ポケモンセンターメガトウキョー「伝説バトル!」参加レポート

7/11にポケモンセンターメガトウキョーで開催されたバトルイベント「伝説バトル!」に参加してきました。


ルールとしては見せ合いありの44ダブルバトルカイオーガグラードンディアルガパルキアギラティナキュレムのうち1匹がパーティに必須で禁止ポケモンはなく、マークは必須。来場者同士で対戦を行い、5連勝したら抽選券を獲得できて抽選に当選した8人がポケモンセンターのスタッフと対戦を行うというものでした。
お昼過ぎに到着してなんとか5連勝で抽選券は獲得しましたが、抽選にはずれて代表にはなれず。何周も並べば抽選券を複数枚獲得できましたが、そこまでのモチベーションもありませんし、時間もありませんでした(一応、2周目に並びましたが1戦目で負けました)。
これだけ聞くとそこまで楽しいイベントには思えないかもしれませんが、代表になった8人は一斉ではなく順番に一人ずつスクリーンに映しての対戦だったので、観戦している側としては面白かったです。


○使ったパーティ
ファイアロー ブレイブバード、挑発、追い風、ファストガード@カゴの実
ダークライ 冷凍ビーム、ダークホール、身代わり、守る@ラムの実
グラードン 噴火、大地の力、炎のパンチ、守る@紅色の珠
★ゼルネアス ムーンフォースマジカルシャイン、ジオコントロール、守る@パワフルハーブ


「4匹のパーティで全部を幅広く見るのは難しい」のでダークライの眠り技で誤魔化す形をとります。採用必須なポケモンにドラゴンポケモンが多いのでドラゴンタイプに強く、こちらも幅広い範囲と戦えるゼルネアスを加えて、ダークライダークホールを打ちやすい環境を整えるためにファイアローを採用。この3匹では拘りスカーフカイオーガが相当辛いので必須ポケモンの中からグラードンを選択して4匹を決定。
wi-fi大会「燃えよ!ドラゴンタイプ!」のときはグラードンの枠がメガボーマンダでしたが、基本はそれに従ってファイアローダークライゼルネアスの構成を決定。グラードンはゼルネアスが苦手な相手ゲンシグラードンに強くあって欲しかったので、相手グラードンを一撃で倒せる可能性が高い特殊型で採用。噴火の火力重視・速いグラードンはあまりいない予想、で控えめCS個体(マークありはこれしか持っていない)。ドラゴンが採用されやすいルールなので竜の波動を採用しても良かったのですが、ゼルネアスを意識して炎のパンチを採用。ドラゴンへの打点が不足した分はダークライの攻撃技を冷凍ビームに変えてみて補ってみることにしました。


以下、当日6戦の簡単な対戦レポートと感想。



○1周目1戦目 勝ち
自分:ファイアロー ダークライ ゼルネアス 【グラードン
相手:キノガッサ サーナイト ヌメルゴン カイオーガ

サーナイトに挑発+ダークホールトリックルームをケアしながら眠らせる。ブレイブバードキノガッササーナイトを倒してヌメルゴンは冷凍ビームで凍結。ファイアローが倒れたところからゼルネアスを出してジオコントロールを決めて勝ち。


○1周目2戦目 勝ち
自分:ファイアロー ダークライ ゼルネアス ダークライ
相手:カイオーガ ファイアロー ゼルネアス ラティアス

追い風+ダークホールで入るとカイオーガ守るから相手のファイアローブレイブバードを選びこちらのファイアローが急所に受けて退場。ゼルネアスを出してダークライグラードンに交代しながらジオコントロールを決めて、ファイアローには即起きされますがムーンフォースと噴火で勝ち。


○1周目3戦目 勝ち
自分:ファイアロー ダークライ ゼルネアス グラードン
相手:アルセウス レックウザ ギラティナO ダークライ

ダークホールレックウザに回避されてガリョウテンセイダークライが即処理されてしまう。しかし、追い風を決めてゼルネアスのマジカルシャインレックウザを処理。相手がアルセウスギラティナを出している間にジオコントロールを使って、ゼルネアスで残りを倒して勝ち。


○1周目4戦目 勝ち
自分:ファイアロー ダークライ ゼルネアス 【グラードン
相手:サーナイト カイオーガ ジャローダ ギガイアス

カイオーガゲンシカイキしない・・・サーナイトトリックルーム+スキルスワップに怯えつつ追い風守るしましたが、本当に怯えているなら守る+挑発としてファイアローが倒れたところにゼルネアスを投げてダークライグラードンに代えてジオコントロールをするべき。結局、何をされたか忘れてしまいましたが、ダークホールからジオコントロールを使ってそのまま勝ち。


