「Minori Chihara 10th Anniversary Live SANCTUARY」
11/18の茅原実里のライブで日本武道館に行ってきました。
日本武道館はちょうど1週間前の℃-uteのライブ以来。
茅原実里のライブは8月の「SUMMER DREAM 2」以来でした。
○セットリスト
01.「Dream Wonder Formation」
02.「FOOL THE WORLD」
03.「ZONE//ALONE」
- MC1-
04.「Tomorrow's chance」
05.「境界の彼方」
06.「too late? not late...」
- MC2-
07.「Cynthia」
08.「SELF PRODUCER」
- Instrumental-
09.「Paradise Lost-at next nest-」
- MC3-
10.「暁月夜」
11.「蒼い孤島」
12.「向かい風に打たれながら」
- MC4-
13.「TERMINATED」
14.「君がくれたあの日」
15.「Freedom Dreamer」
- MC5-
16.「純白サンクチュアリィ」
〜アンコール〜
17.「Contact 13th」
- MC-
18.「一等星」
- MC-
19.「Joyful Flower」
〜Wアンコール〜
20.「詩人の旅」
ここ最近はずっと℃-uteばかり聴いていたため、しばらく茅原実里は聴いておらず。アルバム「SANCTUARY」も予約して発売日に買った割にはそのまま未開封でした((
そんな調子だったのでライブグッズを調べてみたのも前日なのですが、まず11/16に先行販売があったことを知ります(その日は普通にポケモンのオフ会に参加していました)。グッズ一覧を見ながら最近身近なところで流行っている(?)ジグゾーパズルと武道館限定カバーのアーティストブックに惹かれたので、久しぶりに朝から並んでみることにしました。
始発の電車で到着して九段下駅から武道館方向に向かったところ、既に北の丸公園入口の橋に沿って列ができあがっていました。そのまま市ヶ谷方向に列が伸びていたので最後尾を見つけて並びましたが、北の丸公園の区域が終わってコンビニがちょうど見える位置だったので、おそらく前方には200人以上は並んでいたのではないかと思います。
列がどこからできていたのか分かりませんが、これが5:50ごろの出来事なので、平日にも関わらず集客できる茅原実里とそのファンに感心していました。とりあえず、彼女の誕生日が12,1,2月でなくて良かったと思いました((
7時ごろにスタッフが到着したのか列の整備が開始されました。武道館の物販会場やその並び方が共通なのか分かりませんが、いつも通りに2階のところから列が形成され始めて、それにしたがって並んでいくとちょうど時計台近く2階へ登る階段のところまで圧縮されました。この位置は登り始める陽射しが後ろから当たる場所だったので待っている間はコートを着なくていいくらいには温かく過ごせたので快適(?)でした。
11時に物販が始まって買い物を終えたのは13時。予想していた通りの時刻でしたが、もし200以上の人数で2時間かかっていたら開演時間には間に合わないのではないかと思うと、ますます11時に物販開始だったのが遅かったように思います。
そういえば、朝7時前ごろに列に並んでいる人にきなこもち味のチロルチョコを配ってくださる方がいて、ありがたいことにおひとついただけました。ありがとうございます!
