wi-fi大会「戦う!ピカチュウ大会チュウ」使用パーティ〜ボルトシビルコントロール()〜

8/21〜8/23にかけて開催されたwi-fi大会「戦う!ピカチュウ大会チュウ!」に参加しました。


1日目:14-1(回線エラー負け)
2日目:13-2
3日目:9-0


ということで36-3の最終レート1906で順位は1位でした。
wi-fi大会は「上位同士での直接対決がないことがほとんど」「順位を決めるレートの稼げる値は相手依存」「試合数に上限がある」とその順位決定には巡り合わせの要素が強いため、拮抗する中で結果的にそうなっただけではありますが、用意した構築と実際の対戦内容と勝率は納得のいく結果となったので、その意味では嬉しいです。
・・・なんて思いながらも、「レート1900台になったところを一つの節目として6戦の消化を残しながらやめる」辺りはレートの数字を意識していたことの表れでもあり、どうしても数字を意識せざるをえないところに難しさも感じました。


〜パーティ〜
ライボルトエレザードシビルドンエレキブル、Wロトムデンリュウ


ライボルト おくびょう ひらいしん
157-×-87-138-81-172 H.92 B.52 C.104 D.8 S.252
(157-×-107-168-101-205)
めざめるパワー(地)、かえんほうしゃ、バークアウト、まもる@ライボルトナイト


エレザード おくびょう かんそうはだ
138-×-73-160-114-177 H.4 B.4 C.248 S.252
ハイパーボイスはかいこうせんりゅうのはどう、めざめるパワー(地)@こだわりメガネ


シビルドン いじっぱり ふゆう
191-176-100-×-100-79 H.244 A.196 S.68
はたきおとす、ドラゴンクロー、かわらわり、からげんき@とつげきチョッキ


エレキブル いじっぱり でんきエンジン
151-192-87-×-105-147 H.4 A.252 S.252
じしん、おんがえし、いわなだれかわらわりこだわりスカーフ


○Wロトム ひかえめ ふゆう
157-×-128-158-133-113 H.252 B.4 C.152 D.48 S.52
ハイドロポンプ、めざめるパワー(地)、どくどく、まもる@たべのこし


デンリュウ ひかえめ せいでんき
195-×-110-155-127-92 H.236 B.36 C.48 D.56 S.132
(195-×-130-210-137-82)
りゅうのはどう、めざめるパワー(地)、わたほうし、まもる@デンリュウナイト



構築の名前は言ってみたかっただけシリーズ((
コンセプトは「先手をとって攻撃を一貫させることを意識した今回のルールにおけるスタンダードな構築」です。
「先手をとって攻撃を一貫」は対戦における基本ではありますが、このルールの特徴的なことは「主要な素早さ操作技がほぼない」「タイプ一致の電気では相手の電気タイプの弱点が突けない」という2点だと思っているので、特に純粋な素早さが高いポケモンを意識的に採用しました。


以上のような特徴を踏まえて、タイプ一致のノーマル技で一貫をとりやすく火力素早さとも高めなエレザード、同じく素早さが高く相手の攻撃展開を緩めるのに貢献できるメガライボルト、弱点が少なく地面を無効化できるので交代先として便利なシビルドンライボルトエレザードで出遅れそうな高速ポケモン対策としてエレキブルライボルトエレザードで相手にするのが辛い炎ロトム対策の水ロトム、最後のデンリュウライボルトを出すよりも勝ちやすい場合に出す火力の高いメガシンカとして採用しました。
また、これから記載する攻撃や耐久の調整に関して、特に断りがない場合は「確定」ではありません(いわゆる高乱数で割り切っている)。


