第6回SORIAオフ使用パーティ「エクストリームライボルト雨パーリィ-2013冬モデルver1.02〜トリルはやめて〜」

12/8開催の第6回SORIAオフに参加してきました。


ルールは新作XYを用いたランダムマッチルール準拠のダブルバトル。このルールでの対戦が主流であるのもおそらく12月末までだと思われるので、その間に一度は対戦オフに参加しておきたかったので参加しました。しかし、パーティは用意する時間がなかったためつくもさんから一式お借りして臨むことに。
結果は、予選を7-2で同率1位からの予選抜け。決勝トーナメントでは準決勝で敗退して3位決定戦にも敗れたため4位という結果に終わりました。XYが発売されてからは12月以降の対戦環境を整える作業しか取り組めておらず対戦するのはほぼ初めてで、ボロボロに負けることも覚悟していただけに、運が良かったとはいえそこそこの成績で予選抜けできたことにはひとまず納得です。しかし、優勝まで辿り着けなかったのは残念であります。


今回雨パーティと呼ばれるジャンルのパーティを使用しましたが、BW時代から「トリックルームを使わない雨パーティで予選抜けを目指す」という目標を立てていただけに目標が達成できたようにも見えます。しかし、これはあくまで雨パーティに対するマークが厳しいBW環境の中で雨パーティを使って予選抜けしたいという目標だったため、XY環境で達成できてもあまり腑に落ちませんでした。


なお、パーティの命名はつくもさんです((


〜パーティ〜
ニョロトノキングドラナットレイライボルトカポエラーシャンデラ



ニョロトノ おくびょう あめふらし
165-×-95-142-121-134 C.252 D.4 S.252
ハイドロポンプ、ねっとう、れいとうビーム、ほろびのうた@こだわりスカーフ


キングドラ ひかえめ すいすい
151-×-115-161-115-137 H.4 C.252 S.252
ハイドロポンプ、だくりゅう、りゅうせいぐん、ラスターカノン@こだわりメガネ


ナットレイ ゆうかん てつのトゲ
181-147-162-×-138-22 H.252 A.156 B.84 D.12
パワーウィップ、ジャイロボール、やどりぎのタネ、まもる@ラムのみ


ライボルト おくびょう ひらいしん
159-×-80-125-101-170 H.108 D.164 S.236
(159-×-100-155-121-203)
10まんボルト、オーバーヒート、めざめるパワー(氷)、まもる@ライボルトナイト


カポエラー わんぱく いかく
157-135-128-×-140-91 H.252 A.156 B.16 D.76 S.4
インファイトマッハパンチねこだましワイドガード@オボンのみ


シャンデラ おくびょう ほのおのからだ
167-×-111-165-110-145 H.252 B.4 S.252
シャドーボール、ちいさくなる、みがわり、まもる@たべのこし


お借りしたパーティなのでコンセプトや採用順・理由などはよく知らないため想像できる範囲で書きます。構築段階の途中経過を少し聞いてはいましたが、本来のものとは意図が違うものなどがあるかもしれません((


特性雨降らしのニョロトノと雨状態で素早さの上がる特性すいすいを持つキングドラを軸にしたいわゆる雨パーティ。ニョロトノの雨降らしはBW時代に登場した特性でしたが、XYでは雨降らしによる雨も5ターンで止んでしまうという仕様に変更されてしまいました。BW時代の雨パーティは永続の天候を生かして攻めるスピードを落として防御的に戦うことができた印象がありますが、雨のターンに制限のあるルールは第4世代のルールを彷彿とさせており、火力を持って素早く攻め立てていかないと押し切ることができません。
3匹目にはニョロトノキングドラの苦手なWロトムに強いナットレイを採用。BW時代にもその実力を発揮したように、ナットレイは水・草・電気・ドラゴンなど数多くの技に耐性がありニョロトノキングドラとの縦相性に優れています。高速のポケモンが苦手にしがちなトリックルームパーティに対しても強めで自身の弱点である炎技を雨で半減できるようにしながら雨攻撃で相手を削った後に優秀な耐性で詰めの役割を果たすこともできるので相性は抜群です。
4匹目と5匹目にはおそらくライボルトトゲキッスが採用されました。これはライボルトの避雷針やメガシンカを交えた威嚇からトゲキッスを守りつつフェアリータイプを得て攻撃的なポケモンになったトゲキッスに攻める役割を持たせたものだと思われます。トゲキッスは地面技の一貫性を下げることができて、バンギラスに打点を持てるようになったためスタンダードなパーティ相手に戦いやすいです。フェアリータイプを半減する炎・鋼に対してはニョロトノキングドラで押していくことができます。
6匹目には相手のクチートや霰パーティへの耐性などからシャンデラを採用。しかし、シャンデラは耐久が低い上にいざ攻撃するとなるとクチートの不意打ちが非常に辛いポケモンなので小さくなるを使う型として採用することになります。


