ドラマ「ロストデイズ」の犯人予想

3/15に最終回を迎えるドラマ「ロストデイズ」の殺人事件の犯人を予想してみようという記事。


ドラマはドラマチックな展開を望まれてしまうので、サスペンス系は「視聴者にとって意外な人が犯人」という展開になりやすいです。また、サスペンスにおける犯人役は重要人物であるので、配役するキャストにも力が入りがちです。過去に観てきた犯人が最後まで分からない系のドラマはそういう点から予想をしてしまい意外と犯人が当たってしまうようなことがあったのですが、今回は登場人物が最初から7人しかいないため誰もが重要人物だと言えます。しかも、そのうち2人が既に死んでいる(本当に死んでいるかどうかは分からない)ことになっているので候補もかなり絞られています。


ドラマの感想記事はまた別に書くので、予想だけ。
・・・しかし、伏線とか過去の演出を案外覚えていないので的外れなことを言っているかもしれません((


あと登場人物はすべてカタカナで表記します。



まず最初にOP映像。映像と同じ恰好をサイトでも確認できますが、7人とも赤いグッズを身に着けていて赤い部分が光ってる描写があります。シノはセーター、ミキはパンツ、ナツとリカは右手袋、サツキがニット帽で、ワタルはカーディガン。パッと見る感じだとマナだけ何も身に着けていないように思えますが。サイトで観ると赤のカチューシャをしているようにも見えます。昔のドラマにも「OP映像でサスペンスの犯人である一人だけ違う色の服を着ている」という演出がありましたが、それに習ったら誰が犯人であるかは断定できなさそうです。
現時点ではサツキが崖から落ちてリカが手首を切っています。サツキはニット帽(頭)、リカは手袋(手首)とも捉えられそうですが、リカが切った手首は左手なんですよね。また、これだけ赤いグッズのパーツを分けてるのにナツとリカだけ全く同じ右手袋というのも少し気になります。


>シノ犯人説
主人公。直感(経験則からくるもの)ではこの線が濃厚な気がしてなりませんが、単純にサスペンス的には一番面白いと思っているだけかもしれません((
「あの笑顔の裏側に気付いていれば、あの殺人は起こらなかったのだろうか」という言葉を聞くとシノが誰かの笑顔の裏側に気付いてあげられなかったみたいに聞こえますが、これはシノが誰かのことを勘違いして殺してしまい、最終回で真相を知って罪を犯す必要なんてなかったと悟ったセリフであると受け取ることもできます。また、リカ犯人説の項でも書きますが、リカが手首を切ったのは誰かの罪を知って庇ったからである可能性もあり、リカが誰を庇いたいかを考えると思いを寄せるシノになるのかなと思いました。リカが倒れているところをミキが見つけたときにシノがミキをどけて近寄り手首に布を当てたものの止血させようと強く抑えたりはしなかったのも動揺が大きすぎて冷静に動けなかったのではなく意図があったものと捉えられるかもしれません。
ただ、シノの普段の冷静な性格を考えると、彼がもしサツキを殺した犯人なら突発的な犯行であったようにも思えるので、強い動機が必要な気がします。サツキに対して直接的な動機が見えてきていないので、この説はあまり推すことができません。


>ミキ犯人説
メインヒロイン。シノ犯人説と同じくらいには筆頭の候補です。因みに、ミキは劇中での衣装が赤色のコートです。他にこれほど目立った赤を纏っているキャラクターはいないような気がします。
真面目な優等生でお嬢さまのキャラクターをしているミキはナツの浮気が分かったら別荘を飛び出していったり疑いの目を向けながら信じてると言っていたり、と被害者・偽善者気取りな行動が多く性格が悪いようにも見えますが、彼女のお嬢さま気質ゆえかそれが純粋な彼女の考え方でそういう生き方しか知らないのではないかと思えました。被害者や偽善者のように振る舞う場合は、その多くが周りの人からの評価を気にしていることを要因としていそうですが、彼女の場合はそういう考えたをしたことがないほど恵まれて生きてきたのではないかと思います。というくらい表面のキャラクターが一貫しているように見えるので、誰かがサツキを突き落すシーンではミキが犯人だろうと予想を立てていました。しかし、本当にミキが犯人ならサツキを最初に見つけたのがミキであることや警察に電話しないことをシノに頼み込むシーンを次回予告には取り入れないような気がしたのがミキ犯人説を踏み切れない理由になります。
視聴者に意外なと思わせる線の中では予想の範囲内のキャラクターであるため、シノが犯人というぶっ飛んだシナリオでない限りはミキが犯人で終わるのが一番きれい(?)な終わり方のような気がします。


