6/9,10に行われた全国大会「ジャパンチャンピオンシップス2018」に参加してきました。
1,3,5月の大会で上位入賞した選手に出場権利が付与されていましたが、1月の大会で権利を獲得できていました。
しかし、当日はプレイングが散々で、スイスドロー予選3-4で57位という結果。世界大会の出場権利は50位以内であるため、私のWCS2018はここで終わりました。
【使ったパーティ】
【パーティ選択の経緯】
【反省点】
【対戦レポート】
【大会の感想など】
【使ったパーティ】
★サンダー 196-×-106-153-130-138
…10万ボルト、熱風、追い風、守る@オボンの実
★メタグロス 175-182-171-×-145-159
…アイアンヘッド、冷凍パンチ、地団駄、守る@メタグロスナイト
★ガオガエン 200-154-113-×-127-91
…フレアドライブ、叩き落とす、猫騙し、守る@フィラの実
★カプ・レヒレ 152-×-136-154-151-137
…濁流、ムーンフォース、瞑想、守る@ミズZ
★バンギラス 176-236-171-×-141-123
…岩雪崩、噛み砕く、冷凍パンチ、守る@バンギラスナイト
★モロバレル 220-×-100-106-128-57
…ヘドロ爆弾、イカサマ、キノコの胞子、怒りの粉@オッカの実
<構築原案>
WCS2018ルール構築〜season9環境適応型テテフグロス(レヒレグロス)〜
<変更点>
・リザードン+ランドロスに不安があったのでバンギラスに冷凍パンチを搭載
・威嚇込み冷凍パンチで165-110ランドロスを15/16で1発にするため性格を意地っ張りに変更
・それに伴い、対雨性能を上げるためカプレヒレが最速ペリッパー抜きを意識、CSベースの配分に変更
・カプレヒレとの特性発動順を意識してサンダーの素早さを138まで引き上げる(物理耐久と特攻を削る)
・モロバレルにイカサマを搭載、毒技一本だとカミツルギやキリキザンの襷を削れなくて困る場面がある
【パーティ選択の経緯】
5月の大会が終わってから全国大会の構築を考え始めました。ガルーラ構築を本命としてずっと試していたのですが、直前で諦めることになり、結局古い構築を使い回すことにした、というのが大まかな方向性にはなっています。
雨構築で1月のINCを抜けてからいくつかの構築を使ってみるもしっくり来るものがなく、4月に使ったメタグロス構築に感触の良さを感じてました。その経緯から「今年は構築で差をつけるのは難しいので対応力を広げて立ち回り勝負」と感じていたのでスタンダードな構築を持ちこむことを選びました。とはいえ、メタグロスは最も対策されるポケモンの1匹であり、実際に去年も5月頃に猛威を奮っていたAFK(ウインディ、カプ・レヒレ、カミツルギの組み合わせの略称)構築は全国大会では上位に食い込んでいませんでした。そのため、あまりテンプレートが存在しておらずスペックもそれなりに高いガルーラ構築を第一候補として考えることにしました。
メタグロス構築で「対応力を広げて立ち回り勝負」ができたのは瞑想カプレヒレの存在が大きいと感じていたので、猫騙しでサポートをしつつ相手のカプレヒレもそれなりに攻撃できるガルーラとの組み合わせは悪くないと感じました。ここにサンダー・ランドロス・ヒードラン・クレセリアを加えた形でBo3杯に参加したところ優勝できました(決勝戦はポケモンで対戦してませんが)。その後の全国進出者を中心とした調整会でも4-1とあまり負けなかったのですが、モロバレルを絡めた組み合わせが辛いと感じました。そのためカミツルギやガオガエンを採用する形も試してみたところ、次のBo3杯でも準優勝できました。
そういうわけで勝率自体は悪くなかったのですが、Bo1形式には不安が残っていました。また、ガルーラ構築ではメタグロス構築に勝率が安定せず、上位に残りにくいとはいえ一定数いるであろうトップメタ構築に勝てないようでは、そもそもトップカットにすら進めないのではないかと思いました。そういうことで、ガルーラ構築を断念・・・これが既に大会前々日であったため、メタグロス構築に戻ることになりました。
余談ですが、全国大会でガルーラ構築を見て、毛嫌いせずにカプコケコを採用すれば良かったかなと思いました。カプコケコはこのルールで強いポケモンの筆頭ではあるものの、「命の珠で自ら圏内に入っていくのが好きでない」「ガオガエンの増加で拘り眼鏡で不自由する場面が増えた」「Z型はZ以外の火力が弱い」「高圧的なものの地面の後出しや守るタイミングなど噛み合いが重要になる場面が多い」など多くの理由で、自分では上手く使えないと思っていたためガルーラ構築に限らず候補に挙げることすらしていませんでした。
