「バチェラー・ジャパン」シーズン1を観たので感想。
バチェラーと呼ばれるハイスペック独身男性1人の元に結婚相手候補となる25人の女性が登場。女性たちは2ヵ月のゴージャスな共同生活の中でバチェラーを奪うためのバトルを繰り返して、バチェラーは最後の1人になるまで女性を選び続けるという恋愛リアリティ番組。元々は「The Bachelor」というアメリカで放映された番組で、世界各国でも放映されるなど非常に高い人気を集めています。それを日本版として制作したのがこの番組になります。
SORIAさんにオススメされてAmazon Primeで視聴可能だったので、ひとまず観てみることにしました(1話54分・全13話)。
ネタバレを含む箇所は続きから。登場人物の名前を出すときは敬称略です(一応)。
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○仕組みについて詳細
女性を選ぶ方法ですが、バチェラーが残ってほしいと思う女性に対して薔薇の花を渡すイベント(通称ローズセレモニー)が一定期間ごとに行われます。
そのため、女性たちはローズセレモニーまでにバチェラーに自分をアピールする必要があるのですが、基本的にはバチェラー主導で女性をデートに誘う形式です(最初は人数が多いので複数人とのグループデートが多いです)。ただ、ローズセレモニーの直前には全員参加のパーティが開催されて、そこで最後のアピールチャンスを行うことができます。
このサイクルを繰り返す中で、ローズセレモニーで用意される薔薇の本数が徐々に減って、最後の瞬間にバチェラーが選んだ1人の女性が決まるという仕組みです。
以下、続きから。
○最初の印象
大きくは「バチェラーが個人的に好み」「ダンガンロンパに似た雰囲気を感じた」の2つです。
まずバチェラーが個人的に好みだったことです。最初から最後まで中心人物であるバチェラーが好印象かどうかというのは、番組を観続けるモチベーションの意味で重要なことだと思います。その点でシーズン1のバチェラーは「爽やかで大人っぽい容姿、落ち着いた声、ポジティブでチャレンジングな性格」辺りが私の思うカッコいい男性像の「爽やか、クール、ストイック」という条件にピタリとハマっていたので、ここは無用な心配に終わりました。また、そんな彼がどういう風に女性たちを選んでいくのか興味が湧きました。
次に、ダンガンロンパに似た雰囲気を感じたこと。そもそもダンガンロンパというのは閉鎖空間で生き残りを賭けてコロシアイを行うゲームなのですが、女性たちが少しずつ脱落していく様はそれに近いものがありました。特に、最初のローズセレモニーは全員と初対面を迎えてから2時間後だったため、ゴージャスなパーティの雰囲気を楽しんでた女性たちが突如厳しい現実を突きつけられる感じやそれを踏まえて2回目のパーティは最初から雰囲気が全く異なって終始ピリピリしている様は学級裁判を思い出させるものがありました。残酷な話ではありますが、エンタメとして蚊帳の外から見ている側としてはこういうのは好きです。
○女性陣の印象
モデルやタレントの仕事をしている方もいれば、クリエイティブに携わる方やギャル・大学生…と25人も集まっただけあって多様でした。ただ、覚えるのは難しいです((
最初に印象に残ったのはショートヘアの女性(木村ゆかり・蒼川愛)。理由は端的に言えば容姿ですが、それぞれ境遇が多様だとまずは外見で判断になってしまうのは致し方ないかな、と。なぜショートヘアなのかですが、視聴者目線での女性たちの初登場はパーティ用に髪型をセットしてドレスで着飾った姿であり、それはとても綺麗なのですが美人の雰囲気を纏う一種の魔法とも言えます。その点ショートヘアは魔法が解けた時とのギャップが小さく、容姿の良さが分かりやすかったという意味で印象的だったと思います。
「友だち作りにきたわけじゃない、奪い合いをしに来てる」と参加者が述べていた通り、中盤以降は優越・嫉妬・苛立ちなど女性たちの中で性格の悪い部分が出始めてきて面白くなっていきます。エンタメとして番組を盛り上げるために暗い部分を持ったキャラが必要だということは分かるのですが、結婚相手として考えたら露骨にそういう部分を出してしまう人はあまり選びたくないですよね。ただ、真剣な姿というのは魅力的で、彼女たちがバチェラーをどれくらい好きだったかはさておき、向き合おうとする姿や敗れ去っていく姿もカッコよく思えました。