18時過ぎごろに会場に入りました。座席は2階の東側で入口通路より1段高い通路の2つ上。後ろから数える方が早い位置であります。
2010年の「Sing All Love」ライブで武道館に来たときは南側の立見席だったのですが、席が空いていたからなのか1階西側に案内してもらえるというラッキーがあったのですが、この日は1階席は埋まっていましたしそもそも立見席がなかったように見えました。
4時間以上のライブをしていることが多いイメージですが、この日の開演は18時半なのでもしそうなると終わりは22時半になってしまいます。おそらく武道館でその時間までやることはないと思ったので、10周年記念でありながらいつもより楽曲数は少なくなるのではないかと予想はできました。
1曲目に何が来るかを予想できていなかったのですが、OP映像の後に「Dream Wonder Formation」でスタート。「SANCTUARY」を引っ提げた10周年記念ライブであることからセットリストは豪勢な曲のみで構成されることは想像できましたが、なぜ4枚目(「HIROINE」含めたら5枚目)のアルバムのリード曲をこのライブの1曲目に持ってきたか気になっていました。
結局それに気が付いたのは翌日なのですが、「君は私の欠けた最後のピース♪」という歌詞がCメロにあり、「SANCTUARY」のジャケットもジグゾーパズルのピースをモチーフにしており、自分の歩んできた道のりで10周年パズルの大枠はできたのでそれを完成させるためにはファンの方々が必要、というメッセージの表れなのかと思いました。
2曲目は「FOOL THE WORLD」、ライブでは聴いたことがなかったのでここで聴けたらいいなと思っていた曲でした。サビの歌詞にある「愚かな愛の情熱を♪」の歌い方が「おーろかな♪」というより「おぅろかな♪」という風になっていたのが印象的でした。
3曲目は終盤の熱いメドレーを飾ることも多い「ZONE//ALONE」で1,2曲目とはまた雰囲気を変えた曲を持ってきていました。ここまでの3曲を見ている限り、声の調子が少し良くないような印象を受けましたが、熱いセットリストと勢いで乗り越えていけるだろうとは思いました。
「Tomorrow's chance」「境界の彼方」「too late? not late...」のメドレーは明るかったりどこか切なかったり力強かったりと1曲1曲の繋がりというよりは単体での顔を表現するような部分になっていたように思います。
それから、「踊りたくなった」といってスタートしたのが「Cynthia」でしたが、これって踊る要素あるんですかね・・・? この曲からダンサーが登場したので、その動きを見てましたが踊りが上手いかどうかを判断する基準ってどこにあるのか難しいです。
次いで「SELF PRODUCER」で雰囲気は一気に明るくなりました。踊りと言えば「TREASURE WORLD」もあるかと思いきやありませんでした。「NEO FANTASIA」ツアーは楽しかったという話が後のMCでありましたが、セットリストにはアルバム曲は1つもありませんでしたね。
茅原実里バンドによるInstrumentalから流れたイントロは「Paradise Lost-at next nest-」というアルバム「Parade」のバージョン。「SANCTURAY」にはシングルバージョンで入っていますが、個人的にはこちらの方が圧倒的に好みだったので少し感動しました。また、終盤の代表曲である「Paradise Lost」を敢えてこの位置に持ってくるということ、この位置にこの曲を持ってきても代わりに終盤を務められる曲ができたというところがすごく好印象でした。
Instrumentalは「あれ・・・この曲って茅原実里の曲じゃない?」って思う場面が多々ありましたが、キーボードの方がいろんな曲の要素を織り込んでうまく作り上げたみたいですね。良かったです。
「大先生、よろしく」ということはバイオリンスタートだから間違いなく「暁月夜」でしょうということで。この曲もラストはバイオリンのソロですが、この流れからは「蒼い孤島」しかないと思っていて初めて「蒼い孤島」をライブで聴きました。曲のイメージは赤なんですがサイリウムは青なんですね。
「向かい風に打たれながら」は夏のライブのときに「ふつう」という感想しか持っていませんでしたが、ライブでは聴いてからはとても好きな楽曲になっていたのであらためて聴くことができて良かったです。
さて、「Paradise Lost」のない終盤曲は「TERMINATED」「君がくれたあの日」「Freedom Dreamer」と飾りました。赤いサイリウムを振るような楽曲を集めるだけの芸当でないのはすごく良いですね。「TERMINATED」の雰囲気を引き継げる曲は思い浮かばなくて「君がくれたあの日」に繋がるのはやや不自然な感じがしましたが、久々に聴いた「君がくれたあの日」でいろいろなことを思い出していろいろと考え事を始めてしまいました。
