ゼルネアスの配分と厳選の妥協ライン

ゼルネアス厳選の妥協ラインについて。


XYにおいて乱数調整の解析はされていないため、理想個体のゼルネアスを入手するのは困難となっています。そのため、地道に回数を重ねて厳選をする必要がありますが、その際にどこまでの個体値のゼルネアスで妥協して良いのかを考えておかないと理想個体が出るまでひたすら待つだけになってしまいます。
もちろん理想個体を手に入れるのに越したことはないのですが、対戦機会までに用意が間に合うとも限りません。なので、何度も周回できる環境があるならば、ひとまず1周目で妥協個体を入手しておき2周目以降で理想個体を厳選するのが良さそうです。


ということで、その妥協個体の基準について考えるのがこの記事になります。
理想個体前提ならおおよそ以下の数値に落ち着くと個人的には考えています。


○ゼルネアス おくびょう フェアリーオーラ
207-×-118-174-120-166 H.44 B.20 C.180 D.12 S.252
ムーンフォースマジカルシャイン、ジオコントロール、まもる@パワフルハーブ
・素早さは最速
・A205メタグロスのコメットパンチ耐え(14/16)
・A172メガクチートのランク-1アイアンヘッド耐え(15/16)
・C222カイオーガの雨ハイドロポンプ耐え(15/16)
・C222カイオーガの雨75%しおふき耐え(15/16)
ムーンフォースでH175D142グラードンを2発
ムーンフォースでH207D121ディアルガを2発(255/256)
(・A222ギルガルドアイアンヘッド耐え)
(・C222ディアルガのラスターカノン耐え)
(・ムーンフォースでH207D119ゼルネアスを2発)



とりあえず、持ち物はパワフルハーブとして記載していますが、努力値配分の方針を「素早さ最速、最低限の耐久調整、残り特攻」としています。


まず、ジオコントロールの有無に関わらず素早さは最速に設定します。
ゼルネアスは水技が等倍でありカイオーガの拘り眼鏡しおふきで一撃で倒れてしまうような耐久しかないので、先手で攻撃を仕掛けられる(またはジオコントロールを積める)ようにしておくことは大事です。加えて、ギラティナキュレムなどに関してもムーンフォースで倒すことができるのでジオコントロールなしでも先手をとって縛れるようにしたいです。ゼルネアス自身はギラティナキュレムに元々強めですが、伝説ポケモンを先手で縛り行動させないことによって隣がフリーで動けるようになるのは大きいです。そして、ゼルネアスのムーンフォースはゼルネアスを半分削る技でもあるので、キュレムを抜ける値まで素早さを引き上げることが決まっているならば最速にして一方的に不利にならないようにした方が良さそうです。
次に最低限の耐久調整です。特に、ジオコントロールを使う型は耐久調整をしておかないと積み技を使ったターンに倒されて終わってしまう可能性も十分にあります。格闘技やドラゴン技に耐性があるので、意識するのは弱点の鋼・毒技と等倍で大ダメージを受ける技になりメタグロスの攻撃とカイオーガの攻撃を意識しています。メタグロスのコメットパンチを耐えることから分かるようにタイプ一致で弱点を突かれても一発で倒されることはありません。これに加えて「防御と特防の値がほぼ同じ」「弱点を突く鋼・毒タイプに技で威力が90を上回るのはアイアンテール・ゲップ・ダストシュートのみ」「タイプ不一致で弱点を突くポケモンに拘り鉢巻や拘り眼鏡を持たせてもタイプ一致が上乗せされているメタグロスの火力を上回ることができない」という点からこのゼルネアスを一撃で倒すのは相当難しいことが分かり、とりあえず一撃死することがないように振っておいて困ることはないでしょう。


ということで、一発で倒されない最低限の耐久ラインを確保した残りを特攻に振ったのが上の配分の方針でした。なので、個体値を妥協できる余地があるとすれば特攻のラインになるでしょうか。
主要な相手へのダメージラインをまとめるとこのようになります。


・C174ランク+2ムーンフォースでH207D119ゼルネアス1発
・C173ランク+2ムーンフォースでH207D158砂メガバンギラス1発
・C172ムーンフォースでH175D142グラードン2発(255/256)
・C169ムーンフォースでH201D121Wキュレム1発(15/16)
・C169雷でH175D160カイオーガ2発
・C169ランク+2マジカルシャインでH182D111ミュウツー1発
・C168ムーンフォースでH201D119イベルタル1発
・C162ムーンフォースでH166D141パルキア1発


ジオコントロールの使用や有無に関わらず伝説ポケモンを縛れることが重要だと思っているので、これを見ると欲しい特攻のラインは169〜174になるでしょうか。幸いなことに個体値31が3箇所はあることが確定していて攻撃は必要がないので残り2箇所の個体値を厳選すれば良いです。
残り2箇所の個体値をどれくらい妥協できるかを簡単にまとめました。

実現したいとくこうの値 残り2箇所の個体値合計の最低 Lv.50時の理想ステータスとの差異
C174 62 0
C173 60 0〜-1
C172 58 -1〜-2
C169 52 -3〜-4


ということで、どんなに悪くても捕獲時に理想ステータス-5の実数値に収まっているのが最低限妥協できる範囲だと言えるでしょうか。因みに、Lv.50時の理想ステータスは「201-×-115-151-118-130」です。4箇所以上理想ステータスの場合は素早さ個体値が30の可能性もあるので、確認が必要になります。


パワフルハーブを前提に最も使いやすそうな配分をひとまず考えましたが、拘り眼鏡・食べ残し・精霊プレート・オボンの実など持ち物次第で配分が多少変わっても妥協できるラインというのはおおよそこの辺りになるのではないかと思います。
とりあえず、1匹持っておけば(対戦する機会があるかは別に)便利なのは間違いなさそうです。