ヴィクトリアリーグトウキョー使用パーティ〜ガルーラキノガッサ〜


○ガルーラ ようき せいしんりょく
181-137-110-×-101-156 H.4 A.172 B.76 D.4 S.252
(181-167-130-×-121-167)
おんがえし、ふいうち、グロウパンチねこだまし@ガルーラナイト


キノガッサ ようき テクニシャン
135-180-100-×-83-134 A.236 D.20 S.252
タネマシンガン、ばかぢから、がんせきふうじ、キノコのほうし@こだわりスカーフ


クレセリア ずぶとい ふゆう
223-×-159-96-150-135 H.220 B.36 C.16 S.236
サイコショック、こごえるかぜ、めいそう、つきのひかりゴツゴツメット


ヒードラン おくびょう もらいび
167-×-125-182-126-141 H.4 C.252 S.252
だいもんじ、ねっぷう、ラスターカノン、まもる@いのちのたま


○サンダー おくびょう プレッシャー
195-×-109-145-126-147 H.244 B.28 D.164 S.128
10まんボルト、めざめるパワー(氷)、おいかぜ、はねやすめ@オボンのみ


○FCランドロス ようき いかく
165-197-108-×-99-157 H.4 A.252 S.252
じしん、いわなだれ、はたきおとす、まもる@ヤチェのみ


クレセリアヒードラン・サンダー・ランドロスは非理想個体



追い風+ガルーラを軸に据えた(はずの)構築。テーマは「ガルーラでどこまでいけるか」でした。
ガルーラサンダーランドロスヒードランの4匹なら立ち回りを頑張れば広い範囲と戦うことができると思ったので、この4匹を軸にすることにしました。ランドロスに拘りスカーフを持たせたくなかったので、対テラキオンゲッコウガなどで先手をとって有利に立つ駒が必要となり、キノガッサを採用することに。最後の1匹は「クレセリア、雨パーティ、ゲンガー、ローブシン」の対策ができるポケモンが欲しく、いくつか候補は挙げたもののハマるものが見つからなかったので最終的にクレセリアで誤魔化す形としました。
形としてはありふれたものかもしれませんが、出し負けがしづらく立ち回り次第で多くの相手に勝機を見出せるのがガルーラスタンの良いところなので、「どこまでいけるか」というテーマを試すためにはちょうど良いでしょう。
ガルーラサンダーの補完で採用したはずなのに、タイトルで「ガルーラキノガッサ」と銘打っているところから残念感が漂います。


>ガルーラ(選出:7/7 先発6+後発1)
構築の主軸。猫騙しの打ち合いで有利になれるように特性は精神力で採用。持ち物は当然ガルーラナイト。
技は採用理由である猫騙しと安定した打点となる恩返し、先制技の不意打ちに加えてメガガルーラが威嚇などで腐らずにクレセリアを突破する手段を持つためにグロウパンチを採用しました。
努力値配分は素早さを最速、A177メガガルーラのけたぐりをほぼ耐えるように設定して残りを攻撃に配分しました。+1恩返しでA177メガガルーラの捨て身タックル耐えポケモンを倒すことができます。


>キノガッサ(選出:4/7 先発4+後発0)
主軸の4匹で対応しづらい高速ポケモンへの駒として補完で採用したポケモン。高速に対抗するので持ち物は拘りスカーフとします。
技はメガガルーラテラキオンを一撃で倒す馬鹿力、ボルトロスに有効な岩石封じ、水タイプへの打点となるタネマシンガン、猫騙し感覚で打てるキノコの胞子としました。
努力値配分は素早さを最速、馬鹿力でH181B130メガガルーラを一撃にできるなどは最低限確保できていて、岩石封じでH186B134ボルトロスをほぼ2発、C137クレセリアの冷凍ビームを最高乱数以外で耐えます。


