3/30開催の第65回POKeDEXオフに参加して来ました。
ルールはいわゆるカロスダブルで3人1組のチーム戦オフ。今回はつくもさんとげべぼさんとチームを組みました。
予選は個人成績が5-3でしたがチームの2人が7-1だったことと噛み合わせが良かったこともあり、8-0で文句なしの1位通過。決勝トーナメントは2-1とそこそこ貢献しているようにも見えますが、チームの2人が3-0だったので私の戦績と関係なくチーム全勝で優勝することができました。
今年の目標に「優勝したいときにしっかり優勝する」という目標を掲げていて、3人ともオフの前から優勝を狙っていく気しかないモチベーションでいたところにしっかり優勝という結果を手にできたのは非常に良かったです。
実際に優勝できたのはチームメイト2人の功績によるところが大きいですが、この2人でなければ優勝を狙って臨むことができたか分からなかったのでその辺りではちょっと貢献できたのかもしれません。
〜パーティ〜
プテラ、ガブリアス、ゲンガー、ギルガルド、リザードン、ラプラス
○プテラ ようき プレッシャー
175-135-85-×-98-200 H.156 A.76 B.4 D.20 S.252
(175-165-105-×-118-222)
いわなだれ、フリーフォール、こおりのキバ、まもる@プテラナイト
○ガブリアス ようき さめはだ
185-178-116-×-108-169 H.12 A.220 B.4 D.20 S.252
ドラゴンクロー、じしん、いわなだれ、まもる@ラムのみ
○ゲンガー おくびょう ふゆう
135-×-81-182-95-178 B.4 C.252 S.252
シャドーボール、マジカルシャイン、おにび、まもる@きあいのタスキ
○ギルガルド ひかえめ バトルスイッチ
159-63-170-110-170-91 H.188 C.236 S.84
(159-153-70-220-70-91)
シャドーボール、せいなるつるぎ、ワイドガード、キングシールド@いのちのたま
○リザードン ひかえめ もうか
182-×-99-171-106-128 H.228 B.4 C.212 D.4 S.60
(182-×-99-226-136-128)
オーバーヒート、ねっぷう、ソーラービーム、まもる@リザードナイトY
○ラプラス ひかえめ ちょすい
230-94-100-137-135-80 H.196 C.156 D.156
ハイドロポンプ、フリーズドライ、こおりのつぶて、まもる@オボンのみ
構築動機は、私が適当に使ってポテンシャルを感じたメガプテラに対して、カロスダブル中本オフという対戦練習会で@さんがメガプテラ軸の構築を試してみた結果「メガプテラが弱い」と感じたらしいことを受けて、そんなことはないだろうと思いしっかりした構築で使ってみようと思ったところにあります。その練習会後の私と@さんのメガプテラ感にはかなり近いものがあり、特に相談をしていないにも関わらず同じ6匹でほぼ同じような持ち物という終着点に至りました。
↓↓@さんのメガプテラ構築のURL
その1(構築前メモ):http://forplatinumdbdiary.blog36.fc2.com/blog-entry-1415.html
その2(構築後詳細):http://forplatinumdbdiary.blog36.fc2.com/blog-entry-1416.html
合わせて読んでいただくとより分かりやすいと思いますが、メガプテラの特徴は「ガルーラ・ファイアロー・ガブリアス・ボーマンダなどの素早さの高いメジャーキャラに先手が取れる上に攻撃を耐えられてそれなりの打点を持てる」という点だと思っているので、先発に出して相手の素早いメジャーポケモンを牽制して隣のポケモンを動かしやすくするという方が良いと思っており、それらのポケモンが多いスタンダードなパーティに対しては選出しやすいですが、そうでないパーティにはメガプテラを選出しないこともありました。特に、構築段階で水の一貫性を止めづらくなっていることが多かったので、メガプテラを出せない場合に選出するメガシンカポケモンとしてメガリザードンYを採用しました。
