シーズン4スペシャルレート使用パーティ〜アローラグッドスタッフwithイワパレス〜

○カプ・コケコ おくびょう エレキメイカ
169-×-106-135-96-187 H.188 B.4 C.156 D.4 S.156
10まんボルトマジカルシャイン、めざめるパワー(炎)、くさむすび@こだわりメガネ


○ポリゴンZ おくびょう てきおうりょく
175-×-121-161-96-135 H.116 B.244 C.44 D.4 S.196
はかいこうせんイカサマ、トリック、じこさいせいこだわりスカーフ


ウインディ ひかえめ いかく
175-117-101-147-112-144 H.76 B.4 C.108 D.92 S.228
もえつきる、めざめるパワー(氷)、バークアウト、じならし@たつじんのおび


テッカグヤ ようき ビーストブースト
175-133-143-×-122-124 H.20 A.84 B.148 D.4 S.252
ヘビーボンバー、ニトロチャージやどりぎのタネ、みがわり@フィラのみ


ミミッキュ いじっぱり ばけのかわ
162-132-114-×-126-125 H.252 A.76 B.108 D.4 S.76
じゃれつく、かげうち、のろい、みがわり@イアのみ


イワパレス いじっぱり がんじょう
145-172-145-×-66-97 A.252 D.4 S.252
がんせきほう、ロックブラスト、カウンター、からをやぶる@かたいいし


シーズン4スペシャルレートでレート1900越え。
(※「Zクリスタル」「メガストーン」「きあいのタスキ」「しんかのきせき」禁止のシングル61)



【構築概要】
イワパレスを軸に対応範囲の広いポケモンを6匹揃えた構築。
「最悪は型破りハサミギロチンで3割勝てる」ことで使用率トップを走るオノノクスをかなり意識しており、オノノクスが「ハサミギロチンを選ばなくても勝てる!」と思わせた上で返り討ちにできるポケモンを多く揃えております。


【構築経緯】
シングル61は選出で勝負が決まるため、選出誘導が重要です。しかし、見ず知らずの相手が都合良く誘導に乗ってくれるとは限らないため、なるべく対応範囲が広いポケモンを多く揃えて選出を読む勝負をする方針が良いと考えております。
そのためには構築の軸になるポケモンが欲しいです。ORAS時代は拘り眼鏡ポリゴンZを愛用していましたが、7世代ではフィールドの恩恵を受けて高火力を叩き出すカプ系統やノーマル技が効かないミミッキュなどが台頭して少し肩身の狭いポケモンになりました。なので、新たに軸となるポケモンを探す必要がありました。


今回、主軸として選んだのはイワパレスです。
ポリゴンZの優秀なところは「破壊光線の圧倒的な火力で倒せる範囲が広い」「破壊光線の弱点である身代わりに対して音技の騒ぐで対策できる」の2点でしたが、イワパレスも「威力150の岩石砲を覚える」「身代わりに対して連続技のロックブラストがある」という2点で近い条件を叶えることができます。イワパレスの場合は特性の頑丈で行動保障を得ながら殻を破るを使うことができるので、相手が身代わりを使うかの様子を見ながらポリゴンZに匹敵する火力を得ることができます。因みに、サンムーンになって攻撃種族値が10上がっているのも追い風です。
イワパレスを使う上で障害となる岩技が通らない相手を意識しながらタイマン性能が高そうなポケモンをピックアップしていきます。