>ライボルト
この構築における1匹目のメガシンカポケモン。特性の威嚇はゼブライカや白いハーブロトムなど不意のポケモンにも強く、バークアウトを使って相手の火力を削いだりと味方のサポートに優れます。また、自身の特攻や素早さも高いのでトドメを刺す動きに回ることも期待できます。持ち物はメガシンカするためにライボルトナイト。
技構成ですが、まずライボルトが電気タイプに打点を持つためのめざめるパワー地面、CロトムやFロトムに対する打点として火炎放射、味方を動きやすくするためのバークアウト、メガシンカ前はエレザードやサンダースより遅いので安全にメガシンカするため・盤面制御のために場持ちする必要があるため守る、で技が4つ埋まりました。Wロトムシビルドンへの打点として10万ボルトや毒々も採用したかったですが、技スペースの都合で不採用。
努力値配分はメガシンカして相手のサンダースに先手をとることを意識して素早さ振り、相手のメガライボルトに一方的に不利にならないように素早さを最速に設定。残りは先手でトドメを刺す役としての火力・先手で場を支配し続けるための耐久のどちらを重視するかですが、当然どちらも切れないのでうまく両立を狙うことにしました。具体的には「A192エレキブルの75%地震を威嚇込みで2発耐え」「C161エレザードの破壊光線耐え」「めざめるパワーで151D105エレキブルを2発」です。


>エレザード
ノーマル技による一貫性のとりやすさを評価して採用。特性は乾燥肌。Hロトムのオーバーヒートを耐えられなくなるというデメリットこそありますが、オーバーヒートであればWロトムで受けられて特攻も下がるのでカバーできる範囲です。それよりも別の特性にしたせいでWロトムハイドロポンプランターンの水浸しを受けて負けるようでは話になりません。威嚇やバークアウトで相手の攻撃を耐えられるようにするので攻撃面の性能を考えて持ち物は拘り眼鏡。
まずノーマル技のハイパーボイスと破壊光線、の2つが確定。ハイパーボイスは1発で相手を倒す火力こそないものの相手2匹を安定して削ることができ、マルマインとノーマルロトム以外の身代わりにも強めです。また、破壊光線は逆に相手を一撃で倒す性能に優れているのでここぞという場面では打っていきたいです。残る技はメガデンリュウにタイマンで勝てるようになる竜の波動とプラズマシャワーが見えている場面で選べる技としてめざめるパワー地面を採用しました。
努力値配分は結果的には特攻・素早さに振り切る形となりました。素早さはエレザードミラーで負けないように最速に設定。耐久面は威嚇込みでA192エレキブルの命の珠75%地震を耐えるようにして残りを特攻に配分しています。エレザードの攻撃も相手の耐久調整として意識されやすいポイントなので、少し削ってしまえばその調整を崩すことができると考えると、あまり火力を落としたくはありません。因みに、拘り眼鏡75%ハイパーボイスを2発耐えてくる程度のポケモンは破壊光線で一撃になるので、積みシビルドンの処理をはじめ終盤の勝ち筋として見込めます。


>シビルドン
いわゆるクッション役。特性が浮遊の電気タイプなので実質弱点がなく、特別不利な相手がいないという強みを活かして不利な状況を建て直すための交代先として扱います。持ち物は交代で繰り出す性能を高めるために突撃チョッキ。火力を上げつつメガデンリュウの竜の波動を2発耐えるにはオボンの実や食べ残しでは間に合いません。
この構築で一番頭を悩ませたのがシビルドンの型です。攻撃も特攻も高いポケモンですがタイプ不一致技で攻撃する以上は物理か特殊のどちらかを主体にした方が良さそうで、交代先として扱う場合に鬼火とバークアウトのどちらを嫌うかという問題などがあります。特殊主体のシビルドンは弱点を突ける技を豊富に揃えることでロトムなど強くなれる点が良いですが、破壊光線を打つエレザード対策にエレザードを一撃で倒せる技として馬鹿力も欲しく、それを採用すると技スペースが逼迫してしまいます。対して物理主体のシビルドンは「突撃チョッキや拘りスカーフなどに強い叩き落とすを自然と採用できる」「エレザードを倒す打点が瓦割りで済むので壁技に強くなる」という点で怒りの前歯を採用する理由が若干弱まり、一番の問題である鬼火対策に関しては空元気で逆手にとることができます。ロトムの処理速度が遅いのが物理型のデメリットになりますが叩き落とすで相手のロトムの脅威を抑えることで味方が戦いやすくなるため、要注意ポケモンへの強さを意識しながら自らの弱点をカバーできて誰に対しても最低限の打点を持てることを重視して物理型で採用することを決めました。
ということで、技構成はメインウエポンの叩き落とす、エレザードと壁技対策の瓦割り、メガデンリュウへの打点でメガライボルトに一番ダメージがとれるドラゴンクロー、鬼火対策の空元気としました。多くの相手に後攻で使えて攻撃的なポケモンを安全に繰り出すことができる蜻蛉帰りも採用したい技でしたが、技スペースの都合で断念。
努力値配分はHPと攻撃を重視。攻撃は瓦割りでH137B73エレザードを1発。この攻撃のラインは叩き落とすで無振りエレキブルを半分削るので、次のメガライボルトの攻撃で縛れるようになる・・・など拘りスカーフや突撃チョッキを叩き落として別のポケモンで縛る立ち回りができる点で便利でした。残りはHPに大きく配分してC238メガデンリュウの水浸し10万ボルト耐え、更に残りで素早さを上げてシビルドンミラーで先手で叩き落とすを打てるようにしました。


