○カプ・コケコ おくびょう エレキメイカー
152-×-106-135-116-183 H.52 B.4 C.156 D.164 S.132
10まんボルト、ボルトチェンジ、エレキネット、しぜんのいかり@とつげきチョッキ
○ガオガエン わんぱく いかく
200-136-132-72-125-90 H.236 A.4 B.76 D.116 S.76
フレアドライブ、バークアウト、とんぼがえり、ねこだまし@バンジのみ
○グラードン しんちょう ひでり
204-170-160-×-151-118 H.228 D.220 S.60
だんがいのつるぎ、がんせきふうじ、つるぎのまい、まもる@フィラのみ
○ゼルネアス ひかえめ フェアリーオーラ
217-×-124-174-119-151 H.124 B.68 C.60 D.4 S.252
ムーンフォース、マジカルシャイン、ジオコントロール、まもる@パワフルハーブ
○ウルガモス おくびょう ほのおのからだ
191-×-86-156-126-167 H.244 B.4 C.4 D.4 S.252
ねっぷう、おいかぜ、ふきとばし、まもる@ホノオZ
○モロバレル なまいき さいせいりょく
220-×-110-105-125-31 H.244 B.156 D.108
くさむすび、クリアスモッグ、キノコのほうし、いかりのこな@バコウのみ
2/11開催の第88回POKeDEXオフにて使用。
チーム戦で予選を個人5-1チーム6-0で1位通過、決勝が個人2-0チーム1-1でベスト4。
wi-fi大会「International Challenge February」で最終レート1705。
【構築概要】
伝説枠にグラードンとゼルネアスを採用した構築。
ゼルネアスとガオガエンの相性はとても良いですが、天候を雨にして強力な範囲攻撃を押し付けてくるカイオーガが苦手となります。そこにグラードンを採用して天候を晴れ状態にすることで、カイオーガからの攻撃を軽減しつつガオガエンを存分に活かすことができます。
更に、グラードンの天候晴れを活かせるポケモンとしてウルガモスを採用して、ゼルネアスが苦手とする鋼タイプやミラーを有利に戦うことを狙っています。
【構築経緯】
【WCS2019 INC November】最終1849 国内3位 サンシリーズ版グラゼルネグッドスタッフ - DJ.コウの DJ Night
私もサンシーズンでゼルネアス+グラードン構築を考えていましたが、ミラーでの回答を見つけることができずに断念してしまいました。しかし、上記の記事でファイアローの採用を見て、素早さの高い炎タイプにホノオZを持たせればグラードンとゼルネアスをある程度見ることができると考えました。
素早さの高い炎タイプの候補はウルガモス・ファイアロー・リザードンの3匹を挙げました。この3匹を試した結果、ファイアローは威嚇に弱いこととゼルネアスを挑発で止める動きを強要されることが気になりました(C振りファイアローも試すには試した)。リザードンは吠えるがあるのでゼルネアスに対抗できるように見えつつも、サンパワーのダメージが入るとランク+2ムーンフォースを耐えられなくなるため、常に先制できる状況が求められるところに扱いづらさを感じました。
ウルガモスは特殊技でグラードンを強襲できる上に味方のサポートになる追い風を使用できて、それなりに特殊耐久があるおかげで吹き飛ばしでゼルネアスを対策することができるので一番使用感が良いと感じました。
トリパ対策のモロバレルとホウオウやリザードンなどに打点のあるカプコケコは悪くないと感じていたので、この2匹は継続して採用して6匹を決定しました。
【個別解説】
★カプ・コケコ
<持ち物:突撃チョッキ>
雨乞い+カイオーガの構築を意識して 特殊耐久を高める突撃チョッキ。リザードンがいるグラゼルネミラーでも選出して初手から動かすので特殊耐久は欲しいです。
サンルールではソルガレオなどを削る目的で強化アイテムを持たせていましたが、その役割をウルガモスでもこなせるようになったので、より補完的な役割を期待しました。
<技構成:10万ボルト、ボルトチェンジ、エレキネット、自然の怒り>
メインウエポンの10万ボルト、天候の奪い返しに便利なボルトチェンジが必須。残る2つには、腐りにくいエレキネットと自然の怒りを採用しました。ホウオウ入りに選出することが多く、取り巻きにいるランドロスやグラードンを素早く処理できるようにしてカプコケコを温存するために、自然の怒りは必要だと考えました。
