第21回伝説厨オフ使用パーティ〜オーガルンパ + トリルクチート〜

6/22開催の第21回伝説厨オフに参加してきました。


前回優勝していたので今回も優勝を狙っていました。その結果、予選を5-2で1位抜けして決勝トーナメントで3連勝して優勝することができました。
同じオフを2連続で優勝したことはなかったので、一つ目標を達成することができて良かったです。


〜パーティ〜
ルンパッパ、カイオーガ、ホウオウ、クチートディアルガ、FCランドロス



○ルンパッパ おくびょう すいすい
159-81-91-131-128-134 H.28 B.4 C.164 D.60 S.252
ハイドロポンプくさむすびきあいだまねこだましとつげきチョッキ


カイオーガ おくびょう あめふらし
175-×-111-202-160-156 B.4 C.252 S.252
しおふき、ハイドロポンプ、だくりゅう、かみなり@こだわりスカーフ


○ホウオウ いじっぱり プレッシャー
207-198-110-×-174-119 H.204 A.236 S.68
せいなるほのお、ブレイブバード、まもる、はねやすめ@ヨロギのみ


クチート ゆうかん いかく
157-121-105-×-103-49 H.252 A.36 D.220
(157-143-145-×-143-49)
じゃれつく、アイアンヘッド、ふいうち、まもる@クチートナイト


ディアルガ ひかえめ テレパシー
206-×-140-191-150-110 H.244 C.28 D.236
りゅうのはどう、かみなり、かえんほうしゃトリックルーム@オボンのみ


○FCランドロス ようき いかく
165-197-110-×-100-157 H.4 A.252 S.252
じしん、いわなだれ、はたきおとす、まもる@きあいのタスキ


構築動機はルンパッパを使いたいというものです。
このルールで何回か対戦していると、「ドラゴンタイプを中心にこれまでカイオーガ対策として採用されていたポケモンの多くがゼルネアスに隙を見せやすいため安易に採用するのが難しくなった結果、カイオーガが今までと同じように猛威を奮っている」というように見えました。そのカイオーガもゼルネアスに先手で大ダメージを負わせるために拘りスカーフを持つ型が多く見られていて、天候を変えたり水技耐性のあるポケモンで対策をするよりも強力な先制技で削ってしおふきを打たせないようにして対策をとっている傾向が見えました。
そんな傾向の構築が多いのならルンパッパは刺さりそうです。ルンパッパは種族値が低いですが特性のすいすいとタイプ一致の水技で恩恵を受けて戦えるポケモンとなりゼルネアスを強打できたりカイオーガミラーでも有利に戦うことができます。ルンパッパは雨状態をキープして戦える時間が長いほど強いと思っているので、能動的に雨を降らせられるカイオーガをこちらも採用します。先に書いている通り、ユキノオーバンギラスといった天候変化特性ポケモンがゼルネアスに強くないおかげか安易に採用しづらくなっているので、雨状態をキープして戦える場面は多いのではないかと思いました。


雨状態をキープしている間に水技で押していく上で障害となる草タイプやドラゴンタイプの対策を考えなければなりません。そこでまず採用をしたのがホウオウです。ホウオウは炎・飛行タイプなので草タイプには強く、特殊耐久が高いおかげでこのルールに多い特攻の高いドラゴンタイプにも弱くありません。炎タイプと雨状態は相性が悪いようにも見えるかもしれませんが、水技を打ってくるカイオーガに対してはルンパッパで睨みを利かせることができますし、雨状態を軽減するために天候を晴れにした場合はホウオウの炎技が強化されるので雨から天候を変えることにリスクを持たせられます。
次にドラゴンポケモンに打点を持てるポケモンを採用したかったのでメガクチートを採用することにしました。メガクチートはフェアリータイプとしてドラゴンタイプに対して打点を持てるポケモンであり、鋼タイプを併せ持っているためルンパッパカイオーガであまり相手にしたくないバンギラスユキノオーに対しても強めなポケモンです。素早さは遅いものの、先制技の不意打ちを覚えるのでルンパッパカイオーガで上から攻撃を畳みかけていくコンセプトにもそこそこマッチしており、ゼルネアスにも隙を見せにくいのが良い点です。


ここまでの4匹での課題はまず電気技が一貫していること、そして素早さの高いポケモンがそこまで多くないこと、です。特に伝説ポケモン2匹が電気タイプの技を弱点としていてメガシンカ前のクチートも交代では出しづらいので、タイプ不一致で雷などを連打されるだけでも厳しいです。また、ルンパッパカイオーガという形で上から畳みかけるコンセプトですが、天候を奪われてしまうと2匹の水技で畳みかけるのは難しくなり、その際にホウオウやクチートといったポケモンがそこまで素早いポケモンではないことから押し返されてしまいそうです。ということで、これらのことを解消するためにトリックルームを覚えさせたディアルガを採用することにしました。ディアルガは電気技を半減しつつ、ドラゴンタイプとして水タイプに耐性もありフェアリー技が抜群にならない点でゼルネアスやカイオーガに隙を見せない点も嬉しいです。トリックルームを使えば素早さがそこまで速くないクチートやホウオウで優勢に戦いを進められそうです。
ディアルガを入れたことで相手のグラードンや格闘タイプが辛くなりました。また、メガシンカする可能性まであるバンギラスに強いポケモンがここまででクチートしかいないことも気になったので最後の1匹には霊獣フォルムのランドロスを採用。特性の威嚇で相手の物理打点ポケモンの弱体化を狙います。
選出回数にかなり偏りがありますが、それくらいルンパッパが刺さっていたということでしょうか。


