ジャンプフェスタ2015 連勝バトルコーナー使用パーティ〜ガルーラマリルリグッドスタッフ〜

12/20,21のジャンプフェスタ2015に参加するために幕張メッセに行ってきました。


ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア 連勝バトルコーナー」というイベントが目当てで、XYまたはORASで用意したポケモンのみ使用可能でラティオスラティアスのどちらかを必ず入れなくてはいけない見せ合いあり44のダブルバトルというルール、3連勝以降は3連勝した人同士で対戦をして最大連勝数を競うというものでした。
初日は3連勝と冴えない戦績でしたが、2日目は構築の技を一つ変えて7連勝というまずまずの戦績でした。優勝した方は13連勝していたそうなので、そこに対する戦績は程遠いです。しかし、構築自体は悪くなかったと思うので、また同じような機会があるときに同レベルかそれ以上の構築を組めるように鍛えることを今後目指していきたいです。


〜パーティ〜
ガルーラ、ラティオスエンテイマリルリ


○ガルーラ ようき きもったま
191-134-102-×-102-156 H.84 A.148 B.12 D.12 S.252
(191-164-122-×-122-167)
おんがえし、ふいうち、グロウパンチねこだまし@ガルーラナイト


ラティオス おくびょう ふゆう
153-×-101-182-130-178 B.4 C.252 S.252
りゅうせいぐんサイコキネシス、おいかぜ、リフレクター@きあいのタスキ


エンテイ ようき プレッシャー
209-149-105-91-92-167 H.148 A.108 S.252
せいなるほのお、バークアウト、みがわり、まもる@たべのこし


マリルリ いじっぱり ちからもち
204-112-101-×-101-73 H.228 A.252 B.4 D.4 S.20
じゃれつく、アクアジェット、はらだいこ、まもる@オボンのみ


ラティオスエンテイは非理想個体



構築のスタートはXY時代から強力であるメガガルーラ+マリルリという組み合わせ。猫騙し+腹太鼓というコンボは対策の薄い相手であれば一気に試合を終わらせることもできるギミックです。
今回は連勝数を競うことから幅広いレベルの層との対戦が予想されたこととその上で4匹しか構築に採用できないことから「後手に回りにくい、明確な勝ち筋を持った構築」を目標にしていて、それを達成するための要望を掘り下げていったところ
1.構築に猫騙しを入れて、数多くの戦術に対して相手の自由な展開を妨害できるようにしたい
2.相手の構築には必ずラティオスラティアスがいるので、軸にするポケモンはそれらに強いポケモンが良い
3.ラティオスの素早さ操作手段である追い風はミラーが予想されるので、追い風がミラーしたときにもこちらが有利になれる策を打ちたい
という3点が挙がりました。要望1を叶えるために猫騙しを覚えるポケモンの中で最もスペックの高いメガガルーラ、要望2を叶えるために攻撃で一貫がとりやすいフェアリータイプのポケモン、と考えていたところ要望2を叶えるためにマリルリを採用すれば積み技からの先制技で先手をとる手段ができるという点で要望3を満たすことができそうです。これがメガガルーラ+マリルリからスタートした理由になります。


ここからの方針ですが、まず腹太鼓への依存度が高い構築にすることは避けたいと考えていました。
腹太鼓を積んだマリルリを守れるようにこの指止まれを覚えるポケモンなどを入れる手もありますが、単体性能があまり高いと思えないラティオスラティアスを必ず採用しなければいけないという構築の制約がある以上、単体性能の低いポケモンを構築に増やしたくありませんでした。
また、もっと単純な理由としては様々な相手と対戦することからマリルリに対して予想外の攻撃(ラティアスの拘り眼鏡雷、ランドロスの大爆発など)をされることも覚悟しなければいけない中で、腹太鼓への依存度が高い構築にすると一瞬で崩されてしまう可能性もあります。
幸いなことに、メガガルーラ+マリルリ猫騙し+腹太鼓という強力なコンボがありつつも、コンボに頼らずともどちらも非常にスペックの高いポケモンなので(そもそも、そういうポケモンを好んで選んでいますが)、わざわざ腹太鼓への依存度を高める必要はないと思いました。