○バチェラーの選択
ローズセレモニーの度に生き残り予想をしていました。演出の問題もありますが、結構順当な選択という印象でした。
まずは企画への本気度が低そうな人が脱落。最初に落ちた5人の中には容姿が良さそうな方も何人かいましたが、少なくとも彼女らが積極性を持ってバチェラーと話をする瞬間は見れませんでした。きっと普通のパーティであれば黙っていても声を掛けられるような存在なのだと思いますが、それに驕った態度とも見て取れるので心象が良くなくても仕方ないですよね(レースクイーンさんの「見る目ないですよ」はモロにそれが出ている)。
バチェラーの恋愛観は「純朴な男の子」という印象でした。最初に掲げていた「なるべく全員とのハッピーを目指そうとする」スタンスは経営者のそれにも似ていて、人と人との繋がりをまず大事にしてその先に恋愛があって結婚があるという価値観(本人も少し語っていた)にそういう印象を受けました。空気の重さに泣き出してしまった女性に構ったり、好意に関わらず寄せられた想いや贈り物にはちゃんと応えようとしたり、女性視点からしたら呆れるところかもしれませんが、妙に共感(?)を覚えました。
最後に蒼川愛と森田紗英を選ぶ回。バチェラーが友人や父親に「どっちがいいと思う?」と聞いた辺りでは既に自分の中では答えが出ていて客観的な意見を求めているように見えており、しかも友人が「恋人にするなら愛ちゃん、結婚するなら紗英ちゃん」と返したのは完全にフラグでしかないです(( バチェラーもそれは分かっていると思うのですが、結婚相手を選ぶ企画とはいえ自分の気持ちに従ってしまうところも納得できてしまいましたね。
○全体的な感想
エンタメとして暗い部分を楽しみつつ、物語としては「好きな男キャラと好きな女キャラが最終的に結ばれるハッピーエンド」だったので個人的には面白かったです。
また、こういう恋愛番組のゴールのほとんどお付き合いをすることである中で、この番組では結婚を見据えたところにゴールがあります。なので、各登場人物が結婚も意識した向き合い方をしていて、こちらも結婚について色々と考えさせられる部分があって個人的にも良い機会だったと思います。
シーズン2は「バチェラーが好みでないかも」という印象が強くて時間ができたら観ようくらいにしか思っていませんでしたが、逆に破天荒な展開になる可能性があることやその中で違った考え方に触れあえるかもしれないと思ったので、少し優先度を上げて視聴したいですね。
○小ネタ
・「ようこそ○○へ。僕の大好きな○○をみんなに味わってほしくて、ここを貸し切りにしました」のテンプレ、真似してみたい
・と思ったら古賀あかねがバチェラーを実家に連れていくときに「ようこそ」ってやってて面白かった
・鶴愛佳が折り鶴に書いた「好きな味噌汁の具材」「また会ってくれますか?」の質問が内容も数も絶妙だった
・アウトドアが好きじゃないとバチェラーにはなれない?(資産があるからアウトドアにお金を注ぎ込める)
・ゴージャスデートで一番いいなと思ったのは夜の貸し切り水族館
・KONANが選ばれなかったタイミングの納得感、みんなの取りまとめ役として残して人数が減って落ち着いたからお別れ…みたいな
・本気度が足りない、見えてきた素性が合わない、と感じた女性を早く脱落させるのはバチェラーなりの優しさなのかしら
・バチェラーは松長ゆり子と橋本真依も結構お気に入りかなと思っていたのですが、思っていたより脱落が早かったです
・プーケットで何人かとすごい密着してお風呂入ってるけど、色々すごくドキドキしそう
・柏原歩のどこが好きだったのかがあまり分からなかった、ので敢えて選ばなかった理由があまり分からない
・でも思い返すと最初から蒼川愛でしたね・・・。
・沖縄入り前の占い師のシーン必要だったんですかね、、控えめショートって完全に彼女のことを指す伏線になってる
・賢い、可愛い、落ち着きがある、北海道で質問攻めから助けれてくれたこと、ミサンガのこと・・・まあしょうがないよね(?)
・最後に森田紗英にもらったプレゼントを返すシーン、女性目線だと返されるの辛い気持ちも分かるけど、けじめで返したくなる男性側の気持ちも分かる