>サンダー(選出:3/7 先発2+後発1)
構築の要となるはずだったポケモン。追い風を使うことが重要な役割なので過度に負担がかからないように、集中攻撃を対策するためにオボンの実を持たせます。
技は主力の10万ボルトに加えて採用理由の追い風、試合を短期決戦にできる火力のなさをカバーするための羽休め、ランドロスへの打点としてめざめるパワー氷を採用。
努力値配分はまず素早さを最低限のラインとして最速ギャラドス抜きに設定。物理耐久はA172メガクチートのじゃれつく耐えとして、残りを特殊耐久に注ぎこみました。


>FCランドロス(選出:5/7 先発0+後発5)
特性の威嚇が優秀で追い風の弱点である麻痺の電磁波を地面タイプで無効化できるポケモン。電磁波を打つポケモンの多くが氷技を持っているので立ち回りを安定させるためにヤチェの実を持たせて採用。
範囲攻撃の地震と浮いているポケモンへの打点として岩雪崩と叩き落とすを採用。叩き落とすは先制で打つことで集中攻撃の際などに立ち回りがしやすくなります。最後は無難に守るを採用しています。
努力値配分は攻撃と素早さに全て努力値を振りました。サンダーより素早く設定することで相手のランドロスに対して叩き落とす+めざめるパワーと選択して突撃チョッキやヤチェの実を持ったランドロスも処理することができます。


>クレセリア(選出:4/7 先発0+後発4)
様々な誤魔化し要員として採用。誤魔化したい範囲は特殊ポケモンが多いですが、隣に物理ポケモンが並ぶことも多いのでゴツゴツメットを持たせて物理ポケモンも牽制できるようにします。
雨パーティに対して強くするために瞑想を採用、瞑想クレセリアが独りよがりにならないように素早さ操作技の凍える風も採用、回復技は月の光を選び、最後は主力攻撃技としてサイコショックを選択しました。
努力値配分は最速キノガッサ抜き、残りは物理耐久を中心に配分してA177メガガルーラの恩返しの乱数が変わらないところまで配分、更に残りを特攻に回しました。


>ヒードラン(選出:5/7 先発2+後発3)
フェアリーや飛行などに耐性を持ちながら攻撃できるポケモンとして採用。特にガルーラの苦手な鋼タイプをはじめリザードンにも耐性をつけられます。追い風時の制圧力に期待して持ち物は命の珠。
技は便利な範囲攻撃の熱風、ワイドガードに関係なく打てて相手を落としたくて熱風では威力が足りないときに打つ大文字、サザンドラボーマンダテラキオンに対して有効なタイプ一致のラスターカノン、を採用。最後の技はモロバレル耐性が薄いことを考えて寝言を採用することも考えましたが、無難に守るを採用しました。
努力値は命の珠で耐久が削れていくこともあり特攻と素早さに振り切りました。


さて、反省するべき点は見て分かるようにサンダーの選出が少ないことです。なぜこうなってしまったかというとガルーラにけたぐりではなくグロウパンチを採用したからです。
どちらも同じ格闘技ですが、グロウパンチは火力には期待できないので剣の舞のような技と考える方が良いでしょう。グロウパンチは積んでしまえば強力な技ですが、積むターンは相手にあまりダメージを与えることができず、そこでガルーラが致命傷を負ってしまうとせっかく攻撃を上げても有効なダメージを与えられないまま終わってしまいます。
今回クレセリアを突破したいという要請でグロウパンチを検討してキノガッサのキノコの胞子で隙を作りだすこともできるという理由でそのまま採用してしまいましたが、キノガッサのキノコの胞子は1ターンに1匹しか当てられず最速で目を覚ます可能性も考えるとあまり積極的には打ちたくない技で、それなのにグロウパンチ採用時の欠点を補う理由としてキノコの胞子を挙げているところで、ちぐはぐになっています。
ガルーラサンダーヒードランランドロスの4匹ではヒードランサザンドラを倒すポケモンとしてメガガルーラを採用している側面があるのでけたぐりが必要なのですが、これににより選出がしづらくなり、補完や誤魔化しで入ったキノガッサクレセリアを出さざるをえない場面が増えて、当初の方針から逸れてしまったこと。これが最も大きな反省点です。
他にもモロバレルが厳しいと感じていたのですが、キノガッサを使用した経験のあるひとに話を聞いたところそれほど苦労しないという話を受けて、全体的にモロバレルを選出させづらい構築になっているからだろうと思ったのですが、試合のプランを立てる上で安定した対策ができているわけではなく、実際に選出されてかなり困りました。


