第17回アリーナオフ使用パーティ〜ボルトランド水草理論(フシギバナ編)〜

8/23開催の第17回アリーナオフに参加してきました。


予選は運良く7-0で1位通過。しかし、決勝トーナメント1回戦で負けてしまったため、ベスト32に終わってしまいました。
XYに入ってからは予選を抜けても決勝トーナメントを上まで勝ち上がれないことが多くなっていて、一つ新しい課題であるように感じました。


〜パーティ〜
ボルトロス、FCランドロスサザンドラクチートフシギバナマリルリ


ボルトロス おくびょう いたずらごころ
186-×-91-145-119-158 H.252 B.8 D.148 S.100
10まんボルト、めざめるパワー(氷)、でんじは、ちょうはつ@ゴツゴツメット


○FCランドロス いじっぱり いかく
167-213-111-×-101-143 H.20 A.228 B.4 D.4 S.252
じしん、ばかぢから、いわなだれ、はたきおとす@とつげきチョッキ


サザンドラ ひかえめ ふゆう
183-×-126-177-111-135 H.124 B.124 C.124 D.4 S.132
あくのはどうだいもんじ、だいちのちから、まもる@ぼうじんゴーグル


クチート いじっぱり いかく
157-128-115-×-75-91 H.252 A.92 S.164
(157-150-145-×-115-91)
アイアンヘッド、ふいうち、いわなだれ、まもる@クチートナイト


フシギバナ ひかえめ ようりょくそ
183-×-107-165-120-103 H.220 B.28 C.240 S.20
(183-×-147-189-140-103)
ギガドレインヘドロばくだん、めざめるパワー(地)、まもる@フシギバナイト


マリルリ いじっぱり ちからもち
207-101-101-×-109-72 H.252 A.172 B.4 D.68 S.12
たきのぼりアクアジェット、じゃれつく、まもる@オボンのみ


まずはこちらをご覧ください。
http://tsukumonpoke.blog.fc2.com/blog-entry-93.html



つくもさんの構築をほぼお借りしました。
スタンダードな構築は水・フェアリー耐性を確保しづらくなっていることが多く、それらに対する耐性をつけられるポケモンの中で最もスペックの高そうなメガフシギバナを補完的に採用したスタンダードな構築(だと私は思っています)。
爆発的な火力はありませんが、耐久と耐性のバランスが良いポケモンを軸に揃えているので、丁寧に受け回しをすることができます。
因みに、つくもさんのブログでは「ボルトランド草水理論」になっていましたが、ルンパッパのタイプのせいなのか「草水」より「水草」の方が違和感ないように思えることと配分や技が一部違うことから別のパーティであるとして「水草」にしています((


>ボルトロス(選出:7/8 先発7+後発0)
電磁波で麻痺を撒いてこちらのポケモンが動きやすくなるように場を整えるポケモン猫騙しを受けやすいポケモンであるのでゴツゴツメットを持たせています。これにより、猫騙しで動きを封じられて電磁波を撒き切れなくても定数ダメージで削りを入れられるので無駄死にしづらく、味方のポケモンの攻撃圏内に入れやすいです。
技構成はタイプ一致の10万ボルトと取り巻きのポケモンが戦いやすくなる電磁波は確定。残りはランドロスに打点があるとないでは選出のしやすさが違うので、めざめるパワー氷を採用して、厄介な補助技を封じることができる挑発としています。守るもあると便利ですが技スペースがありません。
努力値配分はまず最速の霊獣ランドロスを抜ける素早さを確保。残りは場持ちを良くするためにHPを中心に特殊耐久に配分、物理耐久は威嚇を使うことで確保します。これで一応、A177メガガルーラのランク-1猫騙し+C178ニンフィアの拘り眼鏡75%ハイパーボイスを耐えることができるようになっています。特攻に振っていないせいでめざめるパワー+ゴツゴツメットのダメージでガブリアスを倒せなかったりもしますが、ランドロス含めて先制技で縛れる圏内まで削ることができるのでなんとかなりそうです。リザードンが抜けない点は気になりますが、リザードン相手にはまず電磁波を使うことが多いので素早さは諦めて役割をこなすために耐久を上げています。しかし、ワルビアルと同速なので特防を削って素早さを1上げても良いかもしれません。


