wi-fi大会「クリスマス・トライ」使用パーティ〜リザバンギファイアロー〜

12/11〜13にかけて開催されていたwi-fi大会「クリスマス・トライ」に参加しました。


2日目:19-1
3日目:6-4


ということで、25-5で最終レートは1757の順位は38位でした。
準備が遅れて2日目から20戦するスケジュールとなりましたが、ひとまず最低限の勝率を収めることはできました。とはいえ、最終日の勝率が悪いことからも分かるように上位の中で差をつける要素が構築・立ち回りに足りなかったというのが感想になります。


〜パーティ〜
リザードンバンギラス、Wロトムハッサムズルズキンファイアロー


リザードン おくびょう もうか
165-×-106-142-106-167 H.92 B.60 C.100 D.4 S.252
(165-×-106-192-136-167)
ねっぷう、エアスラッシュソーラービーム、まもる@リザードナイトY


バンギラス ようき すなおこし
175-186-131-×-120-124 A.252 B.4 S.252
いわなだれかみくだく、ばかぢから、ほのおパンチ@こだわりスカーフ


○Wロトム おだやか ふゆう
156-×-128-133-145-127 H.244 B.4 C.60 D.52 S.164
10まんボルト、エレキネット、ハイドロポンプひかりのかべ@オボンのみ


ハッサム いじっぱり テクニシャン
175-184-120-×-117-85 H.236 A.140 D.172
とんぼがえり、バレットパンチ、つばめがえし、フェイント@こだわりハチマキ


ズルズキン ようき いかく
171-117-136-×-136-114 H.244 A.52 B.4 D.4 S.204
はたきおとす、けたぐり、がんせきふうじ、ねこだまし@ラムのみ


ファイアロー いじっぱり はやてのつばさ
185-143-94-×-90-147 H.252 A.228 B.20 D.4 S.4
ブレイブバードつるぎのまい、おいかぜ、まもる@するどいくちばし



ガリザードンYを主軸にしたスタンダードな構築。
方向性は色々と考えましたが、最終的にはメガリザードンYを中心に立ち回る方向性になり採用した6匹については以下のような形で決めました。


個人的に強いと思ったポケモンメガバクーダメガサーナイト・メガリザードンY、ドーブルファイアローバンギラスでした。通常のトリプルバトルに比べてワイドガードを覚えるポケモンが少ないことから範囲攻撃を主軸に攻めるのが良さそうだと思い、強い範囲攻撃を使えるメガシンカに注目。そして、範囲攻撃に対してワイドガードを使えるポケモンの中で最も便利なドーブル、ここまでにあげた4匹に強く汎用性の高いファイアロー、天候変化の特性を持つポケモンが多数参加できる中でファイアローにも強いバンギラス、という6匹でした。
ということで、それぞれのメガシンカをベースに考えたのですが、どれもうまくまとめることができないまま大会が始まってしまいました。そして、大会2日目に会った1192さんが自分が考えていたリザードン構築のメンバー候補にファイアローを採用する予定だということを伺いました。
リザードン+ファイアローという組み合わせは少し気持ち悪く感じて敬遠していて、それを気にするとこのルールで汎用性の高いポケモンであるファイアローを採用できないところにもリザードン構築の難しさを感じていたのですが、ここまでその姿勢でまとまらないままだったので勇気を持って試す形とすることでパーティを決めました。


>リザードン
<持ち物:リザードナイトY>
メガシンカするために必須。因みに、メガシンカせずに守るをした際や交代で繰り出した際にHPが削れることを嫌って特性は猛火としているのですが、メガリザードンミラーはメガシンカせずサンパワーで攻撃する方が良い可能性もあるので一考の余地あり。
<技構成:熱風、エアスラッシュソーラービーム、守る>
範囲攻撃の熱風と大事に扱うための守るは確定。ソーラービームの有無でWロトムバンギラスニョロトノブルンゲルへの強さが大きく変わるので採用。残る技を火炎放射・エアスラッシュ・原子の力から争うことになりますが、最終的にはエアスラッシュを採用。メガリザードンYを端に繰り出すことが多いので、反対側でモロバレルの処理が重たいことも少なくないと思ったことや守れないバンギラスを守るために格闘タイプを早急に削る技として便利だと思いました。ラティアスに水遊びをされてもタイプ一致の技で攻撃できる点でも良かったです。
<実数値:165-×-106-192-136-167 H.92 B.60 C.100 D.4 S.252>
実数値はメガシンカ後。素早さは相手のメガサーナイトに5割以上とれるよう最速。特殊耐久はC156ルンパッパのハイドロポンプ高乱数耐え、物理耐久はA146ファイアローの鉢巻ブレイブバード耐え。残りを特攻に配分しています。Wロトムバンギラスを晴れ75%熱風+ソーラービームで落とす火力は確保できています。


