2016年冬ドラマの感想。
ドラマはゲーム作業をしながら観ていることがほとんどで、これまではその作業量が圧倒的に多かったため嫌悪感さえなければそれほど面白くないドラマでも観続けられましたが、今は作業量が結構少なくなったので観続けている時間が勿体なく思い、半分以上は途中で観るのをやめてしまいました。
「突然ですが、明日結婚します」
「東京タラレバ娘」
「ラブホの上野さん」
○「突然ですが、明日結婚します」
【主演】
西内まりや、山村隆太
【あらすじ】
「恋愛結婚して専業主婦になること!」を人生の夢にしていた主人公だが、27歳の誕生日に5年付き合った彼氏にフラれてしまう。そんなとき彼女は海外から帰国した人気TVアナウンサーと出会う。彼に慰められて少し惹かれていくものの、彼は「結婚だけは絶対にしたくない」という価値観を持っていた。そんな「結婚したい女vs結婚したくない男」構図の恋愛を描いた物語。
【感想】
私的・芸能人好きな顔ランキングで女性部門・男性部門トップクラスに位置する西内まりやと山村隆太が主演ということで、観ない選択肢はないと感じました。ただ、価値観が合わずに反発しあう2人が最終的に惹かれ合うタイプの物語で面白かった作品がほとんどないという経験から、面白くなりそうな雰囲気が伺えなかったので、本当に2人のビジュアルにしか期待していませんでした。
そういうことで期待値が相当低かったのですが、思っていたよりは楽しめました。2人は反発し合っているわけではなく、お互いに惹かれ合っていながら「結婚したいかどうか」の一点だけ価値観が異なる、という関係だったので事前に予想していた感じとは違いました。なので、2人は普通の恋人のように映ることが多く、それを私的好きな顔ランク上位の2人が演じるというだけで、見ていて癒されるものがありました()
とはいえ、結婚という観点でいくと味気なかったです。お互いに「結婚したい」「結婚する気がない」というのを分かっていながら付き合うことになるので、それ以上結婚について語られることはなく、2人を取り巻くのは普通の恋人レベルの問題になります。前クールにヒットした「逃げるは恥だが役に立つ」で現実的な結婚観が繰り広げられていただけに、ただただ結婚に強い拘りを見せる主人公が薄っぺらく響くものがなかったです。
あとは随所に変な月9らしさを感じる場面が多かったです。特に1話目がひどくて、女が男をビンタするとか雨の日に傘を渡して自分は濡れて帰る…とか古い感じがしました。あとは主人公の友人。中村アンはともかく、もう一人は目立って容姿が良いわけでもないのに「私、イケてる!」感を出していて、あまり好きじゃありません(この手のキャラクターは他の作品でも見ました)。一番馬鹿らしく思ったのが「このあと魔性の女が遂に動く…!」みたいな予告の後、その女は携帯のダイアル履歴を消すだけという器の小ささで、どことなく頭の悪さを感じました。
○「東京タラレバ娘」
【主演】
吉高由里子、榮倉奈々、大島優子
【あらすじ】
「あのとき、ああしていたら、こうしていれば・・・」高校時代からの親友とそんな仮定の話で盛り上がる女子会を続けているうちに、気が付けば彼女たちは独身のまま30歳に。「このままでは東京オリンピックを一人で迎えることになってしまう…!」、そんな危機感を覚えた彼女たちがタラレバ言いながらも奮闘する様子を描いた物語。
【感想】
あまり観るつもりはなかったのですが、何となく周りで1話目を観てる人が多かった気がしたので、とりあえず視聴してみることにしました。原作では主人公たちは33歳らしいですが、そこに忠実にリアルな配役を選んでいたらとても見ていられなくなりそうなので、これはこれで良かったと思っています。
共感度120%(?)みたいなキャッチフレーズでしたが、かなり他人事な感覚で観ていました。そういうこともあってか、特に可もなく不可もなくという感想で、少し期間を置いたら内容を忘れてしまいそうです。
タラレバ言い続けて過ごしてきたことを自覚して変わっていくのかと思いきや、中盤の時点で1周回って「タラレバ言い続ける女子会が楽しくてやめられない!」となっていて、主人公に成長が期待できず魅力的だと思えませんでした。それでも、主人公が最後に選んだのが年下モデルだったのは、自分が好きで選んだという意味では一応成長なのでしょうか。
視聴した一番の収穫は「坂口健太郎がカッコいい!」と初めて思えたことです。私が思うカッコいいはおおよそ「クール・ストイック・スマート」で構成されていて、これまで見ていた彼のキャラクターがちょっと頭が悪そうだったり浮ついたりしていたものが多かったせいかカッコいい側面を見ることができず。その割に「俺カッコいいからさ」という感じで持ち上げられてるように思えて、あまり良い印象はなかったのですが、この作品のおかげでそのイメージが払拭されました。
そういえば、観ていて「私が恋愛できない理由」を思い出したのですが、香里奈以外のキャストを調べてみると「吉高由里子、大島優子、田中圭、平岡祐太・・・」ってこの作品とかなり被ってましたね。。
○「ラブホの上野さん」
【主演】
本郷奏多
【あらすじ】
ラブホテル・五反田キングダムのスタッフである上野さんによる恋愛指南をドラマ化。
基本的には、上野さんが恋愛に悩む人物の前に現れ、成就のあかつきに彼の勤めるホテルを勧める営業の一環として、恋愛における心理学やテクニックを紹介する1話完結の物語。
【感想】
ラブホの上野さんネタはツイッターで見かけることもあり知っており、それを本郷奏多主演でドラマ化するというので観てみようと思った次第です。
まあまあ面白かったです。役に立つか分からない恋愛指南がメインの内容なので、どうしても薄っぺらくはなってしまいますが、各話の起承転結はしっかりとしており、下手なお色気要素に頼ることもなく真面目に作られた印象を受けました。
ツイッターで知っている範囲の情報だと上野さんは物腰柔らかいイメージがあったのですが、上野さんの指南を受ける一条からは「ゲスだ!」と言われております。観ていてそれほどゲスだとは思いませんでしたが、そういうキャラクターを描くのであれば本郷奏多はかなりハマり役だと思っているので、良かったと思います。
最終回はベタな展開かと思いきや、まさかの告白を断られるという展開に意外性を感じましたが、お互いに好き同士で留学帰りを待つ展開はちょっと締まりが悪いように感じました。
「成功のあかつきには当ホテルをご利用ください」というのが上野さんの決まり文句の勧誘、普通は知り合いがいるホテルには行きたくないんじゃないかなと思ったり。。。