○1周目5戦目 勝ち
自分:ファイアロー ゼルネアス ダークライ グラードン
相手:ディアンシー ホウオウ グラードン ギラティナO

今回、抽選に当たって6戦目くらいで対戦をしていた方。ダークライに強そうなディアンシーとゼルネアスグラードンで攻撃できないホウオウがいて非常に困る。ディアンシーを処理してからダークライを繰り出すのが良いと思い、追い風ファイアローとジオコントロールゼルネアスでスタート。
グラードンと並んで晴れ聖なる炎をゼルネアスに打たれるのが困るので、このタイミングで追い風+ジオコントロールとすると、ホウオウの命の珠アイアンヘッドメガディアンシーのダイヤストームでゼルネアスとファイアローが両方倒されてしまう。しかし、追い風は決まったのでゲンシグラードンの噴火でメガディアンシーを倒しながらダークライは身代わりを残してダークホールを連打。この2匹でホウオウグラードンを倒してギラティナが眠ったところで相手が降参。


○2周目1戦目 負け
自分:ファイアロー ダークライ ゼルネアス グラードン
相手:マニューラ ゼルネアス ガルーラ グラードン

相手はわっちさん。どう見てもゼルネアスが辛そうなパーティで猫騙しをケアできるファイアローと並べます。初手のゼルネアスはジオコントロールか寝言を選択すると思い、ファストガード+ダークホールだと2割で負けてしまうので、ゼルネアスに挑発しながらダークホールとするとマニューラ猫騙しではなく王者の印投げつけるを選択しており、これでダークライが怯むもゼルネアスを挑発できっちり止める。これでぐっと有利になったと思い、ブレイブバード+ダークホールと選択するもダークホールを両方に避けられてしまい叩き落とす+マジカルシャインでこちら2匹が処理される。ゲンシグラードンマニューラゼルネアスを倒すも相手のゲンシグラードンは臆病だったみたいで素早さにも負けて負け。
ダークホールマニューラかゼルネアスのどちらかに当たれば少なくともファイアローは生存して追い風を選べていたのでまだ勝負になったのですが、残念。ダークホールが両方はずれるならファイアローは追い風を選ぶべき場面だったわけで、はずれを考慮した立ち回りの組み立てをするのが難しく感じました。


代表8人の試合を観戦している途中に外国人の方に全国ダブルの対戦を挑まれたので、その様子もメモ。


○1戦目 勝ち 3-0
自分:サンダース ジュカイン ファイアローガブリアス】 (マリルリ ギルガルド)
相手:クレセリア ギルガルド トリトドン ファイアロー (ミミロップ ゴルダック)

ワイドガードされるも放電+竜の波動でクレセリアを削り、返しの冷凍ビームをメガジュカインが一応耐える。メガジュカイン守るからサンダースが10万ボルトを打つミスをやらかしてしまうも、メガジュカインを倒されてギルガルドをブレードにした状態でファイアローを死に出しして剣の舞。これでトリトドンを一撃、サンダースの10万ボルトでギルガルドを倒して、最後のクレセリアファイアローも倒して勝ち。


○2戦目 負け 0-2
自分:リザードン クレセリア FCランドロス キノガッサ (ヒードラン サザンドラ)
相手:ルンパッパ ライボルト ニョロトノ テラキオン (モロバレル ギルガルド)

ライボルトボルトチェンジを打つならリザードン方向と考えてメガシンカ守る、クレセリアの凍える風が入るからいいかな・・・なんて考えていましたが、ルンパッパが猫騙しを打ってきて「あ、忘れてた」状態でボルトチェンジクレセリアに打たれて天候を奪われるまずい状態。クレセリア猫騙し+ボルトチェンジ+雨熱湯+雨ハイドロポンプで何もせずに倒されるもランドロスリザードンの並びで蜻蛉帰り+熱風急所でメガライボルトとルンパッパを処理。ファストガード直後のテラキオンの守るが決まり、キノガッサランドロスの並びでテラキオンを処理できずに負け。
初手メガシンカしなければ良かったですが、ルンパッパの猫騙しが頭から抜けてるのはさすがにまずいなと思いました。


