ゲーム「グノーシア」の感想。

「グノーシア」というゲームをプレイしたので感想。

 

ループする世界の中で、いわゆる人狼と呼ばれるゲームをCPUと行って物語を進めつつ、各キャラクターのエピソードや謎を回収していくゲームです。
2019年にPlayStationVitaソフトとして発売されて、2020年にNintendoSwitch版が発売されたので、私はSwitchでプレイしました。

 

○あらすじ
主人公は目を覚ますと、宇宙船に乗っていた。自分の記憶も曖昧な中で、その船にグノーシアと呼ばれる人類を消滅させる存在が紛れ込んでいることを知らされる。他の乗員と議論をして怪しい人物をコールドスリープさせていくことで、乗員からグノーシアを排除することを目指す。
しかし、議論に終止符が打たれた翌日、世界はループして再び乗員に紛れ込んだグノーシアを探す議論が始まる。なぜ世界がループするのか、グノーシアはどういう存在なのか、主人公はループを繰り返しながら謎を解き明かしていく。

 

○大雑把な感想
・プレイ時間は約20時間、何とかクリアすることはできた
・面白かった。ラストで途中の出来事が伏線だったと明かされていく終わりが良い。
・一方で、あまり解明されていない謎もいくつか残っている印象
・登場人物も各々キャラクターが立っていて良かった
人狼をやるのは初めてで、最初は戸惑いもあったが終盤は慣れた
・とはいえ、主人公のステータス強化で何とかなっていただけで、対人でこれをできる自信はない((

 

ネタバレを含む部分は続きから。

 

○きっかけ
眠さんから「好きだと思うし良くできてるからやってほしい」と言われていて、以前に逆転裁判ダンガンロンパを勧めてくれて面白かったという経緯があるので、時間ができたらやろうと思っていました。
人狼をやったことがなくてルールも知らなかったのですが、特に毛嫌いしていたわけではないので、やりながら覚えていく感じで進めました。ただ、議論と言われて証拠を武器に論理的にムジュンを突いていくものだと思っていたので、初めての議論で「俺は○○が怪しいと思う」「いや、私は信じる」みたいな何の論拠もない会話が繰り広げられて戸惑った記憶はあります(

 

○特記事項を埋めるまで
10周ほどして2回しか勝てなかったのですが、少なくとも自分が最後まで議論に残るために「かわいげ」「ステルス」のステータスが大事だと気付き、そこからはその2つのステータスを底上げしていきました。
ステータスを上げて慣れ出してからはコールドスリープも減ってきました。議論の初期条件を設定できるようになったので、そこからは守護天使になってイベントキャラをひたすら守ったりグノーシアを1匹にする偏った設定で勝ちを目指すことを繰り返して、特記事項も少しずつ着実に埋まっていきます。
90周目くらいでセツから「特殊な状況」を示唆されるものの、これまでほとんどバグなしでプレイしていたことからそこにヒントがあると予想。が、そこから10周ほどしても気付けず、友里子にそれっぽいことを仄めかされて、グノーシア0人設定ができることに気付きました。
Day0で銀の鍵に情報を満たしてほしいと言われました。セツの最後の特記事項は「セツ以外の特記事項を全て埋めてDay0に行く」で解放されると踏んでいたので、唯一埋まっていなかったオトメの特記事項1つを埋めるためにループを繰り返していましたが、なんと先にセツの特記事項が埋まりました。
特記事項とスキルが同時に解放されるイベントは他キャラでもいくつかあって、持っていないスキルで逆算するとオトメの「投票するな」を発生させるべきだと思ったのですが、ラキオが序盤で狙われやすいこともあってなかなか発生せず。その読みは当たっていたのですが、オトメの特記事項を埋めるために結局40周ものループを費やしました(色々試しましたが自分がバグをやって終盤まで生き残るのが一番良かった気がします)。
因みに、スキルで言うと友里子の「反論を封じる」も持っていなかったのですが、特記事項は全て埋まっていて、発生条件の見当がつかなかったので、クリア後にイベント動画を見て済ませてしまいました。すごくおもしろかったです。

 

○真のエンディングを見るまで
特記事項を全て埋めてDay0に飛ぶと、なんとエンディング。スタッフロールを見てタイトル画面に戻ると背景が変わっているのですが、何人かキャラクターがいない・・・(※本当はセツ以外全員いるのですが画面を左右にスクロールできることに気付いていなかった)。
パッケージがSQなのにも理由があるでしょうし、まだ何か仕掛けがあると思い数周ループを重ねるも何も発生せず。。ふとセーブデータ選択画面を見ていると、スロット3の背景が沙明であることに気付く。タイトル画面に沙明がいなかった(と思っていた)ことから何かあるかもと思いNewGameを始めて・・・ようやく真相に辿り着きました。

○エンディングへの感想
SQが嘘をついている話、ククルシカが2体存在していること、コールドスリープさせたはずのククルシカがレムナンを襲撃する、など周回時に拾い集めた情報はしっかり伏線として機能していて、最後にそれが繋がっていくという終わり方は好きでした。それだけでなく、セツの特記事項にある「できる限り全員を救いたいと願っている」という想いがこのエンディングでセツ自身も含めた全員になるところがとても良かったです。
言われてみると、このゲームの性質上セーブデータを保存するスロットは3つも必要ないですよね。扉をくぐり抜けたセツが飛んだ新しい次元がゲーム開始時の世界線というエンディングはゲーム媒体でないとできない秀逸な展開だと思いました。
一方で、友里子から聞かされていたグノースや星舟の巫女の話から、事の真相は全宇宙を股に掛けるようなスケールが大きい話なのだろうと勝手に思っていたので、乗船の15人それぞれの未来が確約されたところで話が終わったところには僅かに物足りなさがあるとも言えます。