>ルンパッパ(選出:先発10+後発0=10)
今回の構築のスタートとなったポケモンカイオーガと同時に繰り出すと特性のすいすいが発動してかなり高い素早さから猫騙しを打つことができて、強力なポケモンであるカイオーガの攻撃を通しつつ相手のカイオーガに圧力を掛けられる点が優秀です。素早さを引き上げると火力・耐久のどちらかが弱くなりがちなポケモンなので突撃チョッキを持たせて特殊耐久を底上げすることにします。
突撃チョッキを持たせるので技構成はすべて攻撃技となります。カイオーガへの打点となる草結び、雨状態から高い素早さで打てる猫騙し、雨状態で火力が高いハイドロポンプ、とここまでは確定です。最後は凍える風やめざめるパワーを入れても面白いかもしれませんが、ナットレイへの打点が欲しいことに加えて選出しても腐らないようにするにはディアルガへの打点もあった方が良いと感じて気合い玉を採用しました。当たらなくてもルンパッパから打点があることを見せておくだけで相手に悠長なプレイングをさせないで済み、オフでは3回ほど打って全て当てていたのでかなり有利に対戦を進めることができました。
努力値配分はまず素早さをすいす発動時に拘りスカーフゼルネアスを抜けるように配分。この値は激戦区の素早さでもあるためそのまま素早さは最速を維持できるようにして残りを考えます。まず特殊耐久はC183ゼルネアスのムーンフォースを最高乱数以外で2発耐え、物理耐久はA160ナットレイパワーウィップ+鉄の棘ダメージを最高乱数以外耐え、残った努力値を特攻に振りました。これで一応HP振りのディアルガナットレイが気合い玉で高乱数2発になるほどの火力は確保できていたので、問題ないかと思います。


>カイオーガ(選出:先発9+後発0=10)
特性の雨降らしでルンパッパのすいすいを発動させることができるポケモン。単体での性能が抜群なのでルンパッパとのシナジーがなくても十分に採用する価値があり、ルンパッパを採用することでミラーマッチに強くなれます。持ち物は単体で行動しやすい拘りスカーフとします。ルンパッパが高い素早さから猫騙しを決めた後すかさず攻め込むことができるようになります。本来、両方守るをされたりすると厳しい手ですが、相手が雨から天候を奪う手段がない場合は守られても次のターンにルンパッパカイオーガの高速の雨攻撃を浴びせられます。
拘りスカーフを持たせるので素直に攻撃技だけで技スペースを埋めました。まず威力の高いハイドロポンプ、次にHP管理できている場面ならハイドロポンプと同程度の火力を出せる範囲攻撃のしおふき、対カイオーガの雷、は確定です。ハイドロポンプは命中こそ不安ですが、先ほど述べたように先制技でしおふきの威力を落としてカイオーガ対策をする立ち回りをされたときに水技で削りたい相手にしっかりダメージを与えることができる点で重要度はかなり高いです。残りは先制技などが怖くしおふきを打てないが範囲攻撃を使いたい場面で打てる濁流としました。冷凍ビームも対ドラゴンのためにあると便利な技ですが、他の技の優先度が高いです。
努力値配分はメガプテラなどに抜かされるのも嫌なので素早さを最速まで引き上げます。特攻は無振りミュウツーをしおふきで倒すために200近い値が求められるので素直に全部振り切っています。


>ホウオウ(選出:先発0+後発4=4)
特殊耐久が高いおかげでリザードンやゼルネアスと戦っていけるポケモン。雨とは相性が悪いように見えますが、天候を晴れで奪われた際にホウオウがパワーアップできますし飛行タイプは相性が良いです。また、雨状態で一番困るカイオーガに対してもルンパッパが圧力を掛けることができています。本来有利なはずのポケモンから不意の岩技を受けて返り討ちに遭う展開だけは避けたいので持ち物はヨロギの実。
メインの攻撃技であり対ナットレイを見据えて聖なる炎、等倍で通る相手も多いブレイブバード、の2つは確定。高い特殊耐久で詰め要員にもなれることから回復技の羽休めと大事に扱うための守るで技スペースを埋めました。持ち物を食べ残しにして身代わりを持たせる型も面白そうですが、有利な相手を見たときにちゃんと選出ができるよう持ち物は絶対にヨロギの実が良くて、ヨロギの実で身代わりを入れるとなると守るか羽休めを抜くことになるので入れていません。
努力値配分は耐久と攻撃力を重視しました。基本的には先手羽休めができる相手が多い方が良いと思っているのですが、今回はトリックルームを使いながら戦うことも多くなりそうなので、素早さはあまり上げていません。耐久はA222グラードンの75%岩雪崩耐え、C183ゼルネアスのランク+2雷耐え。攻撃面はH157B145メガクチートを聖なる炎で最低乱数以外1発になるように配分して、残りを素早さに振っています。


