インターネット大会「スター団チャレンジ」参加メモ

11/8~11/10にかけて開催されていたインターネット大会「スター団チャレンジ」に参加しました。

ルールはシナリオでスター団のボスが使用するポケモン26匹が使えるシングルバトルで、ブロロロームだけは選出が必須となります。

結果は25-13でレート1655でした(順位は後に記載)。
冴えない戦績ですが、納得いくパーティを用意できなかったので、妥当な結果だと思います。

 

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【使ったパーティ】

ヘルガー(虹) 151-×-70-162-100-161
…オーバーヒート、悪の波動、ヘドロ爆弾、毒々@気合の襷

ワルビアル(悪) 173-158-109-×-91-158
地震、叩き落とす、ダストシュート、ビルドアップ@物真似ハーブ

★ブロロローム(水) 187-176-113-×-96-113
…毒突き、10万馬力、テラバースト、ギアチェンジ@風船

★グレンアルマ(草) 183-×-134-150-101-129
…火炎放射、アシストパワー、鉄壁、瞑想@弱点保険

マリルリ(電) 179-112-124-×-101-75
アクアブレイクアクアジェット、じゃれつく、テラバースト@命の珠

ドヒドイデ(龍) 157-×-220-78-162-55
…波乗り、まとわりつく、鉄壁、自己再生@メンタルハーブ

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【考えていたこと】

選出必須のポケモンがいるルールでは、そのポケモンにちゃんと役割を与えてパーティを組むことが重要だと過去の経験から考えていたが、なかなか強い型に辿り着けずにおり、ブロロロームが積極的にテラスタルする方向性を検討していた。

また、その他のポケモンとしてはワルビアルとグレンアルマを評価していた。ワルビアルは高い素早さから一貫性の高い地面技を放ち自信過剰を発動させることができて、グレンアルマはメテオビーム・弱点保険で火力強化しながら砕ける鎧で素早さを上げる、とどちらも1匹以上を倒す性能に優れているこの2匹を止めにくる筆頭はマリルリなど先制技持ちが多いと思っており、ここでドヒドイデを3匹目に選出すればその物理アタッカーと残りのブロロロームをまとめて対処できると考えた。

ドヒドイデワルビアルとグレンアルマが苦手になるが、ブロロロームを水テラスで使えばその苦手を補える形になると考えた。特にドヒドイデはテラスタルへの依存度が低く、ワルビアル・グレンアルマも積極的なテラスタルは必要としないので、ブロロロームにテラスタルを温存する形式が取りやすそうである。

事前の仲間大会ではこの形をベースにしたパーティで42-12と決して感触が悪いわけではなかったが、本番はこのままでは勝てない予想はあった。
一番まずいのはブロロロームが必須になる中でドヒドイデの選出も準必須となっていることである。ドヒドイデ自体は弱いポケモンではないが、選出が必須級になっていると苦しいところはある。大きく2つに絞ると「攻撃性能から更なる開拓が進む可能性が高いワルビアル・グレンアルマが苦手でそれを盛り返すスペックはあまりない」「そもそものプランが先発のポケモンで1匹を取る想定をしているが、逆に取られた場合の切り替えしが弱い」ということである。

 

ここからの改善を難しくしているのは「なるべくブロロロームをテラスタルさせたい」という前提である。そのため、ブロロロームの別の方向性を開拓してパーティを組み直す必要があったと思うが、そこまで至らずに終わった。特に、相手の積みアタッカーを流すレッドカードブロロロームには興味があった。

 

