シーズン17スペシャルレート使用パーティ〜ポリゴンZ軸 拘り3種〜

オノノクス ようき かたやぶり
151-199-111-×-90-163 A.252 B.4 S.252
げきりん、じしん、がんせきふうじ、ハサミギロチン@こだわりスカーフ


○ポリゴンZ ひかえめ てきおうりょく
185-×-117-181-96-113 H.196 B.204 C.76 D.4 S.20
はかいこうせん、さわぐ、イカサマ、トリック@こだわりメガネ


ドンファン いじっぱり がんじょう
165-189-140-×-81-102 A.252 D.4 S.252
じしん、ばかぢから、ダストシュート、こおりのつぶて@こだわりハチマキ


ゲッコウガ ひかえめ へんげんじざい
148-100-94-166-92-170 H.4 B.52 C.224 D.4 S.224
ハイドロカノンれいとうビーム、めざめるパワー(炎)、かげうち@いのちのたま


ジバコイル ひかえめ アナライズ
159-×-135-191-116-103 H.108 C.188 D.44 S.180
10まんボルト、エレキネット、めざめるパワー(氷)、はかいこうせん@ふうせん


ニンフィア ひかえめ フェアリースキン
191-×-113-156-151-84 H.164 B.220 C.92 D.4 S.28
ハイパーボイス、めざめるパワー(地)、あくび、まもる@ラムのみ


ゲッコウガの攻撃の値のみ非理想値


シーズン17のスペシャルレートで使用。
通算戦績は110-54でレート1900到達。この形をベースにした構築にしてからは41-14と75%弱の勝率でした。



【構築概要】
このルールで最強クラスのポケモンだと感じたポリゴンZを軸にした構築。
取り巻きはポリゴンZでは勝てないポケモンに勝てるポケモンを中心に補完をして、強い型のポケモンを6匹揃えることを目標にしました。
とはいえ、結局は選出じゃんけんで勝負が決まってしまいます((


【構築経緯】
6匹見せ合って1匹選出する、いわゆるシングル61。メガストーンと気合の襷は使用できません。
どうしても選出で勝負が決まってしまうため、相手の選出を誘導することが大事になってきます。しかし、綿密に練ったところで相手が予想通りに選出してくれる保証はありません。そのため、以下のような構築方針をとることにしました。

  • タイマン性能が高い、絶対的な主軸を決める
  • その主軸が勝てないポケモンに誰が見てもほぼ勝てるであろうポケモンで取り巻きを固める
  • その組み合わせに刺さっているポケモンに勝てるように穴埋めをする
  • 最終的に6匹とも対応範囲が広い型にする


まず主軸として選んだのはポリゴンZです。このルールは気合いの襷がなく1匹倒せば勝ちなことから破壊光線が非常に強く、破壊光線の火力が最高水準を誇るポケモンの中でも素早さが少し高い点で低速相手に対して圧倒的な強さを見せつけることができます。また、破壊光線対策として使われる身代わりに対して騒ぐで本体を攻撃することができる点も優れます。
2匹目にはオノノクスを選択。ポリゴンZではほぼ勝てないカイリューに対して、型破りでマルチスケイルを貫通できるところが強く、拘りスカーフを持たせることでゲッコウガやゲンガーのような高速特殊アタッカーを逆鱗で薙ぎ倒すことができます。
3匹目に採用したのはドンファンです。相手のポリゴンZにほぼ勝てるポケモンを採用しておきたくて、頑丈で確実に攻撃を耐えるドンファンに白羽の矢が立ちました。攻撃技の種類も豊富なので対応範囲を広く持てます。
4匹目にはゲッコウガを採用。特性の変幻自在のおかげで火力を出しやすく、耐久に不安が残る高速ポケモンとしては範囲を広く持つことができます。特に、ポリゴンZでは勝ちづらい高速ポケモンなどを睨みます。


