10/4~10/6に開催されたwi-fi大会「ウルトラファイナル」に参加しました。
ルールは持ち物やポケモンの重複含めなんでもありのLv.100シングルバトル。WCSに関連する公式大会でないwi-fi大会に参加するのが2018年8月の「Let's Goピカチュウ・Let's Goイーブイ」以来とかなり久しぶりでした。
結果は30-8で最終レート1801で49位でした。「イッシュファイナル」「メガランブル」とそれぞれORAS,SMの最後のwi-fi大会で10位以内に入れる程度にはやっていたので、今回もと思いましたが明らかな準備不足もあって残念な結果に終わりました。
~パーティ~
カプ・コケコ、アルセウス、グラードン、レックウザ、イベルタル、ネクロズマM
○カプ・コケコ おくびょう エレキメイカー
281-×-207-289-186-394 B.4 C.252 S.252
10まんボルト、エレキネット、ちょうはつ、リフレクター@きあいのタスキ
○アルセウス おくびょう マルチタイプ
397-×-277-322-277-372 H.64 B.4 C.184 D.4 S.252
さばきのつぶて、おにび、めいそう、じこさいせい@せいれいプレート
○グラードン いじっぱり ひでり
403-370-339-×-254-219 H.248 A.4 B.92 D.152 S.12
(403-436-379-×-254-219)
だんがいのつるぎ、ほのおのパンチ、ステルスロック、ほえる@べにいろのたま
○レックウザ ようき エアロック
412-350-217-×-262-254 H.244 A.56 B.4 D.184 S.20
(412-410-237-×-282-298)
ガリョウテンセイ、じしん、しんそく、りゅうのまい@じゃくてんほけん
○イベルタル わんぱく ダークオーラ
407-299-317-×-233-283 H.56 A.4 B.252 D.4 S.196
イカサマ、ふいうち、どくどく、はねやすめ@ゴツゴツメット
○ネクロズマM いじっぱり プリズムアーマー
397-388-306-235-300-190 H.248 A.12 B.64 D.184 S.4
フォトンゲイザー、メテオドライブ、どくどく、あさのひざし@ソルガレオZ
【構築概要】
フェアリータイプの瞑想アルセウスを主軸としたパーティ。
アルセウスは火力は他の伝説ポケモンと比較するとそれなりですが、耐久と素早さの水準が高く再生回復技も覚えることから安定して積み技を使うことができます。これを活かして「ステルスロックからの積みリレー展開」「鬼火・毒々を絡めた再生回復持ちサイクル展開」の2つの戦い方を選んで戦います。
【構築経緯】
鬼火瞑想アルセウス+イベルタルから構築をスタート。
伝説戦は火力の高いポケモンが多く受け回しがで成立しづらいため、いわゆる対面構築になることが多い印象です。その中でアルセウスの鬼火は先制して打てる場面が多く、自身が回復技を覚えることもあって相手の対面能力を削ぎ落すのに有効だと感じました。
イベルタルはダークオーラ補正の乗ったイカサマが「剣の舞アルセウス・龍の舞メガレックウザ・ウルトラネクロズマ」など驚異的な攻撃性能を持つポケモンを一撃で倒せる点が強力で、対面なら積み技の使用を躊躇させながら蓄積を入れることができます。
この2匹の組み合わせが対策筆頭ポケモンに隙を見せにくく、それぞれ再生回復技を持ち合わせることから幅広く戦えると思ったので、ここから取り巻きを考えることにしました。アルセウスのタイプは特に問題がなければフェアリータイプを選択することにしましたが、これは「技の一貫性が高い」「耐性ではなく数値で戦えるポケモンなので弱点は少ない方が良い」「評価しているイベルタルに自然と強い駒を採用できる」などの理由になります。
この2匹ではグラードンとカイオーガが厄介だと感じました。どちらも特殊火力で瞬間的に高打点を叩き出すため受けに回ることができません。ということで、この2匹にある程度耐性があり打点を叩き込めるポケモンとしてレックウザを採用しました。
更に、ここまでで全体的に鋼タイプとゼルネアスが重かったのでそれを解消するためにグラードンを採用。グラードンの対伝説ポケモン性能はあまり高くないものの、カプコケコやテッカグヤなど厄介な一般ポケモンに強いので補完としては優れています。ただ、対ゼルネアスに関してはイベルタルにゼルネアスを繰り出される回数とゼルネアスにグラードンを繰り出せる回数を見たときに前者が上回ってしまうため、より強固な対策が必要だと考えて日食ネクロズマを採用しました。この枠は鋼アルセウスも候補でしたが、技スペースに余裕のあるゼルネアスが気合い玉を振り回してきても対応できるネクロズマの方が対策としては分が良いと考えました。
