ツユ4thワンマンライブ「終点の先が在るとするならば。」の感想。

ツユの4thワンマンライブ『終点の先が在るとするならば。』に両日参加してきました。
11/6   @ zeep DiverCity
11/13 @ zeep Namba

 

ツユのライブは7月の3rdワンマンライブ『貴方を不幸に誘いますね』以来で2回目の参加でした。

 

○セットリスト
~本編~
01.「あの世行きのバスに乗ってさらば。」
02.「奴隷じゃないなら何ですか?」
03.「かくれんぼっち」
04.「ルーザーガール」
05.「雨を浴びる」
06.「太陽になれるかな」
07.「ひとりぼっちと未来」
08.「梅雨明けの」
09.「夏残し」
10.「風薫る空の下」
11.「ナツノカゼ御来光」
12.「アサガオの散る頃に」
13.「秋雨前線」
14.「忠犬ハチ」
15.「強欲」
16.「デモーニッシュ」
17.「過去に囚われている」
18.「テリトリーバトル」
19.「羨望」
20.「くらべられっ子」
21.「ナミカレ」
22.「泥の分際で私だけの大切を奪おうだなんて」
23.「終点の先が在るとするならば。」

~アンコール~
01.「やっぱり雨は降るんだね」
-MC
02.「ロックな君とはお別れだ」

 

〇大雑把な感想

・全曲やりますと銘打ったライブなので、聴きたい曲が漏れなく聴けてパフォーマンスを目に焼き付けることができたのは概ね満足
・今回もMCはアンコールで1回あっただけ、大阪の方がMCが長かったが東京は前回の反省なのか逆に短すぎたとは思う(
・とはいえ、楽曲は3rdライブから数曲増えただけであり、曲順も3rdとかなり近かったので、そこに新鮮さを感じられるような工夫は欲しかった
・やっぱりメンバーが退場して終了した後の舞台の撮影はアリにしてほしい…(ツユのライブ行った感のある展示が他に何もない

 

 

〇ライブに行くきっかけ

今年に入ってからどハマりしていて、アルバムも2枚購入しているし3rdライブもとても楽しかった。
4thライブをやると聞いて、行かない理由も特に見当たらなかったこと、3rdのときに落選した人もいると聞いていたことから盤石にするために東京大阪の両公演を申し込んだらどちらも当選してしまった。恵まれている。
ただ、その後でライブタイトルと同名の「終点の先が在るとするならば。」のMVがアップされて、個人的にはとてもショッキングな内容でMVもその1回きりしか見ていなかったので、ライブに行く前はそれと直面しなきゃいけないことだけ心配していた。

 

〇東京の感想

座席は1F前列でステージに向かって左側のエリア。3rdのときより数列後ろなだけであまり座席位置が変わらなかった。ということで、どうしても3rdのときを思い出しながら比較するような見方になってしまいます。
難しい楽曲たちを見事に歌い上げて演奏するメンバーのパフォーマンスは前回通り圧巻なのですが、セットリストの曲順に3rdの既視感が・・・。その上今回は「全曲やります!」という宣言があるので、終盤にいくにつれて残っている楽曲が見えてしまい、終盤までの展開を予想できてしまうところで目新しさや刺激的な感じがなく、期待通りで終わってしまったところには少し物足りなさを感じました。
因みに、3rdのときに来てお作法を学んだのか、1曲目からスタンドするひとが多かったのでステージを見るためにこちらもスタンドする必要がありました。また、帰りはてるるんさんと夜ご飯を食べながらライブの話を色々としましたが、「周りの人が24時間してる勢いでクラップしてる」と言っていたのが印象的で、要所でクラップはあれどずっとなイメージはなかったので、そういうところを大阪では楽しもうと思いました。

〇大阪の感想

座席は2F前方寄りでステージに向かって真ん中のエリア。1F前方で臨場感のあるサウンドを楽しむのは経験済みだったので、ステージ・演者・観客など会場の演出を見渡して楽しめむことができる意味で、私にとってはかなり当たり席でした。
意外なことに東京大阪の両方に参加している人は少なく、ツユのライブが初めてでお作法が分からないためか、1F席前方を含めてスタンドする人がほぼいなかったり、そんな中でサイリウムを振っている人が数名いたりしました。
・・・という中で、真隣の人はなんと1曲目から立ち上がって手を突き出して、私が出会いたかった「24時間クラップしてる」人でした。デモーニッシュで幕が完全に消えて立ち上がる人々が出てくるまでずっと変わらず盛り上がっていて、それを隣にしながら私も楽しむことができました。

 

 

〇印象的だった楽曲

★「あの世行きのバスに乗ってさらば。」
「終点の先が在るとするならば。」というライブタイトルとあのMVの内容なら最初に来るだろうと思っていました。
ツユの中でも1,2を争う速さの曲で、いきなり始まってあっという間に終わる感じでちょっともったいない。ピアノイントロで想起させてから始まるようになってはいるものの、こちらの気持ちが追い付いていない間に過ぎ去ってしまった感じでした(いや来ると思っているなら準備しておけ感はある)。
アルバムのように「ひとりぼっちと未来」をイントロとして1曲目に置いて繋ぐと、バスに乗って消えてしまいたいと思うまでを描写できて気持ちが入りやすかったんじゃないかと思いつつ、アコギを使う関係でスムーズに進行できないのが残念。

 