この6匹で第11回てんのめぐみオフに参加したつくもさんが予選を5-0で突破してベスト4に入賞。その際にトゲキッスを全く選出しなかったことから、この枠に求められる「バンギラスへの打点、地震に対する耐性がなにかしらある」という条件を保ちつつ相手のライボルトサンダースにすぐに縛られないカポエラーを採用することになりました。ライボルトは特性の避雷針で電気技を吸いつつ単純に電気・飛行の一貫性を消しながらメガシンカすることで威嚇を撒ける点が雨パーティに非常にマッチしていると思ったのでトゲキッスとの組み合わせを意識せずとも採用ができます。


>ニョロトノ(選出:先発7+後発3=10)
場に出して特性の雨降らしで天候を奪うポケモン。BW時代から「ソクノの実・脱出ボタン・拘りスカーフがつよい」というのが個人的な印象でしたが、雨が永続でなくなったことから天候を奪ったターンに攻撃的に立ち回ることができないようでは扱いづらいので拘りスカーフを持たせます。
技構成は威力重視のハイドロポンプ、命中安定の熱湯、ガブリアスオンバーンに対して有効な冷凍ビームまでは確定。最後の1枠は特別に必須級な技がないため悩ましいですが、今回は滅びの歌を入れることで無理やり勝ち筋を作れる範囲を増やそうとしました。めざめるパワー草はピンポイントな上にそのような技で拘りたくないので没、寝言はモロバレルのいる並びに対して天候を奪うために後出ししてキノコの胞子を受けてしまった場合に役立ちますが汎用性は低めだと思いました。特に悩む選択肢になっていたのは雨乞いで、初手でバンギラスを出されて天候を奪われた際にも拘りスカーフ雨乞いからキングドラで拘り眼鏡濁流などを打ち込むことができるので強いです。
努力値配分は特攻と素早さにすべて振り切っていましたが、H183D106ガブリアスを冷凍ビームで一撃で倒すために特攻は140は必要になります。無振りでもサンダースの10万ボルト程度なら耐えられるので大きくは問題なさそうです。
雨で天候を奪っている間に一気に攻め切りたいのですが、従来のニョロトノは素早さが速くないため「速いキングドラの攻撃を耐えられてニョロトノより速いポケモンからダメージを受ける」ということが多かったですが、ニョロトノをスカーフにしたことによってキングドラの攻撃を耐える少し速い程度のポケモンキングドラとの連携で先手で潰す立ち回りができるので身を守ることにも繋がります。また、ガブリアスを上から縛れるポケモンが多くないルールなのでニョロトノが単体でガブリアスに強くなれるのも良い点です。BW時代と違って特性呼び水のトリトドンが現在大地の力を習得できないこともあり採用されないこともあって使いやすくなっている構成だと思います。


