wi-fi大会「フェアリーガーデン」使用可能ポケモンと簡易考察

9/26〜9/28にかけて開催されるwi-fi大会「フェアリーガーデン」で使用できるポケモンと簡単な考察。


ルールはゼルネアスとディアンシーを除いたフェアリータイプのポケモンのみ使用可能な見せ合いあり63シングルバトルです。XYからの新タイプであるフェアリータイプですが、以下に示すように進化前を合わせても数はかなり少ないです。


メガシンカ可能(2匹)
サーナイトクチート


○その他最終進化系・進化なし(14匹)
ピクシー、プクリンバリヤードマリルリグランブル
トゲキッスエルフーンフラージェスフレフワンペロリーム
ニンフィアデデンネ、メレシー、クレッフィ


○進化前のポケモン(17匹)
ピッピ、プリン、ピィ、ププリントゲピー
トゲチックマリル、ブルー、ラルトスキルリア
マネネモンメンフラベベフラエッテシュシュプ
フレフワンペロッパフ


以下、簡易考察になります。
雑なキャラランクを作ると以下のような感じでしょうか。


S+…(この環境で戦う上で採用しない理由がない)
クチート
S…(環境の中心的存在となれるスペックの持ち主)
エルフーントゲキッス
A+…(環境を担えるスペックの持ち主、安定感が高い)
サーナイトクレッフィ
A…(環境を担えるスペックの持ち主、多少不安定)
マリルリ、ピクシー、デデンネ
B…(環境の一部となりえるだけのスペックの持ち主)
ペロリーム
C…(単体としてのスペックは高いが専用の構築が必要)
該当なし
D…(単体としての能力はあるが構築の難易度が高い) 
該当なし
E…(一時的に刺さる可能性はありそう)
メレシー、グランブルバリヤードニンフィアモンメン
F…(さらに研究不足)
その他



クチート
フェアリータイプの攻撃がフェアリータイプに等倍で通る中、フェアリーに強い鋼タイプを併せ持ったポケモンメガシンカ後の超火力によるアイアンヘッドを受けるのは非常に困難だと言えます。特性は相手のメガクチートの攻撃を下げられる威嚇も魅力的ですが、サーナイトにトレースされてしまうと困るので怪力バサミも良さそうです。
フェアリータイプのポケモンしかいないため、攻撃技はアイアンヘッド1本でほぼ十分なので、先制技の不意打ちやリフレクター対策の瓦割りなどが用いられるでしょうか。攻撃を最大まで伸ばして炎の牙を入れると威嚇を受けてもメガクチートを2発で倒せたりもします。剣の舞や身代わりといった補助技が入りやすくなっているのもポイントです。アンコールを覚えるポケモンが多いルールなので安易に積み技は使いづらいですが、そこで挑発を使えるのも魅力的ですね。
努力値配分が難しい気がします。メガクチートとの対決は素早さの高い方が有利なので素早さを大きく引き上げたいですが、特殊耐久に振っておかないとトゲキッス相手に動くこともできません。


サーナイト
このルールでメガシンカできるポケモン。しかし、特性のフェアリースキンを利用したハイパーボイスを使うことはできない上に、メガクチートの火力が圧倒的なのでサーナイトメガシンカさせる理由はあまりなさそうです。特性トレースでクレッフィの悪戯心などを奪えると強力かもしれません。
クレッフィより速い点が優秀で、アンコールや金縛りがあるため下手な起点にならなくて済みます。その他にも鬼火、癒しの願い、トリックルームなど補助技は多彩なのですが、物理耐久に特化してもマリルリの腹太鼓アクアジェットを確定で耐えられないほどの耐久しかない点が気になるでしょうか。しかし、道連れがあるので迂闊に攻め込むことができず攻める側としては苦労することになりそうです。
未検証で申し訳ないですが、シンクロノイズがフェアリータイプにもダメージが入るのならば威力120の一致技となるので非常に強力かもしれません。


マリルリ
どのルールでも水フェアリーというタイプの組み合わせが優秀で、鋼を等倍に抑えられて炎技を半減することができます。メガクチートを倒すために拘りアイテムなどを使って炎技を打つと後ろからマリルリが登場して腹太鼓で全抜きをされるかもしれません。
とはいえ、腹太鼓に合わせて交代でエルフーンを出されて悪戯心アンコールで止められてしまったり、クレッフィイカサマや威張るが面倒なので扱いは慎重にしていきたいです。腹太鼓後に滝登りでメガクチートを倒せるように素早さに努力値を振りたい気がします。


クレッフィ
フェアリー技を半減できて鋼技を等倍に抑えられるポケモン。特性の悪戯心による補助技が優秀です。
おそらく壁を使う型と身代わりを使う型が大きく見受けられるのではないでしょうか。いずれにせよ、電磁波は採用しやすい上に味方のメガクチートトゲキッスが怯みを狙いやすくなります。また、相手のトゲキッスに対して強いのでぜひ入れたい技です。
攻撃技に関してはメガクチートマリルリの積み技に対抗できるイカサマも魅力的ですが、フェアリータイプには悪技を半減されることを考えるとラスターカノンが無難な気がします。相手のクレッフィを起点にできる瞑想にも興味があります。
悪戯心で補助するよりもラスターカノンを打つポケモンとして使い悪戯心の補助技も使えるような型で使うのが強そうな気がします。それにしてもHP振りに加えて防御に振らないとメガクチートの炎の牙を確定で耐えられず、素早さに振らないと素早さ振りメガクチートに先手をとられるのが難しいですね。


