wi-fi大会「プリティプリマ」使用パーティ〜ルチャブル+ポリゴンZ〜

6/23〜25に開催されていたwi-fi大会「プリティプリマ」に参加しました。


ルールは「体長1.0m以下のポケモンのみ使用可能なダブルバトル」です。
(1.0m以下…ドリュウズシャンデラ、ポリゴン2、コータスカミツルギニンフィアトリトドンベトベトンR、など)


2日目:13-2
3日目:11-1


ということで、24-3の最終レート1809で43位でした。
考察がまとまっていないまま大会期間を迎えた上に、大会に参加する時間の確保もままならない状態だったので、とりあえず最低限というところです。しかし、パーティも煮詰められたわけではないので、勝率が高めなのは運が良かったことによる影響が大きいでしょう。


〜パーティ〜
ルチャブル、ポリゴンZ、ドリュウズシャンデラモロバレルマリルリ


ルチャブル ようき かるわざ
153-133-95-×-95-187 A.164 D.92 S.252
とびひざげり、フリーフォール、なげつける、おいかぜ@おうじゃのしるし


○ポリゴンZ おくびょう てきおうりょく
173-×-91-173-97-156 H.100 B.4 C.140 D.12 S.252
あくのはどう10まんボルト、テクスチャー、まもる@ノーマルZ


ドリュウズ ようき かたやぶり
185-187-81-×-85-154 A.252 B.4 S.252
じしん、ドリルライナー、アイアンヘッドいわなだれこだわりスカーフ


シャンデラ おくびょう もらいび
135-×-110-197-111-145 C.252 D.4 S.252
ねっぷう、かえんほうしゃシャドーボール、まもる@きあいのタスキ


モロバレル のんき さいせいりょく
221-×-121-105-113-31 H.252 B.156 D.100
ヘドロばくだん、めざめるパワー炎、キノコのほうし、いかりのこな@オッカのみ


マリルリ いじっぱり ちからもち
198-105-101-×-102-84 H.180 A.204 B.4 D.12 S.108
はたきおとす、アクアジェット、はらだいこ、まもる@オボンのみ


※実際に使った個体とは異なるものが多々あります



【構築概要】
ルチャブルを使って盤面をコントロールしながら戦う構築。
打ち合いを有利にできる範囲攻撃を持つポケモンと攻撃的な並びを作り、隙を見つけてフリーフォールや投げつけるを駆使しながら積み技を使っていきます。積み技を組み込むことによって、単調な打ち合いに対して差をつけることを狙います。


【構築経緯】
まず、このルールで使えるポケモンを眺めて「特性威嚇で明確に強いポケモンがいない」「交代で繰り出しやすい耐性・耐久を持ったポケモンが少ない」と感じました。普段、そういったスペックのポケモンを使って不利な状況を立て直せる、いわゆるスタンダード構築を好んで使うことが多いですが、このルールでそれを実現するのは断念しました。すると、初手の対面からただ攻撃技を打ち合うゲームになりそうですが、それは初手の対面の有利不利に左右されやすいです。それを避けるために積み技を使う方針で構築を進めることを選びました。
積み技を使うポケモンとしてポリゴンZとマリルリを選択。この2匹は積み技使用後の制圧力が高いだけでなく、素早さを上げるまたは先制技を持っているので、拘りスカーフによる切り替えしを許しにくいところが強力です。


残りのポケモンとして、積み技の使用をサポートできるモロバレルを選択。素早さが遅いのでトリックルーム対策として機能しやすく、通常ルールと違ってカプ・コケコなどがいないおかげで、キノコの胞子を打ちやすいところが特徴です。
また、ポリゴンZやマリルリを主軸にする以上、フェアリータイプやベトベトンが重たくなると感じたのでドリュウズを採用しました。ポリゴンZやマリルリが積み技を使わないと強くないポケモンであるのに対して、ドリュウズは積まなくても攻撃できるポケモンとして扱いやすく、序盤から劣勢になることを防ぐのに一躍買います。
5匹目にはルチャブルを採用。ドリュウズを採用する上で地震を打ちやすくするために飛行タイプのポケモンは欲しいと思っており、ルチャブルは高い素早さからトリッキーな技を使うことで積み技をサポートする動きも可能です。
最後の1匹はシャンデラを選択。キレイハナ+コータスの並びに対して強めで且つ汎用性の高いポケモンが欲しかったことが理由になります。


