7世代を簡単に振り返る


■よかったこと


○公式実績
2017年全国ベスト8・世界14位。2018年全国出場。特に2017年に関してはある程度納得感のある実績を残すことができた。
そもそも10年以上ポケモンをやっているのに公式大会で結果を残すことにはずっと興味がなく、真面目に取り組もうと初めて思った2017年にすぐ結果に繋がったのは運が良かった。また、取り組むにあたって「安定したwi-fi環境がない」「理想値のポケモンが入手しづらい」という5,6世代にあった外的要因の課題が解決していたこともタイミング的には良かった。
因みに「ある程度納得感のある実績」と思えている部分は「全国・世界の両大会でトップカット入りしている」にあるのだが、この年マスターの日本人でそれを達成しているのは他にはあとバルドルさんのみ。そう考えると実績は完全劣化(なおwi-fi予選も私が28位でバルドルさんが27位)。


○7世代の象徴であるZ技
個人的にはなんだかんだ楽しかったと。火力強化という意味では5世代にジュエル系アイテムもありましたが、Z技は使うタイミングを選べたり1試合に一度しか使えないという制約があるため、そこに生まれる駆け引きや構築アプローチなどが面白かった。
使う上で重要なのは大きくは「汎用性」「奇襲性」のどちらか。私はほとんど汎用的な使い方しかしてきませんでしたが、ドラフトルールなどちょっと変則的なルールでは普通には対応できない部分を奇襲性で補うアプローチができるのが良かった。

 

○育成環境が改善された
「ボックスの中でおおよその個体値が可視化されるシステム」「育て屋の中でめざめるパワー判定ができる」「LV.100にしてしまえば王冠で理想個体にできる」など、とても良かった。特に6世代でネックだった伝説ポケモンの厳選にかかる時間が減ったことは非常に嬉しかった。
欲を言えば「孵化作業のダッシュ操作に両手が必要になる」「ウルトラワープライドのランダム性」まで改善されると非常に良かった。


■よくなかったこと


ガオガエンダブルに対応できなかった
2018年2月頃に特性威嚇のガオガエンが解禁。そこから2年弱の間は以降の環境に対応しきれている感触がなかった。
勿論「ガオガエンが強化されたことによって、このジャンルの構築を扱えるようになった」という経験はありますが、相手にしたときの選択肢の数は非常に多く、消極的な選択をしてそこにつけこまれる場面が多かった印象です。少なくとも自分の中では「思考停止で採用するポケモン」ではないと感じていました。
因みに、BWのときも霊獣ランドロスが登場してからも以降の環境にそれほど対応できなかった意識があり、これが馴染むようになったのが6世代になってからなので、ガオガエンも同じように8世代になったら馴染むのかもしれない・・・。


○考察力の低下
「よくなかったこと」の中ではこれが一番大きかった。
公式大会の結果などに囚われなくても対戦を続けてこれていたのは「ポケモン対戦の醍醐味は考察部分にあると思っていたから」で自分でアプローチを考えて試行錯誤するのが好きだったが、そこから有用な成果物を生み出すことがあまりできなかった。
限られた時間で効率的に考察を進めるために早い段階で芽のありそうな物に絞り込むことが多かったのですが、視野を狭くしたことで却って思考の柔軟性を失って先の段階に進めなかったと思います。今年全国ベスト8になったスボミーさんの「ほぼ全ての伝説ポケモンの組み合わせを考察した上で自分の選定を決めた」というのは理想的なアプローチだと思っていて実際にそれで結果を残しているので、時間を言い訳にせずいかにそれを行えるかに切り替えていきたいですね。

 

○他ルールに積極的に取り組めなかった
ほとんど公式大会のルールでしか対戦できなかった。
要因はいくつかあるものの、一番大きいと思ったのは「楽に情報収集をすることが難しくなった」こと。6世代の頃にしゅふぁさんが展開してくださっていたブログまとめアプリで面識がない方や他ルールの考察についても手軽にチェックできたので、そこから取捨選択だけ行えば良い点でかなり効率的に行えていたと思います。自分でアプリケーションを作る能力がないので、ぜひ再開してほしいです。

 

○一緒に考察などをしてくれる人が減った
長くポケモンをやっていればそういうこともあるので仕方ないです。
元より1人で十分な考察ができるなら問題なく昔はそのように取り組んでいたですが、先述の通り考察で行き詰まることが多かったり網羅的な考察を諦めたりすることが多かったので、他人と協力し合うことは重要だと思いました。
ただ、この「一緒に考察をしてくれる人」は「実力と思考アプローチがある程度近い人」でないと有意義な議論をしづらく、そういったメンバーを見つけるのは難しいです。

 


■優勝実績(大会規模問わず)
・第11回ぽちゃオフ(2018.4.30)
・ドラフトダブル2019(2019.9.15)


■総括
なんと優勝実績がほとんどありません(6世代は15個あった)。
公式大会で結果を残すことを初めて意識した世代だったので、そこに対して納得感を持てたこと自体はとても良い経験でした。挙げた項目の数を見ると「よくなかったこと」の方が多いが、その経験自体は次の世代に繋げられると思っているので決して悪いことではないでしょう。
とはいえ、実績を語るときはそれは既に過去の話なので今後どう向き合っていくかの方が大事です。公式大会の結果なのか考察アプローチなのか、どこを重視するにしても自分が納得できるものを得られるように取り組んでいきたいですね。


対戦していただいた方、交流していただいた方、ありがとうございました。
第8世代でもよろしくお願いいたします・・・!