第5回伝説厨オフ使用パーティ (ワタッコ、グラードン、クレセリア、ホウオウ、カイオーガ、ドーブル)

第5回伝説厨オフに参加してきました。
この日は参加者が13人だったため総当たりで対戦を行い上位数名で決勝トーナメントを行うことになりました。
結果は8-4で同率2位。ただし、勝ち抜け人数は4人で同率2位が5人いたため5人の直接対決の結果から上位3人を絞り込む方式をとり2-2でラスト1枠に滑り込めそうでしたが、同じく2-2だったつくもさんに直接対決で負けていたため予選落ちが決定。これまでBWGSのオフは4回参加して全て予選を抜けていましたが、初めての予選落ちという結果になりました。



〜使ったパーティ〜
ワタッコカイオーガグラードンクレセリアドーブル、ホウオウ



ワタッコ ようき ようりょくそ
151-106-91-×-106-178 H.4 A.244 B.4 D.4 S.252
クロバット、ねむりごな、いかりのこな、まもる@ひこうのジュエル


カイオーガ おくびょう あめふらし
175-×-111-202-160-156 B.4 C.252 S.252
しおふき、ハイドロポンプ、かみなり、ふぶき@こだわりメガネ


グラードン いじっぱり ひでり
205-220-161-×-111-114 H.236 A.236 B.4 D.4 S.28
じしん、いわなだれ、なげつける、まもる@くろいてっきゅう


クレセリア なまいき ふゆう
226-×-145-123-166-81 H.244 B.36 C.224 D.4
サイコショック、めざめるパワー(炎)、トリックルーム、てだすけ@オボンのみ


ドーブル ようき マイペース
141-22-60-×-82-139 H.84 B.36 D.132 S.252
ぜったいれいどダークホール、いかりのこな、へんしん@こだわりスカーフ


○ホウオウ いじっぱり プレッシャー
213-165-118-×-175-125 H.252 A.76 B.60 D.4 S.116
せいなるほのお、ブレイブバード、みがわり、まもる@たべのこし


今までに参加した伝説厨オフでカイオーガの持ち物は「拘り眼鏡」「拘りスカーフ」「食べ残し」「黒い鉄球」と全て違うものを使っていたので次にBWGSをやるときは何か違うアイテムを持たせたいと思っていて、「神秘の雫」「電気ジュエル」「命の珠」が候補に挙がりましたが、どうしてもこれをうまく使える構築は思いつかず、オフの前日にオフに行く決心をしたのでそこからパーティを用意することになりました。なお、後述しますがカイオーガを育成していたら電気ジュエル持ちになっていたと思います。
ランダムマッチやオフ会で禁止になってしまったダークホールを久々に使いたいと思い、ドーブルを入れて構築をすることにしましたがなかなかいいものが思いつかず。その後にワタッコというポケモンを思いつき深夜3時にグラードンを捕獲しにいくところから始まりましたが、夜中の勢いで作ったパーティの弱さに当日1戦目の選出段階で気付くという体たらく((
やりたかったコンセプトとしては、「ドーブルを見せることでドーブルより速いポケモンを先発で呼ぶ」→「ラム持ちやスカーフ持ちでなければルンパッパ+カイオーガバンギラス+ドリュウズのような天候で素早さを上げるポケモンを利用してくる可能性が高い」→「それをグラードンで奪い返してワタッコを生かす」ということで最初のドーブルではなくワタッコのパーティになってしまいました。逆に、ワタッコが苦手なユキノオー系の構築にはドーブルを投げることで有利が取れるようにはなっています。
 

>ワタッコ(選出:先発10+後発0=10)
結局、今回のパーティの中心となった一般枠のポケモン。アンコール手助け眠り粉など補助技が豊富で、グラードンと一緒に場に出すことで特性の葉緑素が発動して素早さが2倍になります。元々、素早さの高いポケモンなので葉緑素が発動していなくても動かすことができ、葉緑素の発動時には素早さ356と最速テッカニンの加速でも抜けない圧倒的な素早さから動くことができます。
技構成ですが、選んだのは上の通りの4つ。眠り粉は75%でしか当たらないものの当たれば要注意ポケモンを行動不能にしてこちらの攻撃を通すことができるので非常に便利な技です。アクロバットは格闘ポケモンや草ポケモンなどGSルールで多い一般枠のポケモンに大きなダメージを取ることができ、グラードン地震とあわせてカイオーガミュウツーを倒すこともできます。ただ、そのために気合の襷が持てないのは残念です。守るはグラードンを戻しながらクレセリアを出してトリックルームをする場合があったり、逆にグラードンを出す可能性も考えると必要。最後は猫騙しと優先度が同じになった怒りの粉を持たせておきます。技を抜くなら怒りの粉だと思いますが、個人的にあと欲しい技はアンコールくらいしかなかったと思います。
努力値配分ですが、まずは日本晴れでない状態でもゴウカザルより速く動けるように素早さをほぼ最速にするので最速にします。残りの努力値ですが、残念ながらHPに振る程度では拘り眼鏡の竜の波動も耐えることができないのでアクロバットの火力を上げるために攻撃重視。一応、A205ドリュウズの命の珠75%岩雪崩やC222ディアルガのプレート竜の波動を意識して耐久調整をして、残りを攻撃という配分です。
持ち物はアクロバットを有効に活用するために飛行のジュエル。思っていたよりも眠り粉にウエイトがかかる場面も多かったですが、個人的には眠り粉やアンコールを警戒させてのアクロバットが1番使いやすいと思っていて、実際に相手がアクロバットを警戒していなかったこともあり意表を突けて有利に立てた試合も多かったです。全国ダブルでワタッコを使っていた方も言っておられましたが、ワタッコはアクロバットが強いです。


