9/14に開催された仲間大会「ツツジロイヤル」に参加しました。
ルールは先発イシツブテ・後発ノズパス固定のシングルバトル。
テラスタルはあり、イシツブテのリージョンフォルムは禁止です。
戦績は10-2で最終レート1615で順位は5位でした。
対戦回数の上限は15回で、22時から対戦開始して23時頃には対戦相手が見つからなくなってしまい終了としましたが、そこから1時間の間に2人に抜かれました。単純に15試合試したかった気持ちはありますが、対戦した中では想定通りの動きができたので良かったです。
----------
〇イシツブテ(地) しんちょう がんじょう
127-101-121-×-88-62 H.92 A.4 B.4 D.236 S.172
じしん、じならし、みがわり、まもる@シュカのみ
〇ノズパス(霊) わんぱく がんじょう
137-58-171-66-130-62 H.252 B.4 C.4 D.156 S.92
がんせきふうじ、ボディプレス、テラバースト、のろい@しんかのきせき
----------
【構築概要】
イシツブテにシュカの実、ノズパスに進化の輝石、を持たせたゴーストテラス呪い軸の構築。
イシツブテの地均しで素早さを下げた後はノズパスに交代、ノズパスでイシツブテを倒しながら相手が呪いを解除できない状況を作ってHPを残したイシツブテでの逃げ切りを狙います。
ノズパスは低火力・高耐久なので普通に攻撃するだけでは進化の輝石ノズパスを崩すのが難しいため、それを崩す手段を確保することを意識して方針を決めました。
【構築経緯】
種族名 | タイプ | H | A | B | C | D | S | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
イシツブテ | いわ・じめん | 40 | 80 | 100 | 30 | 30 | 20 | がんじょう/いしあたま/すながくれ |
ノズパス | いわ | 30 | 45 | 135 | 45 | 90 | 30 | がんじょう/じりょく/すなのちから |
2匹とも進化前なので進化の輝石が適用されるのが特徴で、ともに岩タイプなので攻撃が一貫しやすい課題もテラスタルによって解決することができます。特に、イシツブテ・ノズパスともあまり火力を発揮できないポケモンなので、あらゆるテラスタルも想定した上で進化の輝石ノズパスを倒す手段を用意することが重要と考えました。
火力を発揮する手段は「ノズパスの鉄壁+ボディプレス」「ノズパスのメテオビーム」「ゴーストテラス呪い」の3種類あります。ただ、ボディプレスは同列する手段にあるゴーストテラスに弱いので採用しづらく、メテオビームに関しても特化ランク+1のステラメテオビームでHP降りノズパスが高乱数1発と進化の輝石に打ち勝つためには二手必要になるため十分な火力とは言えません。
ということでゴーストテラス呪いを活用することにしましたが、イシツブテ・ノズパスのどちらで使うかを考える必要があります。最終的にはノズパスに呪いを当てたいので、下記4通りのいずれかになるでしょう。
1.イシツブテで相手イシツブテを倒して、イシツブテで相手ノズパスに呪いを入れる
2.イシツブテで相手イシツブテを倒して、ノズパスで相手ノズパスに呪いを入れる
3.ノズパスで相手イシツブテを倒して、イシツブテで相手ノズパスに呪いを入れる
4.ノズパスで相手イシツブテを倒して、ノズパスで相手ノズパスに呪いを入れる
このうち、2,3はあまり現実的ではないでしょうか。2はノズパスで呪いを使った時点で逃げ切るためのリソースを残せていない可能性が高く、3に関しては二度の交代の間に攻撃を被弾してリソース不足になります。1に関しては考えてみて「イシツブテでイシツブテを倒した後に死に出しされるノズパスに素早さで負けている」「レッドカードに弱い」の2つをクリアするのが難しかったので、最終的には4のアプローチで考えることにしました。