>バンギラス
<持ち物:拘りスカーフ>
ガリザードンYに強い駒として扱うためには先手をとれるようにする必要があるため。メガサーナイトを相手にしてもハイパーボイスを1発は耐えるので上から2回攻撃できます。
<技構成:岩雪崩、噛み砕く、馬鹿力、炎のパンチ>
ガリザードンYを倒す技として岩雪崩、タイプ一致でWロトムなどにダメージのとれる噛み砕く、バンギラスを意識した格闘技は交代先にも負担を掛けられるように馬鹿力、最後はハッサム対策の炎のパンチとしました。
<実数値:175-186-131-×-120-124 A.252 B.4 S.252>
バンギラスミラーを考えて最速。残りも攻撃に振り切りました。ハッサムの拘り鉢巻バレットパンチで乱数1発ですが、耐えるように調整をしても交代で出す機会が多く微弱なダメージを受けて崩れてしまうことが多いと思ったので割り切りました。


>Wロトム
<持ち物:オボンの実>
耐性が優秀ながら数値の足りていないロトムの耐久を補うための持ち物。
<技構成:10万ボルト、エレキネット、ハイドロポンプ、光の壁>
ファイアローを倒す10万ボルト、メガバクーダを倒すハイドロポンプ、対天候パーティで特に重宝する光の壁、の3つが確定。最後の技はご丁寧に守るを採用するよりも置物になりにくい技を採用すべきだと思いました。最初は横取りの採用を考えていたのですが、ルンパッパが雨乞いをする雨パーティへの対策としてエレキネットを採用しました。雨乞いルンパッパは耐久に努力値を振る(攻め役のニョロトノが波乗りを使用する想定で、ルンパッパがファイアローの攻撃を耐えるためにはバコウの実を持たせるしかない)ので最速は少ないと判断しています。エレキネットさえ入れれば次のターンにリザードンが先手をとってメガシンカで天候を奪えるようになります。
<実数値:156-×-128-133-145-127 H.244 B.4 C.60 D.52 S.164>
まずは特殊耐久の確保。オボンの実でC238メガサーナイトの75%ハイパーボイス2発耐え、C211メガリザードンYのソーラービーム耐え。次に最低限の特攻として10万ボルトでH154D89ファイアローを1発にできる数値を確保。残りを素早さに配分したところ、最速バンギラス抜きを確保できていたのでそのまま残りを全て振りました。


>ハッサム
<持ち物:拘り鉢巻>
トリックルーム展開も考えられるメガサーナイトに対して隙を見せないように確実に1発で倒せるようにしたかったため。また、パーティで重いバンギラスも微弱な攻撃を受けに来た場合はそのままハッサムで縛れるようになります。
<技構成:蜻蛉帰り、バレットパンチ燕返し、フェイント>
サーナイトへの役割遂行技であるバレットパンチは必須。次にタイプ一致で天候の奪い合いなどを有利に進められる蜻蛉帰り、パーティで不足しているモロバレルズルズキンへの打点を意識して燕返し、最後はファストガードや守るを打ち破れるフェイントとしました。削れたリザードンファイアローにも有効で疾風の翼より優先度は高いです。
<実数値:175-184-120-×-117-85 H.236 A.140 D.172>
攻撃の最低ラインとしてはA222メガハッサムバレットパンチ耐えサーナイトを1発で倒せるラインを確保しつつH197B95ユキノオーバレットパンチで1発。残りを特殊耐久に振るとC238メガサーナイトの75%ハイパーボイスを3発耐えるようになるので、後出しを考えてこの耐久を確保しました。