ここまでのポケモンでおおよそ機能すると思ったので、5,6匹目には不利対面を強運で突破しうる可能性のあるポケモンの選出を渋らせるポケモンを採用することにしました。例えば、拘りスカーフを持ってひたすら一撃技を打つ相手に対策手段を何も設けないと少なくとも3割は負けてしまいます。所詮3割なので確率通りに事象が起こるなら勝率は一定に収束しますが、レートを上げるという意味では低いレート帯の相手に負けてはいけないので無視できません。
ということで、5匹目には不利対面を強運で突破しうる可能性のあるトゲキッス対策を見据えてジバコイル採用。トゲキッス対策だけを見据えるならボルトロスライコウも候補でしたが、先の方針にあるように6匹とも対応範囲の広い型にしたかったことがジバコイルの選択理由になります。
また、全体的に遅いポケモンが並びキノガッサビビヨンなど眠り技への耐性があやしくなってしまったので、最後はラムの実を持てるポケモンが欲しく、その中で汎用性が高そうなニンフィアを採用しました。不利対面を強運で突破するオノノクスに絶対負けないゴーストタイプを採用したい節もありましたが、眠り技への耐性を確保できる強いポケモンが思い浮かびませんでした。とはいえ、オノノクスに対してハサミギロチンを2回以上打たせるポケモンはおらず、ドンファンジバコイルという2匹の頑丈ポケモンで一撃必殺技の選出一貫性を下げることはできているので、割り切ることにしました。


【個別解説】

オノノクス
<持ち物:拘りスカーフ>
対ドラゴン・高速低耐久ポケモンにタイマンで勝つために素早さを上げる拘りスカーフ。ポリゴンZが苦手なゲッコウガ・ゲンガー・ラティオスに勝てる点が優れています。また、不利対面でも型破りで一撃技を打つことでほとんどの相手に3割の勝ち筋を残せます。
<技構成:逆鱗、地震、岩石封じ、ハサミギロチン>
カイリューゲッコウガを一撃で仕留めるための逆鱗、不利な相手を引いてしまっても勝ち筋を残せるハサミギロチン、対ファイアローウルガモスの岩石封じ、ジバコイルロトムを一撃にできる地震の4つです。岩技はフリーザーを意識して岩雪崩の方が良さそうです(レートではファイアローにはずして負けたので命中重視)
馬鹿力は風船を持つヒードランとの対面で欲しいと感じましたが、使用機会が少ない技を入れるくらいならハサミギロチンを2回打つ方が得策に思えました。なお、実際は試行回数が10回はあったにも関わらず、ハサミギロチンを一度も当てられなかったので、カウンターでドンファンローブシンへの勝率を高める方が良かったかもしれません。
<実数値:151-199-111-×-90-163 A.252 B.4 S.252>
ASに振り切り。逆鱗でH135B101キノガッサ1発、ミラー意識で素早さは最速。
A172命の珠マニューラ猫騙し+氷の礫は耐えられます。


★ポリゴンZ
<持ち物:拘り眼鏡>
低速のポケモンを破壊光線で薙ぎ倒すために火力を最大限発揮できる拘り眼鏡。
<技構成:破壊光線、騒ぐ、イカサマ、トリック>
低速のポケモンを先制で一撃にできる破壊光線、破壊光線対策の身代わりを貫通して攻撃できて命中100の騒ぐ、は必須。ギルガルドに勝てる駒にしたかったことから残る2つの技にはイカサマとトリックを採用しました(基本的にはトリックから入りイカサマで勝てる)。トリックはミラーコートを狙うクレベースなどにも有効で、ミラーコートで拘った相手にはイカサマを打つことで一方的にダメージを与えられます。
冷凍ビームを打ちたいカイリューはそもそも相手が速いと勝ち目がないことが多いので不採用。悪の波動はブレード状態のギルガルドを一撃にするためにC192程度の値が必要になるので今回は調整上不採用としましたが、サマヨールブルンゲルなどにトリックから簡単に勝てるので採用する価値はありそうです。
<実数値:185-×-117-181-96-113 H.196 B.212 C.76 D.4 S.20>
破壊光線でH207D100の突撃チョッキマリルリを最低乱数以外1発、性格補正のないニンフィア抜き、A182ガブリアスの拘り鉢巻逆鱗を最高乱数以外耐え、A199オノノクスの馬鹿力耐え、C222ギルガルドの拘り眼鏡ラスターカノン最高乱数以外耐え。
ギルガルドに勝てる駒ということでトリックした後にギルガルドに倒されないことをまず重視。やや過剰な火力を最低限に抑えて物理耐久を厚くすることで、高速相手は攻撃を耐えて一撃、低速相手は先制して一撃、と非常にタイマンが強いポケモンになりました。ミラーを意識してもう少し火力を下げて素早さに振っても良かったかもしれません。