放電があるとトルネロスカイオーガに壊滅的なダメージを与えられますが、特攻に振り切っても30%程度の確率で耐えられてしまうため不採用にしました。めざめるパワー炎ですが、突撃チョッキを持ったカミツルギは数を減らしていると思ったので汎用性のあるエレキネットを優先しました。
<実数値:152-×-106-135-116-183 H.52 B.4 C.156 D.164 S.132>
C222カイオーガの晴れ75%しおふき+雨75%根源の波動耐え(255/256)。C200カプテテフのフィールドサイコショック耐え。性格補正のないミュウツー抜き。残り特攻。
特攻に配分していないカプコケコにあまり強さを感じていなかったのでなるべく特攻を上げることを意識。ゼルネアス入りには基本的に選出しないので、ランク+2ムーンフォースを耐える配分にはしませんでした。
<持ち物:バンジの実>
耐久値を高めたかったので半分回復するバンジの実 。バークアウトやフレアドライブの反動で発動機会は多くなります。
技構成が攻撃技だけで済んでおり、役割破壊のカクトウZを耐える耐久を両立できていないため突撃チョッキも候補でしたが、フレアドライブで攻撃する機会があったり威嚇を掛けたいポケモンに繰り出すことを考えると半分回復木の実に軍配が上がりました。
ゼルネアスとの相性の良い技である蜻蛉帰りと猫騙し、天候晴れと合わせて強力な打点になるフレアドライブ。残る技はゼルネアスミラーを誤魔化せる可能性のあるバークアウトを採用しました。バークアウト単体では解決できませんが、味方へのダメージを抑えて周りで解決を図ります。
バークアウトの枠は守る・吠えるも候補でしたが、どれもイマイチ決め手に欠けていたとは思います。
<実数値:200-136-132-72-125-90 H.236 A.4 B.76 D.116 S.76>
HPは4nに設定。A222グラードンの75%断崖の剣耐え(15/16)。追い風で最速カミツルギ抜き、最遅ルナアーラ-1。残り特殊耐久でC201ゼルネアスのランク+1ムーンフォース耐え。
グラードンミラーでも選出することになるので物理耐久に寄せた配分。特殊耐久の不足はバークアウトで誤魔化したいです。ムーンフォースを打たれた後にランク-1ムーンフォースを打たれると低めの乱数で倒れてしまいますが、他に切れる場所が見つかりませんでした。
<持ち物:フィラの実>
交代で繰り出す機会が多いため発動した場合の回復量が大きい半分回復木の実。
主にカイオーガへの繰り出しを意識していますが、元々の物理耐久も高いのでそれ以外の場面でも雑な交代がしやすくなります。
<技構成:断崖の剣、岩石封じ、剣の舞、守る>
メインウエポンとなる断崖の剣、大事に扱うための守る、威嚇で腐るのを避けるための剣の舞。最後の技は対クロバット・ホウオウを意識して岩石封じを採用しました。
サンルールでは精神的な安定を図るために地団駄を不採用にできないと思っていましたが、そもそもグラードンは交代で繰り出して天候を奪うのがメインの役割で攻撃役としてはそれほど期待していなかったので、攻撃したときの期待値が一番大きい断崖の剣だけで十分だと気付きました。
また、同じように特殊耐久に厚いグラードンは吠えるを採用するのが流行っていましたが、グラゼルネミラーではグラードンを選出しないこともあるためウルガモスに採用する方が理に適っていると考えました。
<実数値:204-170-160-×-151-118 H.228 D.220 S.60>
HPは4nに設定。C183ゼルネアスの+2ムーンフォース耐え。A136ガオガエンの晴れフレアドライブ2発耐え(252/256)。追い風で最速スカーフカイオーガ抜き。
出さない場合もあるとはいえ、グラードンミラーは当然速い方が有利なので素早さ振り。岩石封じを考えると最速トルネロスを抜ける120は確保したかったですが、特殊耐久がギリギリなので諦めました。
★ゼルネアス
<持ち物:パワフルハーブ>
ジオコントロールを即発動させるためにパワフルハーブ。
<技構成:ムーンフォース、マジカルシャイン、ジオコントロール、守る>
ジオコントロール型の基本的な技構成を選択。
<実数値:217-×-124-174-119-151 H.124 B.68 C.60 D.4 S.252>
素早さ全振り。C+2ムーンフォースでH205-D122ゼルネアス1発(15/16)。A222グラードンの75%断崖の剣2発耐え。ランク-1のA201ツンデツンデのジャイロボール耐え。
