第1回XYトリプルオフたでおふ使用パーティ〜壁ガルーラトゲキッス〜

8/9開催の第1回XYトリプルオフたでおふに参加してきました。


東京のトリプルオフはなぜか毎年夏に開催されていて、私の知り合いでも主催しようと考えてた人がいましたが、今回はいえすたでーさんが開催するものでした。
構築は前日深夜に急遽変更しただけの雑な仕上がりのものですが、予選は運良く6-0で1位通過。しかし、決勝トーナメントでは優勝のてるるんさんに負けてしまいベスト16という結果でした。


〜パーティ〜
ガルーラ、トゲキッス、FCランドロスヒードラン、Wロトムギルガルド



○ガルーラ ようき せいしんりょく
191-136-101-×-101-156 H.84 A.164 B.4 D.4 S.252
(191-166-121-×-121-167)
おんがえし、ふいうち、けたぐり、ねこだまし@ガルーラナイト


トゲキッス ひかえめ きょううん
189-×-122-176-140-105 H.228 B.52 C.156 D.36 S.36
マジカルシャインかえんほうしゃ、おいかぜ、このゆびとまれじゃくてんほけん


○FCランドロス いじっぱり いかく
182-198-111-×-101-142 H.140 A.116 B.4 D.4 S.244
じしん、ばかぢから、ストーンエッジ、とんぼがえり@こだわりスカーフ


ヒードラン おくびょう もらいび
177-×-130-168-127-141 H.84 B.28 C.140 D.4 S.252
ねっぷう、だいちのちから、みがわり、まもる@たべのこし


○Wロトム おくびょう ふゆう
157-×-127-125-128-151 H.252 D.4 S.252
10まんボルト、おにび、リフレクター、ひかりのかべ@ひかりのねんど


ギルガルド れいせい バトルスイッチ
167-×-171-112-170-58 H.252 B.4 C.252
(167-×-71-222-70-58)
ラスターカノン、シャドーボールワイドガード、キングシールド@いのちのたま


メガガルーラトゲキッスという幅広い相手に戦えるポケモンを軸に壁技を合わせることで戦える範囲をより広げることを考えたパーティ。ヒードランは詰め役として、ランドロスはクッション役として、それぞれ優秀です。元々はレーティングの一つ前の時期でトリプルを遊ぶ用に寄せ集めたパーティで、拘り鉢巻きハッサムを命の珠ギルガルドに変更しただけになります。そのときは18-1でレートが1590から1850まで伸びた程度でしかなかった記憶があります。
ヒードランランドロスがとても強いのでそれに強いマリルリメガゲンガーと組み合わせて使おう」と思っていたのが前日。試しに一度だけ対戦をしてみたところ全く噛み合わず、これでは悲惨なことになると悟ったので急遽こちらに変更しました。


>ガルーラ
メガシンカ後の数値と特性のおかげで強力ながら、タイプ的な耐性が少ないので得意な相手と苦手な相手があまりはっきりとしないポケモン。おかげで交代先を用意したり再度繰り出しを狙うのが難しいポケモンですが、壁技を使うことで耐久数値を底上げすることで耐性を誤魔化す方針で考えました。
初手でギルガルドやゲンガーに対して猫騙しを打つことも考えられますが、ガルーラより速い猫騙し要員にガルーラの動きを止められると厳しい場面が多く見られる気がしたのでメガシンカせずに猫騙しを打てるように特性は精神力としました。
技構成は初手の展開作りや試合後半で再度繰り出したときにも便利でダメージを与える技としても強力な猫騙し、自ら耐久を削らずに済む安定した打点の恩返し、ノーマル技の効かない岩鋼タイプへの打点として命中が100で対象とする相手の多くに高い威力を出せるけたぐりを採用。最後の技はトリックルームや追い風が切れた状態で先制するための技として不意打ちを採用しました。
努力値配分はA216ランドロスの馬鹿力を最高乱数以外耐え、C177サザンドラの拘り眼鏡流星群耐え、素早さは最速で残りを攻撃に配分・・・というと聞こえが良いですが、GSルールでC202カイオーガの雨75%しおふき耐えの個体を流用しただけです。