ドンファン
<持ち物:拘り鉢巻>
頑丈を活かして攻撃を耐えた後に、弱点を突いて1発で相手を倒しきるために拘り鉢巻。ポリゴンZやラプラスを一撃で倒すことができ、トゲキッスも耐久に振ってない場合は勝てる可能性があります。
<技構成:地震、馬鹿力、ダストシュート、氷の礫>
タイプ一致の地震、ポリゴンZに負けない駒が欲しかったためそれを叶える馬鹿力、対カイリューラティオスなどで使える氷の礫、最後はマリルリニンフィアを一撃にするダストシュートです。
叩き落とす、ストーンエッジ、などあれば便利な技は多々ありますが、構築としてはこの選択が最も良いと思いました。実際の対戦ではビアーの実を持ったマリルリニンフィアを多数引いたのでフェアリータイプへの勝率は良くなかったです()
<実数値:165-189-140-×-81-102 A.252 D.4 S.252>
耐久は頑丈に任せて攻撃と素早さに振り切り。発生しやすいドンファンミラーを考えて素早さは切れませんでした。
ラプラスに対する馬鹿力、トゲキッスに対する氷の礫、などのダメージを考えて性格補正は攻撃に掛けています。イバンの実を持つわけでもないので、意図的に耐久を落とすこともしていません。


ゲッコウガ
<持ち物:命の珠>
拘り眼鏡をポリゴンZに優先しているため、次に火力を出せる命の珠。しかし、これはこれで変幻自在でタイプを変えて相手の攻撃を一度耐えつつダメージを入れてから倒す立ち回りを可能にしているので悪くなさそうです。
<技構成:ハイドロカノン、冷凍ビーム、めざめるパワー炎、影打ち>
ポリゴンZ・Hロトムドサイドン対策となる水の大技ハイドロカノンカイリューを一撃にすることができる冷凍ビーム、構築で全体的に重めなナットレイをしっかり処理できるめざめるパワー炎が確定。最後の枠は無難に考えると怯みで勝ちを拾える可能性もある悪の波動ですが、素早さに性格補正をかけないことからゲンガーを抜けないことが確定したので、先制技の影打ちで仕留められるようにしました。
影打ちは「キノガッサローブシンマッハパンチを先制で無効化することでタイマンに勝ちやすい」「悪の波動を見据えてラスターカノンや聖なる剣を打ってくるギルガルドに、めざめるパワーで耐性をつけて攻撃を耐えてから相手の影打ちに先制して処理が狙える」と有用な場面は多いと思います。
<実数値:148-100-94-166-92-170 H.4 B.52 C.224 D.4 S.224>
素早さは最速ガブリアス抜き、ハイドロカノンでH191D96ポリゴンZを1発、A182ガブリアスの逆鱗を11/16耐え、C200ジバコイルの10万ボルト+命の珠反動ダメージ耐え。
ポリゴンZに勝てるようにするためには特攻に性格補正を掛ける必要があるので、素早さは最低限で抑えます。その分を耐久に配分することで行動回数を増やすことを考えました。冷凍ビームはH182D121カイリューまでなら確定1発で倒せます。


