6/12に開催されたツユのライブ『雨模様』@日比谷野外大音楽堂に行ってきました。
ツユのライブに行くのは、2021年11月の『終点の先が在るとするならば。』以来で、累計して4回目です。
○セットリスト
~本編~
01.「やっぱり雨は降るんだね」
02.「風薫る空の下」
-MC
03.「雨を浴びる」
04.「太陽になれるかな」
-ピアノソロ
05.「梅雨明けの」
06.「過去に囚われている」
07.「ルーザーガール」
08.「かくちれんぼっち」
-MC
09.「奴隷じゃないなら何ですか?」
10.「デモーニッシュ」
11.「テリトリーバトル」
12.「雨模様」
13.「シャーベット」
14.「忠犬ハチ」
15.「アサガオの散る頃に」
-MC
16.「あの世行きのバスに乗ってさらば。」
17.「終点の先が在るとするならば。」
18.「ナミカレ」
19.「泥の分際で私だけの大切を奪おうだなんて」
-MC
20.「くらべられっ子」
~アンコール~
01.「いつかオトナになれるといいね。」
-MC
02.新曲(タイトル未発表)
-MC
02.「ロックな君とはお別れだ」
○大雑把な感想
・荷物が多かったので、梅雨真っただ中だったが天気が晴れてくれて良かった
・初めての野音の雰囲気を味わうのが一番の目的だったが、特別感はそこまで…(
・新曲がある以外、セットリストは予定調和感があって少し物足りなさはある
・と書いてはいるもののパフォーマンスのクオリティはいつ見ても素晴らしい
・この日が結成3周年であること、がライブ中一度も話題にあがらなかった(
○ライブに行くきっかけ
ライブ開催が発表されて場所が日比谷野外大音楽堂というのがまずすごく魅力的でした。屋音は行ったことなかったのですが、会場規模もすごく大きいわけではなく、アーティストが世間的にブレイクしてしまうと会場として選ばれることがなくなってしまうため、好きなアーティストを見る目的で行ける機会は今後なかなかなさそうです。
ただ、今年はポケモンの全国大会の出場権利を持っていて、大会で勝ち残った場合はライブと日程が重なってしまう懸念がありました。ポケモンも易々と負けるつもりはありませんでしたが、最上位を目指す志ほどでもなかったので、基本的にはライブを優先したいなと思っていたくらいでした(結局普通に負けましたけど、、)
○屋音自体の感想
実際のところ、これ自体に特別感はあまり感じなかったです(
想像していた野外の魅力は解放感のある場所での音源と気温や風を含めた自然な空気感の2つだと思っていたのですが、まず座席が前から8列目くらいとステージからとても近く、基本的にステージしか視界に入らず距離感もあってか解放感をあまり味わえなかったです。逆にもっと遠い席だったら空の色や音の聴こえ方とかも変わって見えて魅力的に感じたのかもしれません。
そして、外の空気感についても、6月の晴れ日ということもあってか気温・湿度など尖った要素が少なく。いっそ雨が降ってくれた方が野外らしさは感じられたかもしれませんが、過去にライブで雨に打たれた経験はあって荷物も多かったので晴れていてくれた方が嬉しかったです。
○当日の色々
・全国大会の開催地であった幕張から直行したのでキャリーケースを持ち込む(
・雨が降らなくて良かった(一応千葉マリン観戦時に買った雨合羽を持ってはいた
・ツユのライブに初めてMCがある!