2匹目に選んだテッカグヤは岩技の通らない地面タイプに強いポケモンとして採用。地面タイプは小細工を仕掛けてくるポケモンも多くないのでダメージを抑えながら宿り木の種で受けきって勝つことができます。それ以外でも耐性が優秀なので対応範囲は広いです。
また、トゲキッスチラチーノのように追加効果で勝ちをもぎ取りにくるポケモンに勝てるポケモンが欲しかったのでカプ・コケコを採用。61ルールではフィールドを奪われることがほとんどないので存分に火力を発揮することができます。
4匹目のウインディは鋼タイプに強いポケモンとして採用。7世代になってテッカグヤカミツルギなど鋼タイプの種類が更に増えたので、1匹で鋼タイプをまとめて見れる炎タイプに需要はあります。ウインディは特性の威嚇で打ち合いを有利にできる点と燃え尽きるでタイプを消しながらダメージを抑えられるところが特徴的です。
5匹目のミミッキュは一撃必殺を抑制するポケモンオノノクスに有利なポケモンを多く採用していますが、それでも型破りハサミギロチンに賭けて選出される可能性があるので、その可能性すら消せるようにという意図があります。特性の化けの皮によるタイマン性能は敢えて説明するまでもないでしょう。
最後の1匹として、ゲッコウガやカプ・コケコを筆頭に高速ポケモンを対策できるポケモンが欲しかったので拘りスカーフ型のポリゴンZを選びました。ポリゴンZと言えば、拘り眼鏡や命の珠で破壊光線を打つ型の方がメジャーであるため、それに強い素早いポケモンを誘いやすく、拘りスカーフを持たせることでそれらを返り討ちにできます。また、全体的に回復技を持つポケモンに弱いですが、トリックを使うことで勝てる相手も多いです。


【個別解説】

★カプ・コケコ
<持ち物:拘り眼鏡>
耐久に振ったことで火力が不足するので、それを補うために最高火力の拘り眼鏡。1発で倒せる相手は多くないものの、耐久振りと高い素早さのおかげで2回動いて勝てる相手は多いです。
耐久を上げて複数回攻撃で倒す意味ではエレキシード+瞑想も候補にありましたが、エレキシードが発動した瞬間にオノノクスがハサミギロチンを選ぶと思ったので、あまり使う気にはなりませんでした。
<技構成:10万ボルト、マジカルシャイン、めざめるパワー炎、草結び>
タイプ一致の10万ボルトとマジカルシャインをメインウエポンとして、残りはめざめるパワー炎と草結びを採用。めざめるパワーはミラーコートのないジバコイルに有効であり、草結び同様にナットレイドサイドンを見た場合にも選出に踏み切れるように採用しました。
その他の候補としてはやや足りない火力をカバーする雷、追加効果を狙える放電、などがありましたが、どちらも基本的には不利な対面で使う技だと思うので、有利なときに選出できることを重視して不採用にしました。
<実数値:169-×-106-135-96-187 H.188 B.4 C.156 D.4 S.156>
最速エンニュート抜き。A199オノノクス地震耐え、C200ジバコイルの拘り眼鏡ラスターカノン耐え、A174C222ギルガルドシャドーボール+影打ち耐え。めざめるパワーでH159D116ジバコイルをほぼ2発。フィールド10万ボルトでH167D187までのギルガルドを確定2発。
オノノクス地震を耐えて返り討ちにします。ミミッキュに対しても10万ボルトで最低120ダメージ入るので命の珠や呪い+オボンの型に関しては楽に勝つことができます。最速ゲッコウガまで抜きたかったのですが、火力で支障をきたすので諦めました。


★ポリゴンZ
<持ち物:拘りスカーフ>
採用理由が「(影打ちのない)ゲッコウガに勝てるポケモン」だったのでゲッコウガを上から倒すために拘りスカーフを持たせます。カプ・コケコと合わせて高速ポケモンが2枚になったことで選択の幅も広がりました。
<技構成:破壊光線、イカサマ、トリック、自己再生>
破壊光線で中耐久のポケモンを倒すことができるので、残りは高耐久に勝つためにトリック+自己再生を採用。回復技を持たせることで定数で削るミミッキュパンプジンといったポケモンのPPを切らせて勝利することができます。
最後の枠にはイカサマを採用。トリック後にシールドフォルムに戻れないギルガルドミラーコートを使うスイクンを意識しています。
<実数値:175-×-121-161-96-135 H.116 B.244 C.44 D.4 S.196>
拘りスカーフキノガッサ抜き。A199オノノクスの馬鹿力耐え、A200キノガッサの命の珠マッハパンチ耐え、C170ゲッコウガハイドロカノン耐え、残り特攻。
素早さに努力値を回す関係でオノノクスに勝てなくなることを避けたかったので、思い切って火力を削ぐことにしました。破壊光線で無振りガブリアスを高乱数1発、というポリゴンZにしては控えめな火力しかありません。


