○イベルタル ひかえめ ダークオーラ
201-×-116-201-118-151 B.4 C.252 S.252
あくのはどう、バークアウト、イカサマ、きあいだま@こだわりスカーフ
○ニャオニクス おだやか いたずらごころ
181-×-98-×-145-124 H.252 B.12 D.244
いばる、しんぴのまもり、ファストガード、てだすけ@たべのこし
○ゼルネアス おくびょう フェアリーオーラ
207-×-119-174-119-166 H.44 B.28 C.180 D.4 S.252
ムーンフォース、マジカルシャイン、ジオコントロール、まもる@パワフルハーブ
○ハッサム いじっぱり ライトメタル
175-200-120-×-103-85 H.236 A.252 D.20
(175-222-160-×-123-95)
シザークロス、アイアンヘッド、バレットパンチ、まもる@ハッサムナイト
○マリルリ いじっぱり ちからもち
206-112-100-×-102-70 H.244 A.252 D.12
たきのぼり、アクアジェット、じゃれつく、まもる@せいれいプレート
○ミュウツー おくびょう プレッシャー
181-×-110-206-111-200 C.252 D.4 S.252
サイコブレイク、かえんほうしゃ、シャドーボール、まもる@いのちのたま
ルールはポケムーバー解禁前のフリーダブル。
新作のパッケージにもなっている新しい伝説ポケモンであるイベルタルを軸に考えたパーティ。
イベルタルは対になっているゼルネアスと全く同じ種族値でありますが、タイプの相性がフェアリーと悪であるため圧倒的に悪いです。また、技に関しても専用技のデスウイングは威力も低く、バンギラスへの打点になる技も気合い玉程度しかないほど攻撃範囲も広くはありません。よって、特性のダークオーラを活かす活用をしっかりしたいです。
しかし、その悪技が不意打ち・悪の波動・イカサマだけで群を抜くほど強力な技はありません。特に、不意打ちに関しては先制技なので縛り範囲が広がったようにも思えますが攻撃技を選んでいない相手には決まらないため頼りなく、不意打ちでの縛り範囲を広げるために攻撃を伸ばしても他に扱いやすい物理技を覚えず・・・というような経緯を経て、イベルタルをうまく扱うには特殊型にして鋼タイプで半減できなくなった悪の波動でガンガン攻めるのが良さそうだと思いました。
持ち物の候補としては悪の波動でミュウツーを縛ることができるようになる拘りスカーフか悪の波動で削りつつ不意打ちで縛るという立ち回りがしやすくなる強面プレートか命の珠が挙がりましたが、相手のパーティにゼルネアスがいることがほとんどであると思うと多くのゼルネアスに同速負けしたら何もせずに倒れてしまうのはいただけなかったので、拘りスカーフを持たせた型で考えることにしました。突撃チョッキを持たせることも考えましたが、色々あって断念。しかし、XYからの新しい仕様でバークアウトを持たせていればミュウツーに身代わりを貼られても貫通して本体にダメージを与えられることには後々気付きました。
イベルタルを特殊型の拘りスカーフにすることは決めましたが、一撃で倒せるポケモンはそう多くはないので隣には同じく素早さの高いポケモンを並べるなどしたいです。しかし、ゼルネアスとバンギラスに強い素早さの高いポケモンはいなかったため方向性を変えてニャオニクスを採用しました。ニャオニクスは特性の悪戯心から多彩な技を繰り出すことができて、特に拘りスカーフを持たせたイベルタルよりも速く威張るを使うことができるので、高速で威張る+イカサマというコンボを決めることができます。イベルタルは特殊型にしましたが、イカサマの火力は相手の攻撃の値に依存するので攻撃に努力値を振らずにダークオーラの恩恵を受ける強い一撃を叩き込めます。また、ニャオニクスは猫騙しやファストガードを習得できるので後に採用することになるゼルネアスミュウツーなどとも相性が良いです。