>トゲキッス
ガルーラと同じくタイプ的な耐性は多くないながら数値の高さで有利不利が出にくいフェアリータイプのポケモンとして採用。飛行タイプによって地面の一貫を消せる分、電気タイプが少々厳しくなっています。拘り眼鏡を持たせてマジカルシャインを打つにもワイドガードで簡単に守られてしまいますし爆発的な火力があるわけではないので打ち分けできる方が好ましく、それでいて火力を確保するために高い耐久と噛み合っている弱点保険を持たせることにしました。壁技との相性にも優れます。また、マジカルシャインを主軸にしてサブ技も火炎放射のみなので特性は強運。
技は一貫性のとりやすい範囲攻撃のマジカルシャイン、フェアリー技で殴れない相手に対する炎技の火炎放射、素早さ操作技として追い風を採用しつつ、最後の技はこの指止まれとしました。弱点保険を後攻で発動させても、その際に大きなダメージを負うことから次のターン以降動きにくくなるので素早さ関係を逆転させられる追い風との相性は良いです。この指止まれの枠は攻撃範囲を広げた方が良い可能性もありますが、削れたトゲキッスでも仕事をこなすことができるという点で便利でした。
努力値配分は火力を引き上げることと弱点保険を発動させるくらいの耐久を確保することを重要視してHCベースの配分に。A194メガガルーラの捨て身タックルを251/256耐え、C222メガゲンガーのヘドロ爆弾を最高乱数以外耐え、素早さは最低限の値として追い風時に最速スカーフドーブル抜きとしつつ、特攻に残りを注ぎ込んでいます。


>ヒードラン
優秀な耐性から交代での繰り出しが安定するだけでなく、終盤に相手を詰めることも狙っていけるポケモンヒードランに打点のないポケモンに対して終盤詰めていけるように恒常的な回復手段となる食べ残しを持たせます。
まず大事に扱うための守るを採用。次に食べ残しとの相性も良い身代わりを持たせて打点のないポケモンからの攻撃をシャットアウトできるようにします。ヒードランヒードランに打点を持てないと関係性が一方的になり、それはまずいと思ったので大地の力を採用。炎技は便利な範囲攻撃ということで熱風を採用しています。しかし、ワイドガード+地面無効ポケモンの並びに対してはワイドガード持ちを倒さないとダメージを与えられないので火炎放射を選んでも良かったかもしれません。
努力値配分はまず素早さを最速にします。HPと防御を少し引き上げてA216ランドロスの馬鹿力を最高乱数以外耐えとしつつ、残りを特攻に配分しました。特攻を上げたことで明確に確定数が変わるポケモンがいるわけではないのですが、HPを177から193程度に変えたところで身代わりが何かの攻撃を耐えるかどうかにあまり違いは見られず、強い相手に対して一方的に強いことが変わらないのは確認できました。そうなると、中盤から居座って少しずつ削りを掛けていくときに特攻が150程度しかないのは火力が弱いように思えたので、少しでも火力を伸ばしておきたかったのが配分の意図になります。ということでしたが、C232メガリザードンYの気合い玉を耐えるためにはHPは190以上必要なことに気付いたのでその方が良いかもしれません。素早さを削るのも案としてあるでしょうが、対カポエラーロトムヒードランの身代わり+守るを先手で繰り出してダメージを凌いでいる間に隣で圏内まで削っていくような処理の仕方ができるのがこの型の強みだと思っているので、実際に素早さの高いカポエラーロトムがどれだけいるかは別としても最速にしてあることでの立ち回りの安心感があるので個人的には落とすことができません。


>FCランドロス
弱点が水・氷と少なく構築で受けにくい格闘や電気に対して繰り出していくことができるポケモン。その他のタイプの攻撃も一貫しやすくなっていますが、壁技を使うことで無理やり交代で繰り出すことができます。ガルーラより素早さの高いテラキオンボルトロスの対策をするために持ち物は拘りスカーフ。
攻撃技は負けん気ボルトロス対策でワイドガードにも弱くないストーンエッジテラキオン対策の馬鹿力まで確定。地面技は地震が相当打ちにくい構築なので採用を躊躇いますが、この指止まれ+テラキオンの並びを考えると必要だったので採用。最後の技は岩雪崩や叩き落とすを採用したいですが、影踏み対策として蜻蛉帰りにしています。
テラキオンボルトロスを対策するための攻撃が必要なこと、ドーブル対策にもなってほしいこと、交代で繰り出すから耐久が欲しいこと、を考えて欲張った配分となっています。まず、負けん気を考えてA194キリキザンの命の珠不意打ちを最高乱数以外で耐えるように配分。残りを素早さに振り切ってから攻撃を引き上げたところ無振りテラキオンインファイトで1発にするにも若干火力が足りません。仕方がないので、素早さの値を1落とすことで対応しました。