>ズルズキン
<持ち物:ラムの実>
パーティでダークホールに耐性のあるポケモンがほとんどいなかったので猫騙しを持つズルズキンで対抗する意図から。火傷する機会も多そうなので便利です。
<技構成:叩き落とす、けたぐり、岩石封じ、猫騙し>
便利な猫騙しとバンギラス対策のけたぐりは必須。また、ファイアローに隙を見せたくなかったので岩石封じを採用。ここまでであっさり技が3つ埋まってしまい、最後の技は一貫性とある程度の削り能力を評価して叩き落とすを採用。先制技が強いルールだったのでファストガードも採用したかったのですが、泣く泣く切る形に。対リザードンも考えて岩石封じでしたが、ファイアローに隙を見せないようにする目的を重視してファストガードで良かったのかもしれません。
<実数値:171-117-136-×-136-114 H.244 A.52 B.4 D.4 S.204>
まずは威嚇込みでA146ファイアローの拘り鉢巻ブレイブバードを耐えるようにHPに配分。素早さを性格補正のないバンギラス抜きにして残りを攻撃に配分しました。ズルズキンに攻撃性能を期待していないこと、ズルズキンミラーや素早さ90〜100程度に固まるポケモンを考えると先手をとって行動できる方が便利だと考えました。攻撃はけたぐりでH207B170メガバンギラスが中乱数1発なのですが、もっと素早さに割いても良かったかもしれません。


>ファイアロー
<持ち物:鋭い嘴>
「剣の舞からメガバクーダを縛る」「ズルズキンを一撃で倒す」という要請のために強化アイテムが必要で、役割対象を考えると命の珠は火力がやや過剰気味なので、反動ダメージが大きくなることを嫌った結果。
<技構成:ブレイブバード、剣の舞、追い風、守る>
強力な先制技となるブレイブバード、大事に扱うための守るは必須。剣の舞はトリックルームからアタッカーが出てくる前に使うことで縛り関係を逆転させる目的。最後の技は追い風として反動ダメージもあり短命なファイアローが過労死しそうな場面で味方をサポートすることで対応範囲を広げられるようにしました。
<実数値:185-143-94-×-90-147 H.252 A.228 B.20 D.4 S.4>
ブレイブバードでH172B135ズルズキンを1発。A146ファイアローの拘り鉢巻ブレイブバード最高乱数以外耐え。まず、攻撃面は必須でこの時点で性格補正を攻撃に掛けることが決まります。優先度の高い技がほとんどなので残りを素早さに振っても対ファイアローでしかメリットがなく、対ファイアローも先手をとれる保証がありません。なので、耐久を上げて場持ちを良くすることで他への強さを上げる方が良いと判断しました。一応、拘り鉢巻ファイアローの攻撃を1発耐えるようにしたので行動保証ができているとも言えます。


戦い方としては序盤はリザードン・中盤はバンギラス・終盤はファイアローハッサムという具合で範囲攻撃を中心に相手を削り先制技でそれを仕留めるシンプルなものになります。
反省点としてはバンギラスに弱いことです。安定して強いのはズルズキンしかおらず、トリックルームを絡められたりメガバンギラスには苦しめられることが多かったです。リザードンファイアローを擁するならワイドガードを採用したかったのですが、ドーブルレジギガスをもう少し考察すべきでした。また、トリックルーム絡みに後手に回って試合を進めなくてはいけないことが多いのも課題でしょうか。
リザードンを狙う岩技に交代で繰り出したいことからズルズキンを後発に置くことが多く、猫騙し要員が並ばない先発になることも多かったので、ロトムの代わりに「猫騙し、ダークホールファストガードワイドガード@気合いの襷」のドーブルを採用するのが良かったのかもしれません。


以下は負けた試合のメモ


リザードンファイアローの両採用は感覚的には気持ち悪さがありますが、ファイアロー以外の5匹を中心に受け回して最後にファイアローで締めるような立ち回りをすればそれほど気にはなりませんでした。強力な先制技持ちを2匹採用したことで試合中盤にどちらかが無理しても終盤に締めとしてどちらかを残せるのは良かったです。
無難なバランスに仕上がった点には納得ですが、汎用性の高い初見殺し的な要素を取り込めないと強い構築としては物足りないと感じています。


具体的にはしゅふぁさんの構築がかなり理想的で

と強い構築の要素を兼ね備えています。


トリプルバトルは耐性と数値で受け回しをして戦う」ことを基本に構築を考えることが多く、主軸を全力でサポートするタイプの発想を思い浮かべることすらしていなかったので、頭の固さを感じたと同時にとても勉強になりました。