>エレキブル
タイプ不一致ながら一貫する地震を打つことができるポケモン。単純に攻撃の値が高いのでそれ以外の技でも大きなダメージを見込めます。採用理由としてサンダースやマルマインなど素早さの高いポケモンへの対策という意図があるので、持ち物はそれらの相手に素早さ関係を逆転させる拘りスカーフ。
技は、まずメインウエポンになる地震が確定。残る技はHロトム・Fロトムエモンガへの打点となり範囲攻撃で削れる岩雪崩、体力の削れた高速ポケモンに対して交代で地震を受けられる可能性があるときに攻撃を一貫させやすい恩返し、エレザードを一撃で倒せる瓦割りとしました。空元気も欲しかったですが、技スペースの都合で断念。
努力値配分は素直に攻撃と素早さに振り切りました。無振りサンダースが1発になるので性格補正は攻撃に掛けており、地震を耐えるように調整したポケモンもバークアウトなどのダメージが入ってしまえば簡単に攻撃圏内に入ります。また、HPの4振りでA192エレキブルの75%地震耐えです。


>Wロトム
ロトムマッギョなどの対策として採用。本来電気タイプの攻撃を等倍で受けてしまうポケモンですが、電気技の採用率がそこまで高くならないルールなので逆に耐性は優秀です。当初はハイドロポンプの安定感を上げるために広角レンズを持たせることにしていましたが、自分の有利な相手にしか役割を持てないポケモンは選出しづらく思えたので技構成に合わせて食べ残しを持たせることにしました。
技はマッギョやHロトムへの打点になるハイドロポンプエレザードにダメージを与えられてその他の相手にもハイドロポンプを打つ回数を減らせるめざめるパワー地面、バークアウトや光の壁を受けても腐らずに済む定数ダメージの毒々、定数ダメージと相性が良く役割遂行まで場持ちをするための守るで4つ埋まりました。鬼火もあれば便利ですが、エレキブルロトムより素早いので後攻で鬼火を打つ動きをするくらいなら連携で倒せるようにした方が良いと考え、シビルドンに対しても物理か特殊か分からない時点で鬼火を打つのは難しく定数ダメージで削るなら毒々で十分と判断して不採用にしました。
努力値配分は、まず特攻を引き上げてH157D127Hロトムハイドロポンプで1発。特殊耐久はC161エレザードの命の珠破壊光線耐え(食べ残し込みで拘り眼鏡75%ハイパーボイスを2発耐え)。残りを素早さに配分して性格補正を掛けていないジバコイル抜きとしました。