・・・そんな対戦を挟みながら観戦時などに思った感想を。


アルセウスがつよくない
合計種族値720と破格の数値を持つポケモンでXYくらいまでは採用しない理由があまりないくらいには強かったのですが、ORASになってからはちゃんと考えて使わないと強くないポケモンに成り下がってしまった印象を受けます。
火力・耐久・素早さのすべてに優れるメガガルーラ、攻撃性能・物理耐久に優れて特性の威嚇が優秀なメガクチートメガボーマンダ、剣の舞神速では倒せない物理耐久と瞑想では追いつけない展開速度の早い積み技を持つゼルネアス、などアルセウスに対して強いポケモンが増えました。積み技を使っていない状態ではアルセウスの攻撃面の種族値はたったの120しかないため、それらのポケモンに対抗するためにはステータスを底上げする積み技はどうしても必要で、積み技を使わなくても強いポケモンという立ち位置ではなくなってしまいました。
マーク必須ルールだとシャドーダイブも使用できないため、今後使い方を研究する必要のあるポケモンだと感じました。


ダークライ使用者の自分本位な立ち回り
批判とかそういう意味ではなく、ダークライの理不尽な強さの一方で立ち回りの難しさを感じたという意味です。
ダークホールは言うまでもなく強力な技なのですが、命中は80しかありません。2匹に当たる確率は64%と意外と低く、信用する値としては少し低い気がします。そのため、はずれたときの立ち回りまで考える必要があるのですが、予選で負けた試合が「ダークホールは少なくともどちらかに当たる」と思って立ち回ったら両方にはずすというものでした。ダークライを採用しているのは「はずして負ける試合がある」ことと「ダークライを採用しない構築よりも対応範囲が広くなる」ことを天秤に掛けて後者の方が勝率が高くなると判断したからなので、はずれは割り切れることなのですが、できることならなるべくはずれもケアした立ち回りをしたいところです。
今回、観戦で他のダークライ使用者の立ち回りを観戦していましたが、ダークホールが当たる前提の立ち回りをするプレイヤーが多かった印象を受けていて、ダークライを使う以上はそれくらい割り切りをした方がいいのかもしれないと思えました。


○ゼルネアスの技構成
観戦していた試合でゼルネアスにムーンフォースがないせいで負けになった試合がありました。
そもそもポケモンの攻撃の並びの理想は「つよい単体攻撃」+「つよい範囲攻撃」と考えています。単体+単体だと両縛りにしない限りは相手の守るを考えていく必要があり噛み合わせを良くしなくてはいけない、範囲+範囲だとワイドガード持ちで停止してしまうこと、などから単体+範囲として「守られても隣を削ることができて、耐えられても範囲攻撃が入ることで足りないダメージを後押しできる」「ワイドガードを強要すれば相手の1匹の動きを止められる」ように戦えるのが柔軟です。
その意味では、ゼルネアスはジオコントロールを積んだ後につよい単体攻撃であるムーンフォースとつよい範囲攻撃であるマジカルシャインを自然に両立できるポケモンなので、隣がメガガルーラのような単体攻撃を軸にするポケモンになってもゲンシグラードンのように範囲攻撃を軸にするポケモンになっても攻撃態勢を崩さずに戦うことができるのが強みだと思っているので、やはりムーンフォースマジカルシャインは両立したいと思いました。


ゲンシグラードン対策のゲンシカイオーガ
観戦していた試合でゲンシグラードンがロックカットを使用するものがありました。
ゲンシグラードンの攻撃性能は強力なのでそれを更に底上げするために剣の舞やロックカットを使いたいと思うこともありますが、相手のカイオーガから天候を奪う目的で採用している側面もあり、グラードンを採用している構築はカイオーガ耐性をグラードンに任せていることが多く、味方を守るためにゲンシグラードンを交代したいことが多いです。交代しなくて済むようにするには、積み技を使ってゲンシカイオーガを倒しきってしまうことですが、剣の舞では素早さが上がらないので同速を避けられないこと・ロックカットでは一撃で倒しきれずに反撃を受けてしまうこと、からこれらを両立できるような形にしないとグラードンカイオーガの前で居座るのは難しいと思います。
しかし、相手の構築にカイオーガがいない場合は天候を奪い返すために交代をする必要がないので、ロックカットや剣の舞といった積み技を使用しやすく、ゲンシグラードンのそういう型に蹂躙されることを防ぐためにもゲンシカイオーガは同時に採用しておきたいと思いました。


カイオーガが根源の波動を打つので後続で受けやすい
観戦していた試合でゲンシカイオーガに天候を奪われたゲンシグラードンがオリジンギラティナに交代して水技を受ける展開が見られましたが、水技が根源の波動だったおかげで水半減の耐性だけで比較的安全に受けることができていました。
しおふきに対して交代で出せるポケモンは水技が無効か1/4程度のポケモンで水1/2の耐性で受けるのは難しく思っていましたが、カイオーガの水技が根源の波動が主流なら1/2の耐性でも受けられるようになるのだと気付きました。しかも、命中85と不安定な技なのでますます受けるリスクが減りましたね。
やはり強いのはしおふきを使うカイオーガですね。