【個別解説】


ルチャブル
<持ち物:王者の印>
投げつけるで相手を怯ませるために王者の印。因みに、鋭い牙でも威力は変わりません。
<技構成:飛び膝蹴り、フリーフォール、投げつける、追い風>
軽業を能動的に発動させつつ猫騙し代わりに使える投げつける、カミツルギドリュウズを縛る格闘技として飛び膝蹴り。残る2つは積み技を使いやすい状況を作るためにフリーフォールと追い風を採用しました。
格闘技がフライングプレスでないのはドリュウズを一撃で倒したいから、馬鹿力でないのはヤミカラストリトドンなどに積極的に打つからです。ルチャブルが生存することが重要になる場面は多々あるため、見切りも採用したかったのですが、他に切れる技がありませんでした。挑発も欲しかったですがフリーフォールをうまく使って誤魔化すことにしました。
もっと欲を言えば、相手ルチャブルに打点を持つためにアクロバットも欲しかったのですが、そもそもミラーは投げつけるの同速から不毛であるため、別の解決方法を求めるべきだと思います。
<実数値:153-133-95-×-95-187 A.164 D.92 S.252>
素早さ最速。飛び膝蹴りでH135B151カミツルギ1発(14/16)、C157ロトムボルトチェンジ耐え(15/16)、シャンデラと並べたときにダウンロードで攻撃が上がるように設定。
場をコントロールするために居座ることが大事なので、最低限の火力を確保した後はなるべく耐久に配分。ミラーを考えると最速は切れません。
実戦では、努力値の振り間違いによりHPが偶数であったため飛び膝蹴りの反動2回で倒れる場面がありました。


★ポリゴンZ
<持ち物:ノーマルZ>
Zテクスチャーを使うために必須。タイプを悪タイプにして攻撃・防御・特攻・特防・素早さを1段階上昇させます。
<技構成:悪の波動、10万ボルト、テクスチャー、守る>
テクスチャー守るを確定として、テクスチャーでタイプを変える悪の波動、サブウエポンには悪技が通りづらいマリルリドンカラスルチャブルを意識した10万ボルトを採用。
悪の波動をメインウエポンに選んだ理由としては、ドリュウズを1発で倒したかったことが理由になります。ゴーストタイプと比較して悪戯心のポケモンから干渉されなかったり、不意打ちドンカラスや叩き落とすベトベトンに強い点が優れています。
<実数値:173-×-91-173-97-156 H.100 B.4 C.140 D.12 S.252>
素早さ最速、A112マリルリのランク+6アクアジェット耐え(15/16)、C197シャンデラのオーバーヒート耐え(14/16)、ランク+1適応力悪の波動でH185D85ドリュウズ1発(15/16)。
受けるのが難しいスカーフ持ちのシャンデラドリュウズを先制して倒すため素早さは最速。火力は最低限に抑えていますが、ランク+1適応力悪の波動はシャンデラのオーバーヒートと同等の火力が出せるので十分でしょう。