軸とする2匹が決まったところでバンギラスをはじめ数多くの相手に強いゼルネアスを採用。イベルタルとニャオニクスで場を荒らしたところから繰り出していきます。ここまでで相手のゼルネアスに対して非常に弱くバンギラスにも強くしたいので鋼タイプを採用したいですが、メタグロスやギルガルドは味方イベルタルのダークオーラの影響で相手のバンギラスなどに負けてしまうのでここではハッサムを採用。残る2匹で炎ポケモンに対する耐性を確保したかったので、ここではマリルリを採用。遅いポケモンが増えてしまいサンダーやロトムのようなポケモンにも苦戦する展開が見えたので、それらを数値の高さから潰すことができるミュウツーを最後の1匹として採用しました。
>イベルタル
今回のパーティの軸のポケモン。先述しているような経緯を経て拘りスカーフを持たせた型として運用します。耐性の問題からも誰に対して強いという明確な要素があまりなく、かと言って群を抜くほどの強さがあるわけでもなく、バンギラスとゼルネアスにほぼ無抵抗なことから個人的にはイベルタルから組み始めないと補完で入ってくることはなさそうだと思っています。クチートクレッフィルカリオ以外の鋼タイプには悪の波動を等倍で通すことができるようになっているので、雑に扱って先手でダメージを稼いでいきたいです。
技構成は攻撃の値に関わらずダメージを稼ぎやすいイカサマ、最も安定しているメインウエポンの悪の波動までは確定。残る2つのうち一つはバークアウトにして味方のサポートができるようにしました。メインに据えたくはないですが、ダークオーラで強化されているので火力としてもそこそこ期待できますし、イベルタル自身の相対的な耐久が上がり行動回数の確保にも繋がります。ここまで悪技3つの構成だったので最後の技は気合い玉として終盤にバンギラスやナットレイとタイマンになったときに運が良ければ勝てるようにしておきます。
拘りスカーフを持たせるポケモンは極力素早さを伸ばしておきたいのですが、初手でスカーフゼルネアスと対面してダークオーラが最初に発動したので動かしてみたところ同速に負けてイベルタルが何もせずに倒されてしまうという展開を避けたかったので敢えて素早さは落とすことにしました。せっかくなので性格補正は特攻に掛けることにしております。特攻はすべて振り切ることによってH181D140メガミュウツーYをオーラ75%バークアウトで最低乱数を引かない限り2発となります。素早さは最速メガプテラを抜けるS149のラインは欲しかったのでそのまますべて振り切ります。特殊耐久は無振りでちょうどC202メガユキノオーの75%吹雪+霰ダメージ耐えなので、A146ファイアローのブレイブバードを最大乱数をどちらも引かない限りは耐えるように防御に配分しました。
>ニャオニクス
特性悪戯心により多彩な補助技を有効に操ることができるポケモン。今回は悪戯心の素早さから威張るを使うことが重視されていてこれだけだと誰でもいいようにも思えますが、その中でもニャオニクスは猫騙しやファストガードを覚えることができるので初手で繰り出しやすいのが特徴です。
まず採用理由でもある通り、威張るは必須。ニャオニクスは攻撃性能を全く持ち合わせていないため、場に出ているときに攻める能力の低い並びを作らないように味方の火力をサポートできる手助けを採用。サポート主体のポケモンは自身に攻撃性能はないためなるべく放置されにくいよう型を工夫することが多いですが、置物になるのを防ぐ技である威張るからスタートしていることも加味すると、ニャオニクスというポケモンは置物にならない努力をするよりも置物になる前提で取れるアドバンテージを最大限に広げる方が合っていると割り切った方が良さそうで、残る技の中から神秘の守りとファストガードを採用しました。神秘の守りがあるとゼルネアスやミュウツーの機能停止に繋がりやすい状態異常技を防げるようになり、後続で先制技を持つマリルリやハッサムを繰り出せたときに威張る+神秘の守りという単純明快なコンボを高い優先度で決めることができるようにもなります。最後の技はファストガードとすることでゼルネアスやミュウツーに飛んでくる先制技を守ることができるようになり、ファストガードを見せてからの手助け+攻撃を通すのが強そうなので採用しました。猫騙しかファストガードの少なくともどちらかがないと初手で出した際に一方的に不利になりそうな気がしたので、どちらかは入れておきたいですが猫騙しが初手でしか効果がないことを考えるとファストガードの方が優先したい技に思えます。