個人的な話をすると、これまでメガシンカポケモンを構築に複数匹(現実的な制約からするとだいたい2匹が上限)入れることに抵抗がありました。ここまでは自分が評価しているメガシンカポケモンを使うことが多かったのですが、それらのポケモンは評価しているだけあって汎用性も高くほぼ毎試合選出ができることが多かったです。そういうメガシンカを使っているときに構築に2匹目のメガシンカポケモンを入れても選出の幅を狭めてしまっているだけのことが多くなります。そのため、メガシンカポケモンを2匹採用するのは軸としているメガシンカポケモンが試合に出せない状況が発生する場合に活きることだと思っています。
経験としてメガシンカ2匹構築を一度は試しておきたかったのですが、自然に採用できるパターンになかなか巡り会えなかった中で、今回メガプテラの補完としてメガリザードンを自然な形で採用できたのでこの構築を使ってみたいというのがパーティを選んだ経緯にあります。
さて、一旦サザンドラで落ち着かせていた枠ですが、構築全体でもう少し火力を上げないとメガプテラが強そうに見えて終盤にはひっくり返されてるパターンは多くなると思ったのでここを変更したいと思っていました。そして、サザンドラをマリルリに変更してガブリアスに命の珠を持たせようとしましたが命の珠はギルガルドに優先したかったので、[189-156-117-×-125-169]という無振りガブリアスを1発にする特殊攻撃を1発耐える拘り鉢巻き型で運用することに。しかし、ガブリアスが拘り鉢巻である旨みをそれほど感じなかったこととマリルリが電気技にすぐ縛られてしまうことが悩ましいです。
これを前日に今回のチームメイトであるつくもさんに話したところ「ラプラスは微妙ですか?」と言われました。対キングドラボーマンダに優れていたのでラプラスでも案外いけるのではないかと思い、とりあえず準備を間に合わせるために育成をして当日を迎えました。
・・・が、対戦が始まったころにふと我に返ると、最初に採用していたサザンドラに比べて炎技が打てずナットレイ相手がかなり苦しくなった上にそもそもパワーが落ちているという枠変更の一番の理由を見失っていたことに気付いて本末転倒。仕方なく、それで対戦を進めることになっていました((
>プテラ(選出:先発9+後発0=9)
今回の構築の軸のポケモン。素早さが高くガルーラファイアローガブリアスなどの強力なポケモンに圧力を掛けていくことができます。また、特性の硬い爪のおかげで威力の低い技の火力を引き上げられるので攻撃範囲もなかなか広くとることができるようになります。
まず技構成としては大事に扱うための守るとファイアローやリザードンに圧力を掛けるための岩雪崩がまず必須。また、このルールで非常に強力だと思っているボーマンダガブリアスに対する処理速度を考えて氷の牙も個人的にはほぼ必須。残る技スペースを羽休め・フリーフォール・アイアンヘッドなどで競うことになります。メガプテラは上からの攻撃で相手に牽制を続けるのが魅力なので体力を削られても羽休めで回復してそれを維持できるのは魅力的ですが、途中採用されていた拘り鉢巻ガブリアスと並べて地震を打ち続けられないことから採用を見送っていました。ということで、意外と役に立つ場面のあるタイプ一致のフリーフォールを覚えさせました。拘り鉢巻ガブリアスのアイアンヘッドはフェアリー兼地震を打たずにバンギラスを攻撃する手段と認識していたのに、メガプテラのアイアンヘッドにはなぜかサーナイトへの打点という意識しかなく、よくよく考えたらバンギラスを殴れる上に自分が設定していた攻撃の値でHP振りのバンギラスがちょうど半分削れるほどの火力はあったのでアイアンヘッドを採用した方が良かったと思います。
努力値配分はまず素早さを最速スカーフギャラドスを抜けるように配分。次に攻撃に硬い爪氷の牙でH183B116ガブリアスを一撃にできるように配分。残りをHPベースで耐久を上げるとHP175付近でA182ガブリアスの75%岩雪崩2発耐えとなるので、その程度まで上げます。残る努力値ですが、まず実数値を5程度しか上げられない状況で素早さに配分しないことによってメガプテラの同速勝負に負けるのが嫌だったので素早さを最速まで引き上げます。残りは特防に振ってC172ロトムの10万ボルトを最高乱数以外耐えとしています。
>ガブリアス(選出:先発2+後発7=9)
岩・電気の一貫性を止めるためにはどうしても必要で、メガプテラと先手攻撃を重ねていくスタイルは合っていると感じたので採用。サザンドラの枠をマリルリ→ラプラスと変更していったことでやはり守るは必要になったのですが「ドラゴンクロー、地震、身代わり、守る@命の珠」も持ち物の関係でできず。結局はバンギラスに対して安定して突っ張ることと電気ポケモンへの耐性を上げるべくヤチェの実を持たせて採用することに。