ジバコイル
<持ち物:風船>
トゲキッスを見据えて特性をアナライズとしたので、地面技で即死しないようにするために風船を採用。鋼への打点を地面技に頼るポケモンに勝ちやすくなります。
<技構成:10万ボルト、エレキネット、めざめるパワー氷、破壊光線>
トゲキッスを一撃で倒すための10万ボルト、オノノクスを一撃で倒すための破壊光線、風船を活かした対ドラゴン性能を考えてめざめるパワー氷。最後の技はポリゴンZ・カイリューなどに勝てるようにエレキネットを採用しました。
ニンフィアに強く出ることができるラスターカノンも本当は採用したかったのですが、ニンフィア以外には使わなさそうな技だったので不採用としました。
<実数値:157-×-135-191-116-103 H.92 C.188 D.4 S.180>
A199オノノクスの馬鹿力を最高乱数以外耐え、C189トゲキッスの大文字を上2つの乱数以外耐え、アナライズ10万ボルトでH191D136トゲキッスが下2つの乱数以外1発、性格補正のないドンファン抜き。
トゲキッスを一撃にする最低限の火力を確保。頑丈ではないので攻撃を耐えられるようになるべく耐久に配分しました。


ニンフィア
<持ち物:ラムの実>
キノガッサビビヨンに耐性をつけるためにラムの実。その他、威張るなどで無理やり突破を目論むポケモンにも強めです。
<技構成:ハイパーボイス、めざめるパワー地面、あくび、守る>
身代わりを貫通するメインウエポンのハイパーボイスが必須。相性が不利な相手に打つあくび、あくびの眠りターンを待つのに相性が良い守る、フェアリー技に耐性を持つギルガルドジバコイルなどに抜群となるめざめるパワー地面の4つ。
ラムの実を持たせるということで瞑想眠る型も考えましたが、あくびで眠らせてハイパーボイスを数回当てる方が勝てる相手が多いと思ったのでこの型にしました。サブウエポンとしてシャドーボールを持たせれば金縛りを持つゴーストタイプへの対応力も上がりますが、めざめるパワーのおかげでマルマインに勝てたので一長一短です。
<実数値:191-×-113-156-151-84 H.164 B.220 C.92 D.4 S.28>
C189トゲキッスエアスラッシュをほぼ3発耐え、A200ガブリアスの拘り鉢巻き毒突き耐え、ミラー意識で素早さを少し上げて残り特攻。
耐えてからあくびを使えば眠りターン次第では押し切れる可能性があるので耐久に配分することをまず考えました。ギルガルドには基本的に勝てないと思っていたので物理耐久特化にはせず、押し切るための火力を確保するため残りを特攻に配分しています。


【構築総評】
「実際に対戦をしてみてから構築方針を立てて、その方針に沿った形にまとめながら一定の勝率を維持する」という流れで構築を作ることができた点には納得できました。とにかく最初から最後までポリゴンZの圧倒的な強さが光っていて、構築方針が立つ前からこのポケモンが構築の軸として存在していたからこそ事をスムーズに運べたと思います。
拘りアイテム持ちが3匹いて高速・低速高耐久相手には強いのですが、そのせいで搦め手を持つ相手などに融通が利きづらいところがネックでしょうか。その3匹から構築が進んでいるため、4匹目以降に入れられるポケモンの条件が厳しくなってしまった気がします。
オノノクスは拘りスカーフ以外の型や他のポケモンも考えましたが、カイリューゲッコウガラティオスに勝てる駒をなかなか揃えられなかったため続投。ドンファンも別の型に興味はあったものの、ポリゴンZにタイマンで勝てることを評価しての拘りアイテムだったためなかなか変えられませんでした。そうなると、軸であるポリゴンZを見直す必要があるかもしれませんが、拘り眼鏡ポリゴンZの強さに衝撃を受けたことがこのルールのモチベーションとなっていたので、ルールを楽しむ意味では変更に踏み切れませんでした。