努力値配分は適度に物理耐久も上げたかったのですが、イベルタルダークオーラの影響でバンギラスの噛み砕くは耐えられないこととメガバンギラスの攻撃まで耐えられないことからきっぱり諦めて特殊耐久寄りに配分しています。ちょうどこの調整でC183イベルタルのオーラ悪の波動耐え、A146ファイアローの拘り鉢巻ブレイブバード耐え、となっています。
持ち物は場持ちを良くするために食べ残しかオボンの実を持たせたいところです。ニャオニクスがあっさり倒されて困るような核を担うサポートポケモンならば瞬発力のあるオボンの実を持たせたいですが、比較的放置されやすい型になっているため恩恵を受ける期間の長そうな食べ残しを持たせることにしました。
>ゼルネアス
ニャオニクスイベルタルを中心に場を荒らしたあとに繰り出せるポケモン。パワフルハーブを利用したジオコントロールの使用で一気に優勢に立つことを狙います。イベルタルと並んでいる場合は相手のメタグロスやミュウツーゲンガーなどをイベルタルで強襲できて、ニャオニクスと並んでいる場合は神秘の守りで電磁波などを受けることを避けながら積んだあとの火力を手助けで強化しつつ先制技からはファストガードで守れるようになっています。
技構成はジオコントロールを使用する一般的な構成としています。ジオコントロールを使用した後に強力な範囲攻撃技のマジカルシャイン、マジカルシャインでは落としきれない相手に使うムーンフォース、大事に扱うための守る、で埋まっています。大地の力でも習得しない限りはこの構成が変わることはないような気がします。
努力値配分は素早さ最速、C200ゲンガーのヘドロ爆弾耐え、A172メタグロスのプレートコメットパンチを最大乱数以外耐え、残り特攻でランク+1のオーラ75%マジカルシャインでH201D118イベルタルが最低乱数以外1発となります。
>ハッサム
イベルタルでどうにも抵抗のしようがないゼルネアスに対してジオコントロールの積みを許した状態から対策できるポケモンが欲しかったので先制技の使える鋼タイプのポケモンに白羽の矢が立ち、先述しているように悪弱点だと味方イベルタルのダークオーラで相手の火力を上げてしまうため悪技が等倍のハッサムを採用しました。火力耐久とも数値が足りないポケモンなのでメガストーンを持たせて数値を補います。
技構成としてはまずハッサムの強力な武器である先制技のバレットパンチが確定。次にバレットパンチだけではファストガード+ゼルネアスの並びの対策ができないためアイアンヘッドを採用。大事に扱いたいポケモンなので守るを抜くことはできず、最後の枠をシザークロスと泥棒と剣の舞で争います。シザークロスはミュウツーを一撃にできる点が評価できますが、ミュウツーの上を取る方法はないので炎技を持っていた場合にはあまり意味がありません。泥棒はダークオーラとテクニシャンで強化される技なのでそこそこ強くメタグロスやギルガルドを攻撃できたり炎ポケモンなどにも一応等倍で通るようになっています。剣の舞は味方に支配力が高いポケモンを置いているときに隙を見て使える技で対トリックルーム時に使用したいです。結局、この中から採用したのはシザークロスです。剣の舞を使うよりはおそらく攻撃をしていた方が強いため剣の舞は入らず。むしろ、ナットレイが全体的に辛い印象があったのでタイプ一致技が優先されました。それだけ見ると瓦割りでも良いかもしれませんが、ロトムやエレザードなどといった電気ポケモンに遭遇したときに打点があまりないのも嫌だったこともあります。