>キングドラ(選出:先発8+後発1=9)
BW時代はラムの実を持たせて永続の雨から上を取れる安定感を保たせる構成がかなり使いやすかったですが、短期決戦となるため必然的に火力強化アイテムが求められます。しかし、数値が足りていないポケモンなのにXYでメインウエポンとなる技のすべての威力が低下してしまったためそれを補うために拘り眼鏡を持たせています。打ち分けはできませんが、幸いなことに永続でない雨パーティへの対策を薄く見て水耐性の少ないポケモンが並んでいることも多いです。また、天候を奪われてキングドラがドラゴンポケモンに縛られる状態に関しては、現在ラティオスが使用できず、ジュエルアイテムもないおかげで後続で流星群を受けやすくなっているので守るを使えないことが決定的なほどには大きく響きません。
拘り眼鏡を持たせて攻め込むポケモンなので、水技で威力が最も高いハイドロポンプと範囲攻撃の濁流を採用。ドラゴン技で威力が高く相手に負担を掛けていける流星群を採用。最後の1枠はかなり自由な枠で命中が100でトゲキッスバンギラスに一貫するラスターカノンを採用しました。竜の波動冷凍ビーム吹雪寝言などからお好みで選んで大丈夫かと思います。
努力値配分は特攻と素早さにすべて振り切られていましたが、特攻を1落として防御・特防に回せばA146ファイアローの拘り鉢巻ブレイブバード耐えやC160ロトムの拘り眼鏡雷を最大乱数以外耐えができるのでそれでも良さそうです。本当はもう少し耐久に振りたいですが、技の威力が落ちたおかげで火力は落とせず素早さも最速メガバンギラスを意識すると落とせないです。


>ナットレイ(選出:先発1+後発9=10)
採用段階でも書いたように雨パーティに欲しい要素を多く満たしている上に自身が雨パーティの恩恵を受けやすく戦術にも適った性能を持っているポケモンニョロトノキングドラが相手の水ロトムに対して強くないのでそれに対して投げていけます。また、ナットレイは怒りの粉モロバレルに対してほぼ無抵抗なのがBWでは痛手でしたが、XYから草タイプはキノコの胞子を受けないだけでなく怒りの粉の効果も無視できるとなったのでかなり強力です。持ち物は食べ残しがナットレイの性能を最大限に活かせるものだと思っているのですが、どうしてもシャンデラに回したかったのでロトムを安定して狩る役割を意識して鬼火対策のラムの実としました。
技構成はロトムを一撃で倒すことができるパワーウィップトゲキッスガブリアスあたりに安定したダメージを稼ぐことができるジャイロボール、詰める際の回復手段と立ち回りの自由度を上げるために宿り木の種と守るを採用しました。
ナットレイの配分を見て「攻撃はパワーウィップでH157B127Wロトムを1発、防御はテラキオンインファイト耐えだけどなにか調整して残りを特防に振ったのだろう」と推測していたところテラキオンを意識した調整だったようで強い意味はありませんでした((
拘り鉢巻を持たせるとトリックルーム下のアイアンヘッドメガクチートを2発で突破できたりもしますが、何も考えずにニョロトノキングドラナットレイをすべて拘りで回せるほどのスペックはなさそうなので特にそうするつもりはありませんでした。


>ライボルト(選出:先発5+後発7=12)
GBA時代からライコウやサンダースと比較されて数値で勝てないだけでなくラティオスを抜けない点がかなり痛手でしたが、XYにてメガシンカ能力を習得しました。ライボルトの避雷針は味方への電気技や電磁波を防ぐことができて、メガシンカすると特性が威嚇となり味方の耐久補助ができます。
技構成は「10万ボルト、オーバーヒート、めざめるパワー氷、守る」となっていました。メガシンカのタイミングを見極めつつ立ち回るためには守るが欲しく、オーバーヒートは相手のナットレイモロバレル対策になります。10万ボルトは安定したメインウエポンであり、めざめるパワー氷はボーマンダガブリアス対策で特にガブリアスを見ただけで選出できないという風にならないように持たせておきたいです。実数値も確認しないまま借りたままの個体を使用しましたが、確か当初はめざめるパワーを持っておらずバークアウトが入っていて配分もCSベースだったためオーバーヒートでメガクチートを一撃にできるようになっていたはずですが、努力値配分の方針を大きく変更したので炎技を入れるなら火炎放射でよかった気がします。
努力値配分は耐久ベースになっています。素早さを最速ガブリアス抜きにしつつメガシンカ後にランク+1の最速メガバンギラスが抜ける値に設定。残りを特防御中心に配分してC149オンバーンの拘り眼鏡流星群耐えを最大乱数以外で実現できるようにしています。
使った感想としてはバークアウトとボルトチェンジまで持たせることができたら非常に強いと思えたことでしょうか。バークアウトは単純に上から打つことで味方の耐久をサポートできる点が非常に強く、ボルトチェンジメガシンカしつつ交代する立ち回りができるのが強いです。ライボルトで一番やりたいことが多かった立ち回りは威嚇を撒くタイミングまでメガシンカせずに、メガシンカして威嚇を撒きながら有利な対面を作るために交代したいことは多かったので10万ボルトの代わりにボルトチェンジでも良かったかもしれません。それでも全試合に選出したように強いポケモンであったことは感じました。