>リカ犯人説
第9話のラストで台所で手首を切って倒れているのが見つかっているため、あまりないような気がしますが()
この人間関係の綻びのスタート地点はリカとナツのキスから始まっていると思うので犯人候補としては可能性がないわけではないと思っていましたが、第9話の描写を見るとなんとなく可能性はほぼないと思います。リカがサツキの日記を読んでしまう描写があったので、やはりサツキの日記にはなにか事件の謎となっているヒントがあったのではないかと思います。それを知ってしまったリカが罪悪感か誰かを庇うかするために自殺を図ったと考えるのが自然でしょうか。それを考えると、ダイニングでワタルに何かを吹き込まれたリカが小走りで部屋に戻りそれでも何か躊躇って部屋の中には入らずにいた描写、それを追いかけてきたナツがサツキの持ち物にヒントはないかと捜索を始めようとしたのをリカが止めたことなども含めてワタルはサツキのノートに何かが書かれていることを知っていたのではないかと思います。
リカがサツキを殺した犯人だったとすれば殺人の罪を背負って自殺したという風に話はスムーズに進みますが、そんな単純な話で終わるようでは困るのでこの線は薄そうです。


>ナツ犯人説
シノ・ミキの次くらいに有力かなと思っています。
ナツが犯人でありそうなあやしい描写があまりないところが逆にあやしいです。しかし、結構行動は起こしているもののどうしても中心人物というよりはその隣にいる人のイメージは拭えず、もしナツが犯人だったとしても平淡と終わってしまいそうな気がするので、それはシナリオ的には面白くありません。むしろ、ナツが純粋な行動を起こしていることで思惑を持つ周りの人間の行動が引っ張られて展開が進んでいるイメージがあります。
様々な思いが交錯しているとはいえ、ナツが犯人ではないと思えそうな理由としてはワタルによって山小屋に閉じ込められたことでしょうか。あの場面では本当に生死に関わる体験をしているため、「あの笑顔の裏側に…」という件を考えると周りの助けがないままそこで死ぬということはできないはずです。
ということで、特に根拠がなくあやしい動きをしないからあやしいと思っている程度です。もっとなにか根拠があったはずなのですが、シノ・ミキ犯人説を考えている間に忘れてしまいました((


>マナ犯人説
全体的にあやしそうな動きはあるものの可能性は低そうだと思っています。
というのも、周りのことをよく見ていて落ち着いていて優しい立ち振る舞いをしていましたが「みんな人に言えない思いを抱えてるでしょ」(曖昧)という感じのセリフを残しているだけあって、マナもそれぞれに対して密かな思いを持っていました。普段は物静かなマナが終盤に向かうにつれてそういう本音をそれぞれに突き刺していくことが多くなり、彼女の本性(こういう言い方は好きではないですがダイレクトにイメージが伝わる表現だと思ったので)は明かされていきました。そういう部分が次第に見えてくるのがこの作品のテーマでもあるように思えるので、本音の言葉が見えてしまったマナにはこれ以上隠されている部分がないのではないかと思われます。すごく人間らしい(これも定義曖昧な表現ですが)性格をしているように感じたので、もし彼女ような人物が殺人を犯していたのなら世の中ではもっと頻繁に殺人事件が起こってしまうように感じます((
というか、本当にサツキを殺した犯人なのなら一人のときにミキのカバンを物色したりみんなからワタルが疑われていることを本気で心配したりという描写を描く必要がないので、この線は薄いのだろうと思っています()