3匹目にはメガガルーラマリルリで打点を与えにくい鋼タイプに打点があることとフェアリータイプの一貫を抑えたいことから炎タイプを採用したいと思っており、ここではエンテイを選びました。
最後の1匹にはラティオスラティアスを採用しなければいけないことから構築で鋼タイプを処理するのが難しくなっています。そのため、ここで選ぶ炎タイプは「鋼タイプを処理するまで生存するほど場持ちが良い」「生存している間に鋼タイプごと取り巻きのポケモンを制圧する火力がある」のいずれかの条件を満たしてほしいです。ただ、後者は基本的に天候の晴れ状態を利用しなければならず、先に採用を決めていた水タイプのマリルリと相性が悪いので、今回は前者の条件で探すことにします。
また、炎タイプはフェアリー技を半減できますが、フェアリータイプに対しての処理速度が早いわけではないので炎タイプを出していない方向にフェアリー技が一貫する状況を変えることができません。そこで、バークアウトに着目。「物理には火傷、特殊にはバークアウト」という形で構築全体でフェアリー技に耐性をつけられるようにしました。
バークアウトを使えるポケモンの中でもスペックの高そうなポケモンを探して、エンテイウインディに候補を絞りました。ウインディは特性の威嚇が優秀ですが、エンテイであれば聖なる炎で高確率で火傷を狙えるので鬼火の技スペースを圧縮して単体でより強い構成にできると思ったことがエンテイを選んだ理由になります。


4匹目は必ず採用しなければいけないラティオスまたはラティアスです。ここまでの3匹が単体性能の高いポケモンなので、それを補佐する役割をこなせれば十分と考えていました。当初はメガガルーラマリルリから交代で出すことを意識して耐久の高いラティアスの採用を考えていましたが、残り3匹では袋叩きテラキオン構築に対するマークが甘いと思ったので、ラティオスを採用することにしました。


>ガルーラ
猫騙しを覚えるポケモンの中で最もスペックが高いポケモンとして採用。メガシンカするので持ち物はガルーラナイト。
技は採用理由である猫騙しの他に主力攻撃の恩返し、先制技の不意打ち、攻撃技でありながら積み技でもあるグロウパンチの4つに決めました。グロウパンチを使うことでマリルリへの注意を引きつけて腹太鼓をすることもできますし、マリルリが注意を引きつけている場面でメガガルーラが相手の脅威になることができます。せっかくグロウパンチを採用しているなら大事に扱えるように守るが欲しいとも思いますが、不意打ちはラティオスを倒せる技でもあり、相手を縛ってマリルリが積みやすい展開を作るためにも必要です。
努力値配分に関しては、素早さをまず最速に設定。一撃で倒されてしまうようでは困るので、最低限の耐久としてA216ランドロスの馬鹿力耐え(A177メガガルーラのけたぐり高乱数耐え)とC182ラティオスの拘り眼鏡流星群耐えに設定。残りを攻撃に配分しました。親子愛のおかげで恩返しで無振りのルンパッパやファイアローを倒す火力はあります。ラティオスに対する不意打ちは高乱数になってしまいますが、補助技を選ばれていたら確実な処理が見込めない不意打ちでラティオスを倒さなければいけない場面はそう多くないはずです。


>マリルリ
今回の構築の主軸として採用。「ラティオスが必須だと鋼タイプが重たくなりがちなので炎か地面を採用したい」と考えたときにラティオス・炎・地面のどれにも対応することができるポケモンです。腹太鼓による体力消耗を回復するために持ち物はオボンの実。
技は単体で火力を出すための腹太鼓、腹太鼓と相性の良い先制技のアクアジェット、腹太鼓を使うタイミングを待つためや腹太鼓使用後に大事に扱うための守るが確定。4つ目の技は腹太鼓がなくてもラティオスに勝てるようにじゃれつくを採用しました。相手のマリルリを攻撃する手段としても重要になります。腹太鼓を決めないと鋼タイプを強打できない点は気になりますが、腹太鼓を持たせていることで対応範囲が大きく広がっているので仕方がないですね。
努力値配分はA172メガクチートのじゃれつく耐えを意識しつつ、C178ニンフィアの拘り眼鏡75%ハイパーボイス・C222ギルガルドの命の珠シャドーボール・A146ファイアローの命の珠ブレイブバードでHPが75%削られないようにして腹太鼓の成功確率を高められるようにHPに大きく配分。なるべく倒せる範囲を広くできるように攻撃は最大まで上げて残りを素早さに配分しました。ラティオスに強い駒になるためにはC182拘り眼鏡10万ボルト耐えまで配分するという手もありましたが、火力が1.1倍ほど落ちてしまうのでその方が支障をきたすと判断しました。


