1/7開催の第77回POKeDEXオフに参加してきました。
ルールは現行のWCSレート準拠。
予選は7-0で1位通過しましたが、準々決勝で負けてベスト8でした。前回のDEXオフはチーム戦で、チームメイトのおかげで優勝していて連覇が狙えた回だったので、結構狙うつもりでいたのですが、決勝トーナメントは選択時間切れにより負けてしまったのが悔やまれます。
因みに、この構築をWCSレートでも使用して、戦績は12-2でした(レートは1827→1943)。
〜パーティ〜
カプ・コケコ、ガブリアス、ウインディ、テッカグヤ、ムウマージ、ギガイアス
○カプ・コケコ おくびょう エレキメイカー
145-×-105-147-96-200 C.252 D.4 S.252
10まんボルト、マジカルシャイン、くさむすび、まもる@いのちのたま
○ガブリアス いじっぱり さめはだ
185-178-116-×-135-143 H.12 A.92 B.4 D.236 S.164
ドラゴンクロー、じしん、どくづき、いわなだれ@こだわりスカーフ
○ウインディ おくびょう いかく
195-×-101-140-102-140 H.236 B.4 C.156 D.12 S.100
もえつきる、ねっぷう、ほえる、まもる@もくたん
○テッカグヤ いじっぱり ビーストブースト
191-154-124-114-122-107 H.148 A.148 B.4 D.4 S.204
ヘビーボンバー、タネばくだん、いわなだれ、かえんほうしゃ@とつげきチョッキ
○ムウマージ おくびょう ふゆう
143-×-86-144-126-172 H.60 B.44 C.148 D.4 S.252
シャドーボール、でんじは、おにび、まもる@ゴーストZ
○ギガイアス ゆうかん すなおこし
191-192-153-×-111-27 H.244 A.156 B.20 D.84
いわなだれ、ストーンエッジ、ワイドガード、まもる@イワZ
【構築概要】
拘りスカーフを持たせたガブリアスを主軸とした構築。
このルールは地面耐性を持つポケモンの数が限られているので、地震は一貫性が非常に高い範囲攻撃になります。今回は地面タイプの中でもスペックが高いガブリアスに拘りスカーフを持たせることで、削った相手を一掃する展開を主な勝ち筋としています。
【構築経緯】
先述の通り、「スカーフガブリアス」から構築をスタート。ガブリアスは種族値が高いおかげで火力と素早さを維持しながら耐久にも努力値を回すことができるので行動回数を確保しやすく、他の地面タイプではこれを叶えることができません。
2匹目にはテッカグヤを採用しました。地震が一貫しているのは味方側にも言えることなので、ガブリアスが気兼ねなく地震を打てるように浮いているポケモンは採用したいです。テッカグヤは優秀な耐性と攻撃範囲のおかげで打ち合いに強く、ガブリアスの苦手なフェアリーに耐性を持つ点で交代先としても機能しやすいです。また、テッカグヤの苦手な電気・炎に関してはガブリアスが強く出ることができるので、2匹の相性は良さそうです。
3匹目にはカプ・コケコを採用。ガブリアスとテッカグヤでは処理速度が遅い水タイプに打点を持てるポケモンが欲しく、地面技が通らない飛行タイプにも打点を持てます。カプ・コケコも素早さが高いので行動回数を確保しやすく、上から制圧を狙う構築として相性は良さそうです。
4匹目に選んだのはギガイアスです。ここまでの3匹では戦いづらい天候パーティに天候を奪取して対抗できるようにします。また、ギガイアスは素早さが遅いのでトリックルーム対策としても機能するところが評価できます。
残りの2匹に関しては、まず「地面を無効化できる素早さの高いポケモン」を探しました。ここまで浮いているポケモンはテッカグヤのみですが、テッカグヤは素早さが遅いので、ガブリアスと並べてもテッカグヤより速いポケモンには反撃される隙を与えてしまいます。そのため、この要素は必須だと考えていました。
最初はテッカグヤの処理ルートも増やせるファイアローに目をつけていたのですが、電気弱点のポケモンが増えてしまう点が気になっていました。そんなときにムウマージがこのルールで使えることを知りました。ムウマージも素早さが高めで、ゴースト技の一貫性や攻撃範囲を見てもガブリアスとの並びは相性が良く、電気技が弱点にならないので気兼ねなく採用できました。