>4.ノズパスで相手イシツブテを倒して、ノズパスで相手ノズパスに呪いを入れる
こアプローチは下記の2案がありましたが、4-Bは痛み分けの関係で自身のHPをあまり伸ばせなかったり単純に被弾回数が増えて上手く組めなかったので、4-Aが採用されました。
4-A.「イシツブテで地均し、ノズパスに交代してイシツブテを倒す、相手ノズパスに呪いを入れてイシツブテで逃げ切る」
4-B.「イシツブテを交代、ノズパスの痛み分けでレッドカードに触れずHPを削りながらイシツブテを倒して、相手ノズパスに呪いを入れてイシツブテで逃げ切る」
【想定プランのイメージ】
(1)こちらイシツブテの守る、相手イシツブテなにか
(2)相手イシツブテの地均し、こちらイシツブテの地均し
(3)こちらノズパスに交代、相手イシツブテなにか
(4)こちらノズパスのボディプレス、相手イシツブテ倒れる、死に出しノズパス
(5)相手ノズパスなにか、こちらノズパスの岩石封じ
(6)こちらノズパスのテラス呪い、相手ノズパス攻撃、こちらノズパス倒れる、死に出しイシツブテ
(7)こちらイシツブテ守る、相手ノズパス攻撃
(8)こちらイシツブテ身代わり、相手ノズパス攻撃
(9)こちらイシツブテ守る、相手ノズパス攻撃、ノズパス倒れる
イシツブテvs呪いが入ったノズパスの構図を作ることができれば、身代わりを貫通する攻撃もなく痛み分けも効かずロックカットも覚えないので、イバン・カムラに気を付ければ安全に勝つことができます。
なるべく多くの試合でこの構図を作ることができるように細部を調整しました。
【個別解説】
★イシツブテ
<持ち物:シュカの実>
初手イシツブテで打ち合って終盤は呪いの定数ダメージで逃げ切るプランなので、イシツブテでの打ち合いのダメージを抑えるべくシュカの実。
頑丈を盾にできるのでオボンの実なども候補ですが、シュカの実だと次の地均しも耐えるので相手は地震・大地の力などを選ばざるをえず、交代際ノズパスに素早さ操作技を打たれないのが強みです。また、ジャポの実の対策にもなります。
<テラスタイプ:地面>
シュカの実を発動した後に地面技を耐える目的且つ火力強化に使える地面タイプを選択。
基本的にはノズパスをテラスタルさせる想定ですが、呪いが使えないHPになった場合はイシツブテでノズパスに打ち勝つ必要があるので、それができるタイプを選びました。
<技構成:地震、地均し、身代わり、守る>
初手イシツブテの頑丈を削りつつノズパスがイシツブテに先制できるようにする地均し。ノズパスの呪いから逃げ切りを図るための身代わり守る。最後の技はメインウエポンとして地震を採用しました。
守るは初手で使って相手の投げつけるに対する様子見をします(初手ステルスロックは相手イシツブテの頑丈を削れないまま退場してしまう可能性もあるので少ないと思っていますし、頑丈が削れることはそれほど重要ではありません)。飛行テラスイシツブテに対して全く手が出ませんが、数はほとんどいないと思っています。地均しを岩石封じにすると命中に不安が残る上に、ノズパスと対面したイシツブテげテラスタルを選択肢に入れるくらいHPが残ってしまうので地均しを優先しました。
<実数値:127-101-121-×-88-62 H.92 A.4 B.4 D.236 S.172>
素早さはランク-1最速ノズパス抜き+1。C132イシツブテの地均し(シュカ)+C97ノズパスのランク+1ステラ大地の力を地面テラス時耐え。
呪いで勝つプランならイシツブテを地均し+ノズパスの攻撃で倒すことができれば火力はあまりいらないので、ノズパスが呪いを使えなかったときの勝ち筋を想定して耐久重視の配分。素早さはノズパスと同じ値に設定して関係性が分かりやすくなるようにしました。