>サツキ犯人説
もう既に崖で誰かに詰め寄られる描写があり、頭から血を流して倒れているのをシノとミキに発見されているので一番ありえないと思います()
推理物シリーズでは「一度殺されたと思っていた犯人が実は生きていて自分を容疑者からはずしながら殺人計画を続ける」というものがありますが、今回の作品の場合は殺人が起きるまでの人間関係をずっと描きながら終盤にようやく誰かが死ぬという形式であったためそういう偽装をしたという可能性が低いことからやはり素直に死んでしまったという解釈が自然でしょうか。


>ワタル犯人説
最初から一番謎を秘めている人物でしたが、ドラマチックな展開だとそういう人物は物事の真相に関わる何かを知っているだけでサスペンスで重要になる事件の犯人ではないというのがお決まりでしょうか()
リカ犯人説のところでも書きましたが、ワタルはサツキのノートに何かが書かれていたことを知っているようにも見えました。ワタルは当初はリカとナツの浮気の様子を匿名でシノに送ったり、サツキに2人が浮気していることを明かすように唆したりしてナツを山小屋に閉じ込めることもしていました。一旦帰ることになったリカを「君にはまだ帰ってもらうわけにはいかない」と脅して止めたのもワタルなのでまだ何かしらの企みは続いていたように思えます・・・ってここまで書きましたが、ワタルはサツキが録音した会話データをなぜか持っていましたね。サツキが車に携帯を忘れたと取りに行ったら玄関に置いてあった描写があった気がするのですが、そもそも車を先に降りてた(ような記憶)ワタルがサツキが録音レコーダーをオンにした携帯を車内に置いていったなんて企みを知るはずがないんじゃないでしょうか。
あとは彼の描いている絵の件。興味本位で絵を見てしまったサツキを本気で追い掛け回して、そのまま別荘を飛び出したサツキは帰らぬ人となってしまうわけですが・・・。
ワタルと言えば気になるのは誰にも見せることなく描いている絵。誰にも見せていませんが、マナは何を書いているか知っている風であったのでミキに関わることで間違いなく、そこにミキの表には見えていない部分が描かれていたりしているのではないかと思います。いつごろか忘れてしまいましたが、シノに向かって「お前さえいなければミキは…」みたいなセリフを言っていたのもまだ深い意味がありそうです。


>8人目の人物犯人説
確かに予想外ですがドラマチックではありません()
殺人事件の犯人が逃走中というニュースが流れてはいますが、これはサスペンスっぽさを上げるだけの演出用なのだと思っています。なので、今回女子大生のサツキが死んだことと女子大生連続殺人は無関係で登場人物の中に連続殺人犯はいないと思っています。ただ、気になる点はワタルがラジオでニュースを聴いていたことで、部屋にあれだけ盗聴器を仕掛けて色々な会話を盗み聴いていた中でニュースを聴く優先度が高いということはワタルの行動と連続殺人犯の情報に何かしら関係があるのかもしれません。もしくは単純に自分の計画に邪魔が入らないようにするためでしょうか。


書いている途中に「結局よく分からないや・・・」となってしまったのでだいぶ中身の薄い文章になってしまいました((
簡単にまとめると、シノかミキがサツキを殺した犯人でリカは何かしらの事情を知って自殺したというのが現在の予想です。しかし、残りの1話でまだ人が死んでしまう可能性は十分にあると思いますし、そもそも犯人が一人とは限らず共謀の可能性もあれば個々に別々の人に殺意を向けている可能性も十分にあります。


全体的に見返すと話を事細かに覚えていないこともあってか演出として面白そうかどうかを中心に犯人を推理してしまう辺りだめなのかもしれませんが、それが私の楽しみ方ということで・・・(