こうして浮遊ポケモンを確保できたので、最後の1匹にはテッカグヤ処理ルートを増やせるポケモンの中で汎用性が高いウインディを採用して6匹を決定しました。
(参考:たぶログ-ムウマージビートダウン)
ムウマージの着想とウインディの型を参考にさせていただきました(そもそもムウマージが使用可能なことはこの記事で知りました)。
【個別解説】
★ガブリアス
<持ち物:拘りスカーフ>
構築コンセプト。スカーフ地震が分かりやすい勝ち筋として使えるだけでなく、耐性を活かして交代で繰り出したいカプ・コケコやウツロイドとの関係も逆転するので汎用性は高いです。
<技構成:ドラゴンクロー、地震、毒突き、岩雪崩>
コンセプトとも言える地震の他は地震が打ちづらいときに打つ技を採用。毒突きはカプ系を攻撃するために必要、ドラゴンクローはガブリアスの処理を急ぐ場面で必要。最後の枠は範囲攻撃が削りとして便利であるので岩雪崩を採用しました。
炎の牙を採用してカミツルギを強襲したりテッカグヤの身代わりを割れるようにするのも悪くなさそうです。
<実数値:185-178-116-×-135-143 H.12 A.92 B.4 D.236 S.164>
性格補正のないポリゴンZ抜き。75%地震でH146B105カプ・コケコ最低乱数以外1発。C200カプ・テテフのムーンフォースを上2つの乱数以外耐え、C156ニョロトノの冷凍ビーム最高乱数以外耐え。C147ライチュウのフィールド込みサイコキネシスZを上3つの乱数以外耐え。
最速バイバニラ-1の素早さですが、火力も耐久もこれ以上は削れないので妥協。バイバニラは他のポケモンで一撃で倒すことができますが、ポリゴンZはそれができないのでガブリアスが先制できるようにしました。
★テッカグヤ
<持ち物:突撃チョッキ>
対カプ・コケコに余裕を持たせることを意図しており、構築で水耐性を確保できなかったこともあり、特殊耐久を高める突撃チョッキを選択。
<技構成:ヘビーボンバー、タネ爆弾、岩雪崩、火炎放射>
メインウエポンになるヘビーボンバー、カミツルギを一撃で葬る火炎放射、トリトドンをはじめ水タイプを攻撃するタネ爆弾、の3つはすんなり決まりました。最後の技は比較的自由な枠ですが、オニシズクモやウインディを削れる岩技を採用することにしたので、汎用性を見て岩雪崩としました。
ガブリアスとの相性の意味では撃ち落とすも悪くなさそうです。
<実数値:191-154-124-114-122-107 H.148 A.148 B.4 D.4 S.204>
ランク-1のヘビーボンバーでH146B96カプ・テテフ1発。A200ガブリアスの炎の牙2発耐え。C147カプ・コケコのフィールド命の珠10万ボルト耐え。最速ガラガラ抜き。
火力・耐久・素早さを維持するために性格下降補正は特攻に掛けましたが、D83突撃チョッキカミツルギに最低128ダメージ入るので倒せることが多いです。
★カプ・コケコ
<持ち物:命の珠>
単体としては行動保障が利く気合の襷が好みなのですが、ギガイアスと並べて出すことも少なくないと思ったので、少ない行動回数で火力を出せるように命の珠。カプ・コケコが一度しか殴れずに倒れてしまっても後続の圏内に入れられるようにします。
<技構成:10万ボルト、マジカルシャイン、草結び、守る>
メインウエポンとなる10万ボルト、ガブリアスとの並びで地震の選択肢を作るための守る、は必須。残る2つは電気技の利きにくい相手に対してマジカルシシャインと草結びを採用。特に、マジカルシャインの有無で対ガブリアスやミラーでの強さが変わるので、採用しておきたい技でした。
カプ・コケコの強い技は放電だと考えていますが、ガブリアスとギガイアス以外の並びでは打ちづらいことから不採用としました。
<実数値:145-×-105-147-96-200 C.252 D.4 S.252>
CS振り切り。ペルシアン・エンニュート・フーディン・マニューラ・ファイアローなどに足元を掬われるのは嫌だったので素早さは最速。
★ギガイアス
<持ち物:イワZ>
行動が後手なのに威力の低い岩雪崩で削る動きしかできないのがイマイチだと思ったので、反撃で倒せる相手を増やすためにイワZ。カビゴンやポリゴン2に対する奇襲にもなります。