>ランドロス(選出:8/8 先発4+後発4)
特性威嚇の中でも特にスペックの高いポケモン。特殊攻撃で簡単に縛られるのが嫌なことから持ち物は突撃チョッキとしています。
技構成はメガガルーラへの打点となる馬鹿力と浮いている相手への岩雪崩が確定。守るを使えるポケモンが多いので、タイプ一致の地震を採用してランドロス単体でも打点を出せるようにします。残る技は叩き落とすにしました。クレセリアに打点のある技でもあり、相手の持ち物をドロップさせることで有利になる状況は多いです。特にボルトロスを最速ランドロス抜きとしているので、ランドロスの拘りスカーフや突撃チョッキなどをドロップさせれば、めざめるパワーで仕留められるようになります。リザードンと無理やり戦いたいことを考えるとストーンエッジか岩石封じも欲しいところではあります。
努力値配分は攻撃をほぼ最大まで上げたかったので耐久の微調整をして残りを注ぎこみました。攻撃種族値145はタイプ不一致の技でも火力が高めなので、味方の攻撃圏内に入れる動きをするのに役立ちます。素早さは最速ヒードランを抜けるようにするため振り切っていて、耐久への微調整はC177ボルトロスの命の珠めざめるパワー氷を耐えることを目的としています。


>サザンドラ(選出:3/8 先発1+後発2)
ドラゴンタイプの耐性を持った悪タイプのポケモンクレセリアギルガルドを安定して削れるポケモンであり、電気・水・炎などに耐性を持っているのが優秀です。この構築がモロバレルに弱いこともあり圧倒的に強い駒を用意したいことから持ち物を防塵ゴーグルとしました。
技構成はまずタイプ一致でクレセリアギルガルドを削るのに便利な悪の波動、フシギバナ対策の大文字、ヒードラン対策の大地の力、立ち回りを柔軟にする守る、の4つとなっております。ドラゴン技がないことは気になりますが、役割的にはずせる技がありません。流星群は1発の火力が大きいので、あると味方の攻撃圏内に入れる立ち回りはしやすくなります。
努力値配分ですが、補完として選出するので動きやすいように耐久にも配分をしたいです。要請としては
・A177メガガルーラのけたぐり耐え
・C177ボルトロスのめざめるパワー氷2発耐え
・大地の力でHP振りヒードラン1発
・最低でも最速キリキザン抜き
という4つがあるのですが、残念ながら全てを満たすことはできず。仕方なく、メガガルーラに対するけたぐり耐えを高乱数で諦めています。それでもA216ランドロスの馬鹿力を最高乱数以外で耐えるようにはしています。


>クチート(選出:6/8 先発1+後発5)
ガルーラニンフィアの対策として採用したポケモンメガシンカポケモンを2匹構築に入れていますが、どちらも補完的な使い方をしています。威嚇が2枚になることによってグロウパンチガルーラに対しても安定して戦うことができます。持ち物は当然クチートナイト。
ニンフィア対策なのでアイアンヘッドを確定として、連携攻撃で相手を仕留めるのに便利な先制技の不意打ち、範囲攻撃の岩雪崩を採用。ファイアローがいるとフシギバナを選出しづらいのに、もう1匹のメガシンカであるクチートファイアローに打点がないと困るので必要です。また、電磁波を入れればリザードンとの関係性も逆転させることができます。最後の技には立ち回りを安定させるために守るを採用します。じゃれつくも通りが良い技なのであると便利ですが、技スペースがありません。不意打ちは悪技としての期待をしていないので、次点もギルガルドにダメージを与えられる叩き落とすになると思います。
努力値配分に関してはまずHPに大きく配分してA216ランドロスの75%地震やC182ヒードランの75%熱風なら耐えられるようにします。次に配分をしたいのは素早さで、ガルーラと同時に出てくる素早さが高くないニンフィアに先手をとれるようにしたいです。素早さが高いに越したことはなく、どこまで振るか明確なラインはありませんが、攻撃面は最低ラインが威嚇を受けた状態のアイアンヘッドでH201B91程度のニンフィアを倒すところだったので、そこに攻撃を合わせてから残りを素早さに配分しました。