ここまでで対策がイマイチと各種催眠技への耐性・対ホウオウ・特殊アルセウスミラー(フェアリー鋼を想定)で、アルセウスは見せ合い段階で判別がつかない以上対策ポケモンを採用しても選出できないことが多いため、前2つの課題を考えてカプコケコを採用することにしました。とはいえ、基本的には選出に1枠割くことが足枷になることが多いので、役割対象の相手がいてもあまり選出はしません。
他に選出基準のありそうなポケモンが思い浮かばなかったのでこの6匹で臨みました(…が同じポケモンを何匹でも採用していいルールなので既に採用しているポケモンの技や配分をカスタマイズしたものを採用する方が良かったかもしれません)。
【個別解説】
★カプ・コケコ
<持ち物:気合の襷>
無制限ルールでは耐久がかなり低い部類なので行動保証を考えて気合いの襷。
<技構成:10万ボルト、エレキネット、挑発、リフレクター>
起点回避のための挑発が必須。挑発と壁技を使うデオキシスSにも繰り出したいと考えていたので、挑発やステルスロックから入ってきた場合に2回目の行動を許さないようエレキネットと10万ボルトを採用(放電では微妙に火力が足りない)。最後の技は味方のサポートとなるリフレクター。
壁積みに対してはカプコケコで相手のサポートを封じつつこちらの積みを通すプランでいたので、このような型にしました。ただ、催眠対策を目的に選出する場合は耐性を気合の襷などに頼る一般ポケモンも多いのでそれを退けつつ後続に繋げられる蜻蛉帰りを採用するのが良かったかもしれません(カバルドンやラグラージのような地面タイプのあくび要員を考えてボルトチエンジではなく蜻蛉帰り)。
<実数値:281-×-207-289-186-394 B.4 C.252 S.252>
CS振りきり。
耐久は気合いの襷に任せてエレキネット+10万ボルトでHP振りのデオキシスSを倒すために特攻に配分しました。
<持ち物:精霊プレート>
アルセウスをフェアリータイプで使うための持ち物。
フェアリーZでもタイプは変わるのですが、裁きの礫はノーマルZでしか反応しないということで採用する理由が特にありませんでした。
<技構成:裁きの礫、鬼火、瞑想、自己再生>
メインウエポンの裁きの礫、コンセプトにもある鬼火と瞑想。最低限のサイクルを行えて積みと相性の良い自己再生。
次点で欲しい技はグラードンや鋼を削る大地の力。グラードン以外は鬼火で入れば何とかなるので汎用性の高い鬼火を優先。大地の力を持たせたアルセウスをもう1匹採用する手もありましたが、選出の使い分けがイメージできなかったので不採用。
<実数値:397-×-277-322-277-372 H.64 B.4 C.184 D.4 S.252>
素早さ最速。特攻252振り(C433)ウルトラネクロズマの天焦がす滅亡の光耐え。 裁きの礫でHP特防4振り(H352-D237)メガレックウザ1発(15/16)。
ミラーを考えて素早さは最速。レックウザには鬼火から入ればここまでの火力は必要ないとの見方もありますが、鬼火でなくても済む場面ではなるべく攻撃で済むようにしたかったので火力に多めに振りました。
<持ち物:紅色の玉>
ゲンシグラードンを使用するために必須。
ゲンシカイオーガに後出ししたい場面があるほか、鋼技やフェアリー技に耐性がつく点でゲンシカイキさせない理由が特にありませんでした。
<技構成:断崖の剣、炎のパンチ、ステルスロック、吠える>
鋼タイプへのメインウエポンとなる炎のパンチ、簡易的なゼルネアス対策となり起点回避となる吠える、吠える連打が弱い行動にならないようにするためのステルスロック。ミラーやカイオーガへの削りを意識した地震・・・のはずでしたが、WCSルール用の個体を使ったため技の変更を忘れて地面技は断崖の剣。
当初はステルスロックの枠にホウオウを意識した岩石封じの採用も検討しましたが、岩石封じがあってもあまり有利とは言えない上に技のどれかを不採用にしなくてはいけないので、ホウオウ自体を諦めました。ステルスロックはレックウザやイベルタルに有効なだけでなく竜の舞レックウザの障害になる気合の襷マーシャドーを対策できる点でも優秀だと思いました。