★ノズパス
<持ち物:進化の輝石>
交代で出してイシツブテの攻撃を受けつつノズパスの攻撃も耐える必要があるので、耐久を大きく向上させられる進化の輝石。
<テラスタイプ:ゴースト>
のろいを定数ダメージで活用するコンセプトなのでゴーストタイプを選択。
<技構成:岩石封じ、ボディプレス、テラバースト、のろい>
コンセプトののろい、地均しのダメージが入ったイシツブテを倒すためのボディプレス、ノズパス対面での素早さ操作となる岩石封じ。最後の技はゴーストテラスのイシツブテを倒す技としてテラバーストを採用。
素早さ操作技は地均しもありますが、飛行テラスに対して全く手が出ないパーティになるのもどうかと思ったので岩石封じを優先。鉄壁+痛み分けくらいまであるとイシツブテに対して安定しますが、技スペースがなかったので断念。
<実数値:137-58-171-66-130-62 H.252 B.4 C.4 D.156 S.92>
素早さはランク-1最速ノズパス抜き+1。C82イシツブテの大地の力+C97ノズパスのランク+1ステラメテオビーム耐え。A132イシツブテの地震+C97ノズパスのテラス大地の力耐え。
イシツブテに交代で出した後でノズパスの攻撃を耐える必要があるので耐久に全振り。テラバーストを打つ対象は特防の方が低いことが多くなるため、性格の下降補正は攻撃に掛けました。
【対戦レポート】
※ノズパスが岩石封じをはずしたり大地の力・ラスターカノンの追加効果で不利になった試合がいくつかあるが負けには絡んでいないので割愛
〇1戦目 vs ゆうるみ さん 勝ち
自分:イシツブテ ノズパス
相手:イシツブテ ノズパス
初手守るを挟んでから地均し・地震の打ち合い。ノズパスに交代するところに地震が直撃してボディプレスでイシツブテを倒す。
ノズパスに対して岩石封じを打ったところ鉄壁を打たれたので、次ターンに呪いを決めて勝ち。
〇1戦目 vs ほろよい さん 勝ち
自分:イシツブテ ノズパス
相手:イシツブテ ノズパス
初手守るに対してステルスロック。地均しを打ち合った後でノズパスに交代すると砂嵐を打たれる。
これをボディプレスで倒してからは岩石封じ→呪いと動いて、イシツブテの守るでイバンの実をケアしながら勝ち。
〇3戦目 vs ゆん さん 勝ち
自分:イシツブテ ノズパス
相手:イシツブテ ノズパス
初手守ると相手も2ターン目に守ってくる。3ターン目に地均しを打ち合い、こちらがノズパスに交代するターンに相手は守るを使ってくれる。
ここから岩石封じ→呪いと動いて、イシツブテの守る身代わり守るで勝ち。
〇4戦目 vs ウサネコ さん 勝ち
自分:イシツブテ ノズパス
相手:イシツブテ ノズパス
初手守るを挟んで地均しとマッドショットを打ち合う。ノズパスに交代するターンに砂嵐を打たれたので頑丈が残って、ノズパスでイシツブテを倒す。
ここから岩石封じ→呪いと動いて、イシツブテの守る身代わり守るで勝ち。
〇5戦目 vs みさきち さん 負け
自分:イシツブテ ノズパス
相手:イシツブテ ノズパス
初手守るを挟んで地均しとマッドショットを打ち合う。ノズパスに交代するターンに大地の力を打たれるが、隠密マントで素早さが下がっていないのに気付かずテラスを切らずに地面技を受けてしまう。
ここの弱点ダメージの被弾があったせいでノズパスのメテオビームを耐えられず、削れていたイシツブテも倒されて負け。
相手のメテオビームがステラではなかったので、ノズパスがイシツブテを倒すタイミングでゴーストテラスして被弾を抑えていれば勝てる可能性はありました。
〇6戦目 vs ミムラレタス さん 勝ち
自分:イシツブテ ノズパス
相手:イシツブテ ノズパス
初手守るでイシツブテの投げつけるを回避。地均しを打ち合った後でノズパスに交代して地震を受ける。
