第18回アリーナオフ 使用パーティ〜リザードンヒードラン〜

リザードン おくびょう もうか
165-×-106-142-105-167 H.92 B.68 C.104 S.252
(165-×-106-192-135-167)
ねっぷう、ソーラービーム、めざめるパワー(地)、まもる@リザードナイトY


ヒードラン ひかえめ もらいび
165-×-125-200-126-129 H.4 C.252 S.252
オーバーヒート、ねっぷう、ラスターカノン、だいちのちから@こだわりスカーフ


クレセリア ずぶとい ふゆう
223-×-156-96-148-135 H.220 B.44 C.4 S.236
サイコショック、こごえるかぜ、めいそう、つきのひかり@アッキのみ


キノガッサ ようき テクニシャン
135-182-101-×-80-134 A.252 B.4 S.252
タネマシンガン、マッハパンチ、キノコのほうし、まもる@きあいのタスキ


サザンドラ ひかえめ ふゆう
183-×-126-177-111-135 H.124 B.124 C.124 D.4 S.132
りゅうせいぐんあくのはどう、だいちのちから、ねごと@こだわりメガネ


○FCランドロス いじっぱり いかく
164-200-122-×-101-143 A.132 B.120 D.4 S.252
じしん、ばかぢから、いわなだれ、はたきおとす@とつげきチョッキ


ヒードランクレセリアランドロスは非理想個体


第18回アリーナオフで使用して予選6-1の1位通過でベスト8。
れてぃあさんの構築案をいただきました。
(れてぃあさんのブログ記事:http://d.hatena.ne.jp/Retear/20150329/1427623792)



ガリザードンYの日照りを利用して拘りスカーフヒードランとの並びから制圧を狙うパーティ。雨パーティが水技を主力とするポケモンを2匹以上採用するのと同じように、晴れの恩恵を活かせるポケモンを2匹並べて圧倒していきます。
リザードン+ヒードランの組み合わせは他の天候パーティに比べて良いところがたくさんあります。まずはそれぞれの素早さが天候に依存しないことです。リザードンメガシンカすることで特性が日照りになりますが、雨パーティのように素早さが特性に依存しているわけではないので、瞬発的に攻撃態勢に移ることができます。また、同タイプのポケモンを並べて制圧を狙う動きは霰パーティと同じですが、晴れによって炎技の威力が上がっているため制圧力が高めです。そして、なんと言っても優秀なのが同じタイプを2匹並べているにも関わらず、晴れ状態であればリザードンヒードランに実質弱点の被りがなく、飛行や鋼の耐性から縦の相性にも優れるところです。これをメガシンカと準伝説ポケモンの数値で行うので弱いわけがありません。


XY時代は噴火を覚えるヒードランが存在したので追い風想定で考えていましたが、ORASで噴火が使えなくなり追い風という展開補助を割くほどの制圧力を失ったので初速を上げる拘りスカーフへの変更を考えました。拘りスカーフを持ったランドロスが厳しいため、3匹目にクレセリアを採用するイメージはできていたのですが、ここから進捗がない状態でした。
そのときに既に構築を作成していたれてぃあさんの話を聞き、キノガッサがこの構築にマッチしていることに気付きました。具体的には「炎技で削りづらい水タイプへの打点」「前のめりな範囲攻撃による削りと相性の良い先制技(特にガルーラ・サザンドラヒードランにも有効)」「キノコの胞子によるトリパ耐性」です。ということで、この4匹を軸に残りを考えることにしました。
とはいえ、これがオフの前日でありリザードンの個体を用意する必要があったことから構築を固めるのに時間は割けず。れてぃあさんが採用していた残り2匹はガブリアスボルトロスでしたが、ガブリアスの性能を信用できなかったことと構築に威嚇がないと立ち回りを安定させられないと思ったのでガブリアスランドロスに変更。ボルトロスは雨やトリパやギミック系に強くなることができますが、雨とギミック系に関してはここまでの5匹でも五分で戦うことはできると考えて、トリパ耐性とガブリアスを不採用にして失った炎耐性を補うことを考えてサザンドラを採用しました。


>リザードン(選出:8/10 先発7+後発1)
パーティの主軸のうちの1匹。リザードンが縛られていても守りながらメガシンカすることで、ヒードランの火力を引き上げたりクレセリアの月の光の回復量を上げることができます。持ち物は当然リザードナイトY。
技はまずリザードンを大事に扱うための守るが確定。次にヒードランとの並びで攻撃を加えにくい水タイプを意識したソーラービームと相手のヒードランを意識してめざめるパワー地面は確定。ヒードランに対しては気合い玉も有効ですが、ヒードラン対策は炎に耐性のあるリザードンで着実に行う必要があったので、安定感を重視しています。ここまで必須だったので主力の炎技は一つしか入りません。安定感の高い火炎放射と範囲攻撃の熱風で迷いましたが、最終的には熱風を選択。これはヒードランの熱風と合わせれば多くの相手を先手の熱風で倒すことができると思ったこととヒードランで一番打つ技はオーバーヒートだと思ったので、ヒードランで倒しきれなかった相手を仕留めつつ取り巻きも削れる範囲攻撃をリザードンに持たせた方が良いと思ったことからです。
努力値配分は素早さを最速にして同速対決を含め数多くの相手にヒードランと合わせて上から縛りをかけられるようにします。残りはなるべく火力を高めたいですが、最低限拘り鉢巻ファイアローブレイブバードを耐えてほしかったので物理耐久を上げています。なので、結局火力はヒードランよりも落ち着いた数字となりました。