【感想】
1試合の時間が短いのでサクサクと対戦を進めることができる点が面白かったです。また、普通のパーティと違って本来不利なはずの相手を単体で打開する必要があるため、1匹の型を考えるときに技構成や努力値配分をあれこれ工夫する過程も楽しむことができました。
やってみて大変だった点は大きく3点で、まず1つは選出時間が30秒しかないことです。特にお互いが均衡している状態では読み合いが必要となる場面があるのですが、制限時間が短いせいで感覚的な選出になることも多かったです。また、相手の6匹をメモする時間もあまりないので、感覚的な選出になって負けた試合の反省をすることができない点は困りました。
もう1点は人口がそれほど多くなかったことです。私がこのルールを開始したのが8月下旬ごろだったこともあり、既に高レートを記録した方は対戦環境から退いていたように思います。そのため、低いレート帯の相手と当たることが多く、そういう相手に負ける可能性が十分にあるルールなので、勝率を維持できてもレートを上げることには苦労しました。
また、それに伴う再戦の多さ。再戦が多いこと自体は気にならなかったのですが、途中から「1試合目負けてもいいから相手の型を覚えて次に活かす」ような戦い方になっていて、誰のどのポケモンがどの型かをちゃんと覚えてちゃんと忘れるのは意外と大変でした。


【余談】
構築方針を立てる前から今回の6匹以外に辿り着くまでに使っていたポケモンの紹介です。
1匹で対応範囲を広くしようとすると、普段使わない遺伝技や厳選難易度の高い個体値が求められることが多く、あまり多くを試すことはできませんでした・・・。


カイリュー 逆鱗、空を飛ぶ、炎のパンチ、アイアンテール@拘り鉢巻き
「なんとなくタイマンが強そう」と一番最初に試しに採用したポケモン。素早さを調整したABベースの配分で、A204拘り鉢巻きカイリューの逆鱗を耐えてH166B115カイリューを逆鱗で一撃にできます。
実際に使ってみるとポリゴンZと苦手な相手が被っており、低速相手もポリゴンZが圧倒的に強かったので、選出する機会がほとんどなかったことから解雇しました。


ローブシン ドレインパンチマッハパンチ、叩き落とす、カウンター@黒帯
配分はABベース。対戦を始めるにあたって、ぎんなんさんに教えてもらった型。意表を突けるカウンターを持つことで物理主体のポケモンへの対応範囲が広く、最遅にすることで滅びの歌マリルリにも勝つことができます。また、黒帯マッハパンチゲッコウガを仕留められる貴重なポケモンでした。
実際に使ってみて活躍することも多々ありましたが、一方で特殊ポケモンと対峙してしまったときに手も足も出ないことが多く難しいポケモンでした。叩き落とすの枠を見破るにすることでギルガルドに一死報いる型の方が良いかもしれません。


マリルリ ダイビング、威張る、滅びの歌、守る@オボンの実
配分はHBベース。拘りアイテム持ちを多く使って搦め手を持つ相手に苦戦したで、滅びの歌に手を出すことに。滅びの歌要員の中でも耐性が優秀で1ターン目動くまで型が判別されにくい部分を評価して使いました。威張るはトリックルーム返し狙いの行動を封じたり1発耐えてから望みを繋ぐために採用(1回だけ時間判定で勝ちました)。
ポリゴンZが得意ではないキノガッサビビヨンに対して草食で安全に勝利できるものの、フェアリータイプの割にはカイリューラティオスを呼び込みやすく、更にはオノノクスに2回の行動を許してしまうことが気になり最終的に不採用。搦め手以外でマリルリが持っていた対炎・ドラゴンの役割は後に入るゲッコウガに委任されることになりました。


マニューラ 氷柱落とし、叩き落とす、けたぐり、猫騙し@命の珠
ポリゴンZが苦手とするカイリューラティオスドンファンサマヨールに勝てるポケモンが欲しいという要望にぴったり合っていたので試しに採用。性格はラティオスを倒すために陽気になりましたが、HP振りギルガルドは意地っ張りでないと倒せません(因みに、猫騙し+冷凍パンチでは無振りドンファンが死なないため氷柱落とし)。
使った感想としてはとにかく選出できる機会が少ないことです。耐久が全くない割には火力が抜群に高いわけでもなく、攻撃を1発耐えられるポケモンにはあっさり負けてしまうことから見せ合い段階での牽制でしか意味を成しません(自分がこのようなピンポイントな役割のポケモンを相手にしたときは選出されないと予想することも多かったので、牽制にもなってないかもしれません)。


