「℃-uteコンサートツアー2014秋〜モンスター〜」日本武道館

℃-uteコンサートツアー2014秋〜モンスター〜」
11/11の℃-uteのライブで日本武道館に行ってきました。


℃-uteのライブに行くのも日本武道館も9/10の「℃-ute(910)の日…」以来です。


○セットリスト
1.「the future」
2.「愛ってもっと斬新」

  • MC1-

3.「I miss you」
4.「ジュリエットジュリエット」
5.「大好きの意味を教えて」
6.「ひとり占めしたかっただけなのに」
7.「FARAWAY」
8.「CRAZY完全な大人」(ハロプロ研修生)
9.「ベーグルにハム&チーズ」
10.「Yes!しあわせ」
11.「誰にも内緒の恋してるの」

  • MC-

12.「行け!元気君!」
13.「江戸の手毬唄II (2012神聖なる.Ver)」
14.「都会のネオンが驚くくらいの美しさがほしい」
15.「雨」
16.「輝け!放課後」
17.「Big dreams」
18.「会いたいロンリークリスマス

  • Special Film-

19.「世界一HAPPYな女の子
20.「都会の一人暮らし」
21.「midnight temptation」

  • MC-

22.「Love take it all」
23.「大きな愛でもてなして
24.「即 抱きしめて
25.「都会っ子 純情(2012神聖なる.Ver)」
26.「悲しきヘブン(Single Version)」

  • MC-

27.「kiss me 愛してる
28.「Danceでバコーン!
〜アンコール〜
29.「まっさらブルージーンズ(2012神聖なる.Ver)」

  • MC-

30.「SHINES」
〜Wアンコール〜
31.「たどりついた女戦士」



2ヶ月前の武道館ライブはちょうど℃-uteを聴き始めて1年間だったこともあって参加してみたものの、Berryz工房モーニング娘。が出てきたりと豪勢ながら℃-uteのパフォーマンスが少なかったという印象はあったので、℃-uteの本来のライブを見るためには単独ライブに行く必要があると思ったことが今回参加しようとしたきっかけであります。


とりあえず前日に物販情報を調べようと検索をするも、前回同様に販売グッズ一覧みたいなサイトがなかなか引っかかりません。結局、前回のライブのときに物販情報を教えてくれたひとのやりとりを追ってURLを飛ぶようなことをして確認はできたのですが、この辺りの整備はもう少しなんとかできないのかなと思います。
グッズを見て特別欲しいものはなかったので、昼過ぎくらいに少し立ち寄るくらいで良さそうでした。


当日は雨模様。まあだいたい予想通り((
16時前に会場に到着して物販コーナーに寄ってみると、この時間が穴場だったようで並ばずに入ることができました。どの列も1人ずつしか並んでなくて全く苦労することなく購入できそうだったので、クリアファイル6種類だけ購入しました。
17時半に開場だったのですが、気温も低く天候も安定していないので、すぐに入れるように会場前の列に並んでみました。やはり時間通りに開場とはいかないものですね。


座席は2階席で東側。前回はその一番上にあたる立見席になりましたが、今回は2階席に入った通路から一つ上の段にあたる席でした。なので、前には手すりがあるので少し前のめりになって見れたりとこれもまた良い席だったと思います。


18時半開演の少し前にハロプロ研修生が登場。「ハロプロ研修生です!」って名乗る括りはなんとなく面白いですね。研修生なんて言っても、歌も踊りも思っていたより全然うまかったので、そこから卒業するためには何が必要なのかとか考えさせられました。
それと曲名の「テーブル席空いててもカウンター席」。タイトルだけ聞くと色々な解釈ができる曲名だと思ったのですが、スクリーンに映っていた歌詞を見てみたら逆にどういう設定なのかが全く分からなくなってしまいました。
曲自体はシングルのc/wとして入る(最近の傾向だとそれを両A面シングルとして売り出す)ような曲だと思いました。


それから10分弱して開演。1曲目は新曲の「the future」でしたが、開演前に「11/19に新曲を出す」という情報を手に入れたくらいには疎かったのでこれが初めてでした。とりあえず、衣装が銀系だったのを見てあまり期待できないのではないかと思いました。感想としては、少し聴けば私は好きになるだろうけど、℃-uteに興味のない人間からみたら特に印象に残らないような曲だろうという感じでした。
続いて「愛ってもっと斬新」。前回の武道館で聴いて以来普通にハマってしまいました。サビが楽しそう。これも最初聴いた感想は「THE FUTURE」と同じだったんですけどね。
とりあえず、この辺りでの印象は全員歌が上手いと感じたことでした。矢島・鈴木・岡井が歌が上手いのは分かっていますが、少し不安定な中島・萩原も安定しているように見えて、この日はそれだけでもうかなり楽しめるのではないかと期待を膨らませました。