技構成はサザンドラの処理速度を速めるためにドラゴンクロー、クチートを攻撃するために地震、スカーフ持ちのサザンドラなどと対面してしまった場合に身を守るために守るは必須。バンギラスを攻撃してほしいので瓦割りを採用したいのですが、岩技がないとメガプテラが倒れてしまっただけでリザードンを相手にするのが厳しくなるように思えたので範囲攻撃が便利な岩雪崩を採用することに。パーティの3匹が浮いている(実質うち2匹は同時選出されることがなくて、2匹は先発向きなので終盤まで生き残っているかあやしいですが)ので地震の打ちやすさはまだマシな方だと思いバンギラスへの打点としては地震で妥協しました。
努力値配分は攻撃と素早さに全振りしても良さそうですが、ヤチェの実とラムの実のどちらを持たせるか迷っていた時間があったのでヤチェでないときにC187メガライボルトのめざめるパワーを耐えるようにした配分の個体を使用していました。
>ゲンガー(選出:先発6+後発2=8)
ゴースト技の一貫性の強化、フェアリータイプ登場による毒技の需要、鬼火の命中率上昇、と強化された技を自然に取りそろえることができて単体での完成度がトップクラスに高いポケモン。カロスダブルで強力なガルーラやガブリアスに自然に先手をとれるという点でも非常に強力なポケモンです。
技構成はまず一貫性のとりやすいメインウエポンのシャドーボール、大事に扱うための守る、メガガルーラに対して上から安定して弱体化を図ることができる鬼火、が確定。最後の技はマジカルシャインを採用。構築でサザンドラが重たいところをかなり楽にできることが大きく、プテラと並べる際にマジカルシャインを打っておけばドラゴンポケモンが半分程度削れるのでメガプテラと合わせて縛りを作る際に範囲技であることが便利に感じました。
気合いの襷を持たせていることもあり努力値配分は特攻と素早さに全振り。素早さは当然最速で、特攻に振ることでマジカルシャインでガブリアスやボーマンダなどを半分程度削ることができます。
>ギルガルド(選出:先発2+後発6=6)
プテラやリザードンが苦手な岩技に耐性があるポケモン。一貫性のとりやすいシャドーボールが優秀でありながらバンギラスに対して打点を持つこともできガルーラやユキノオーなどに自然と耐性を持てる点でも優秀です。プテラの苦手な鋼タイプに対して強くあってほしいのでギルガルドミラーを制することができるように命の珠を持たせることにします。これにより高乱数で倒すことができるのでメガプテラの岩雪崩などを受けにきた場合は合わせて倒すことができるようになります。
技構成としてはまず相手のギルガルドを攻撃するためにシャドーボールが必須、バンギラスを攻撃するために聖なる剣が必須、シールドフォルムに戻る選択肢を作れるようにキングシールドも必須です。残りの技はギルガルドが安定して攻撃機会を作れるようになる身代わりも考えられますが、意外と消耗の激しいギルガルドが身代わりと命の珠で削られていくとすぐに倒されてしまう気がして身代わりを使うことがそこまでアドバンテージにならなさそうなことが気になります。それよりもプテラやリザードンを採用したことによる範囲攻撃技対策としてワイドガードが欲しいと思ったのでワイドガードを採用しました。
努力値配分はまずシャドーボールでギルガルドをほぼ一撃で倒すために特攻に大きく配分してC222のときとダメージの変わらないラインまで引き上げます。次に、耐久の最低ラインを考えたところA182ガブリアスの拘り鉢巻き75%地震やA194キリキザンの命の珠不意打ちがHP160付近のダメージだったので、命の珠の反動ダメージも考えてHPは159に設定。残りを素早さに配分して相手のギルガルドになるべく先手をとれるようにしました。この値では心もとない感じはしますが、オフの最中は抜かれたら仕方ないと割り切っていました。物理耐久のラインを考えて性格補正の下降は攻撃に掛けましたが、これでも一応聖なる剣でHP振りバンギラスなら倒すことができます。また、特殊耐久もC222ギルガルドのシャドーボール+命の珠反動ダメージ程度までは耐えることを確認しています。
>リザードン(選出:先発2+後発0=2)
メガプテラで苦手な水タイプや鋼タイプを処理することを目的として自然と採用ができた2匹目のメガシンカポケモン。炎ポケモンでありながら特性の日照りを発動させることで水タイプに強くなれるという点が非常に嬉しいです。