以下が簡単な対戦レポートとなります。


○1戦目 vs あぐのむ さん 勝ち 2-1
自分:ガルーラ キノガッサ クレセリア ヒードラン
相手:サザンドラ ガルーラ FCランドロス エンテイ (ボルトロス モロバレル)

初手で猫騙しを打ち合い、サザンドラから退いて出てきたランドロスにキノコの胞子を入れながらキノガッサは捨て身タックルを受けて退場。このターンにメガガルーラグロウパンチを当てることに成功。
メガガルーラの不意打ちで相手のメガガルーラを倒しつつ、死に出ししたクレセリアで瞑想。即起きランドロスの馬鹿力とエンテイに同速負けでメガガルーラを倒されるのが嫌だったので不意打ちでランドロスを削り、クレセリアの凍える風でランドロスを処理。メガガルーラが聖なる炎を打たれて火傷するもエンテイに凍える風を当てることに成功。
死に出しされたサザンドラに恩返しを入れながら凍える風での処理を目論むもクレセリアが悪の波動で怯んで処理できず。火傷ダメージでメガガルーラが倒れてしまったので、サザンドラの上をとれない状況で最後のヒードランを出すことになりましたが、大地の力を守りながら凍える風を当ててヒードランクレセリアvsエンテイという状況を作れたので勝ち。


○2戦目 vs いおり さん 負け 0-2
自分:ガルーラ ヒードラン FCランドロス クレセリア
相手:ゴチルゼル ドーブル カラマネロ クチート (バクーダ ユレイドル)

猫騙し+熱風でドーブルを処理しながらトリックルームバクーダクチートのどちらを迎えてもヒードランガルーラで対抗できると想定した初手でしたが、死に出しされたのはカラマネロ
このタイミングでカラマネロが出てくるということは甘えるゴチルゼルの可能性は非常に高いと思いますが、交代はできず。ヒードランの命の珠大文字はカラマネロにギリギリ耐えられてしまい2連守るもむなしくヒードランを倒されて、ランドロスは甘えるで置物とされてしまい負け。
因みに、初手でガルーラがメガシンカを選ばずにドーブル猫騙しを打っていて、これはメガガルーラの攻撃でニードルガードやキングシールドの接触判定が2回あるとなぜか勘違いしていたからなのですが、よくよく考えるとメガシンカしない意味がなかったです。


○3戦目 vs ホワイト博士 さん 負け 0-2
自分:ガルーラ キノガッサ サンダー FCランドロス
相手:サザンドラ ガルーラ ウインディ ニンフィア (ギルガルド トリトドン)

猫騙しを打ち合ってからメガガルーラをキノコの胞子で眠らせるもこちらのメガガルーラグロウパンチサザンドラに守られる。次のターンにサザンドラへのキノコの胞子をウインディで受けられて、こちらのメガガルーラグロウパンチメガガルーラを削るも、すぐに目を覚ましたメガガルーラキノガッサを倒される。サンダーを死に出し。
メガガルーラに同速勝負を仕掛けにいくも同速を負けた上に恩返し急所でメガガルーラが赤ゲージ。相手メガガルーラを倒したものの、後発から出てきたニンフィアの電光石火でメガガルーラを倒されてしまい、サンダーランドロスでニンフィアサザンドラを倒すことができずに負け。
サンダーランドロスの選出ではきつかったですが、ウインディトリトドンが辛くてヒードランを選出することができませんでした。


○4戦目 vs てんどん さん 勝ち 3-1
自分:ガルーラ サンダー ヒードラン FCランドロス
相手:リザードン フシギバナ ウインディ チェリム (キリキザン FCランドロス)