MCを挟んで両A面の新曲である「I miss you」が流れますが、非常に難解な曲でしたね。音楽用語分からないので説明できませんがパートが3つもあるだけで難しいです。
「ジュリエットジュリエット」ってどこかで聴いたことがあると思っていたら「涙の色」と歌詞と編曲違いなだけでメロディラインは変わらないんですね。「はばーたく ジュリエーット♪」って鈴木愛理の歌がうまいからずるい。


「大好きの意味を教えて」「ひとり占めしたかっただけなのに」「FARAWAY」と曲名を並べると切なさ漂うメドレーで、たぶん「FARAWAY」のときですが岡井千聖の歌い方がすごく優しくて、こういう歌い方ができたんだと感心して聴いていました(関心していた割には曲名が分からずどこだったか忘れてる次第ですが)。
ちょっと力入れ過ぎじゃない?と思うときもあるくらいパワフルな歌い方をする彼女もそういうことができるんですね。


次でハロプロ研修生が「CRAZY完全な大人」を歌ってましたが曲が分からないのであまり覚えていない・・・ここから「世界一HAPPYな女の子」までに分かる曲が「江戸の手毬唄II」しかないくらいには知識が足りなかったです。。
「ベーグルにハム&チーズ」は曲名だけは聞いたことがあったので、おそらくこれがそうだろうと思いました。良いですね。「Yes!しあわせ」「誰にも内緒の恋してるの」に関しては「MCまでにここで歌ってたっけ?」というくらいに覚えていないので、勉強しようと思います。
でも、冷静に考えたらパジャマで登場した5人がそれぞれの衣装に着替えていたと思うのでやっぱり間はありましたよね。矢島舞美の衣装がすごく大人っぽかったり、中島早貴の衣装が女子って感じたったりする中で、岡井千聖の衣装がドレスコードではないものの「初めてパーティに参加するから着慣れないもの着てみた」みたいに見えて面白かったです。ハイヒール履いて踊るのに慣れてなさそうに見えました。


モンスターにちなんだエピソードを語った後はソロ曲をシャッフルでって言っていた気がするのですが、ソロ曲は全く分からない・・・トップバッターで萩原舞が歌っているのは誰の曲なんだろうと考えながら聴いて、2曲目に「江戸の手毬唄II」が来たときに鈴木愛理が歌っていたのを見て、ようやくシャッフルしてなさそうなことに気付きました。
江戸の手毬唄II」は好きな曲で、イントロが流れた瞬間に鈴木愛理じゃなければ誰が歌うのかを楽しみにしていたのですが、鈴木愛理は歌がうまくてずるいので本人が歌ってもこちらとしてはすごく楽しめました。


ソロで歌ってる萩原舞を見た率直な感想が「そういえば、このひとたちアイドルだった…!」だったというのがなんだか不思議で面白かったです。
昨今はグループアイドル戦国時代と呼ばれるようにアイドルグループは非常に数多く存在していて、小学生や中学生といったまだ世間のことをあまり知らないような幼いメンバーで構成されるグループも多々あります。そういったグループを大人たちが見守って成長を見て楽しむというのが最近のアイドルファンの印象だったので、言ってしまえばグループ単位のイベント事は一種のお遊戯会みたいなものだとも捉えられます。
それからすると、ステージに一人で立つ萩原舞はそういう風には見えなかったということでしょう。


「Big dreams」「会いたいロンリークリスマス」は知らない曲だったのですが、「Big dreams」は後日聴いても「これあったっけ…?」という感じでしたが、「会いたいロンリークリスマス」は聴いたことのある曲だったので興味があります。
ゴールデン初デート映像?(他の方が書くセットリストを見たらそう記載されていたので)ということで昔の幼いころの映像を再現するような映像を撮ったみたいですね。子供のころに食べてたお寿司のネタを「やっぱいいや」って切り捨てたり、ワサビのありなしが違ったりと成長した一面もちょくちょく出してきたのが微笑ましかったです。


世界一HAPPYな女の子」のイントロがかかり盛り上がっていく…ってところで登場した衣装がなんだかよく分からなかったのが面白かったです(?)。
「都会の一人暮らし」は今回初めてライブで聴きましたが、個人的にこの曲は方向性が全く分からなくて、盛り上がり的にも難しいような印象があります。「midnight temptation」は初めて聴きましたが、それよりもステージでのアクロバットが気になりましたね。成功して良かった。
そういえば、「Love take it all」も今は好きなのですが、「THE FUTURE」と同じような印象からスタートしましたね。


3人ステージからいなくなって「大きな愛でもてなして」だったのですが、ステージに残っていたのは矢島・鈴木の2人でした。たしかによく聴くと神聖なるバージョンではありません。ここの使い分けってどうなってるんでしょうね。
で、「即 抱きしめて」なんですけど、ちょうどこの1週間くらい前からハマっていた曲だったのでピンポイントで来てすごく嬉しかったです。後ろ姿なのでアレですが前蹴りがかっこいい。
矢島・鈴木が戻ってきて「都会っ子 純情」「悲しきヘブン」と続きます。「都会っ子 純情」は℃-uteベストを聴いたときに一番気になっていた曲だったのでライブでも聴けて良かったです。「悲しきヘブン」は盛り上がるのはまあ分かるのですが、メインボーカルは鈴木岡井の2人だけなので、ステージに5人戻ってきたこのタイミングで入れるがちょっと違うような気はしていました。