<実数値:403-436-379-×-254-219 H.248 A.4 B.92 D.152 S.12>
攻撃特化(A504)ゲンシグラードンの断崖の剣耐え(15/16)、攻撃252振りメガレックウザの命の珠ランク+1地震耐え。特攻252振り(C339)アルセウスの大地の力2発耐え(255/256)。残り素早さ。
特定のポケモンを倒してほしい場面で選出することが多く、その相手との素早さ関係は比較的はっきりしているので素早さではなく場持ちを意識した耐久振り。無振りアルセウスを晴れ炎のパンチで2発で倒せる程度の火力を確保するため性格補正は攻撃に掛けました。
<持ち物:弱点保険>
グラードンやカイオーガを対策しつつ後続のポケモンにも隙を見せないようにすべく、発動を誘引しやすく発動した場合の爆発力もある弱点保険。
耐久振りにすることを決めていたので半分回復木の実も候補にありましたが、積み技を使える回数が増えるというより先制技圏外に逃れるための持ち物という印象だったので不採用にしました。
<技構成:ガリョウテンセイ、地震、神速、竜の舞>
メインウエポンでメガシンカのためにも必須なガリョウテンセイ、主にカイオーガを起点に後続にも負担をかけるための竜の舞、ガリョウテンセイでは弱点を突けない鋼タイプへの打点となる地震、退場間際など削りを入れるのに便利な神速。
竜の舞があれば神速はいらないようにも見えますが、竜の舞を積んでガリョウテンセイを使用したレックウザを先制技で処理しにくる場面などで一押し削りを入れる使い方ができます。飛行・地面の攻撃範囲が優秀なので竜の舞型で採用する上では特に他に欲しい技はありませんでした。
<実数値:412-410-237-×-282-298 H.244 A.56 B.4 D.184 S.20>
性格補正のないゼルネアス抜き。攻撃特化(A372)アルセウスのランク+2命の珠神速ほぼ耐え。特攻252振り(C459)ゲンシカイオーガのしおふき+冷凍ビームほぼ耐え(しおふきはメガシンカ前、冷凍ビームはメガシンカ後デルタストリームを想定)。
アルセウスにタイマンで勝ちづらいポケモンであることが気になっていたので、耐久振り+竜の舞で少なくとも1回は強力なガリョウテンセイを叩き込むことを意識。カイオーガへの繰り出しを考えて特殊耐久を厚めにしていますが、弱点保険も合わせて攻撃ランク+3ともなればHP振りのアルセウスやゲンシグラードンも倒す火力は備わっています。
<持ち物:ゴツゴツメット>
物理接触技を受ける機会が多くダメージを後押しできるゴツゴツメット。
積み技を使った状態でもイカサマを耐えてくるHP振りアルセウスや気合いの襷レックウザもしっかり倒すことができるようになります。
<技構成:イカサマ、不意打ち、毒々、羽休め>
メインウエポンとなるイカサマ、最低限のサイクルを回せる羽休め。アルセウスと合わせて回復しているだけで相手を削れる定数ダメージの毒々。最後の技には不意打ちを採用しました。
基本的にはイカサマで十分ですが、不意打ちがあればイベルタルが疲弊して攻撃を耐えられない場合でも相手を削れていれば11交換に持っていける可能性があります。また、デオキシスやビクティニのような高速エスパータイプの相手もできる点が優秀です。霧払いは壁技やステルスロックを除去できるものの打つ暇がないと思ったので不採用。ミラーで挑発をされて困りましたが、ミラー意識よりも悪戯心に耐性があるポケモンとしての挑発は採用を検討しても良かったかもしれません。
<実数値:407-299-317-×-233-283 H.56 A.4 B.252 D.4 S.196>
素早さ特化の日食ネクロズマ抜き。残り防御を中心に物理耐久に配分。
メガレックウザの命の珠やステルスロックによる蓄積を考えると物理耐久に特化する方が良いかもしれませんが、グラードンの炎のパンチをゴツゴツメット+羽休めで受ける立ち回りを考えて素早さを優先しました。
★ネクロズマM
<持ち物:ソルガレオZ>
メテオドライブでは物理耐久に厚いゼルネアスを倒しきれないので火力を後押しするためにソルガレオZ。
また、呼び込みやすいイベルタルを強襲できるのでサイクルの破壊を狙えます。
<技構成:フォトンゲイザー、メテオドライブ、毒々、朝の日差し>
ゼルネアス対策となるメテオドライブ。ゼルネアスに繰り出せる回数を維持するために回復技の朝の日差し。残る2つですが、積んでいないゼルネアスに繰り出した際に交代先に負担を掛けられるよう毒々と一貫性が高めの攻撃技としてフォトンゲイザーを選択。