>フシギバナ(選出:2/8 先発1+後発1)
スタンダードな構築で取り入れにくい水技とフェアリー技に耐性のある貴重なポケモン。そのスペックをいかすべく持ち物はフシギバナイト。メガシンカ自体が強力なので、それが勝ち筋になることありますが、ここでの採用理由はあくまでタイプ相性的な補完なのでメガフシギバナを軸に勝ち筋を考えることはあまりしません。メガシンカ前提なので新緑が役立つ場面はなく、特性は葉緑素
技はタイプ一致でロトムランドロスを攻撃しつつ回復手段にもなるギガドレイン、フェアリータイプに対する打点であり草を半減する飛行・炎タイプなどにダメージをとれるヘドロ爆弾、鋼タイプへの打点としてめざめるパワー地面を入れて攻撃範囲を広げて選出をしやすくしています。最後の技はメガフシギバナを大事に扱うための守る。
努力値配分はHPを中心に配分することで物理特殊の両方の耐久を引き上げます。物足りなさはありますが、そこそこ高い耐久を確保できたので残りはほぼ特攻に配分してH157D115メガクチートをめざめるパワーでほぼ2発にしています。耐久数値に注目しやすいメガフシギバナですが特攻の値も非常に高く、身代わりを使った後のヒードランを処理できる可能性が高かったり、ギガドレインランドロスをごっそり削りながら回復して打ち合うようなこともできます。物理耐久の微調整はA133ファイアローの命の珠ブレイブバードを最高乱数以外で耐えるようになり、素早さは性格補正を掛けていないマリルリクチート抜きです。


>マリルリ(選出:6/8 先発2+後発4)
水フェアリーの優秀な耐性に加えてアクアジェットという先制技を持てるポケモンランドロスを削っておけば先制で縛れるようになるので非常に便利です。持ち物は高くない耐久を補うことを考えてオボンの実。これがあればメガガルーラの捨て身タックルも耐えることができるので動きやすさが違います。
技構成は先制技のアクアジェットと水タイプを攻撃する手段として抜けないじゃれつくと立ち回りを柔軟にするための守るを確定。上のURLでは最後の技は腹太鼓となっていましたが、腹太鼓が役立つのは10試合して1試合くらいであり、残る9試合でじゃれつくを打たなきゃいけない場面で攻撃をはずして窮地に陥る場面の方が多い気がしたことから命中安定の滝登りを採用しました。滝登りがないと鋼タイプに打点を持てない点も気になっていたので、この方が落ち着きます。
対戦の際は該当する技構成のマリルリをそのまま連れてきたのでオボンの実でありながらHPは奇数。C187ライボルトの10万ボルト耐え、トリックルーム状態で最遅ヒードランに先手をとれる素早さにしつつ、残りを攻撃に配分しています。


以下が簡単な対戦レポートです。


○1戦目 vs 劉 さん 勝ち 1-0
自分:ボルトロス FCランドロス クチート サザンドラ
相手:ファイアロー サンダー モロバレル カメックス (FCランドロス ギルガルド)

サンダーが追い風をして、追い風が切れてからファイアローが出てくると思ったので後発にフシギバナを置かなかったのですが、困ったのでやはりフシギバナが良かったはず。劉さんもXY初めての全国ダブルで選出を間違えてくれたおかげでなんとかなりました(この1試合で学んで修正して、そこから6連勝した劉さんもさすが)。


○2戦目 vs とーま さん 勝ち 1-0
自分:フシギバナ ボルトロス マリルリ FCランドロス
相手:ニョロトノ ルンパッパ ファイアロー ガルーラ (テラキオン ギルガルド)

結果的に相手の立ち回りとの噛み合いが良くてメガフシギバナで詰めることができましたが、選出が良くなかったと思います。せっかく防御に振っているのだからサザンドラは繰り出したいです。


○3戦目 vs みこと さん 勝ち 2-0
自分:サザンドラ FCランドロス フシギバナ マリルリ
相手:クレセリア ヒードラン カメックス ボルトロス (FCランドロス ニンフィア)

クレセリアがナモの実だったので集中しても倒せませんでしたが、それ以降はうまく受け回して終始ペースを掴めました。


○4戦目 vs がちゃ さん 勝ち 2-0
自分:ボルトロス クチート マリルリ FCランドロス
相手:サザンドラ FCランドロス ファイアロー ガルーラ (マリルリ ゲンガー)

