wi-fi大会「バトルレジェンド」 伝説枠 簡易考察

以前、雑感記事を書きましたが、その際はアルセウスメガシンカポケモンなどを含めた上で単体としてどうかということを中心に書いていたので、今回は採用するならどのポケモンなのかという記事になりますが、個人的に使いたいと感じたポケモンだけになります。


どの伝説ポケモンも基本的には強力なので使う理由がないことはないと思います。しかし、その中でも一部のポケモンが群を抜いていて、私が構築を組むなら
カイオーガ+アルセウス
カイオーガ+ダークライ
カイオーガ+ディアルガ
・ゼルネアス+アルセウス
・ゼルネアス+ダークライ
という5つのパターンでしか使いたい構築が組めるとは思えませんでした。


これは非常に簡単で、圧倒的な火力を持って一般枠を無意識的に対策しているポケモン(カイオーガ、ゼルネアス)を軸に、その軸のポケモンが苦手な相手を対策するための伝説(アルセウスダークライディアルガ)を採用して、これらを中心に残りを埋めていくという形をとりたいと思っているからです。



アルセウスは全ポケモンのトップを行く圧倒的な種族値を誇るものの、攻撃や特攻の種族値は120しかありません。そのためタイマン性能は強力なものの、攻撃の主軸として扱うためには剣の舞や瞑想などの積み技で数値を引き上げて戦うのでどうしても素早い展開で勝負を仕掛けることができません。特に、その際に電磁波や鬼火など状態異常技を受けたり大きく削られてしまうと厳しいので、その補佐ができるようなポケモンを隣に置いたりしたいですが、決定力のないサポートポケモンを採用する場合はアルセウスで2匹分以上の決定力を出さなくてはならず、火力のある攻撃では相手1匹ずつしか攻撃を仕掛けられないので守るやこの指止まれなどでうまく凌がれると難しいでしょうか。


それを考えると、伝説ポケモンにはより火力のあるポケモンを採用して、その苦手な部分を圧倒的タイマン性能を誇るアルセウスで対策する方が贅沢でありながら賢明な使い方のように思えました。アルセウスというポケモンを補完で使えるため、主軸の伝説ポケモンを雑に扱いやすくなっている点も見逃せません。


というような理由でアルセウスより火力の高いポケモンとしてピックアップされたのがカイオーガとゼルネアスです。


カイオーガの強さを説明するにあたって大事になるのは以下の3点でしょうか。
・水技の圧倒的火力
・高い特殊耐久と少ない弱点
・自然と採用できる天候変化要員
場に繰り出しただけで天候を雨状態にしてタイプ一致の水技の火力を引き上げることができます。特に目立つのがしおふきの火力で、最大威力はダブルダメージでありながらハイドロポンプより火力が高く、ラティオスの拘り眼鏡流星群に匹敵します。これが1ターンに2匹に振りかかる技で、一般ポケモンの多くはこれを耐えるように耐久調整をするのが手一杯であるため、耐えても別のポケモンの攻撃圏内であったり少し削られてるだけでそもそも攻撃を耐えなかったりもします。しおふきの火力を削ぐために先制技を使うポケモンも増えそうですが、ファストガード1つで対策できるので水耐性がないことが逆に仇となっている場面も見受けられます。拘り眼鏡まで考えると雨状態で受け出しできるのは水技を1/4にできるポケモンかある程度の耐久を持った水技1/2の耐性+突撃チョッキ持ちくらいなので、対策する側としてはカイオーガに後手に回るポケモンは採用したくありません。
弱点は電気と草の2つと少なく、それらの技が採用されやすい特殊攻撃に対する耐久が高いのも強い武器でルンパッパで無振りカイオーガを一撃にするためにはCを最大まで上げた命の珠草結び程度の火力が求められます。HPを削ってもハイドロポンプや濁流といった強力な水技を打つことができるので弱くないのもポイントです。
火力が天候に依存する形になっているので、天候を変えられると攻める速度は落ちてしまいますが、カイオーガを採用することで他の天候に対する対策が自然とできている点に関してもとても評価ができます。