>Wロトム
壁役として採用。壁技は使用したターンも1ターンにカウントされるので大きく恩恵を受けるためには相手の攻撃を受ける前に壁を展開できた方が良く、そこそこ素早さが高く一撃で倒されることが多くはないロトムに着目しました。壁技はコンセプトなので持続ターンが長くなる光の粘土を持たせます。
リフレクター光の壁を確定として、タイプ一致で攻撃できる技として10万ボルトを採用。水タイプの処理は遅めなので低打点とは電気技は貴重です。最後の技は鬼火としました。これは壁技を使い終わった後のロトムが低い特攻から攻撃技を展開するのは間違いなく弱いと感じたので、状態異常をばら撒いて処理速度を速めることを意識しています。受けるダメージを減らしつつ相手を毎ターン削り、壁技をしのぐ守るや交代による受け回しに対して強い点で壁技と定数ダメージ自体は相性が良いです。構築的にはランドロスが非常に重たいのでハイドロポンプかめざめるパワーも欲しいところではあります。
努力値配分に関してはなるべく先手で壁を使うために結局HPと素早さに振り切っています。残りを特防に振ることでC177サザンドラの命の珠流星群を耐えることができます。素早さに振っているおかげでメガサーナイトメガカメックスヒードランに先手をとれる点は優秀な反面、サザンドラの拘り眼鏡やリザードンソーラービームで一撃で倒される点はリスキーなので安定はしていません。


>ギルガルド
元々はハッサムを入れていた枠。フェアリータイプを高速で処理できる点とクレセリアに打点がある点を評価していましたが、炎タイプやファイアローが重たいことと格闘に対する交代先が少ないのが気になったのでギルガルドに変更。追い風が切れてからも壁状態で拘り鉢巻きバレットパンチを連打できるので失速せずに済んでいたところですが、ギルガルドに変えたことによりそこが新たな懸念点となりました。
技はクレセリアへの打点となるシャドーボール、フェアリータイプへの打点となるラスターカノン、残りはシールド状態に戻るためのキングシールドとワイドガードとしました。ギルガルドワイドガードは熱風や地震など弱点を突かれる範囲攻撃から身を守るのに役立ちます。ギルガルドはタイプが優秀なので熱風や地震をシャットアウトできれば打点がほとんどないというポケモンも多く、そういう相手にワイドガード連打で居座ることができるのが強いです。ニンフィアメガサーナイトに対する打点を考えるとラスターカノンよりはアイアンヘッドの方が良さそうですが、取り巻きのポケモンに受けられた際にラスターカノンの方がダメージをとれそうな場面は多そうです。
個体はボックスにいたのを技だけ確認して持ってきてしまったため、素早さが最遅となっています。ここは本当にミスで素早さの高い個体を連れていきたかったです。


基本的にはガルーラトゲキッスロトムで選出。猫騙しをしながら追い風をして先手をとれる状態を作り、壁技を展開しながら攻めていきます。
既に書いているようにメガガルーラは耐性が少ないせいで前のめりになりがちですが、壁技を使って数値を底上げしたことで交代でのやりくりがやりやすくなりました。追い風が切れてしまっても壁技のおかげで打ち負けにくくなっていたりもしたので構築コンセプト自体は悪くないと思いました。
水耐性がなく雨パーティやモロバレル+メガカメックスなどのような組み合わせ、メガガルーラが無抵抗なメガゲンガーが課題です。また、先制技のあるハッサムを採用しなくなったことでランドロスの対処が難しくなっており、終盤までランドロスを温存されてヒードランでは詰めにくい状況が発生しやすくなっています。