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以下はこのルールで考えていた他のパーティのメモ。
どれも一歩足りずそれを打開する何かが欲しかったですね。


【メガリザードンYスイッチトリパ】

ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物
リザードン 熱風 火炎放射 ソーラービーム 守る リザードナイトY
トゲキッス エアスラッシュ この指止まれ 神秘の守り 追い風 ラムの実
バンギラス 岩雪崩 ダメ押し けたぐり 守る ヨプの実
ハッサム 蜻蛉帰り バレットパンチ 燕返し フェイント 拘り鉢巻
ズルズキン 叩き落とす ドレインパンチ 岩石封じ 猫騙 バコウの実
ポリゴン2 恩返し 電磁波 トリックルーム 自己再生 進化の輝石

【ひとこと】
猫騙し・威嚇・この指・追い風・トリル・天候と要素は多彩。トゲキッス+非スカーフバンギラスでトリパに対して強め。耐久全振りのダウンロードポリゴン2は面白そうですが、素早さが全体的に遅く相手の猛攻に対して後手になりやすそうな部分が気になりました。


【雨砂+壁+メガサーナイト

ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物
ニョロトノ ハイドロポンプ 波乗り 水の波動 冷凍ビーム 拘り眼鏡
ルンパッパ 熱湯 エナジーボール 猫騙 守る バコウの実
サーナイト ハイパーボイス サイコショック トリックルーム 守る サーナイトナイト
バンギラス 岩雪崩 ダメ押し 炎のパンチ けたぐり 突撃チョッキ
ロトム 10万ボルト オーバーヒート リフレクター 光の壁 光の粘土
ファイアロー ブレイブバード ファストガード 追い風 守る 命の珠

【ひとこと】
猫騙し・追い風・トリル・天候・壁とこちらも要素は多彩。ルンパッパに雨乞いを採用する雨構築を恐れていたのに自分で雨を使うとそれができず、結局中速に固まってしまったのが残念。耐久・耐性の確保も大事ですが、ダメージレースに勝つには素早さと火力も大事だと再認識する形に。


バクーダトリパ】

ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物
ドーブル 猫騙 ダークホール この指止まれ ワイドガード 気合いの襷
ブルンゲル しおふき 神秘の守り トリックルーム 自己再生 ラムの実
バクーダ 熱風 大地の力 原子の力 守る バクーダナイト
モロバレル エナジーボール ヘドロ爆弾 キノコの胞子 怒りの粉 バコウの実
バンギラス 岩雪崩 ダメ押し 瓦割り まもる 命の珠
ファイアロー ブレイブバード 剣の舞 ファストガード 守る 鋭い嘴

【ひとこと】
仮想敵として考えたトリパ。ブルンゲルドーブルバクーダで繰り出してドーブルの倒れたところにバンギラスを投げたい。トリックルーム要員1枚で安定感を上げるためにブルンゲルが耐久に努力値を割く部分をバンギラスのダメ押しで補う。水耐性が薄くアタッカーを交代で出せないことや波乗りする雨が強いと思っていたことからメガバクーダに不安を感じて仮想敵としてそのままお蔵入り。


リザードン+ヒヒダルマ

ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物
リザードン 熱風 ソーラービーム 追い風 守る リザードナイトY
ヒヒダルマ フレアドライブ 馬鹿力 岩雪崩 日本晴れ 拘りスカーフ
ドーブル 猫騙 ダークホール ファストガード ワイドガード 気合いの襷
ワルビアル 叩き落とす ダメ押し 地震 岩石封じ 突撃チョッキ
ハッサム 蜻蛉帰り バレットパンチ 燕返し フェイント 拘り鉢巻
サーナイト ムーンフォース トリックルーム 封印 守る オボンの実

【ひとこと】
ドーブルヒヒダルマリザードンの並びがリザードンより素早いポケモンを自然と対策しつつ高圧的に立ち回れるので強そうだと思ったのがきっかけ。ファイアローに薄すぎることとサーナイトが対トリパしか考えられていないことが残念な部分。それでも1192さんに会うまでは第一候補で。リザードン+ファイアローを受け入れられたのも「もはやヒヒダルマファイアローも耐久が紙なので変わらないのではないか」と思えたからでした。