そのまま「kiss me 愛してる」「Danceでバコーン!」という盛り上がり曲で終了。ラストの曲は「次がラストになります!」ってやるよりも曲流して「次がラストだよ!」ってやる方が好きだなって思っていたので、良い感じの締め方でした。
アンコールは「まっさらブルージーンズ」で数ヶ月単位でハマりっぱなしなので、やっぱりライブで聴けると良いですね。


そのあとは個人が挨拶をしつつリーダー矢島舞美から2015/6/11の10周年記念日に横浜アリーナでライブをすることが発表されました。これの感想に関してはまた後ほど。
事前にチラッと見たセットリスト通りにラストは「SHINE」・・・とか言いましたが、この曲知りませんでした()
「JUMP」のすごく楽しい感じとはまた少し違う明るい曲でしたね。余談ですが、「JUMP」の「JUMP JUMP JUMP JUMP たかくー♪」は「た」「く」のところでジャンプしてますけど、「か」「−」の部分でジャンプすると思ってたので個人的に違和感を拭うのが大変でした。


この流れでステージを去って終わりかと思ったら会場の照明が落ちる。流行りのダブルアンコールらしいです。
なのですが、アンコールのコールを始めてすぐに登場。矢島舞美が一言だけ喋って最後は「たどりついた女戦士」(私は知らない曲)でした。去年ようやく武道館にたどりついたという意味を込めた曲であることは歌詞からも伝わってきたのですが、この曲を知らない人間からすると少し自己満足みたいなものが伺えたというか、想いを歌で伝えるために最後に持ってきたとしてももう少しいい演出方法があったのではないかと感じちゃいました。


という感じでした。コンサート名を「モンスター」と銘打っていた割にはモンスターに関するエピソードを話してたところ以外はモンスターらしい要素を見なかったのが気になりました(私がよく行く水樹奈々のライブだとコンセプトに沿ったステージや演出やセットリストになっていることが多い)。
知らなかった曲としては「ベーグルにハム&チーズ」「会いたいロンリークリスマス」が興味深かったので開拓していきたいなと思いました。


全体的な感想としては「パフォーマンスのレベルが高いのにもったいない」という思いでいっぱいでした。
℃-uteのことを見始めてまだたったの1年しかなくて、今回のセットリストでも知らない曲が半分弱あったくらいの見識で言うのもアレですが、最近リリースする曲に恵まれていないような印象を強く受けます。
今回のライブでの「矢島・鈴木・岡井の安定感はともかく中島萩原が両方とも歌安定してるような?」と感じたくらいには歌うことができて、それにダンスやアクロバットを取り入れてもパフォーマンスが落ちるという感じはありませんでした。他のアイドルとの比較などは分かりませんが、℃-uteのパフォーマンスはすごくレベルが高いのだということを感じます。
そんなパフォーマンスができるのに、アイドル界・邦楽界で見た℃-uteの存在というのは相当小さい気がしていて、すごくもったいないという風に感じます。


ここまで℃-uteを見ている感じだと個人的にはちょっと昔くらいの曲がすごく好きです。良い曲の基準が何かは置いておくとして、私が好きだからというわけではありませんが、この頃の曲は真っ直ぐで癖の少ない良い曲が多いという印象で、そういう曲を今のパフォーマンス能力で披露するからライブで℃-uteを見るのはすごく楽しいのだと思います。
終幕の挨拶で似たようなことを岡井千聖が言っていたと思いますが、たしかにアイドルとしては20代という年齢はもう若くないのかもしれません(まずこの発言を冷静に受け止められなかったですし、受け止められる環境が少しおかしいような気はしますが)。そうなると、年相応に大人としてのパフォーマンスを見せることがアイドルとして℃-uteアイデンティティや魅力に繋がるのだと思います。
最近の曲の傾向を見ていると、歌詞やメロディをはじめ曲を大人っぽくしているような印象があります。ですが、そうしないとやっていけないわけではないですし、あまりそうする必要性を感じません。ハロプロ自体が「広く浅く」よりは「狭く深く」というイメージはあるだけに、大人っぽい曲をこなすのはハロプロの中で住み分けを明確にしておくためで℃-uteとしてというのが二の次になっているように見えます。


どういう風に成長するか分からない不安定な10代を過ごしながら変わらないメンバーで10年近くもアイドルを続けてることができたのに、そういう狭い範囲で終わってしまうのは非常にもったいないですよね。
来年が10周年で横浜アリーナを満員に埋めるのは当人たちも不安を感じているらしいですが、今の℃-uteのパフォーマンスを見る限りはブレイクも目の前だと思うので、ハロプロとしての℃-uteの立ち位置、邦楽界としての℃-uteの立ち位置、を見つつも今の℃-uteを基軸に考えた楽曲でパフォーマンスが見れることを個人的には期待したいと思います。