ドリュウズ
<持ち物:拘りスカーフ>
ルチャブルを縛る電気タイプやスカーフシャンデラを逆に上から縛り返すために拘りスカーフ。ルチャブルとの並びで上から集中して相手を倒す動きもとれるようになります。
弱点を突かれるとあっさり倒れることから行動保障のつく持ち物を持たせたいですが、気合いの襷はシャンデラに優先しました。
<技構成:地震、ドリルライナー、アイアンヘッド、岩雪崩>
範囲攻撃の地震ニンフィアに大きな打点を持つためのアイアンヘッド、隣の関係で地震が打ちづらいときに使うドリルライナー、効率良く飛行タイプを攻撃する岩雪崩。
拘りスカーフだと他に採用する技はあまりなさそうです。実戦では技変更忘れで岩雪崩がありませんでしたが、Sロトムオドリドリには当たらなかったので、アイアンヘッドでまずまず代用はできました。
<実数値:185-187-81-×-86-154 A.252 B.4 S.252>
AS振り切り。先制技のダメージを抑えるため残りは防御。
シャンデラを意識した火力と素早さを確保して物理耐久を確保することも考えましたが、ドリュウズ地震カミツルギの聖なる剣を耐える確率が7割程度しかなかったので、キレイハナや耐久に振ったシャンデラへのダメージなども考えてAS振り切りに落ち着きました。
耐久調整の配分案は「185-177-97-×-85-146 A.180 B.132 S.196」でドリュウズを確定n発にする物理攻撃をn発耐える調整です。


シャンデラ
<持ち物:気合いの襷>
ドリュウズ同様に弱点を突かれるとあっさり倒れることから行動保障のつく持ち物が欲しいです。しかし、シャンデラの場合はドリュウズの拘りスカーフや不意打ちを怖れなくてはならないため、拘りスカーフとの相性はあまり良くないと考えて気合いの襷を選択。
<技構成:熱風、火炎放射、シャドーボール、守る>
ダメージ効率の良い範囲攻撃の熱風、ミラーでの打点になるシャドーボール、大事に扱うための守る。
最後の技はクリアスモッグと挑発が候補でしたが、ルチャブルを採用したことで相手の積みポケモンにはやや強くなっていると感じたので、これらの技は採用せず安定感のある火炎放射を採用しました(クリアスモッグを遺伝した個体がすぐ見つからなかっただけ)。
<実数値:135-×-110-197-111-145 C.252 D.4 S.252>
CS振り切り。ミラーを考えて素早さは最速、ルチャブルと並んだときのダウンロード対策として残りは特防。
実戦では「165-×-112-195-113-118」の個体(ドンカラスの不意打ちやドリュウズ地震を耐える配分)を使い回していましたが、追い風下の無振りトリトドンと同速だったりして困りました。


モロバレル
<持ち物:オッカの実>
コータス入りのトリパにも選出できるようにするため、炎技の威力を半減するオッカの実。
<技構成:ヘドロ爆弾、めざめるパワー炎、キノコの胞子、怒りの粉>
役割から怒りの粉、キノコの胞子を確定。攻撃技にはカミツルギ対策となるめざめるパワー炎と比較的通りの良いヘドロ爆弾を選択。
ポリゴンZやマリルリに強いカミツルギの攻撃を怒りの粉では引き寄せられないため、守る+めざめるパワーで解決します。ヘドロ爆弾は当初ミラーを意識してクリアスモッグを採用していましたが、マリルリに関しては弱点を突いて倒してしまった方が良いと感じました。草技がないとトリトドンがやや重いですが、マリルリやポリゴンZが積み技を使えば勝てるので不採用。
<実数値:221-×-121-105-113-31 H.252 B.156 D.100>
A112マリルリのランク+6じゃれつく耐え。残り特防。
物理技を受ける機会の方が多いので物理耐久を中心に配分。素早さはパールルなどまで意識して最遅としましたが、トリックルームがない状態でコータスに先制できる41以上の素早さで使う方が良かったかもしれません。