エルフーン
フェアリータイプ最速のポケモン。特に特性の悪戯心が強力で腹太鼓マリルリクレッフィに対して挑発やアンコールで圧力を掛けることができます。
宿り木の種+身代わりのコンボも変わらず優秀です。宿り木の種を無効にできるのはエルフーン系統とマジックガードピクシー系統と草食マリルリ系統のみなので、一度ハマるとなかなか抜け出せません。また、通常ルールで幅を利かせるハイパーボイスが使えないルールなので身代わり貫通攻撃をあまり気にしなくて済みます(一応、輪唱やエコーボイスがあったり)。クレッフィもそうですが、悪戯心の身代わりがあるとトリックルーム+メガクチートの組み合わせにトリックルームが切れるまで粘れるのが良いですね。
技スペースが厳しくなりますが、対策する際にはコットンガードやすり替えや草笛も頭に入れておきたいところです。また、アタッカーとして使って死に際に追い風をする使い方も面白そうです。


トゲキッス
全体的に遅いポケモンが目立つルールなので、天の恵みからのエアスラッシュが強力です。また、特攻が非常に高く炎技でメガクチートを一撃にできる貴重なポケモンでもあります。
拘り眼鏡エアスラッシュメガクチートを3割削れるので、クチートが交代で出てきたら一度怯ませるだけでタイマンで突破することができます。それでなくてもC172エアスラッシュ+大文字でH157D115メガクチートは倒せます。
高い特攻と速めの素早さから多彩な攻撃を打てるのが魅力的なので、電磁波による対策をとられやすいので持ち物はラムの実も良さそうな気がします。また、壁技を使って弱点保険を発動させたりする型にも興味があります。


○ピクシー
シングル・ローテの環境で特性天然により相手の積み技による能力変化を無視しながら積み技を使えるポケモン。小さくなるやコスモパワーなどハマると強力ですが、圧倒的高火力のメガクチートや挑発アンコールのエルフーンエアスラッシュ怯みのトゲキッスなど厳しい相手が多いです。
今回のルールでは特性をマジックガードにしてエルフーンの宿り木の種を受けられるアタッカーとして扱う方が良いのではないかと思います。マジックガードは命の珠の反動ダメージも受けないので相性は良く、多彩な攻撃技でクチートマリルリの弱点を突いていくことができます。
歌うで身代わりクレッフィの展開止められたらかっこいいと思います((


デデンネ
このルールで2番目に素早さが高く、麻痺しない点で貴重なポケモン。持ち物が分かりづらく対処のしづらいトゲキッスに先手をとってタイプ一致で弱点を突くことができますが、拘り眼鏡を持たせないと一撃で倒すには火力がやや足りません。
そうでない扱い方としては仲間づくりで相手のメガクチートの力持ちを消したり甘えるやほっぺすりすりなどで起点を作る使い方になるでしょうか。また、サーナイトトゲキッスに先制して充電が使えるのが面白く感じていたりしました。


ペロリーム
フェアリータイプの中でもトリッキーさが際立って目立つポケモン。火炎放射を使える点で貴重なメガクチートに打点のあるポケモンであり、腹太鼓・コットンガード・瞑想という3種類の積み技に加えて欠伸で起点を作れたりがむしゃらでダメージを与えられたりできます。


ニンフィア
どのルールでも強力なハイパーボイスがないだけで存在感が薄めだと言えます。メガクチートに対してできることが欠伸・甘える程度しかないのであまり使う理由はなさそうです。クチートより素早さが高いのがまだ一考の余地がある点でしょう。


○メレシー
このルールで唯一ステルスロックを使えるポケモン。特性が頑丈なのでとりあえず一度は行動することができますし、トリックルームを使えて大爆発で退場ができることからメガクチートとの相性は悪くなさそうです。
しかし、大爆発の火力はHP振りクレッフィの身代わりをようやく壊せる程度でしかないので全くダメージを与えられず、トリックルームするまで相手の展開を妨害する手段もないので運用は難しそうです。


グランブル
特性が威嚇なのでクチートの攻撃を下げることができます。が、HB特化しないとアイアンヘッドを耐えることができず、弱点保険を持たせても返しの地震では乱数1発というところです。特性を速足にすれば持ち物を駆使してトゲキッスサーナイトに先手をとることもできますが、技が貧弱なのが悩ましいところです。カウンターも覚えないので気合いの襷型を警戒する必要はなさそうです。


バリヤード
貴重なトゲキッスより素早さが高いポケモン。しかし、できることを考えると電磁波・アンコール・癒しの願いなどサーナイトでもできることが非常に多いので、あまり目立つことはありません。攻撃面でもサーナイトの方が優れているので、アタッカーとしてサーナイトを採用してからサーナイトのようなサポートポケモンを採用したいときに採用するのが良いでしょうか。


モンメン
エルフーンを2匹採用したいときの選択肢。幸いなことに、XYからモンメンも追い風ができるようになりました。レベル30固定なので低レベルでの採用はできません。


相手のメガクチートをどのように対処するかと自分のメガクチートをいかに有効に動かすかを考えなくてはならないルールな気がします。使えるポケモンがかなり少ないので、選出をあらかじめ決めておくことになりそうですが、型が多彩なポケモンが多いので構築は難しそうですね。