>ヒードラン(選出:7/10 先発7+後発0)
パーティの主軸のうちの1匹。拘りスカーフを持たせることで晴れオーバーヒートでメガガルーラを一撃にできるのがポイントになります。その他、拘りスカーフを悟られにくくテラキオンを一撃で倒すことができるので袋叩き対策としても有効になります(ただし、拘りスカーフで素早さを最速マニューラ-1に設定したテラキオンとは同速)。
技は先述しているオーバーヒートに加えてテラキオンを一撃にするためのラスターカノンが必須。残りの2つは範囲攻撃で便利な熱風と相手のヒードランエンテイの対策として大地の力を持たせることにしました。火炎放射も便利な技ですが、オーバーヒートを打ち逃げするか熱風+熱風の押せ押せの立ち回りをすると思ったので採用しませんでした。
努力値配分は特攻と素早さに全振り。特攻は最大でH166D111テラキオンをラスターカノンで1発となり、素早さは先述したマニューラ-1の素早さの拘りスカーフテラキオンに5割で勝てるようにするので妥協できません。


>クレセリア(選出:8/10 先発1+後発7)
リザードンヒードランの交代先として優秀なポケモン。その際に受ける岩雪崩やけたぐりなどを受けて防御を上げることができるアッキの実を持たせることでクレセリアの要塞化を狙います。交代でダメージを抑えながらアッキの実を発動させることができれば叩き落とすに対して強くなれるのが良い点です。
受けてそのまま起点にできるように瞑想型で採用します。瞑想と回復技の月の光を採用して、残りはメイン攻撃技のサイコショックと素早さ操作も可能な凍える風としました。鋼タイプなど苦手な相手は他のポケモンで処理をします。サイコショックを選んだ理由は瞑想スイクンニンフィアへのダメージを考えてです。
努力値は凍える風で最速メガゲンガーまで抜けるようにかなり素早さを伸ばして残りを耐久に按分しています。ステータス的には理想より5以上低いため、配分も少し雑です。
アッキの実も強力でしたが、クッションとして繰り出して再び交代する立ち回りも考えるとゴツゴツメットの方が良かったようにも思います。


>キノガッサ(選出:7/10 先発3+後発4)
ここまでの3匹で苦手になりやすい穴をしっかり埋めてくれるポケモン。当初のれてぃあさんはマッハパンチによる縛り範囲を求めて命の珠を持たせていましたが、持ち物がなくてもリザードンの晴れ熱風+マッハパンチメガガルーラを縛れること、トリパ耐性として機能してほしかったことなど立ち回りを安定させる方が良いと判断して行動回数を保証する気合いの襷を持たせることに。
技はスイクンニョロトノなど水タイプへの打点となるタネマシンガン、ガルーラヒードランサザンドラなど構築で得意ではないポケモンにダメージを見込める先制技のマッハパンチ、狭い攻撃範囲を違った形でカバーすることができるキノコの胞子、大事に扱うための守るとしました。特に目新しいことはないでしょう。
努力値も耐久を気合いの襷に任せたことから攻撃と素早さに振り切りました。スイクンロトムの素早さが120台に設定されていることが多かったり、なるべく先手で行動できる方が強いポケモンなので素早さは最速としています。


>サザンドラ(選出:6/10 先発1+後発5)
炎耐性とトリパ耐性を重視して採用。役割を考えると突撃チョッキやオボンの実も候補に挙がりましたが、それらの持ち物では使ったことがなく感触が全く分からなかったので、単純に性能が凶悪になる拘り眼鏡を持たせて採用することにしました。
技は1発の威力が高い流星群、タイプ一致の悪の波動、ヒードラン対策の大地の力、パーティがフシギバナに無抵抗にならないように申し訳程度ながら寝言を採用しました。
以前使ったことのある個体に拘り眼鏡を持たせただけなので、あまり深く考えていません。A177メガガルーラのけたぐりを高乱数耐え、最速キリキザンキノガッサ抜きです。
あらためて使うとしたら、ヨプの実かオボンの実を持たせて臆病CSベースで使いたいですね。


>FCランドロス(選出:4/10 先発1+後発3)
リザードンヒードランの交代先としても機能しやすく特性の威嚇が優秀なポケモンリザードンクレセリアを主軸にすると辛くなるバンギラスに対して強い点が嬉しいです。これもヤチェの実などを検討してみたかったですが、とりあえず一番手馴れている突撃チョッキで使用することに。
突撃チョッキなので技は攻撃技を4つ。タイプ一致で鋼タイプを攻撃できる地震地震と相性の良い岩技に岩雪崩、メガガルーラに対する打点として馬鹿力、交代先まで一貫しやすい叩き落とす、としています。突撃チョッキランドロスをこの技構成でしか使ったことがなく特に不自由を感じる場面もなかったのですが、同じくれてぃあさんの構築案を使用したrouさんのブログを見るまで突撃チョッキランドロスの蜻蛉帰りという技を忘れていました。このパーティであれば蜻蛉帰りを持たせた方が立ち回りの幅が大きく広がったように思えます。
これも拘りスカーフを持たせる個体に突撃チョッキを持たせただけなので配分はあまり考えていません。A194キリキザンの+1命の珠不意打ち耐えとなっています。


予選と決勝トーナメントを合わせて10試合のうち6試合でリザードン+ヒードランの先発で選出。残り4試合はトリパ・トリパ・袋叩き・猫の手と特定の対策手段を用意すべき相手だったので、ほとんどの相手にリザードン+ヒードランの組み合わせで選出できたと言えるでしょう。
因みに、オフ当日の負け試合2つは瞑想クレセリアニンフィアから2連続で急所をもらって負けたものが1つと瞑想クレセリアが毒々をもらって負けたものが1つでした。


構築案をシェアしてくださったれてぃあさん、本当にありがとうございました。