【反省】
敗因は明確で「単純に当日の立ち回りが下手だったこと」です。
今年のルールは「立ち回りさえミスしなければある程度勝てる」という印象が特に強く、負けそうな試合でも相手のミスに付け込む形で勝つことが非常に多かったです。実際にそういう戦いを何度もしてきたので、立ち回りを間違えないことにそれなりの自信があったのですが、勝機のある試合を自らのミスで落とした試合が散見されました。大舞台だからという理由については、去年の全国及び世界大会もそうでしたが微塵も緊張はしていなかったので、あまり関係ないでしょう。
では「なぜミスをしたのか」についてですが、根本の原因を考えると「新しい構築を組めなかったこと」だと思います。パーティ選択の項目で先述しているように、メタグロス構築の選択はあまり良くないアプローチだと考えていました。しかし、結局そうせざるを得ない状況になって精神的に落ち着きのない状態で対戦に臨み、欲をかいた立ち回りで自滅したものだと思います。ガルーラ構築にしても直前で断念するくらいには不安だったため、事前の勝率は悪くなかったとはいえ同じようになっていたかもしれません。
あとは事前の調整…特にBo1形式の練習をもっとすべきだったかなと思います。先述の通り、立ち回りにはそれなりに自信があったので「Bo1ができればBo3はどうにでも対応できる」と考えていたのですが、提供していただいた対戦の場はほとんどBo3形式でした(これは苦言ではなく寧ろ場を提供してくれることには多大な感謝)。Bo1の練習をする機会がなかったのなら自ら機会を作っていかなくてはいけませんでした(Twitterで対戦募集してはみたものの1人としか対戦できなかった…人望作りから始めなくては・・・)。
【対戦レポート】
○1R vs ゴリケン さん 勝ち
自分:バンギラス モロバレル メタグロス カプ・レヒレ
相手:メタグロス ルンパッパ ペリッパー カプ・テテフ (ガラガラR ツンデツンデ)
雨メタグロスとの対戦経験が少なく、思い切り出し負ける。仕方なく割り切ってバンギラスを守らせながらメタグロスにキノコの胞子を打ったところ、交代で出てきたペリッパーに通りルンパッパのミズZをバンギラスが守るで受ける。更に、エナジーボールをメタグロスで受けながらペリッパーに胞子を打って再度交代で出てきたメタグロスを眠らせる。この2ターンの動きが大きく、試合を有利に進めて勝利。
○2R vs せぱる さん 勝ち
自分:サンダー バンギラス モロバレル カプ・レヒレ
相手:カポエラー カプ・コケコ ウルガモス キリキザン (プテラ トリトドン)
カプコケコに瞑想を詰まれるも、追い風展開との択を迫りサンダーを犠牲にしてヘドロ爆弾2発で倒す。カプレヒレのムーンフォースを襷で耐えたキリキザンが追加効果で負けん気を発動するも、相手が意地っ張りだったのかバンギラスで先制できたので岩雪崩でそのまま倒して事なきを得る。そのまま瞑想カプレヒレで詰めて勝ち。
全7試合の中で最も内容の良かった試合。こういう立ち回りを他の試合でもできていれば、より良い結果になったと思います。
○3R vs ポール さん 負け
自分:メタグロス カプ・レヒレ ガオガエン モロバレル
相手:カプ・コケコ ガオガエン FCランドロス テッカグヤ (ラティアス トリトドン)
開始数ターン目、ガオガエンが猫騙しを打てる場面でデンキZを打たれてでも叩き落とすなどでアドバンテージを取った方が良いと思い動かしたのですが、ランドロスの蜻蛉帰りを受けていたことを忘れていたためガオガエンがデンキZでそのまま落ちてしまう。それでもカプレヒレが無傷で瞑想を積めて十分勝機があると思ったのですが、交代で出てきた濁流圏内のガオガエンと隣のテッカグヤ両方に攻撃をはずしてしまう。ここから猫騙しでテンポを取られてしまい、テッカグヤにヘドロ爆弾・カプコケコに胞子…と相手の交代読みを仕掛けていくもどれも決まらず負け。
濁流が当たっていればガオガエンを倒してテッカグヤがミズZ圏内となっていて十分勝機はあったと思いますが、そういう技なので仕方がありません。寧ろ、ガオガエンにデンキZが直撃してしまった場面の方が反省で、守るもあったので仮に満タンだったとしてもデンキZを直撃する前提で立ち回りを組むこと自体が良くなかったです。
○4R vs kazuki さん 負け
自分:メタグロス カプ・レヒレ ガオガエン モロバレル