ノズパスでイシツブテを倒した後は相手が電磁波テラバースト鉄壁な型だったので岩石封じ→呪いが決まってイシツブテで逃げ切って勝ち。
〇7戦目 vs ロジャース さん 勝ち
自分:イシツブテ ノズパス
相手:イシツブテ ノズパス
初手守るで様子を見ると相手も守る。相手はもう一度守るを挟んでから、こちらの地均しに対してレッドカードが発動して地震でノズパスが削られる。
ノズパスでイシツブテを倒して岩石封じ→呪いの流れに持ち込んだので、イシツブテで逃げ切って勝ち。
〇8戦目 vs めた さん 勝ち
自分:イシツブテ ノズパス
相手:イシツブテ ノズパス
初手守るを挟んで地均しを打ち合ってノズパスに交代すると、相手はステルスロック。
ノズパスでイシツブテを倒して岩石封じ→呪いの流れに持ち込むが、相手は眠る所持。それでもイシツブテで身代わりを残せたので、寝言の大地の力を身代わりで受けながら地震+呪い定数で倒して勝ち。
〇9戦目 vs スカーレット さん 勝ち
自分:イシツブテ ノズパス
相手:イシツブテ ノズパス
初手守るを挟んで地均しを打ち合うと相手は隠密マント。ノズパスに交代しつつゴーストテラスでダメージを抑えながらノズパスでイシツブテを倒す。
相手がゴーストテラスに打点がなかったのか、挑発に対して岩石封じを打った後に降参されて負け。
〇10戦目 vs リドル さん 勝ち
自分:イシツブテ ノズパス
相手:イシツブテ ノズパス
初手守るの間にステルスロックを撒かれて大爆発で相手が退場。
ノズパスに交代して大地→挑発と打たれるが岩石封じ→テラバーストと選んでいたので、最後イシツブテの地震でノズパスを倒して勝ち。
〇11戦目 vs QXX! さん 負け
自分:イシツブテ ノズパス
相手:イシツブテ ノズパス
初手守るに相手はゴーストテラスのテラバースト。地均し・地震とする間にテラバースト・大地を耐えて、ノズパスに交代。ゴーストテラバーストを打ち込むもののギリギリで耐えられて呪いを決められる。
呪いを解除するために一度イシツブテに交代するものの、相手ノズパスに身代わりを置かれた状態でイシツブテを倒される。それでも相手がこちらのノズパスを倒すのに時間がかかるので、ボディプレス連打で身代わり守るを押し込めるかと思ったが、電磁波を打たれて身代わり守るを崩せず負け。
〇12戦目 vs めぽん さん 勝ち
自分:イシツブテ ノズパス
相手:イシツブテ ノズパス
初手守るで投げつけるを回避。地均しを打ち合った後でノズパスに交代して、ノズパスでイシツブテを倒す。
その後は岩石封じ→呪いの流れを決めて勝ち。
【構築総評】
立ち回りで取れる選択肢が少なく構築段階で勝負が決まることになると思いますが、多くの試合で事前の想定通りに試合を運べたのが良かったです。特にあらゆるテラスタルを仮想敵に挙げる必要がある中で、呪いは相手のテラスタルに依存しない点も強く、安定行動だけで勝つプランを立てやすいことも強かったです。
対戦して安定感を欠く可能性があると思ったのは、イシツブテが隠密マントを持っているケースとイシツブテがテラスタルするケースでした。イシツブテが隠密マントで素早さが下がらなくても相手のノズパスがこちらにとって最も不都合な型とも限らないので、それによって勝負ができた感じはあります。イシツブテのテラスタルは結果を見る限りゴーストが30%台と最も大きいですが、地均しで素早さが下がった上に型が分からないノズパスと対面したところでテラスタルを使う判断をするのは難しいと思います。実際に負けたのはこの2つのケースだけでしたが、逆に言えば数は少ないと見込んでいたことが勝率に繋がったと考えることはできます。
他の方の様子を見てる限りは、23時以降も粘って対戦相手を探し続ければ15戦フルで対戦できた可能性は高そうでしたが、ひとまず納得感を持てる考察はできたので、次以降の経験に繋げられるようにしたいです。