マリルリを前に出した方が良かった気がします。ボルトロスサザンドラの拘り眼鏡流星群を低乱数で耐えてくれたことと交代で出てきたファイアローマリルリのじゃれつくで攻撃が下がったおかげで、こちらの立ち回りに余裕ができたので勝てました。


○5戦目 vs もうだめだ さん 勝ち 1-0
自分:ボルトロス FCランドロス クチート マリルリ
相手:コジョンド リザードン FCランドロス ヒヒダルマ (ギルガルド ニンフィア)

ランドロスリザードンに岩雪崩をはずして焦るも、ボルトロスが熱風を避けたのが大きかったです。おそらくですが、熱風が当たっていても五分くらいで戦えたと思います。


○6戦目 vs Lewon さん 勝ち 2-0
自分:ボルトロス FCランドロス サザンドラ クチート
相手:レパルダス サンダー キノガッサ リザードン (バンギラス ゲンガー)

この時点で予選抜けは決まっていました。考える時間が足りなかったので、Lewonさんの好む構築から行動を断定してサンダーに挑発を打ったのがうまく決まって、相手の展開を許さずに逃げ切ることができました。


○7戦目 vs ぱぱる さん 勝ち 2-0
自分:ボルトロス マリルリ FCランドロス クチート
相手:スリーパー ゲッコウガ クチート ムクホーク (ニンフィア ランドロス)

お互いに前に夜空杯というシングル66のオフで対戦したことを思い出す。そして、見せ合いでムクホークを見た瞬間に「カロスダブルでパワー系ムクホーク使ってるんですけど、トリックルームしてるとわざわざ不意打ちをしてこないから命懸けが決まって楽しいですよ」という話をしていたことを思い出す。
スリーパーがメンタルハーブでトリックルームは決められるものの、ムクホークのことを頭に入れながらでペースを掴んで対戦することができました。


○決勝1回戦 vs B さん 負け 0-2
自分:ボルトロス マリルリ クチート FCランドロス
相手:ドーブル アマルルガ レパルダス オコリザル (チャーレム メタモン)

残念ながら対策手段はないので、相手のやりたいことを考えて最善の立ち回りをとりつつ運が良いことを願うしかありません。ボルトロスを処理するためにアマルルガを出させたことで、クチートマリルリが眠ってからもアマルルガの攻撃を何度か耐えることができたものの、どちらも3ターン以上眠ったまま。最後はレパルダスのアンコールを考慮してなくて見事にハマってしまい完敗。
アンコールが頭になかった理由が分かったので、そのことについてBさんに確認の話はできたので一つ納得はしています。


というわけで、ベスト32でした。他のブロックにも全勝で予選を抜けていた方がいたらしいですが話を聞くまでは当然知らず。32人も予選を抜けた方がいると予選を何勝で突破しても決勝トーナメントで勝ち上がれないと意味がないとまた改めて思いました。
収穫としてはカロスダブルのときに扱いが難しいと言っていたメガシンカ2匹入りの構築を扱って勝つことができたことでしょうか。カロスダブルに比べると全国ダブルの方が使用できるポケモンが多いおかげで、取り巻きに採用しやすいポケモンも増えてメガシンカ2匹の構築になっても選出が窮屈になる感じはそこまでありませんでした。


また、今回のアリーナオフでしるびあさん、じーちゃんさん、さなさんが今回でスタッフを辞められるということで・・・。これまでお疲れ様でした!
特に、しるびあさんは私が第4回で初めて参加したときからの主催であり、アリーナオフを関東を代表する大規模オフの一つに成長させてオフの世界を盛り上げてくださったので、感慨深いものがあります。
3名とも私情もあってポケモンになかなか手を付けられないというのもあったみたいですが、大真面目に取り組んでいる方が大半とはいえポケモンは趣味・娯楽の一つなのですから、引退なんて言わずに落ち着いたり気が向いたらひょこっとオフに参加すればいいんじゃないかと思います。そして、そのときにまたお会いできたらいいなと思います(そのためには私もポケモンを精力的に続けなければいけませんね)。


あらためて、主催・スタッフ・参加者の皆さま、お疲れ様でしたー♪
アリーナオフが今後どうなっていくのかも楽しみではありますが、まずは私が勝つことを最優先に考えたいと思います。


最後に、構築案をくださったつくもさん、ありがとうございました。ふがいない結果で申し訳ありません。