>エンテイ
構築の補完として採用。鋼タイプを炎技で強打しつつ、特殊フェアリーは早急な処理ができなくても攻撃に耐性を持ちながらバークアウトで弱体化させることで構築全体でフェアリーに対して強くなれるところが良いです。場持ち性能を考えて身代わり型にしたので相性の良い食べ残しを持たせます。補完で採用しながらも火傷とバークアウトを利用した身代わり守るで終盤にエンテイで詰める勝ち筋が作れるようになるのも魅力的です。
聖なる炎とバークアウトは必須。場持ち性能が高くなるように残りは身代わりと守るを採用しました。身代わりを使うことで雨パーティやトリックルームパーティに対しても有効な動きができるようになり、「炎技、バークアウト、鬼火、守る」という構成にしなくてはならないウインディとは大きく違います。
努力値配分はまず素早さを最速霊獣ランドロス抜きに設定。次にA216ランドロスの75%地震やA177メガガルーラの捨て身タックルを耐えるようにHPをベースに耐久に配分して身代わり守るを繰り返したときに身代わりを使える回数が減らないようにHPを16n+1に設定。火力はH141B120キリキザンを聖なる炎で1発にできるようにしました。残った努力値を特殊耐久に回してもC182ラティオスの拘り眼鏡流星群耐えは確保できませんが、残りを素早さに回すと素早さを最速にできます。ここで気になるのが構築内でメガガルーラと同速になる点なのですが、相手のメガガルーラに同速勝負を仕掛けられることと使う技すべてが相手より素早さが高いと有効に働きやすい技であることから同速になってでも素早さを最速にすることを選びました。


>ラティオス
採用必須なポケモン。残りの3匹が単体で強いポケモンなので、補助ベースの構成になってもそこまで気にならないのは嬉しいところでしょうか。テラキオンを倒す火力を持ちながらテラキオンの袋叩き岩雪崩を耐えるため持ち物は気合いの襷。
技構成はまずテラキオン対策のサイコキネシスが必須。物理攻撃主体のポケモンが3匹いるので防御の高い相手へのダメージが見込めるサイコキネシスの方が良さそうですし、そもそもサイコショックではテラキオンを倒すことができません。また、エスパー技は半減できるタイプはそう多くないのでラティオスの火力ならダメージもそこそこ見込めますし、ガルーラマリルリで苦手となるモロバレルゲンガーに有効な打点となります。次に追い風を採用。このルールでは追い風を使う構築が多いと予想していて、一方的に不利になることを避けるためにこちらも追い風を採用。また、残る3匹でメガガルーラが辛いことからリフレクターを採用しました。最後の技を初日は癒しの波動として、1ターンに1匹ずつしか殴れないメガガルーラマリルリの消耗を抑えて安定性を図ろうと考えていましたが、使いたい場面の多くは勝ちが見えている状況になることから有効に働く場面はありませんでした。「相手のラティオスに対する流星群は起点になりやすいし相手に打たれても起点にできるから、なくてもまだなんとかなるだろうと」採用を見送った流星群ですが、これがないせいで相手のラティアスを処理できずに初日の連勝が止まってしまったので、2日目は流星群に変更しました。
耐久は気合いの襷に任せるにしたので、特攻と素早さにすべて振り切りました。C180でH168D111テラキオンまでサイコキネシスで一撃となるので、素早さの最速とともに最低限この数値は必要かと思います。
ラティオスといえば強化アイテムを持たせて一貫しやすいドラゴン技でガンガン攻めるポケモンのイメージが強いのかもしれませんが、あまりそういう使い方をしたことのない私からすれば荷物になる感覚はあまりなくて十分に活躍してくれたと思います。C182からのサイコキネシスは意外と一貫する着実な削り技として強かったです。


先発はガルーラがほぼ固定で隣は残りの3匹から相手の構築を見て判断。基本的にはラティオスの追い風からスタートして相手だけ追い風を使うという状況を避けるようにします。中速ポケモンを追い風でサポートする構築に対しては追い風+メガガルーラで先手をとれることが多く、相手に追い風がなかった場合はこちらが一方的に有利状況を保てます。また、刺さる相手なら初手からマリルリを出して猫騙し+腹太鼓を狙うのも手で、ガルーラより素早いポケモンを軸にした追い風構築は耐久が薄い傾向にあるので先制技で対処できるようになります。トリックルームや低速の相手に対してはエンテイで場を荒らしながらマリルリの腹太鼓展開に繋ぐか先制技圏内へと削ります。
相手の自由な展開を止めるためのメガガルーラ猫騙し採用でしたが、どの組み合わせで出しても腹太鼓マリルリ・身代わりエンテイ・追い風ラティオスとこちらの展開の補助としても機能するようになっているのは良いところでしょうか。