ウインディ
<持ち物:達人の帯>
ギルガルドを一撃にするために強化アイテムが欲しく、突撃チョッキを持ったランドロスカイリュー・炎タイプを意識して達人の帯を選択。
等倍相手との対面は燃え尽きるで削ることになるので木炭も一考の余地がある持ち物です。
<技構成:燃え尽きる、めざめるパワー氷、バークアウト、地均し>
オノノクス地震を打たせて勝つために燃え尽きる+めざめるパワー氷を採用。残る2つはジバコイルヒードランに勝てるようにバークアウトと地均しを採用。
<実数値:175-117-101-147-112-144 H.76 B.4 C.108 D.92 S.228>
A199オノノクス地震を威嚇込み1.5発耐え。C147カプ・コケコのフィールド拘り眼鏡10万ボルト耐え。燃え尽きる+めざめるパワーでH151D90オノノクス1発ずつ。地均し+燃え尽きるでH175B106D96カプ・コケコを最低乱数以外1発ずつ。燃え尽きるでH167D170ギルガルド1発。性格補正のないFCランドロス抜き。
燃え尽きるでタイプを消す動きのおかげで地面タイプにも強く出れるので素早さを高く引き上げました。


テッカグヤ
<持ち物:フィラの実>
1試合の中での回復量を考えて回復量の多いフィラの実。宿り木の種との相性を考えると食べ残しも候補ですが、ある程度削れれば攻撃して倒せるので、フィラの実でもそこまで持つと判断しました。
<技構成:ヘビーボンバー、ニトロチャージ、宿り木の種、身代わり>
宿り木の種による定数ダメージで削って勝つ動きをとりたいので、ヘビーボンバー宿り木の種身代わりは必須。最後はミミッキュダゲキに負けないために、化けの皮や頑丈を剥がしながら素早さ関係を変えられるニトロチャージを採用しました。
<実数値:175-132-143-×-122-124 H.20 A.84 B.148 D.4 S.252>
素早さ最速。ニトロチャージでH134B152カミツルギ2発。残り防御。
テッカグヤミラーで宿り木の種で吸われるダメージを減らすためにHPには配分せず防御に多く配分しました。ニトロチャージカミツルギを倒すために素早さを大きく引き上げていますが、炎技を火炎放射にして耐久を引き上げる型も一考の余地はあります。


ミミッキュ
<持ち物:イアの実>
低速相手に呪い+身代わりで勝つために回復量の多さを重視。
<技構成:じゃれつく、影打ち、呪い、身代わり>
オノノクスに勝つためのじゃれつく+影打ち。残り2つは化けの皮を活かした強いコンボである呪い+身代わりを採用。
呪い型には守るが採用されることも多いですが、身代わりだけでも勝てることが十分にあるので不採用。守るの枠を使ってじゃれつく+影打ちとすることで、自身より速い相手には化けの皮を活かした打ち合いができるので、タイマン性能が大きく上がります。
<実数値:162-132-114-×-126-125 H.252 A.76 B.108 D.4 S.76>
最速テッカグヤ抜き。じゃれつく+影打ちでH151B110オノノクスおよびH130B100ミミッキュを1発ずつ。A142ミミッキュの命の珠シャドークロー+影打ちをイア込み耐え。
HPを4nにするか4n+2にするかで分かれそうですが、身代わりを使える回数が増える4n+2の方が恩恵は大きいと思いました(HPが4nだと2nから身代わりを使った際に木の実が発動するので先制技にやや強い)