・野外会場である以上、開演時もメンバーは普通にステージに上がるしかないので、これまでの語らない見せないようなライブとはちょっと違った感じにはなると思ってはいたんですよね
・ツユは背景にMVの映像を流しながらパフォーマンスをしますが、全体のリズムが揃わないとできないので、すごいと思う
・一方、MVベースで進むので知っている音源の通りに進むことが見えてしまっている…
・そういう意味で、あのバスから終点までの演出は意外性があって良かった
・MCがあるライブなのに本編ラストを「最後の曲です」などの宣言もせずに歌い終わったら無言で立ち去るのシュールすぎる((
・アンコールでInstrumentalと共にメンバー紹介をしていたが、これを本編ラストとかでやれば良いのでは(
・アンコール時にMCで語ろうとするもスタッフさんが直接出てきて耳打ちしなきゃいけないくらい時間が切羽詰まってたみたいで面白かった(
・それだけ時間やばいと分かっているのに「ツユ公式アカウントのスタッフアカウントができました!今スマホ出してフォローしてね!」ってやるのは段取り間違っているのでは(
・礼衣さんのファッションがカッコよかった、好き
○印象的だった曲
★『やっぱり雨は降るんだね』
ツユの中で一番好きな曲。『くらべられっ子』みたいな直接的な表現の方が共感は得られやすいと思うが、比喩的で情景が思い浮かぶような歌詞表現が好き。あとメロディが丁寧(?)なのも好み。「やぱあめ」と略されるらしいが「やっぱめ」の方が個人的には好き。
歌詞だけでなく、部屋から雨を眺めている落ち着いたような感覚に近いギターの進行、雨が上がった後の彩りの世界が表現されたような最後のギターソロ…とギターがとても好き。というのもあって、ピアノの存在感があるライブでは音源と違う世界観なのだが、この日はピアノの主張がそこまで強くないように感じて、自分の好きな世界観に近しいのがとても良かった。
★『梅雨明けの』『テリトリーバトル』
楽曲そのもの、という話ではない。
『梅雨明けの』はギターなし、『テリトリーバトル』はベース・ドラムなし、とこれらの楽曲は一種のブレイクタイムとして機能しているんだなと(
★『ルーザーガール』
「ポケモンの全国大会で敢えなく敗退した翌日に聴く『ルーザーガール』どうですか?」
・・・とは言うものの『♪だんだん私の立場も見えてたいしたことないね』という自覚はあったし『♪ここで勝てなきゃもう人生一生止まって』というほどの覚悟を持って臨んでいたわけではないので、そこまで(曲は良かった)
★『雨模様』『シャーベット』
新曲…?少なくとも知らない曲。
『雨模様』は今回のライブタイトルにもなっていて、今までのツユの楽曲にはない感じがしつつも終盤にテンポが上がるのはツユっぽいなと思いました。嫌いな曲ではないけどCDならアルバム曲・c/w曲くらいの存在感の曲でした(実際にMCでも「(ぷすさんの)オカンの感覚は当たることが多くて、これは反応がイマイチだった」という話はしていた)。
『シャーベット』の記憶が全然ない、すみません。。
★『アサガオの散る頃に』
ステージを彩るカラフルな傘や色とりどりの花とマッチしてすごく良かった。
…良かったのだが、この曲に手拍子を入れるのは違う気がしている。できればしっとり聴きたい。サビ前の蝉の声が入るところ・ラストの三味線、この辺りは風情を感じる演出なのになぁと思います。
★『あの世行きのバスに乗ってさらば。』『終点の先が在るとするならば。』
あのバスのラスト『♪でも私は悔いて叫んで雨が降って』をイントロとして『ねぇ聞いて』と繋がる素晴らしい演出が良かった。カラオケで行くと2曲そのまま続けて歌いたいと思ったことがあるので、この演出は気持ちが分かる(?)。先述したようにMVがある以上あまり変わったことはできないと思っていただけに嬉しかった。
で、実際にこれを休む間もなく続けて2曲歌える礼衣さんすごいですよね。
★『いつかオトナになれるといいね。』
5月発表の新曲、好き。ツユとしての音楽性の転換というわけではなく箸休め的な立ち位置だと思うのだが、それにしては方向性も意外でインパクトも強いというところがすごい。
一番感心したのは「サビ→Aメロ→Bメロ」の流れで物語が作られていること。この楽曲にはステージの異なる三人の女の子が登場するが、冒頭サビは推しのことを美化し過ぎた女の子の話でそれがAメロBメロと続くのですが、1番のサビが来ると今度は推しの炎上を擁護する女の子の話になります。普通はメロディからサビの流れで1,2番を分けるような形で考えると思うので、斬新だという風に思いました(なのでちゃんとラスサビの後にAメロがある)。
★新曲
「テンポは速い」「『うっせぇわ』みたいな外部からの攻撃に反撃してるかのような歌詞だった(?)」「あのバスに似たメロディの部分がある」というのが記憶している印象。
『終点の先が在るとするならば。』みたいにあのバスと関連する世界観だとするなら『♪今になって考えたらなぜ飲み込んだのか あぁ歯向かえば良かった』とバスに乗らなかった話なのかなとか。でも、「これまでダークな曲が多かったからここから新章」と去年言ってたので…ってでも曲ダークだしな(
とりあえずYoutubeなどで公開されると思うので、楽しみに待ってます。公開されて全然違う感じだったらおもしろい((