以下、負け試合だけ簡単な対戦メモ。


○1日目1週目1戦目 負け
自分:ガルーラ マリルリ エンテイ ラティオス
相手:ラティアス トゲキッス マリルリ メタグロス

ラティアスにリフレクターを使われるも腹太鼓が決まる。電磁波を撒かれながら相手のマリルリを倒しますが、交代で出てきたメタグロスにじゃれつくをはずす。そして、相手のメガメタグロスにこちらのマリルリが自己暗示されてしまい、マリルリは痺れて守るができずに倒されて、グロウパンチを使っていたメガガルーラも痺れてトゲキッスを処理できないまま倒されてしまう。ラティオスで懸命にトゲキッスを倒してエンテイで聖なる炎のチャンスを作ったものの、電磁波で痺れて動けずにメガメタグロスに処理されて負け。
要所での運が良くありませんでしたが、ラティアスを起点にするつもりがラティアスに上手く盤面を作られてしまいました。更に言えば、メガメタグロスの自己暗示は事前に想定できるものでもあったので、そこまで頭が回っていなかったのが敗因だと言えるでしょう。


○1日目2週目4戦目 負け
自分:ガルーラ ラティオス エンテイ マリルリ
相手:ファイアロー ガルーラ ニンフィア ラティアス

ファイアロー猫騙しをしながら追い風をすると相手メガガルーラのけたぐりでこちらのメガガルーラが倒されてしまう。エンテイを死に出ししてリフレクターを使いながら聖なる炎を2回打つチャンスを作るもメガガルーラを火傷させられず意地っ張り火力の捨て身タックルでエンテイも倒されてしまう。それでもラティオスメガガルーラを倒しながらニンフィアの前でマリルリが腹太鼓を決める。追い風が切れてアクアジェットニンフィアを倒すも、マリルリはそのターンにラティアスに処理されてしまい、そこでフリーだったラティオスがドラゴン技を持っていなかったのでラティアスを処理することができずに負け。
ラティアスはハバンの実や気合いの襷ではなかったようなので流星群があれば勝ててはいたものの、メガガルーラを1ターンで失ってしまい全体的に不利な状況は変わりませんでした。初手でリフレクターを使う選択肢もありましたが、結果的には猫騙し+追い風の方が無難な選択だったようにも見えます。


○2日目1週目8戦目 負け
自分:ガルーラ ラティオス エンテイ マリルリ
相手:ラティアス クチート シャンデラダゲキ

猫騙し+追い風からスタートするとクチート守るからリフレクター。グロウパンチで攻撃を上げながら流星群でラティアスを処理。シャンデラに不意打ちをかわされて鬼火を打たれたメガガルーラが倒れる。エンテイを死に出しして制圧できそうな場面で聖なる炎をメガクチートに打つも火傷を引けないどころか不意打ち+シャンデラシャドーボール急所で1ターンで倒れてしまう。残ったマリルリでじゃれつくを打つも赤ゲージメガクチートにリフレクター込みで耐えられてしまい負け。
相手がどういう構成だったのか分かりませんが、流星群でラティアスを早急に処理してしまったのが敗因のようにも思えます(前日は倒さなかったせいで盤面を整えられましたが…)。一度リフレクターでメガガルーラへのダメージを軽減してからでも良かったかもしれません。


負け試合だけ振り返ると、全体的にエンテイへの負担が重いところが敗因となっているでしょうか。
4匹しか採用できないルールなので細かいことを挙げるとキリがないですが、大きくは「電磁波に対する耐性がないこと」「範囲攻撃がないのでこの指止まれ+積みという組み合わせが厄介であること」が課題で、それをを除けばそこそこ納得できる構築を組むことができたと思います。


4匹で対策を網羅するのは難しいため、どこかで割り切りをつける必要がありますが、今回負けた試合は相性の良くない相手に対して勝てる展開に持ち込めるところで少しの不運を引いてしまったのが敗因となっているので、本来なら「多少の不運で負けるような構築にするのが悪い」と反省できるところの反省ができません。しかし、世の中の出来事のほとんどはタイミングが良いかどうかが大きく寄与する部分があるので、今回はそれが良くなかったと割り切って、次また同じような機会が訪れたときにタイミングさえ合えばうまくやれるよう準備をして、事に臨むのが良いかと思います。