構築にZクリスタル持ちが2匹になりますが、「ムウマージと同時に選出することはそれほど多くない」「ギガイアスは持ち物なしでもそこそこ機能する」という点からあまり気になりませんでした。
<技構成:岩雪崩、ストーンエッジ、ワイドガード、守る>
削り能力の高い範囲攻撃の岩雪崩、大事に扱うための守る、相手のガブリアスの地震から味方を守るためのワイドガード、は必須。最後の技は特別必須なものがなかったので、イワZを有効活用するためストーンエッジを採用しました。
<実数値:191-192-153-×-111-27 H.244 A.156 B.20 D.84>
75%岩雪崩でH204B124テッカグヤの身代わりを確定で破壊、A182ガブリアスのランク-1地震Zを最高乱数以外耐え、C182カプ・テテフのフィールド込みサイコキネシスZを最高乱数以外耐え。
素早さは28にして、最遅ギガイアスにミラーで先制できる+最遅パワー系ヤレユータン-1にする方が良いかもしれません。
★ムウマージ
<持ち物:ゴーストZ>
行動保障のために耐久調整をしたかったので、火力を補うためにゴーストZ。ゴースト技は通りが良く、命の珠反動と合わせてカプ・コケコを倒したり、ガブリアスの地震と合わせてガブリアスを倒すなど射程が広がります。
<技構成:シャドーボール、電磁波、鬼火、守る>
メインウエポンのシャドーボール、大事に扱うための守る、は必須。努力値配分と持ち物が先に決まっていて、ただ攻撃技を増やしても貧弱に感じたことから、電磁波・鬼火と状態異常技を2つ採用しました。
鬼火は相手ガブリアスをはじめ物理主体のポケモンから味方を守るため、電磁波は「ムウマージは攻撃を耐えるが相手を倒せない」状況を打開しやすくするために採用しました。
<実数値:143-×-86-144-126-172 H.60 B.44 C.148 D.4 S.252>
素早さ最速。C200カプ・テテフのフィールド込みサイコキネシスを最高乱数以外耐え。A205メタグロスのコメットパンチを最高乱数以外耐え。シャドーボールZでH187D142メタグロスを下2つの乱数以外1発。
拘りスカーフのカプ・テテフのサイコショックを耐えることができませんが、採用されている可能性は低いと思い今回は割り切りました。
★ウインディ
<持ち物:木炭>
耐久と素早さを確保した結果、火力に努力値を振る余裕がなかったので、火力を補うために木炭。
<技構成:燃え尽きる、熱風、吠える、守る>
ウインディの役割であるテッカグヤ処理を考えて燃え尽きる。通常時に打つ炎技としてダメージ効率の良い熱風、ガブリアスとの並びで地震の選択肢を作るための守る、を採用。最後の技は、単純なギミックに対して取りこぼしをなくすための吠えるとしました。
特殊型を選択したのはドレディアコータスやドーブルイーブイ相手に範囲攻撃の熱風を打ちたかったことが理由になります。
<実数値:195-×-101-140-102-140 H.236 B.4 C.156 D.12 S.100>
A134オニシズクモのアクアブレイクを威嚇込みで上2つの乱数以外耐え。C147カプ・コケコのフィールド込み拘り眼鏡10万ボルト耐え。最速カプ・ブルル抜き。燃え尽きるでH204D123テッカグヤ1発、燃え尽きる+命の珠反動でH146D96カプ・コケコを下2つの乱数以外1発。
欲を言えば、ドレディアを意識して素早さを143まで上げたかったのですが、他との兼ね合いで諦めました。
【構築総評】
とにかく地震が強かったです。相手の構築に地面を無効にできるポケモンが1匹しかいないことは非常に多く、序盤に劣勢でもいつの間にか地震が一貫して逆転という試合は多かったです。ガブリアスは耐久種族値も高いおかげで、交代で繰り出しやすく行動回数を稼ぎやすくて良かったです。
また、ギガイアスもかなり強かったです。Z技以外では一撃死することは少なく、攻撃面でも岩雪崩一本で十分にダメージを稼げました。イワZは浮いているポケモンを早々倒して地震の一貫を作るコンセプトともマッチしており、ワイドガードで味方を守る動きもできるので、攻守に大きく貢献しました。
オフ会では上記の形で使いましたが、融通点を挙げるとすれば以下の通りでしょうか。カプ・コケコに対する立ち回りにもっと余裕を持たせた方が戦いやすいように感じました。