イワパレス
<持ち物:硬い石>
耐久を頑丈に頼り切っているので倒せる範囲を広げるために強化アイテムの硬い石。
身代わりをロックブラストで破壊した後に岩石砲を打つ立ち回りを考えると、頑丈と相性の悪い命の珠は持たせられません。
<技構成:岩石砲、ロックブラスト、カウンター、殻を破る>
高火力の岩石砲、身代わり対策の連続攻撃となるロックブラスト、頑丈を活かして使いやすい殻を破る。殻を破るからの岩石砲はH207B170程度のスイクンを一撃にできるほどの火力になります、
この3つの性能が高いので最後の技は本来勝てないはずの地面・格闘・鋼に決まれば勝てるカウンターを採用しました。
<実数値:145-172-145-×-66-97 A.252 D.4 S.252>
AS振り切り。頑丈で殻を破るを使うため耐久には配分しませんでした。
性格を陽気にすると殻を破るでカプ・コケコを抜けますが、その素早さのポケモンは耐久が高くないので岩石砲で倒す方が良さそうです。カウンターを考えると防御個体値を下げる選択肢もありますが、ミミッキュのじゃれつく+影打ちを耐えてほしかったので敢えて下げることはしていません。


【構築総評】
強いと思える型を揃えることができた上に、構築の6匹のタイプ相性補完がなんとなく優れてるように見える自己満足も叶えることができました(シングル61では嬉しくないどころか弱点になりえる可能性もある)。
構築として気になるのは、型破りのポケモンを採用していないので頑丈のポケモンの対処が難しいところでしょうか。また、オノノクスをとても意識した割には、同様に型破り角ドリルを使うドリュウズがかなり厳しいです。他にも炎タイプやフェアリータイプのポケモンに対抗したいので、採用理由が一番薄いミミッキュの枠にゲッコウガを採用するのが良いかもしれません。


ゲッコウガ むじゃき へんげんじざい
148-116-94-155-81-184 H.4 A.4 B.44 C.252 S.204
ハイドロカノンれいとうビームあくのはどう、ダストシュート@いのちのたま
ハイドロカノンでH177D96ポリゴンZまで確定1発
・冷凍ビームでH174D120カイリューまで確定1発
・冷凍ビームでH135D75カミツルギまで確定1発
・ダストシュートでH207B101マリルリ1発(15/16)
・A205ドリュウズ地震耐え
・残り素早さ(最速チラチーノ抜き)
<ひとこと>
ゲッコウガの強みは変幻自在でタイプを変えることで相手の返しの攻撃を耐えるようにできることなので、欲しい技は他にもたくさんあります。
今回は炎・地面・フェアリーにに強くする目的からハイドロカノンとダストシュートは必須。ゲッコウガが本来勝てるランドロスカイリューを落としたくないので冷凍ビームを搭載。残り1枠しかなかったので、2割怯みで拾える試合を作れる悪の波動を選択。ミラーコートや悪戯心の変化技を受け付けないところでも評価できます。


【感想】
サクサク試合を消化できるので非常に楽しいルールでした。ORAS時代は高レートの方々が潜らなくなったころにレーティングを始めたので勝率の割にはレートが伸びずに苦しんでいましたが、今回は早期に取り組み始めたことで高いレートの方ともマッチングがあり、レートは伸ばしやすかったと思います。
他ルールに取り組みたいことや高レートの対戦者が少しずつ減っていることからも今回はここで一区切りとしましたが、環境に少しずつ変化があるように感じており、レートを伸ばすためには構築をある程度変更した方が良いかもしれません。


【感謝】
のしんさん:ポリゴンZの「トリック+自己再生」案、をいただきました
ぎんなんさん:ウインディの燃え尽きる案、ミミッキュの配分案、通話にて対戦モチベーション()、をいただきました