【個別メモ】

>ドヒドイデ(龍)
157-×-220-78-162-55
波乗り、まとわりつく、鉄壁、自己再生@メンタルハーブ

配分意図:A167ワルビアルの拘り鉢巻き地震耐え、波乗りでH161-D101グレンアルマ2発

・テラスタルを活用せずとも戦えるということで選出が準必須になっているポケモン
・ネガティブな書き方はしたが、環境が物理に寄っているので詰め性能は高い
・ブロロロームをはじめ毒が効かないポケモンが多いのでメインの削りはまとわりつく
・鉄壁は積み技への対抗手段、黒い霧と違って後続から出てくるポケモンにも対抗しやすい
・ビルド挑発コノヨザルを考えると毒々が欲しいが、まとわりつく一本ではブロロロームに挑発を連打されて負けるので削りとなる波乗り
・テラスタルはドラゴン、対グレンアルマで高威力のアーマーキャノンを半減しつつエスパー弱点を消すことが目的で、エナジーボールにも引っかからない
・サイコフィールドからワイドフォースを打たれることが想定よりだいぶ多かったのでエスパーを半減する方が重要だったかもしれない

>グレンアルマ(草)
183-×-134-150-101-129
火炎放射、アシストパワー、鉄壁、瞑想@弱点保険

配分意図:素早さは性格補正のないグレンアルマ+2、最速グレンアルマとの対面で瞑想を積んで熱砂の大地2発耐え、A185ワルビアル地震耐え(15/16)、ランク+2火炎放射でH171-D91ワルビアル1発(14/16)

・先発で繰り出して1匹以上倒すことを期待したポケモン
・最初に使ったのはメテオビーム+こらえるだったが命中不安を解消したかった
・型を教えてくれたのはぎんなんさん
・テラスタルの草はバークアウトから入ってきた物真似ハーブワルビアルや水テラスしたマリルリへの生存を目的に使う
ヘルガー入りには選出せず他のポケモンを先発に置くことになる
・なお、実際の大会では努力値を振り切れておらず先発で出オチする場面も発生した

>ワルビアル(悪)
173-158-109-×-91-158
地震、叩き落とす、ダストシュート、ビルドアップ@物真似ハーブ

配分意図:素早さ最速、威嚇+ビルドアップでA112マリルリアクアブレイク+テラスアクアジェット耐え、C194グレンアルマのアーマーキャノン耐え、残り攻撃

・先発で繰り出して1匹以上倒すことを期待したポケモン
・負けん気コノヨザルをランク+2のテラス叩き落とすで1発
・グレンアルマもテラス叩き落とすで襷or弱点保険どちらの裏目にもなりにくい
・温存しておくとブロロロームのギアチェンジに対して安全に出せたりもする
・対クレッフィでの評価もしていたが電磁波を貰いながらグレンアルマで積む方が勝ちやすい、コノヨザルも負けん気が減った、ブロロロームドヒドイデで見る、などの理由で最後は型を考え直す必要があったと思う
マリルリに対しては威嚇+ビルドアップから入ることで「アクアブレイク+アクアジェットを耐える」「悪テラスしてランク+6アクアジェットを耐える」を意識していたが、どうせドヒドイデが準必須ならHPを75%削るダストシュートを打って前者は交代すれば良い
・なので、ビルドアップ→スケイルショットが正解だった、早い段階でビルドアップの良い感触を得てしまったので最後に不採用に踏み切る動きができなかった、反省(スケイルショットは初手ヘルガーのカウンターをかわす手段)

>マリルリ(電)
179-112-124-×-101-75
アクアブレイクアクアジェット、じゃれつく、テラバースト@命の珠

配分意図:じゃれつく+電気テラバーストでH157-B224ドヒドイデ1発ずつ(約94%)、A169ワルビアルのダストシュート+命の珠ダメージ2回耐え

ヘルガーがいてグレンアルマが出せない場合の先発筆頭、特殊テラバーストから入ることでカウンターを回避できる
・元々電気テラスは使ったことがあったが、命の珠で使う発想はぎんなんさんがくれました
・コノヨザルにビルドアップを積まれても押し切れるなど相手の想定外を突いているのが強み
・苦手なブロロロームに対してドヒドイデという交代先があることで使いやすく感じている
・下からじゃれつくを打たなくてはいけない場面があったり、不意のテラスタルで弱点を突かれると出オチしやすいポケモンであることから、あまり使いたくはなかったが、それらをないものと割り切って選出したら活躍はしてくれた(じゃれつくがはずれて負けに繋がった試合もある)

