコンセプトだった場合には対戦的にも交流的にもまずいので、一人で受け回しができて攻防にバランスのとれたパーティを用意する必要があります。
まず採用を決めたのがドンカラスです。このルールで使用可能になっているローブシンに対して強い上に有力な電気・鋼タイプが少ないことや岩タイプもニョロトノを考えると採用しづらいことから飛行技がかなり受けづらくなっています。また、受けづらい攻撃で相手を倒してからは夢特性の自信過剰で攻撃を更に引き上げることができて、素早さに依存しない不意打ちという強力な先制技が相手のすいすいなどの特性を持つポケモンにも強力な縛りをかけられることからアタッカーとして非常に強力な性能を持っていると思いました。ゴチルゼルやヤドランなどに対する安定した打点として辻斬りを採用していて、持ち物は自信過剰の発動に繋がりやすく発動してからの不意打ちをより強力にするために命の珠としました。
2匹目に採用したのは相手の雨パーティに対する対策として夢特性の貯水で水技を無効化できるガマゲロゲです。水ポケモンであるため相手の雨を利用して攻撃をすることもできますしドンカラスが受ける可能性のある電気・岩技を半減以下で抑えることができるのも魅力的です。相手の雨を利用して火力を引き上げられる濁流と安定したタイプ一致技の大地の力、相手の貯水ガマゲロゲを含めて高耐久ポケモンを削りドンカラスの攻撃圏内に入れたりと相性の良い毒々、最後は無難に守るとしました。場持ちを良くするために食べ残しを持たせました。最初はカゴの実で眠るもアリかと思いましたが、想定外の等倍攻撃を受けて一気に削れてしまう気がしたので守るを入れた方が立ち回りやすいのではないかと感じました。
最後に採用したのは物理耐久を補うために威嚇を撒くことができるレントラーです。飛行技が強力と書いたように飛行技の一貫性を止めることができるようになっています。ここまで素早さの高いポケモンがいないので拘りスカーフを持たせることにしました。このルールで下手に一貫してしまうような攻撃のほとんどは2発で倒れるかもしれないが1発は耐える攻撃だと思ったので、変に耐久に振るよりも拘りスカーフで行動回数を稼ぐ方が使いやすいと思います。これにより、タイマンでスターミーやアーケオスに対して勝つこともできるようになりますが、強いて言えば素早さが足りないためすいすいサクラビスに先手を取ることができない拘りスカーフ持ちなのが難点でしょうか。
・・・とまあこのように組んでしまうとレパルダスに対して対抗手段がないパーティが自然に出来上がってしまうことに気付きました((
使用できるポケモンにも制限があるマルチバトルなので綺麗に受けまわしやすくするよりも耐久が心許なくても強化アイテムなどを持たせて上からガンガン攻撃を仕掛けていく戦術の方が勝ちやすいように思いますが、上をとる手段は拘りスカーフや特性などを含めると多数存在するので低耐久高火力のポケモンで組むのに不安が残ったので私は使うことができませんでした。
感想として、事前の予想では上から殴って先に数を減らして勝っていくのかと思っていたところ、思っていたよりも補助技に頼るポケモンが多かったのが印象的です。また、私が残り3匹を適当に集めた際に「コジョンドオノノクスで上から一気に相手を削ってから生き残ったポケモンはマリルリの先制技で倒す」というスタンスでポケモンを集めてきたように先制技に対する需要は高かったような気もするのでレパルダスを使うのはあまりよろしくなかったかもしれません。