サマヨール ナイトヘッド、鬼火、金縛り、痛み分け@進化の輝石
オノノクスの3割ゲームを安易に許さないようにするためにゴーストタイプが欲しかったことから採用。お見通しにより型の判別がしやすく、拘りアイテム持ちには金縛りで安全に勝つことができます。特殊相手にも定数ダメージで勝てるように痛み分け+ナイトヘッドで採用。
決して弱いわけではなかったものの、使用感はイマイチ。オノノクスを含めて拘りアイテム持ちに強いメンバーが他にも多く、出されて困る拘り持ちがトゲキッスやポリゴンZなどトリックを習得していることからわざわざサマヨールである必要が薄く感じました。


カイリュー 逆鱗、馬鹿力、地震、神速@弱点保険
拘り鉢巻き型を解雇したものの、このポケモンがいないと相手のポリゴンZに圧力を掛けられないということで再び考案。弱点保険で火力が上がる分、攻撃を抑えて耐久に割くことでラティオスゲッコウガにも勝てるような型に。
しかし、実際に対戦で使うとこちらもあまり選出できず。弱点保険が発動しない場合に火力が足りなくて勝てない相手が多く、役割対象の相手に勝てるようなピンポイントな型になりすぎていました。ポリゴンZに勝てる枠として拘り鉢巻きドンファンを採用した結果、マリルリニンフィアゲッコウガラティオスなどカイリューで勝ちたかったポケモンに勝てるようになりました。


ギルガルド シャドーボール、毒々、身代わり、キングシールド@風船
オノノクスの3割ゲームを許さないゴーストポケモン第2弾。ギルガルドは使用率1位に君臨していますが、自分が強いと思える型はなかなか思いつかず採用に踏み切れていませんでした。その中で思いついた型で、風船で地面タイプに強く出つつ、毒+身代わり+キングシールドで削れたところをシャドーボールで処理します。また、身代わりを持つことで搦め手に強くなります。
構築全体として耐久の高いゴーストタイプがやや重めだったので、これはそこまで悪くなかったと思います。ただ、ゲッコウガを採用した関係で耐久の高い水タイプのポケモンが重くなっていたので、その兼ね合いで不採用となりました。


キノガッサ タネマシンガン、馬鹿力、マッハパンチ、キノコの胞子@命の珠
ドサイドンナットレイに勝てる枠として採用。オノノクスにタイマンで勝てるような配分にすると素早さに振れないことから、割り切って陽気AS。自分より遅い相手は眠らせて望みを繋げます。馬鹿力はナットレイを意識して採用(草食であろうバッフロンを倒した実績あり)。
程度は違うものの、結局マニューラと同系統の弱いポケモンであるという認識を拭えなかったので不採用になりました。求めていたドサイドンナットレイに勝てる枠はゲッコウガが引き継ぐ形になりました。


ラプラス ハイドロポンプ、冷凍ビーム、氷の礫、絶対零度@突撃チョッキ
ジバコイルの役割範囲である耐久水・ドラゴン・トゲキッスに勝てそうということで、ジバコイルに代わって採用。トゲキッスが氷の礫で確定5発なので攻撃を4回耐える必要があるため、持ち物は突撃チョッキ。火力を落としたポリゴンZの拘り眼鏡騒ぐを乱数で2発耐えるので、ポリゴンZに勝てるように水技はハイドロポンプフリーズドライを打ちたい相手は確定数の問題で絶対零度を数回打つ方が良く思えたので威力の高い冷凍ビームを採用。
絶対零度を覚えるポケモンを入れたことで低速高耐久ポケモンに圧力を掛けられるようになったり、ゲッコウガ以外に炎に強い駒が増える点は良かったですが、拘り鉢巻きドンファンやポリゴンZの選出を助長しそうなところがあったので感触としては可もなく不可もなく。それらにも強いフリーザーを検討したかったですが、個体を持っていないこともあり諦めてしまいました・・・。