★「奴隷じゃないなら何ですか?」

結構好きな曲。せっかくMVできたのに流れなかった。
MVを流すかどうかは終点のMVにキャラクターが登場するか基準なのかと納得しかけてましたが、「忠犬ハチ」とか「過去に囚われている」は普通にMVがありました(

 

★「かくれんぼっち」

脳内でツユの持ち歌一覧から完全に忘れられていた楽曲()
私の中ではかなり印象が薄い曲だったのですが、忘れていた(想定していなかった)ことで逆に新鮮な気持ちで聴くことができて、その結果いいなという感情が芽生え始めた(?)
因みに、忘れていた話だと終盤に「泥の分際で私だけの大切を奪おうだなんて」もカウントし忘れてました(

★「風薫る空の下」

3rdのときは「やっぱり雨は降るんだね」のアルバムをそれほど聴き込んでいなかったので、4thに来るまでの期間で評価がグッと上がってきた楽曲。
ライブでの特別感に溢れていたわけではないが、自分の中で変化があったので3rdのときと受け取り方が違うことが新鮮でとても良かった。

 

★「アサガオの散る頃に」

ライブで声を出せない、サイリウムが推奨されていない(?)、などからクラップが一番メジャーな盛り上がり方なのですが、BPM85(ピアノスコア調べ)のこの楽曲でもクラップが発生する・・・。
このクラップに対する「老人ホームでのカラオケ」という表現があまりに的確過ぎておもしろい(


★「デモーニッシュ」

この楽曲を聴けることがライブチケット5.5kのうち3k分の価値を占めている・・・という表現は適切でなさそうだが、何にせよそれくらいリアルでのパフォーマンスに迫力があって聴き飽きない楽曲。
この前の「強欲」が終わるとステージに貼られていた幕が完全に消え去るのだが、そこから怒涛のメロディが繰り広げられる。驚いたのは大阪のとき、2F席でスタンドしてる人はほぼいなかったのに、この曲が始まった瞬間に周りの人の多くが立ち上がって手を突き出し始めたこと。今まで静かに眺めてきたのに、いきなりそうさせる楽曲のパワーってすごいと思いました。

 

★「テリトリーバトル」

この楽曲はツユの正式メンバーだけで演奏する唯一の楽曲で、大阪2Fで見たときは3人前でパフォーマンスしてる姿がなぜか印象的だった。

 

★「過去に囚われている」

歌詞の「過去に "囚われている"」の部分がCD音源と違う聴こえ方になるのが好き。
この曲はBメロ(「雨が降った後の香り♪」の部分)がクラップ適性が高く、それで盛り上がれるのは好き。また、ラスサビ前のAメロもクラップ適性はあると思うが、一番のAメロからクラップを入れるのはちょっと違うんじゃないかという考え。抑揚があるからいいと思うんですけどね。

★「終点の先が在るとするならば。」

MVはエンディングの机に花瓶が置いてあるところまでとても良かったのに、そこから急に他の世界(MV)のキャラクターが登場したり謎のギターアレンジが入ったり・・・と個人的には解釈違い(?)な内容だったので、そのMVと向き合わなくてはいけないのがライブ前から懸念でした。
結果的には、そのショッキングな印象が強く期待値を下げ過ぎていたためか「思ってたよりは悪くないな」という感想になったので、特に問題にはなりませんでした(
楽曲自体はかなり好きで、デモーニッシュに次いでライブでのパフォーマンスが楽しみな楽曲です。
一番最初の「ねぇ聞いて」で一瞬止まる演出、良かったと思う。

 

・・・・・・・・

 

〇その他
・礼衣さんの衣装が宝塚男役風
・3rdのキレイめスタイルは着させられていた感じで素はこういう感じらしい
・大阪で「飽きっぽいから次会うときはまたテイストをガラッと変えてるかも」と言っていたが、それはそれで楽しみ
・ピアノスコアを買っていたので、miro君のピアノの弾き方とか音をなるべく拾おうというのが個人的なテーマにあった
・難解な楽曲はたくさんがるが、「忠犬ハチ」が意味分からなさ過ぎた
・こちらからは掌クルクルのごとく手首を左右に振ってるようにしか見えない(
・イラスト担当のおむたつさんはライブ前のアナウンス役も務めていました
・と思ったら大阪では「ご協力」を噛む(
・というか、事前に録音したものを流してるわけじゃないのか…。
・ぷすさんのありがたいお話、3rdはMCで20分語り続けていたが…。
・東京は短かった、逆にまとまってなくてそれでいいのかって感じ
・大阪はちょっと長くなったし、大事な話はいくつかあった
・しばらくは曲作りに専念するためライブをやらないのは共通
・「貴方を不幸に誘いますね」は当人としても自信作ではあるものの、あれやこれや忙しい時期に作ったからもっと良い楽曲を作れた伸びしろみたいなものを感じているらしい(記憶違いでちょっとだけニュアンス違うかも
・東京MCで「大阪行く人~?」って聞いたとき体感1割くらいのひとしか手を挙げてなかった
・実際大阪で「関西弁のひと~?」って聞いたら9割くらいのひとが手を挙げてた
・ツユのリスナーは10代を含む若年層が多いと思っていて、彼らは遠征するほど予算に余裕がないのでは・・・。
・そんなこともあって「ツユの収入とその分配ってどうなってるんだろうね」という話をてるるんさんとしました(