>ヘルガー(虹)
151-×-70-162-100-161
オーバーヒート、悪の波動、ヘドロ爆弾、毒々@気合の襷

配分意図:素早さ最速のCS振り切り、C162ヘルガーのヘドロ爆弾2発+毒1回耐え

・あくび+脱出パック展開があるコータス入りへの先発筆頭
・対マリルリは腹太鼓さえなければドヒドイデに交代で対処できるので、襷を盾に削りにいけるヘドロ爆弾採用
・毒々は主にコータスとコノヨザルを意識、ドヒドイデで受ければ安全な処理がしやすい
・テラスタルはステラ、特にオーバーヒートでワルビアルを一撃にできることを評価している(自信過剰ワルビアルにスケイルショットを積まれると対処は難しく、ワルビアルを倒せると襷が残ったヘルガー+ドヒドイデでブロロローム+何かを対処することになのでかなり有利)

>ブロロローム(水)
187-176-113-×-96-113
毒突き、10万馬力、テラバースト、ギアチェンジ@風船

配分意図:A169ワルビアルのランク+1命の珠叩き落とす耐え(14/16)、C177グレンアルマのフィールドワイドフォース耐え(13/16)、ランク+1水テラバーストでワルビアル地震耐えグレンアルマを1発、残り素早さ

・風船で地面の一貫を切りながら水テラバーストでワルビアルやグレンアルマを奇襲する
・水タイプに弱点を突きやすいポケモンが少なく、単純にギアチェンジを積んだ後の耐性としても強力
・毒技はダストシュートの威力が侮れないことを知っていたが、マリルリを75%削って腹太鼓をさせないことを重視して命中が安定する毒突きを選択
・配分はすごく苦心している、こうなっている時点で苦しいと考えることもできる

 

【負け試合】

ケアレスミス×3(相手の持ち物勘違い、テラスタル使い忘れ)
・大きめの不確定要素×3
・グレンアルマ絡み×3
・その他(ドヒドイデTOD、殻を破るコータス、コノヨザル、水テラス眼鏡ドラミドロ

 

【振り返り】

ケアレスミスでの負けは情けないですが、やはり負けの要素はグレンアルマ絡みが多かったです。特に負けたグレンアルマはすべてワイドフォース型で、事前の仲間大会での統計によるとワイドフォース持ちは非常に多い一方で、自分は全くマッチしませんでした。そのため、数を軽視していたことや実際にどの持ち物・配分が多いかの知識もなく、その場で上手く対処できずに負けたものもありました。

パーティ方針に関しては、大会前からドヒドイデ軸のアプローチを変えるべきだと思っていたので、次の方向に辿り着けなかった以外は特に悪いことはなさそうです。ただ、事前に仲間大会を開催する文化があった大会で好成績を収めたことがあまりありません。これは本来なら勝つために必要な要素を整理してその要件が叶うように構築を組むべきところを、先になんとなくで対戦してしまった際の感触を引きずってしまい本当に必要な要件に気付きづらくなっているのではないかと思いました。

例えば今回のパーティで言うと、「ブロロロームにテラスタルを積極活用する」アプローチの中で、テラスタルに依存しないドヒドイデに着目しつつドヒドイデの弱点を補う形でブロロロームをテラスタルさせる…という風になんとなく互いの要件がパズルのピースにハマったように見えています。ただ、これはアプローチの一種でしかなくブロロロームのテラスタル活用は勝つために意識すべき要素から炙り出されたわけではありません。

 

【参考:過去の例】

〇勝つためのアプローチができていない(なんとなく強かったポケモンを軸にしている)

「ウォーターパラダイス」(仲間大会49-14で本番29-14)

「トリック・マジック」(仲間大会34-6で本番25-12)

〇勝つためのアプローチができている(勝てたとは言ってない)

「トリック・リリック」(DMドラパルトを意識して悪タイプDMから考えている)

「ピカチュウ対戦チュウ」(考えられる先発パターンを全て考慮した上で選べている)

 

【感謝】

ぎんなんさん:グレンアルマとマリルリの型を教えてくれた、ぎんなんさんの案にはこれらが倒されたときのストッパー要員がちゃんと採用されていました