2009年に「このひと誕生日が同じだ」という理由で「Contact」「Parade」をレンタルしたのがハマったきっかけでしたが、一番最初に茅原実里を知ったのはその2年ほど前の「君がくれたあの日」だったので感慨深いものがありますね。
本編ラストは「純白サンクチュアリィ」でフィニッシュ。ライブで欠かさずにやってきた曲…と述べていましたが「純白サンクチュアリィ」のないライブもあったような気がしていました。
アンコールにある曲は「Contact 13th」「Joyful Flower」までは予想できましたが、まだ旗を振る曲もないし残りはどうなるのだろうかと思っていました。予想通りに「Contact 13th」で始まり、自分で作った楽曲である「一等星」、10周年記念ソングでもある「Joyful Flower」でアンコールは終了。
「一等星」のときにアリーナと1階席が静かに聴いていたのに対して2階席だけサイリウムをゆるやかに振っていましたが、ステージから見るときっと星空のように見えて綺麗なんだろうなと思いました。
PVも何も観てなかったので、「Joyful Flower」が旗曲だとは知りませんでした。白いサイリウムと旗を両手に持って大変そうな印象を受けました。この曲はこの場で初めて聴いたのですが、今後の定番曲に追加しても良さそうだと思いました。10周年記念ソングと旗曲いう枠に囚われ過ぎて今後のライブであまり見る機会がないとちょっと残念なように思えます。何より、10周年記念ライブのラストはこれから先の未来を見据えて進んでいくような楽曲であってほしいと思ったので、そのような曲で終わりを迎えられたのは良かったのではないかと思います。
一応、ダブルアンコールで「詩人の旅」がありましたが、やはりちょっと蛇足感。「Contact」「詩人の旅」という美しい流れで彼女の楽曲にハマり始めたのは事実ですが、「Joyful Flower」でラストで良かった感じが個人的にはあります。
そんなこんなで「そんなこんなで…」とMCで言わないくらいには間をギュッとつめたバラードなしの白熱した3時間ライブが終わりました。
最近行ったライブが℃-uteだったので、客層の男女比率が圧倒的に男性の方が高く声を出す曲での盛り上がりや迫力は凄まじいなとあらためて思いました。ところで、「SELF PRODUCER」や「Paradise Lost」はコール?(掛け声を出す場所や出し方)が前とちょっと変わっていたような気がしました。音にすると「ふっふっふー!(←これだけだと違和感)」というコールとかがちょくちょく織り交ざっていたような気がして合ってる曲とそうでない曲があったり、「とりあえずコール入れて盛り上がっている感じを出したいだけなのでは」と見受けられる箇所はいくつかありました。
あと気になったのでバースデーのサプライズ。「Joyful Flower」の旗の練習をしたあとにみんなで曲名を言ってからサプライズするという企画で開演前に座席に置かれた紙を全員でかざすことで「MC 10」という文字が浮かび上がるように考えられていたのですが、これってリハーサルなしでできるのかがすごく気になりました。どこにどの紙を配置すれば綺麗に読めるなどのシミュレーションは実際にやるとなると1万人以上のエキストラが必要だったりするので機械でできるようになっているのでしょうか。
ライブの終盤あたりはずっと悔しさを感じていました。
「ある程度、歳をとると「歳はとりたくない」と思うこともある中で、誕生日の何がめでたいのか。それは歳をとって自分や周りの環境が変わっていきながらも1年に1回「誕生日おめでとう!」と自分に声を掛けてくれる人がいることが確認できて、いろいろなことが変わってもそういう人は変わらずいてくれることがおめでたい・・・だから誕生日を迎えた人間は「お誕生日おめでとう!」と気にかけてくれる人がいたことに感謝をする日なのではないか」
・・・という風に考えているので、このように多くのファンに「おめでとう!」と言ってもらえてそれと同時に感謝を伝えることができる彼女が少し羨ましいと思いました。しかし、この瞬間があるのは彼女がデビューしてから10年という長い間に渡って色々な場所で様々な努力を続けてきたからであり、羨ましいのであれば同じことができるように努力をしなくてはならないという風に感じました。
物事を10年続けるというのはやはりすごいことです。振り返ってみて私が自分の人生で10年続けていられたものは今のところポケモンだけであり、先日10周年ライブに行った木村カエラでさえ9年間しか見ていませんでした。そのライブでは10年経ってお互いに方向性や価値観などが変わるはずなのに応援していられるのはすごいと思いましたが、今回のライブでは10年の努力がこのようなステージを生むのだと気付いてまた感銘を受けました。
茅原実里に興味を持ったのは2009年なので、まだ5年しか続いていません。せめて10年は興味を持ち続けられるように思いますし、それを達成するためには今後も彼女に進み続けてもらわなくてはいけませんし、その様子を見続けていきたいと思います。