>カポエラー(選出:先発0+後発3=3)
トゲキッスから変更になった枠。バンギラスに投げられるポケモンである必要があるので岩耐性が求められて相手の地震とメガリザードンになにかしらで干渉ができるポケモンが望まれたため格闘タイプで交代で出して威嚇するだけである程度役割をこなせて猫騙しやワイドガードで相手に自由に動かれるのを防げるカポエラーを採用しました。後発からクッションのように投げるつもりなので交代際でダメージを受けてもリカバリーの効きやすいオボンの実を持たせます。
技構成は相手を止めて拘りアイテム持ちをうまくまわしたりするための猫騙しとメイン攻撃のインファイトが確定。残る2つのうち、マッハパンチは竜の舞バンギラスやガルーラやドリュウズに強いためこれはぜひ持たせておきたいです。ということで、残る1つの枠を手助けワイドガードファストガードから選ぶことになりましたが、地震や吹雪などの一貫性を抑えるためにワイドガードを採用しました。
努力値配分はC182トゲキッスの拘り眼鏡75%マジカルシャイン耐えやA146ファイアローのランク-1命の珠ブレイブバード耐え、インファイトでH207B171バンギラスを1発という辺りを意識しているものだと思いますが、努力値配分から分かるように理想個体でないですし性格もとりあえず用意できたものという個体なので厳密には煮詰めていないのだと思います。



>シャンデラ(選出:先発3+後発1=4)
採用理由を詳しく覚えてはいないのですが、クチートに対して強いポケモンでありパーティのもう一つの勝ち筋の一つ。雨選出で誘いやすい草タイプのポケモンを起点にしていきます。全抜きを狙うため持ち物は回復手段となる食べ残し。天候が永続でなく5ターンで終わるようになったことで回避戦術の食べ残しが天候ダメージを相殺するだけの回復とならなくなったのは大きいです。
技は採用コンセプトである小さくなると回避率を上げてから保険や状態異常のシャットアウトに使える身代わりが確定。攻撃技にはまず鋼タイプにも等倍で通るようになったシャドーボールを選びます。攻撃範囲的には炎技もあると便利ですが、このパーティにはシャンデラをサポートできる要素が皆無なので守るがないと立ち回りがしづらいことから最後は守るを採用しています。
努力値配分はHPと素早さにすべて努力値を振り切っています。素早さは同速を除けば乱数のないステータスなので先手で小さくなるや身代わりを使える方が良いので最速まで引き上げています。残りは時間切れになったときに負けにくくなるようにHPは163に設定するのが良いでしょうか。試合終了直前の数ターンで身代わりを使わざるをえなくなった場合にHPが16n+0〜3の間に収まっていないと食べ残し回復4回でHPが満タンまで戻らないので判定負けしやすくなります。HPの割合が同じだった場合は実数値での判定となるのでHPは最大値となる16n+3に設定するのが最適なのではないでしょうか。
因みに、特性は貰い火・炎の体・すり抜けと3種類ありますが、どれも決定的な理由はなく炎の体で使用しました。因みに、当日の対戦だけみると光の壁を貼ってくる相手や身代わりを置く相手に出会ったのですり抜けが一番役に立ったでしょう。余談ですが、オフ会後に対戦用ロムでタマゴを孵化することになったときに特性炎の体で唯一ボックスにいたのがこのシャンデラで結果的には特性はそこでしか役立ちませんでした((


全体的に水耐性が甘いパーティが多かったおかげかニョロトノキングドラナットレイライボルトという雨と相性の良い基本的な選出の組み合わせが多くなりました。シャンデラは4回しか出しませんでしたが、2試合で小さくなるが役立ち、1試合は動かすまでもなく、もう1試合は誰を選出していても勝てなかった、ので出したときの活躍度は高かったです。カポエラーは選出しないことが多く選出もしづらいため見直すべき枠なのかもしれませんが、今のところ変更案は出ておりません。


パーティを丸ごと貸してくださったつくもさん、ありがとうございました。