毒々は鬼火フェアリーアルセウスを対策する意味での採用理由もあるのですが、相手のアルセウスがフェアリーであることは選出段階では分からない上に、それだけを見てネクロズマを選出できるわけではないので気休め程度でしかありません。
<実数値:397-388-306-235-300-190 H.248 A.12 B.64 D.184 S.4>
ソルガレオZでHP防御4振り(H352-B237)メガレックウザ1発。特攻252振り(C361)ゼルネアスのランク+2ムーンフォース2発耐え。攻撃252振り(A459)メガレックウザのガリョウテンセイ+地震耐え。
タイプ相性からある程度役割を持てそうなメガレックウザとゼルネアスを意識して配分。ただ、レックウザにはVジェネレートもあるのでネクロズマで安全に見れるわけではありません。
【構築総評】
レート1800台という及第点には辿り着いたものの感触はイマイチ・・・というよりは正解が分かりません。環境の中心に存在するハイスペック伝説ポケモンの多くが型の種類が豊富であり、同じような組み合わせでも全く異なる戦い方をしてくる場合があるため、安定して勝てるという感覚はありませんでした。
反省点としては全体的に受け身思考の考察で進めていたことでしょうか。特にネクロズマはイベルタルとタイプの縦相性に優れているものの、全体的にパワーが足りていません。この2匹でサイクルを回そうにも「イベルタルがステルスロックに弱い」「ダメージを毒や鬼火の定数に頼るのに命中不安」「不確定要素を引きやすい」など負担が大きく、一つ踏み外しただけで破綻してしまうので、あまり良くありませんでした。
逆にここまで勝てた要因としてはアルセウスがとても強かったことでしょうか。鬼火の命中不安こそあるものの、高い素早さから繰り出す鬼火瞑想で相手の攻撃を無理やり受け切ってタイマンを制してしまう場面も多かったです。特殊アルセウスを使ったのがほぼ初めてだったのですが、イベルタルという最低限のサイクルを回しつつアルセウスへの負担を軽減できるポケモンと組み合わせたことで強く使えたと感じました。
アルセウスがこれほど強く使えるなら何匹でも採用して良いルールに乗っかってもっと採用しても良かったかもしれません。特に採用理由が希薄なカプコケコや後ろ向きな採用であるネクロズマの枠は再考の余地があるでしょう。
【負けた相手】
・1戦目、ラスト満タンのメガレックウザvs満タンフェアリーアルセウスで弱点保険竜の舞で勝てると思いきや急所で負け
・7戦目、こちらがアルセウスを選出しておらず、ゴツメ挑発イベルタルに封殺されて負け、6匹見返すとアルセウスを選出しない特に理由なかったです・・・。
・13戦目、ジャローダの蛇睨みで麻痺していたイベルタルが竜の舞を使うメガレックウザ前で痺れて動けず、意地っ張り命の珠だったのかそのまま全抜きされて負け
・17戦目、岩石封じを受けたアルセウスvs火傷マーシャドーの対面で交代で繰り出されるなら日食ネクロズマだと思い自己再生を挟んだところポイズンヒールのキノガッサに交代されてそのままコンボを抜けられずに負け
・25戦目、ユクシーアルセウスの並びに焦ってカプコケコを選出したカプテテフに腐らされてしまい、サイコショックを確認してから繰り出したグラードンがサイコキネシス急所で倒されてしまい、残るレックウザだけでは手の打ちようがなく負け
・28戦目、初手ラッキーのカウンターを失念していてグラードンを失ってネクロズマもメテオドライブを打つと耐えられてカウンターで倒される、負け
・30戦目、電磁波ルナアーラ+ゴツメイベルタル+レックウザ、アルセウスが電磁波で麻痺してステルスロック+竜舞レックウザでの打開を試みるもイベルタルにギリギリ耐えられてしまい負け
・36戦目、イベルタルがウルトラネクロズマに対してアルセウス交代読みで打った毒々を身代わりでかわされた上にパワージェムで返り討ちにあって負け
【余談】
・シングルだからなのかパーティ性質なのか消化に時間がかかりすぎ((
・ラストから2戦目、レート1830相手に急所で運勝ちしてしまった(
・ただ、その試合は初手からお互いのフェアリーアルセウスが瞑想を積み合う不毛なゲームで、そのしんどさと時間の関係から1800到達で終えた
・技配置において攻撃技は基本的に威力順に並べることが多く、今回は「ガリョウ地震神速」だがダブルで使う場合は「ガリョウ神速何か」が多かったので危うく押し間違いそうになる(
・ほとんど選出しなかったカプコケコはガメノデス統一で相手を2.5匹倒す活躍を見せた()