 

○残る疑問点
セツがループの中で収集していた主人公の特記事項は「別の次元から意識だけを繋いでいる」にある通り、主人公が意識だけ繋ぐことができたのはなぜだろうと。色々な人の考察を読む限りは、主人公はプレイヤーが操作するキャラでありつつプレイヤーそのものであるからというのが一番納得感がありました。セツも主人公をイレギュラーな存在と言っていますが、確かにプレイヤーはゲーム内キャラクターではないのでその意味では当てはまります。
あと気になっているのは、友里子が何者なのかということです。ラキオが認知の歪みを矯正されるイベントがあって、それによると主人公はグノーシス感染の最初の犠牲者であり他の皆はそれを忘れて(?)いますが、なぜ友里子だけは正しく認知できるのか。巫女の役割は人間を電脳化することで、それが身体的な能力として宿っているのなら歪みの矯正もその一種として納得はできますが、だとすると正しい認知ができているのにどうして普通に議論に参加しているのでしょう。また、グノースもグノーシス感染者を使って人間を電脳化できるので、星舟の巫女とどういう関係にあるのか、などその辺りについてはあまり釈明されていないように感じました。

 

○全体的な感想
元々記憶系ループ系の話が好きということもありますが、まずストーリーとして個人的にも好みで良かったです。
ゲームとしては、ひたすら人狼ゲームを繰り返すだけなのですが、序盤のうちは勝ち負けが良くても半々程度なので、負けても次は勝てると思いながら繰り返すことができます。台詞パターンには限りがあれど配役自体は毎回変わりますし、そうやって繰り返していくうちにイレギュラーなイベントが発生したり特記事項が埋まっていったりするので、飽きずにプレイできる点も良かったと思います。
また、キャラクターがそれぞれ魅力的だった点も飽きを感じさせない要因になっていたでしょうか。特記事項として明かされていく部分もそうですが、議論の場でもキャラクター性が活きているのが面白かったです。例えば、嘘をつくのが苦手なキャラがいたり、仲良し険悪など感情論的な意見の出し方をしてくるキャラクターがいるのは、本来理詰めで進めたいゲーム性質とは異なりつつもリアリティがあると思います。
不満点があるとすればプレイヤーへの優しさ(?)が少し足りないことでしょうか。1つは操作コマンドで、慣れると困らない程度ではあるのですが、なんとなく直感的でない部分や分かりにくい部分がありました。もう1つはイベントギャラリーがタイトル画面にないことです。一応セーブデータ内で見ることはできるらしいのですが、集めたイベントを眺めたいと思ったときに議論を通してからでないとできないのが少し不便だなと思いました。あとタイトル画像ですが、お気に入り記念な1枚にしたいのにスクロールしないと全員が見れないのもすごく気になります(

 

○その他
・初期設定でメッセージを最速にして開始→直後にグノーシアと宇宙船に関するテキストが高速で流れる→メッセージ最速にするんじゃなかったとリセット()
・わざわざやり直したけど、メッセージ速度普通でも高速で流れることに気付く()
・Switchの名前を「りゅうじ」にしているので同じ名前で始めたが、セツ・ジナ・ラキオ・SQと出会って平仮名が場違いなことに気付く()
・と思ったら突然現れたしげみち((
・シピの猫の角度が変だから作画ミスかと思っていたら首貫通してた((
・コメット男だと思っていたら女だった、因みにラキオも最初は女だと思ってました(
・かわいげスキル「哀しむ」を連打して吊られることを避ける日々
・Xボタンで選択肢が開くのに誤ってA連打で進めてしまうミスを繰り返す序盤
バックログを見るのが左スティック押し込みってどうしたらそういう配置になったんだろう・・・。
・沙明の土下座スキル、ズルすぎる((
・というか、沙明の読みがスタッフロールを見るまで分からないのはどうにかならないの。
・自分がエンジニアなのに偽物が名乗り出たときに黙っていると、その後その宇宙は消滅するらしい
・印象的な回1:ラスト3人で自分乗員、1人バグ、1人グノーシア、になって詰み()
・印象的な回2:自分乗員、2人留守番、1人グノーシアの場面で意見が2vs2に分かれて死にかける(どちらも冷凍しないを2回繰り返してやっと3vs1になる状況を作れた
・キャラクターはジナと友里子とラキオが好き
・ラキオの出す問題に間違えるとウッキウキで解説してくれるの、好き
・ジナの和食派設定、割とどうでもいいと思ってしまった(
・イベントのない夜に友里子に会いに行ったときの「去れ」好き
・セツに鍵を渡す世界線でラキオがすごくいいキャラなの好き
・セツの性別が汎なのは主人公の性別を男女どちらでプレイしても主人公に寄せられる信頼感を恋愛感情にはしないための設定なのだなとしみじみ
・自分は主人公を男設定で始めたが、女設定だと男キャラからの当たりやシャワーイベントの内容が違ったりするのでしょうか