当初は最速個体を使っていましたが、カプコケコを突撃チョッキにしたことで、トリパ相手にも出さなきゃいけない場面が増えたと感じたので、それを意識して耐久に配分できる控えめを選択。それでもミラー速い方が有利であるため素早さには振り切りました。
<持ち物:ホノオZ>
先述の通り、グラードンを強襲するためにホノオZ。
<技構成:熱風、追い風、吹き飛ばし、守る>
採用理由の一つでもある追い風、大事に扱うための守る、ゼルネアス対策の吹き飛ばし、攻撃技の炎技という構成。炎技は削りに便利な範囲攻撃の熱風を選択しました。
オーバーヒートはZ技の火力がとても高いですが、追い風下で攻撃を重ねれば有利になる状況で特攻を下げるかZ技を切るかの選択を迫られるのが好ましくないこともあり不採用。Z熱風は威力が175しかありませんが、元々耐久に配分することを考えていたのでオーバーヒートにしても倒し切れる相手が増えるわけではありません。
怒りの粉が採用されることも多いですが、ゼルネアスを削ってくる相手は草タイプ複合や防塵ゴーグル持ちや範囲攻撃を持つポケモンが多く、他の技より優先度が落ちました。
<実数値:191-×-86-156-126-167 H.244 B.4 C.4 D.4 S.252>
素早さ最速。C187ウルガモスのZオーバーヒート耐え(15/16)。A136ガオガエンの晴れフレアドライブ耐え。
追い風要員として期待していたのでカプテテフのサイコショックを耐える程度の耐久は欲しく、まず物理耐久を確保。当初は晴れZ熱風でH175-D142グラードンを倒すためにもう少し特攻に振っていたのですが、より特殊耐久に厚いグラードンが増えたりウルガモスでミラーをすることが増えたので特攻を削って特殊耐久を確保しました。
<持ち物:バコウの実>
トルネロス+カイオーガ+ゼルネアスの並びに選出したいのでヒコウZを耐えるためにバコウの実。
天候を自ら晴れにするためガオガエンの前で強く出れるオッカの実も候補でしたが、その場合は対トルネロスにカプコケコの選出が必要で、上手く立ち回れるイメージができなかったので、仕方なくバコウに落ち着きました。
<技構成:草結び、クリアスモッグ、キノコの胞子、怒りの粉>
カイオーガやツンデツンデを安定して削る草結び、挑発されてもゼルネアスのジオコントロールを抑止できるクリアスモッグ、汎用性の高いキノコの胞子。最後は無難に怒りの粉を採用しました。
カミツルギを考えるとイカサマも欲しかったですが、抜ける技がなく不採用。
<実数値:220-×-110-105-125-31 H.244 B.156 D.108>
バコウ込みでC177トルネロスのZ暴風+C222カイオーガの雨75%しおふき耐え。残り防御。
トリパに対して選出する上でツンデツンデなどを相手にすることになるので、必要な特殊耐久を確保してから残りは物理耐久を上げました。
【構築総評】
ムーンシーズンの特徴であるZ技を使って サンシーズンでの課題を解決できたのは良かったです。
ウルガモスがかなり噛み合っていて、「吹き飛ばしによるゼルネアス対策」「ホノオZによる相手グラードンや鋼タイプの強襲」「追い風による素早さ操作」と欲しい要素を大きく埋めてくれました。ウルガモスでゼルネアスの苦手を排除できれば、グラードンが命中不安な断崖の剣一本でも運用しやすく、追い風によって剣の舞グラードンを脅威にさせつつゼルネアスで積むパターンもできる、など取り巻きにも大きな影響をもたらしました。
構築としてはウルガモスでは排除しづらいゼルネアスの天敵が厳しいです。特に、クロバットは一度追い風されるのを前提に耐え凌ぐ戦い方をするのですが、雨乞い持ちでカイオーガと組んでいる場合にはほぼ勝てないと思いつつ、目を瞑りました。
【INCの言い訳】
・19-2で1770を越えたところから2-5、4-4みたいな戦績を繰り返して終了
・敗因は集中力のなさ、構築の良し悪し以前に初歩的なミスが多くて負けを重ねた(技や持ち物の失念、耐えないと事前に計算したものを耐えると思っていて動かす、など)
・前回も2日目夕方から一気にこなそうとしてミスを繰り返してるので、やはり初日からコツコツやるのが向きな気がします
・そもそも今年はWCSに対する執着があまりなく、今回のINCも木曜日まで登録するかどうか検討していたくらいで、勝利に対する志が足りていないのも要因の一つ
・少なくとも自分が全国大会に出場したときは全国や世界に行きたいという強い思いもあったし、実際に大会中はほとんどプレイでミスすることはほとんどなかった
・気概が持てないものは仕方がないのでウルトラシーズンも気が向いたら対戦する程度になるかもしれませんが、やるからにはもう少し楽しんでできるようにしたいです