努力値の配分としては手助けバレットパンチで耐久に努力値を割いていないゼルネアスを一撃で倒せる可能性を高めるべく攻撃に全て振り切ります。残りをHPを中心にして定数ダメージを意識してHP175で止めつつ残りを特防に配分。これでA151C183イベルタルのオーラ込みの悪の波動+不意打ちをどちらも最大乱数を引かない限りは耐えるようになっています。
繰り出したら何も迷うことなくメガシンカをするのでけたぐりや草結びに対して交代で出せるように特性はライトメタルとしました。一応威力100で入るのを防げますが、あまり影響はないと思います((
>マリルリ
ハッサムとゼルネアスでは攻撃を通すことができない炎タイプの対策。それでいてイベルタルの苦手なバンギラスドリュウズにも強くすることができますが、元々の数値が低いポケモンなのであまり過信はせずにいきたいです。持ち物は精霊プレートを持たせていますが、これは後述するようにゼルネアスの対策です。
技構成はイベルタルやゼルネアスに最も打点の稼げるじゃれつくが確定。また、炎対策なのでメインウエポンとして滝登りを持たせて先制技のアクアジェットも採用。残るスペースには守るを入れて立ち回りがしやすいようにします。
努力値配分はまず攻撃を最大まで伸ばしてフェアリーオーラ込みでじゃれつく+アクアジェットでH201B115ゼルネアスを1発ずつで倒せるようにします。残りは素早さにも振っておきたいですが、種族値が低いため耐久を安定させるところからしなくてはなりません。C206ミュウツーの拘り眼鏡サイコブレイク耐え、C201ゼルネアスのフェアリーオーラ込みで+2ランク75%マジカルシャイン耐え。ゼルネアスに対しては拘り眼鏡やジオコントロールからのムーンフォースで倒されてしまうため安定はしないのですが、ムーンフォースを打たれたら隣のポケモンがフリーになってマジカルシャインだった場合はどちらも動けるというような立ち回りが最低限できるようになっています。
>ミュウツー
マリルリでは特性が日照りであるリザードンYの対策が不十分であるため上からリザードンを殴れるポケモンとして採用。リザードンと一緒にいるフシギバナの対策に持ち物にはラムの実を持たせてもいいかもしれませんが、暇しがちなニャオニクスに神秘の守りを持たせているので別の持ち物を持たせた方が良さそうなので単純に攻撃範囲と火力素早さと噛み合っている命の珠を持たせました。少し耐久がある程度のポケモンはミュウツーの拘り眼鏡サイコブレイク耐えで耐久が手一杯なポケモンもいるのでニャオニクスとの並びでは手助けを絡めることでその調整を崩すことができたりマリルリハッサムの先制技圏内まで持っていくことができます。
技構成は多くの相手に等倍で通り威力も高いメインウエポンのサイコブレイクが確定。イベルタル以外はややミュウツーに弱めなのでミュウツーミラーで1発打ち合えば先制技圏内まで持っていけるようにシャドーボールを採用。立ち回りを柔軟にするために守るを持たせて、最後の技はパーティ内でナットレイに打点のあるポケモンがあまりいなかったことから火炎放射としました。
努力値配分はミュウツーミラーで一方的に不利にならないように素早さを最速。残りはHP振りメガクチートを火炎放射で一撃にしたいことと命の珠を持たせていることからすべて特攻に振り切ります。
イベルタル入りの案としてはメガクチートを採用したスイッチトリパのような構想もあったのですが、どうしてもトリックルーム寄りになりがちなところから今回は組みませんでした。メガクチートは伝説ポケモン全員に強く無理やりにでもトリックルームさえ決めれば一方的に戦うことも十分にできそうだったので、メガクチート入りのトリックルームパーティとして構想をスタートする方が良さそうです。その際にイベルタルは上からミュウツーを縛れるポケモンとして入りかけますが、個人的な印象としてはイベルタルに持たせる拘りスカーフはなく他のアイテムだと選出もしづらいという感想でした。