>クチート(選出:先発0+後発9=9)
今回の構築で唯一メガストーンを持っているポケモン。特性の威嚇が地味に便利であり耐久はそこまで高くないもののメガシンカ後の圧倒的な火力が魅力的です。
技構成はまずタイプ一致でドラゴンポケモンに抜群のじゃれつく、トリックルーム状態でなくても攻撃できる不意打ち、大事に扱うために守る、は欲しいと思いました。最後の技は岩雪崩、アイアンヘッド、炎の牙、叩き落とすなどが候補になります。構築で全体的にモロバレルやメガフシギバナが重く感じていたので最後の技はアイアンヘッドとしました。命中100で攻撃できる場面が増えたのも心強いです。
努力値はまずカイオーガの前でも動けるように耐久に配分することからスタート。C202カイオーガの雨75%しおふき耐えの特殊耐久を確保して残りを攻撃に配分しています。アイアンヘッドを採用してはいますが、オーラ込みじゃれつく+不意打ちでH201B115ゼルネアスを倒せるようになっていたり、不意打ちでH175B111カイオーガを2発で倒す火力は確保できています。先制技を使われて不意打ちが失敗しないように素早さもそこそこ欲しいですが、大きく変わりそうなのがメガクチートユキノオーくらいだったのでトリックルーム下での動きやすさを考慮して最遅としました。相手のクチートが最遅だった場合にアイアンヘッドで怯みを狙えるのが一方的だと困ると思ったのも大きいです。メガシンカ後の数値を見れば性格は勇敢でも生意気でも変わりませんが、進化前の特防が高くなるように勇敢を選択しています。
※ダメージ計算を間違えていて不意打ち2発でカイオーガは倒せませんでした



>ディアルガ(選出:先発0+後発7=7)
電気の一貫性を消しつつゼルネアスやカイオーガに対して弱くならないポケモン。ゼルネアスカイオーガに弱くなくても処理速度がやや低いため、トリックルームで素早さを逆転させることで対策していきます。トリックルームメガクチートを有効に扱うためにもぜひ欲しい技です。集中攻撃をされてもトリックルームを決められる確率を高めるために持ち物は瞬発的な回復力のあるオボンの実。メガガルーラの親子愛の攻撃を耐えるためにもぜひ持たせたいアイテムです。
技はトリックルームが確定として、次にタイプ一致の攻撃技で通りも良い竜の波動を確定。努力値を耐久重視で配分することは決めていたので、火力が全く出なくなるのを避けられるように弱点を突いていくことを意識しました。そのため、まずディアルガをはじめとした鋼タイプへの打点として大地の力を採用したかったのですがナットレイモロバレルが非常に重たかったため仕方なく火炎放射を採用。最後の技はカイオーガの処理速度を考えて雷としました。雷はフェアリータイプにも等倍でホウオウへの打点にもなります。
トリックルームを決めるために努力値は耐久重視で配分。C183ゼルネアスの+2ムーンフォースを最高乱数以外で耐えられるように特殊耐久を引き上げて残りを特攻に配分しました。トゲキッスメタグロスには先手をとりたいので、素早さを敢えて落とすことはしませんでした。


>FCランドロス(選出:先発1+後発0=1)
特性の威嚇でディアルガやホウオウを守りつつ一貫しやすい地震で荒くダメージを稼いでいけるポケモン。ガルーラやファイアローといった強力な物理技を使うポケモンも増えていたり、特性発動順である程度素早さを判別できるので威嚇はかなり便利な特性です。水技やドラゴン技も無理やり耐えて欲しいので持ち物は気合いの襷。威嚇のために交代で出す機会もありそうなので有効に活用しづらくも思えますが、逆に威嚇のために繰り出した際もそのまま一撃死することはありません。
ギルガルドクチートなど鋼タイプへの打点を確保するためにタイプ一致の地面技は欲しく、特攻に振らないと大地の力では火力が足りないことと1ターンに攻撃できる相手が少ないとパワー負けすることから地震をまず採用。ホウオウ対策の岩技として範囲攻撃が便利な岩雪崩と立ち回りの選択肢を増やすための守るは欲しいです。地震が打てない場面でできることが少なくなってしまいそうなので、最後はそれを解消するための技が欲しいです。そのために今回採用したのが叩き落とすです。グラードンクレセリアという並びでクレセリアに手が出なかったことを解消しながら、持ち物をドロップさせられるので味方のサポートにも繋がります。
気合いの襷を持たせることにしたので、下手にいじらずに努力値は攻撃と素早さに全て振り切りました。素早さはカイオーガを抜くために最速としています。