ゼルネアスの強さを説明するにあたって大事になるのは以下の2点でしょうか。
・ジオコントロールによる制圧力
・高めの耐久力と少ない弱点
ジオコントロールは使うと特攻と特防と素早さを2段階上げる技となっていて、素早さを2段階上げることによって加速を1回発動させた最速テッカニンクラスの素早さがないと先手をとる手段がなくなってしまいます。特性のフェアリーオーラのおかげでフェアリー技の威力は4/3倍と後押しされていて、ジオコントロールを積んだ後のムーンフォースの火力はC222ディアルガの拘り眼鏡流星群をも上回る火力(つまりC222カイオーガの雨75%しおふき耐えをちょうど1発にする)にもなります。それだけ強力なムーンフォースを半減できるのは炎・毒・鋼タイプと数が少なく、マジカルシャインという範囲攻撃まで使用することができます。とはいえ、マジカルシャインムーンフォースの2/3倍程度の火力しかなく一般ポケモンでも案外一発は耐えることができるので、ムーンフォースを軸に1匹ずつ倒しつつマジカルシャインも打てるというのが理想の使い方でしょうか。
そんなゼルネアスのジオコントロールを止める手段ですが、弱点が毒と鋼という高威力技が少ないタイプのみであり、A205メタグロスのコメットパンチやC222ディアルガのラスターカノンでさえ少し耐久に振るだけで一発は耐えることができるので一撃で倒すということは非常に難しいです。そのため、対策する際には連携攻撃でゼルネアスを仕留められるようにしておくことが大切となってきます。一撃で倒すことはしにくいですが、幸い等倍で攻撃は通りやすいです。使う際にマジカルシャインではなくムーンフォースで一撃で仕留めたいのも、このような連携でゼルネアスが処理されてしまうパターンを防ぎたいからです。そういう意味では追い風状態でも先制を許しにくくするように素早さは最速まで引き上げたいところです。
このルールでわざわざ使うならばジオコントロールは使いたいので、持ち物がパワフルハーブ固定になることがネックになるでしょうか。また、ムーンフォースマジカルシャインを採用したいことから鋼タイプに弱いところもまた難しいです。因みに、鋼タイプには等倍で10万ボルトを打つよりも半減されたムーンフォースの方が火力が高いです。


>カイオーガ+アルセウス
瞬発的な火力のあるカイオーガを軸にアルセウスで苦手を補完する形。カイオーガの苦手な草タイプに弱くない形でアルセウスは採用したいです。カイオーガという超火力を置いているおかげでアルセウスが積み技を使う隙を作りやすくもなっていて非常に強い組み合わせだと言えるのではないでしょうか。


>カイオーガ+ダークライ
瞬発的な火力のあるカイオーガを軸にダークライで苦手を補完する形。水技を1/4にする耐性がないとカイオーガを受け切ることができないので、それらを眠らせることで対策します。カイオーガで効率的に攻めるためにはなるべくしおふきを打ちたいので、HP管理が重要になってくるところが難しく守るが欲しくなりますが、素早さ操作のサポートがないカイオーガに先手をとれる相手は多いので、そのために追い風を仕込むとダークライをわざわざ拘りスカーフにする意味も薄くなりそうです。拘りスカーフダークライもすいすい発動時の最速ルンパッパよりも素早さが高いので悪くはなさそうです。


>カイオーガ+ディアルガ
アルセウスを用意できない方に推奨の組み合わせ。ディアルガトリックルームをしてからカイオーガを繰り出す構築になります。メガシンカポケモンをアタッカーとして採用できるので、構築のパワーがそこまで落ちない点が良い点でしょうか。しかし、猫騙し+しおふき+しおふきとされるだけで落ちる可能性があるほどにはHP振りのディアルガカイオーガに耐性があるとは言いづらく、カイオーガの隣に並ぶポケモン猫騙し・格闘技・挑発持ちが多くなることから初手でトリックルームをするのにはやや安心感が足りません。


>ゼルネアス+アルセウス
積み技から圧倒的な制圧力を誇るゼルネアスを軸にアルセウスで苦手を補完する形。ゼルネアスの苦手な鋼タイプに弱くない形でアルセウスを採用したいです。ゼルネアスが積む隙を作るためにアルセウスが最初に積み出して相手に圧力を掛けていくような使い方をするのが良いでしょうか。いずれにせよ、2匹とも瞬発力のある火力の出し方ではないのが気になる点でしょうか。


>ゼルネアス+ダークライ
積み技から圧倒的な制圧力を誇るゼルネアスを軸にダークライで苦手を補完する形。ダークライで眠らせることでジオコントロールを積む隙を作っていきます。ゼルネアスがパワフルハーブになるますが安全に積むにはダークライ+ゼルネアスの並びをうまく作らねばならず、初手などからいきなりこの組み合わせをぶつけるわけにはいかないのが調整の難しいところでしょうか。


>アルセウス+ダークライ
個人的にはあまり考える気力がないですが、これまでの5パターンに並ぶくらいの強さがありそうです。ダークライで眠らせながらアルセウスの積み技で畳みかけていきます。その際に範囲攻撃の地震があると効率的にダメージを稼げるものの、地震は味方にも一貫しやすくなっているのでそこそこ制約がありそうです。また、ダークライで眠らせながら滅びの唄を使うという戦い方もあるので、未研究ながらまだ可能性がありそうな気がします。


というような感じでしょうか。
選出する際に伝説2匹を繰り出さないとパワー負けしやすいことからなるべく2匹選出できるようにしたいので、残り4匹の中から2匹を選ぶことから選出パターンはかなり少なくなりそうなので、メガシンカ2匹採用などもしやすいところは面白いですね。
伝説枠のポケモンはほとんどが似たり寄ったりな形になると思われるので、どんな一般枠を採用するかが勝負に大きく関わっていくような気がします。