相手:FCランドロス クレセリア メタグロス カプ・コケコ (カプ・レヒレ ガオガエン)
初手ランドロスの守るに合わせてガオガエンを繰り出して瞑想を決めて、次の猫騙しと濁流でランドロスを倒す有利な展開。死に出しでメタグロスが繰り出されますが、じだんだなら1発耐えると思って素直に動かしたところアームハンマーで一撃で倒されてしまう。最後にメタグロスモロバレルvsカプコケコクレセリアという状況になり、瞑想を3回積まれていたためカプコケコを守らせてクレセリアでモロバレルを処理してからカプコケコでメタグロスを削りに来ると思い、クレセリアにアイアンヘッドを打つもカプコケコは動いておりクレセリアも怯まず。メタグロスがカプコケコに大きく削られた後にエレキシードクレセリアとのタイマンに負けて負け。
やはりガオガエンが一撃で倒されてしまったのが敗因。A197アームハンマーはほぼ耐えることができてガオガエンには凍える風の微弱なダメージしか入っていなかったので相手の攻撃と乱数次第では耐えられる可能性はありましたが、アドバンテージを取って余裕のある場面だったので慎重に立ち回るべきでした。途中、クレセリアのサイコショックをモロバレルが避けたことで終盤まで勝負ができたものの、最後満タンメタグロスとクレセリアのタイマンになってもTODで負けていた可能性はあります(時間についてはあまり覚えていない)。
○5R vs まっきー さん 負け
自分:メタグロス モロバレル カプ・レヒレ ガオガエン
相手:ゲンガー カプ・レヒレ FCランドロス カミツルギ (ガオガエン クレセリア)
どういう心境だったのかゲンガーにじだんだ+イカサマの集中攻撃を仕掛けて、メガゲンガー守る+カプレヒレ挑発で大きなアドバンテージを取られる。更に焦ってじだんだをゲンガーに打ったところランドロスに交代されて攻撃も通らず、サイクルを回されながらメガゲンガーにトリックルームを許してしまう。速いカプレヒレが遅いメガゲンガーに倒されてしまい、そのままランドロスの地震で一掃されて負け。
初手はカプレヒレにアイアンヘッドを打ちながら怒りの粉で安全に戦えたはずですが・・・自ら1ターン目で試合を壊してしまったのが残念です。
○6R vs モルフ さん 勝ち
自分:モロバレル バンギラス ガオガエン カプ・レヒレ
相手:ガオガエン サマヨール カビゴン メタグロス (フェローチェ モロバレル)
バンギラスの岩雪崩がガオガエンにはずれてトリックルームが決まる。モロバレルにイカサマがあったので挑発を通されても良いと思い、キノコの胞子を打つとサマヨールがZ道連れだったので、眠ったサマヨールが倒れて道連れでメガバンギラスを失う。しかし、相手にモロバレルを止める手段がなかったため、ガオガエンの猫騙しとモロバレルの胞子で時間を稼いでトリックルームを切らして勝ち。
ガオガエンが脱出ボタンを持っていたので初手のはずれがかなり大きかったです。当たっていた場合もガオガエンの猫騙しとモロバレルのイカサマを駆使すれば戦えた気がしますが、楽に勝てるに越したことはないです。
○7R vs ピカソ さん 負け
自分:カプ・レヒレ メタグロス ガオガエン モロバレル
相手:カプ・コケコ ガオガエン テッカグヤ フシギバナ (Hロトム トリトドン)
レヒレグロス構築に有利に戦えるポケモンが多いため非常に困る。後発のテッカグヤを見たときに最後の1匹がトリトドンだと判断して、先にカプレヒレを展開しようとメタグロスを引っ込めたタイミングと同時にフシギバナが交代で出てきて途端に不利に。その後ももう少し上手くやれたとは思うのですが、状況を上手く打開できないままずるずると進んで負け。
メタグロスよりバンギラスで押し切る戦術が良いかもと頭をよぎっていたものの、ギガドレインやヘビーボンバーの一貫性が上がることが気になって選出できませんでした。メガフシギバナ構築と対戦した経験がなかったため、事前の調整不足も敗因の一つでしょう。
【大会の感想など】
・会場は2007年〜2010年を思い出させる雰囲気のある会場でとても良かった、wi-fi大会の参加者自体は減り続けているものの、色々盛り上げようと取り組みをしていることは伺える
・スケジュールが結構カツカツだった(仕方がない)、上記の通り色々頑張ってくださっているので、無理のない範囲で改善されることを期待
・他人の話を聞く限り「ワイルドさんならDay1以上は安泰」と思ってくれていた方々もいたらしいので、その評価に応えられる結果を出せなかったのがとても悔しい。。これを来年まで晴らせず背負い続けたまま生きなきゃいけないというもどかしさ・・・。