>デンリュウ
2匹目のメガシンカ。高い素早さから威嚇やバークアウトで味方を補佐するメガライボルトに比べるとタイプ一致の攻撃技で打ち合いつつ、優秀な耐性から綿胞子で素早さを操作して味方を動きやすくするなど別のアプローチを仕掛けます。持ち物はメガシンカするためにデンリュウナイト。
技構成はタイプ一致で一貫がとりやすい竜の波動、竜の波動が通らないデデンネジバコイルへの打点になるめざめるパワー地面、大事に扱うための守る、メガデンリュウのネックである素早さの遅さを解消するために綿胞子を採用しました。高速移動で先手で圧力を掛ける動きもできますが、光の壁やバークアウトに対して弱い点が気になります。綿胞子であれば味方全体が動きやすくなるので、立ち回りの融通が利きやすいです。
努力値配分は打ち合うことを意識して耐久を重視して配分。A192エレキブルの75%地震2発耐え、C238メガデンリュウの竜の波動耐え、素早さはメガシンカ後に綿胞子で最速エレキブル抜き、残りを特攻に配分しました。めざめるパワーでHP振りジバコイルやHP振りHロトムが1発、竜の波動でHP振りWロトムが2発、と最低限の火力は確保できています。
因みに、選出はノーマルロトム入りの相手に対する1回のみでした。


基本的にはライボルトエレザードでスタート。威嚇とバークアウトを駆使しながらハイパーボイスを当てて相手を削り、状況を立て直すときはシビルドンに交代、最終的にはメガライボルトエレキブルエレザードのどれかの技で一貫がとれるように削っていく・・・という動きを軸にしています。そのため、エレザードエレキブルなど拘りアイテム持ちのサブウエポンも重要で、結局24個ある構築の技のうちデンリュウのめざめるパワー以外はすべての技を使いました。
積み技や妨害技を中心とする相手に対して汎用性のある対策を用意できませんでしたが、全体的に単体性能が高い6匹のスタンダードな構築を組むことができて良かったです。


負けた3試合についてのメモ。


○13試合目
初手ライボルトエレザードvsライボルトジバコイル。ここで回線エラー。かなしい。


○17試合目
マッギョを倒すために選出したWロトムをCロトムリーフストームで倒されてしまうも、相手は残り2匹だったので特攻ダウンを解除できず。メガライボルトシビルドンエレザードが残っていたのでマッギョに勝てそうな場面でしたが、削れていたシビルドンが下降リーフストーム急所で倒されてマッギョにダメージを入れられず、メガライボルトはバークアウトを入れたもののマッギョが拘り眼鏡だったようで返しの大地の力で一撃で倒されてしまう。エレザード1匹となり破壊光線を打つもののバークアウトの蓄積ではギリギリダメージが足りずに負け。


○30試合目
エレキブルに対してハイパーボイス+叩き落とすで処理を狙ったところ、突撃チョッキ持ちな上にシビルドンが岩雪崩で怯んでしまい、こちらのラストのエレキブルが対エレキブルのために地震で拘らざるをえなくなる。そのため、相手Wロトムシビルドンで相手にしなくてはならず、鬼火警戒もあり叩き落とす+空元気+ドラゴンクローと打った結果、赤ゲージで耐えられてしまいハイドロポンプを連打されて負け。直接的な敗因は序盤に深読みしてメガライボルトを着々と削られてしまったことです。


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収穫は大きく2点でしょうか。まずは、この大会を通じてエレキフィールド・プラズマシャワー・送電など効果を混合しがちな技の正しい効果とだいたいの使用者をしっかりと覚えたことです()
そして、もうひとつは「1位を狙う気概を持つ」ことです。wi-fi大会は少ない試合数で稼いだレートの数値を競う形で順位が定められていますが、「上位と直接対戦するわけではない」「稼げるレートは対戦した相手のレートに依存する」という巡り合わせの要素が強いです。そのため、自己評価の基準は「自分が対戦した相手を踏まえた上での勝率」になっていました。ということで、wi-fi大会は「最低でも勝率8割を目標にどこまでいけるか」という基準を設けていたのですが、少なくともスタートは「全勝する」という心構えの方が良いと再認識しました。経験則的な部分はありますが、勝負事においては気持ちの持ち方というのは勝負に大きく影響を及ぼす大事なことだと思っているので、その点では全勝を目標にできるスタンスをとる方が良いでしょう。実際に勝率100%は出せないかもしれませんが、負けた時点でまた目標を切り替えていけばいいだけの話で、最初から目標をやや落として設定する必要はありませんでした。


今回の構築は柚樹さんと一緒に考察して作成しました。
ご協力いただきまして、ありがとうございました♪