マリルリ
<持ち物:オボンの実>
腹太鼓と相性の良いオボンの実。
受けたダメージを回復しながら積むノーマルZも面白い持ち物でしたが、ポリゴンZと持ち物の奪い合いになってしまうため不採用。
<技構成:叩き落とす、アクアジェット、腹太鼓、守る>
採用理由の腹太鼓、大事に扱う守る、腹太鼓後に強力な先制技のアクアジェット。最後の技はタイプ不一致ながら火力が出る叩き落とすを選択。
叩き落とすは腹太鼓使用後にモロバレルを一撃で倒せる点が優れており、恩返しと比べると腹太鼓を使っていない状態でも打ちやすいところが優れています。じゃれつくがあるとルチャブルを迅速に処理できますが、ルチャブルの処理を任せるのであれば別のポケモンを採用すべきだと思います。
<実数値:198-105-101-×-102-84 H.180 A.204 B.4 D.12 S.108>
A205ドリュウズの75%地震2発耐え(241/256)。ランク+6叩き落とすでH191B110進化の輝石ポリゴン2を1発(13/16)。残り素早さ。
腹太鼓使用後にポリゴン2に殴られる前に倒したかったことから素早さを81越えに配分。残りの努力値は耐久と火力に按分して最低限のラインを維持しました。


【構築総評】
とりあえず対戦参加するためにそれっぽい6匹を用意した程度なので、構築としては物足りない部分が多々あります。ただでさえ使い回しや変更忘れで不備があるようなパーティで上位を目指すのは不可能だと思い、レートが1800に乗ったところで終了としました。
選出の多くは「ルチャブルドリュウズ+ポリゴンZモロバレル」です。ルチャブルドリュウズで上から圧力を掛けながら、追い風やフリーフォールをうまく使うことでポリゴンZが積む機会を作り、モロバレルで守り切るという戦い方になります。シャンデラ葉緑素+コータスが考えられる場面やドリュウズの代わりに選出。マリルリは刺さっている試合では出しましたが、明確な採用理由があるわけではないので変更するならこの枠になるでしょうか(現状はクリアスモッグをパーティから抜いてイーブイ対策が不十分なところをマリルリで誤魔化すことになっている)。
ルチャブルがとても強く、投げつけるやフリーフォールを駆使することでドリュウズの攻撃を通して、ルチャブルで縛りながらポリゴンZが積むようなこともありました。また、軽業が発動するとテクスチャー使用後のポリゴンZよりも素早さが高いので、「フリーフォール(持ち上げる)+Zテクスチャー」から「フリーフォール(落下)+攻撃」として相手の素早いポケモンにも対抗できる点が強力でした。
ルチャブルモロバレルで誤魔化す立ち回りばかりしていたので、ハギギシリドンカラス・Cロトムランクルスのようなポケモンを相手にするのが苦手でした。ルチャブルミラーを制するためにも、自分でもこの辺りのポケモンを組み込んだパーティを考えたかったです。


【大会で負けた相手】

  • 6戦目

エルフーンダグトリオベトベトンRマリルリ。科学の力で蟻地獄になったベトベトンを前にエルフーンの置き土産を受けたドリュウズが起点になってしまい、腹太鼓マリルリを倒す頃にはベトベトンが要塞化していたため負け。ベトベトンの型は「バークアウト、小さくなる、溶ける、眠る」だったため、ドリュウズを失った時点でクリアスモッグがあったとしても勝つのは難しかったです。

  • 13戦目

ハギギシリロトムドリュウズドンカラスハギギシリのスカーフサイコファングルチャブルが一撃で倒されて、ポリゴンZで何とか取り返そうとするも不意打ち圏内に入ってしまい、最後はドリルライナーで拘ったドリュウズドンカラスの対決になり負け。選出段階から拘りスカーフを疑っていましたが、相手が大きなミスをしない限りは勝機は薄かったので仕方ないです。

  • 16戦目

ドリュウズマリルリランクルスコータスキレイハナコータスの組み合わせを見てシャンデラモロバレルからスタートするも、全く違う初手が出てきた上にジメンZ警戒で刺さっていたモロバレルを交代させてしまったため、ますます不利になり取り返すことができずに負け。コンセプトパーティに対する選出はなるべく基本選出に近い形で見れるようにするのが理想だと感じました。