リザードンメガシンカ守る、フシギバナ猫騙しが通ってサンダーが追い風。フシギバナを恩返しで削りにいくとウインディが登場してサンダーの10万ボルトを耐えたメガリザードンの袋叩きでウインディの正義の心が発動。
しかし、ランドロスで守るを使って生存しながらヒードランウインディを処理。フシギバナのめざめるパワーもヤチェの実で余裕を持って耐えて勝利。


○5戦目 vs Syado さん 負け 1-1
自分:キノガッサ ヒードラン クレセリア ガルーラ
相手:サーナイト FCランドロス モロバレル ヒードラン (ボルトロス スイクン)

ヒードランクレセリアに退きながらサーナイトをキノコの胞子で眠らせる。ランドロスキノガッサより遅く行動。キノガッサヒードランに交代するとランドロスモロバレルに退いてきてクレセリアの凍える風はメガサーナイトには当たって有利な対面。
しかし、命の珠ラスターカノンはメガサーナイトに耐えられてめざめるパワーでヒードランを倒される。キノガッサメガサーナイトを処理するも瞑想を積んだクレセリアが眠らされてしまい困る。もう一度凍える風がモロバレルにはずれたこともあり、モロバレルを倒しきれずメガガルーラモロバレルゴツゴツメットで相打ちになったタイミングでヒードランに身代わりを残されてしまう。その後ランドロスを処理するもクレセリアvsヒードランの対面になり、瞑想を3回積んで身代わりを壊せるようになりましたが、対戦制限時間の30分を迎えて判定負け。


○6戦目 vs コマール さん 勝ち 3-1
自分:ガルーラ サンダー FCランドロス ヒードラン
相手:トゲキッス サザンドラ バンギラス モロバレル (メタグロス FCランドロス)

サザンドラ猫騙しを打ちながら追い風を選ぶとサザンドラが交代でバンギラス。ガルーラをランドロスに退きながらサンダーでトゲキッスを攻撃すると、トゲキッスに守られてメガシンカしたバンギラスに竜の舞と強気のプレイングを通されてしまう。
しかし、ランドロスメガバンギラスを半分削り、サンダーの10万ボルト急所でトゲキッスが倒れる。その後、サンダーが岩雪崩を避けて羽休めをしたことで2回目の追い風が決まったのが決定的で勝ち。


○7戦目 vs ブイキー さん 勝ち 1-1
自分:ガルーラ キノガッサ クレセリア FCランドロス
相手:ガルーラ キノガッサ サンダー ガブリアス (ギルガルド マリルリ)

ガルーラキノガッサミラー。初手はお互いに猫騙しを打ち合ってキノガッサが同速に負けて馬鹿力で倒される。しかし、ガルーラクレセリアで猫騙し+凍える風からキノガッサを処理、出てきたガルーラに対してランドロスを投げるもグロウパンチを積まれて困る。しかし、猫騙しとグロウパンチを同時に所持しているということは守るがない可能性は高そうなので、凍える風を入れながら猫騙しでダメージを稼ぎ不意打ち圏内に入れるとガブリアスへと逃げられる。
メガガルーラは倒されてしまうも凍える風でガブリアスを倒して、相手メガガルーラ猫騙しでゴツゴツメットのダメージを受けて退場。クレセリアvsサンダーのタイマンになり10万ボルトでいきなり麻痺するもなんとか回復で建て直すことができたので相手が降参を選びました。


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というわけで、ガルーラでどこまでいけるか試すことをテーマに置いていたのですが、ガルーラを試すのに十分な構築を用意できていなかったということで、実験としても意味のないものになってしまった・・・というのが今回の感想でしょうか。
キノガッサによるガルーラミラーの解決という方法をとっていましたが、拘りスカーフを持つとどうしても退かなきゃいけない場面に遭遇するということで立ち回りを窮屈にしていました。そういうわけで、中盤や終盤にメガガルーラで同速勝負を仕掛ける場面も多くなるのでガルーラを最速で使ったところまでは良かったですが、不確実性要素の高いミラーマッチが頻繁に起きる可能性を考えるとまだまだ工夫が必要だと思いました。