技構成は鋼タイプと水タイプを倒すことが役割なので、炎技とソーラービームは必須。メガシンカを有効に発動させるために守るも欲しいです。そうなると残りの枠は一つですが、どうしても必要だという技が見当たらなかったことから炎技を火力重視と範囲攻撃の2種類持たせておくのが使いやすいのではないかと思い、オーバーヒートと熱風を採用。晴れている状態では積極的に熱風を打ってダメージを稼いでいきたいですが、晴れ状態でないときに鋼タイプを処理しなくてはいけない場面やどうしても相手を一撃で倒さなくてはいけなくて熱風では火力が足りないという場面でオーバーヒートがあれば半減でも無理やり押し切れるので強そうです。相手の炎ポケモンはメガプテラを選出して対策を立てるので打点がなくても問題ないと判断しました。
補完で入れたポケモンなのでリザードンが行動することなく倒れてしまわないように耐久と素早さが求められますが、火力面をまず計算したところかなり引き上げないと本来の役割がこなせないようなのでまず火力に配分。残りを耐久と素早さに配分することにして、行動回数を安定させるためにどちらが重要かを考えた結果、とりあえずは耐久をとることにして残りを素早さに回すことに。火力はソーラービームでH206D101マリルリを最低乱数以外で1発、A182ガブリアスの75%岩雪崩を最大乱数以外耐え、A112力持ちマリルリの晴れ滝登り+アクアジェット耐え、C194サザンドラの拘り眼鏡流星群を上2つの乱数以外で耐えるようになっています。残りを素早さに振っていますが、追い風やすいすいでスカーフガブリアスを抜くロトムやキングドラを意識して実数値128は確保しておきたかったので耐久面がやや乱数となっております。
>ラプラス(選出:先発1+後発7=8)
サザンドラ枠で最低限保ちたかった「水耐性・キングドラボーマンダへの強さ」という点を叶えているポケモンの1匹として採用。先にも書きましたが、構築全体でのパワーは落ちているので本来の目的を失っており結果的には失敗だったと思われます。持ち物は対雨パーティなどを安定させるために突撃チョッキも考えられますが、守るは欲しかったので無難にオボンの実としました。
技構成は水タイプの技とフリーズドライを使えばほとんどのポケモンに等倍以上のダメージを稼ぐことができるのでこの2つを確定。また、ボーマンダへの強さというところ氷の礫を採用するとゲンガーやプテラで半分削ったのを後々縛ることができるようになるのが大きいと思い、氷の礫を採用。最後の枠は無難に守るを採用しました。水技は熱湯を覚えないこともあり必然的にハイドロポンプとなります。
努力値配分はまず特攻に配分してハイドロポンプでHP振りのバンギラスを倒せるようにしたいのですが、ロトムの前でも動けるようにしたかったことからC172ロトムの拘り眼鏡10万ボルトを最高乱数以外耐えをまず確保して残りを特攻に配分しています。HPを落としすぎると物理耐久で色々と支障が出そうだったので適度には確保しています。下降の性格補正を攻撃に掛けないと氷の礫でガブリアスが2発となるのですが、今回のラプラスはマリルリに先手をとって欲しかったので素早さを落とすわけにはいかず攻撃に下降補正を掛けています。
もしもう一度使うとなったらラプラスの枠は素直にサザンドラに戻すか「滝登り、アクアジェット、じゃれつく、守る@ソクノの実」のマリルリになるのではないでしょうか。マリルリの場合はガブリアスを先に挙げた拘り鉢巻型に差し替えて、メガプテラのフリーフォールはアイアンヘッドに変更すると思います。これでも催眠耐性がないのが痛いです。
また、今回はゲンガーの先手鬼火を使うことで威嚇を使わないというのも一つテーマにありましたが、メガプテラ構築の場合はゲンガーが悠長に鬼火を撒いている暇があまりなかったので即効性のある威嚇を持ったボーマンダに強化アイテムを持たせてすぐに攻撃に参加できる形で採用する方が良かったような気がします。あとはメガプテラの交代先をしっかり用意しておけば終盤に繰り出して上から縛る使い方ができるので、そういう指針で構築を進めるのが良さそうです。
因みに、そうするとメガリザードンで補完として併用する上で組み上げたのが自然な形だとは言えなかったような気がします。もっとも、私個人のメガリザードンYへの評価が「パワーは高いけれど、主軸として扱うにも補完として扱うにも単体で行動させるためには不安が残る」というものだったので、補完として自然に採用したつもりでいたのが間違いだったように思えます。