>カイオーガ(選出:先発3+後発2=5)
パーティで重めなバンギラスを中心に火力の高い潮吹きで面倒なポケモンを吹っ飛ばすことができるポケモンということで最後に採用。相手からすると、カイオーガが初手に来るパターンでもドーブル+カイオーガワタッコ+カイオーガクレセリア+カイオーガという種類の異なった選出ができることが圧力になるみたいです。もっとも、相手のカイオーガが受からないのでこちら側はあまりやりませんが((
努力値配分ですが、じっくり考えて育成する時間がなかったので死に出ししたときにドリュウズに負けないように最速で特攻に振り切る配分。その個体を使いまわしたので、技構成もいじっていませんが、絶対零度ではなく違う水技を採用していればという試合もあったので残念です。特に、眼鏡カイオーガは潮吹きで削った後にHPが削れても居座れることが魅力的ですが、最速で使うのであれば交代しておき最後に出して濁流などで相手の処理をする使い方もできるので絶対零度は打つ場面がないです。
因みに、最初は持ち物を電気ジュエルで考えていたのですが、使う個体をこれと決めてしまったので雷でカイオーガを処理する火力がないことと耐久に振っていないのでカイオーガを処理した後に潮吹きのみでは水技の火力が出せなかったことから拘り眼鏡にしてしまいました。
「191-×-119-209-161-130 H.124 B.68 C.156 D.4 S.156」「しおふき、ハイドロポンプ、かみなり、まもる@でんきのジュエル」こんな形が最も理想的だったと思います。因みに、配分の意図としては雷でH176D161カイオーガを1発にすることとC222ディアルガの拘り眼鏡流星群を耐えることとC226ミュウツーのジュエルサイコブレイクを耐えること素早さはドーブルこだわりスカーフで変身してマニューラが抜けるように振っています・・・変身はめったに使う機会がないので素早さに拘って最速を使うよりも控えめ拘り眼鏡用配分のものを流用した方が良かったと思っています。
今回採用したカイオーガですが、当日は控えめ火力だと思って突っ張って臆病火力で困ったことがあったので反省です。というより、会場に着くのも結構ギリギリだったとはいえ、捕獲済みの控えめカイオーガが1匹いたので、真剣に対戦をするならば会場に行くまでの時間でしっかりと育成を行うべきでした。こちらも要反省。


>グラードン(選出:先発7+後発3=10)
GSルールで頻出のポケモンは地面技の通りが非常に良くなっているので地面タイプの中で最も火力の高いグラードンは非常に強いです。今回はワタッコとあわせて使用することとバンギラスドリュウズ系統の組み合わせの強さを評価して採用しました。
まず、持ち物ですが初手に出して相手が素早さを下げるアイテムでなければカバルドンユキカブリ以外の相手には晴れ状態が取れるように持ち物は黒い鉄球にすることを決めました。
技構成はメインウエポンの地震地震と相性のいい岩雪崩、守るが確定。最後の1枠ですがグラードンは初手で出す必要性が高いことからも主軸であるとは言い難くバンギラスメタグロスに先制して倒せる機会を作れるように投げつけるを持たせました。これでギラティナクレセリアへももある程度打点を持つことができます。
努力値配分ですが、まず素早さを114にすることで黒い鉄球を持たせたときに最遅ユキノオーより遅くなり黒い鉄球を投げつけた後にバンギラスより速くなることができます。残りで手助け75%地震ディアルガを倒せるように攻撃を重視して配分。特殊耐久に不安のあるグラードンは残りを特殊耐久中心に配分するのが一般的ですが、バンギラスより遅いのでHPを中心に配分して物理耐久にも余裕が持てるようにしました。余談ではありますが、控えめカイオーガの晴れジュエル75%潮吹き耐えはD142できっちりと達成できるレベルなのでこの配分だとかなり怪しい乱数になってしまいます。クレセリアトリックルームのギミックを持たせるのであれば特殊耐久寄りに配分した方がいいような気はしました。


>クレセリア(先発0+後発10=10)
伝説枠のポケモンに匹敵するほど耐久力を持ちトリックルームや手助けなどの補助技に恵まれたポケモン。残念ながらクレセリアも新規で育成する時間はなかったので育成済みだった個体を使っています。
GSルール用ではあったので努力値配分は意図のあるものになっています。HPは怒りの前歯でオボンの実が発動するように偶数、サイコショックでHP209ホウオウの身代わりを最低乱数以外で破壊できる特攻、耐久面はC222カイオーガの拘り眼鏡75%潮吹き耐え、A172ギラティナの白金球シャドーダイブを上から2つ除いて耐える調整です。「226-×-143-95-199-81」が使いたい配分でした。C202カイオーガの雨75%潮吹きをほぼ2発耐え、A176程度のバンギラスの噛み砕くを砂ダメージ1回とオボンの実込みでほぼ2発耐え、というものです。
技は覚えていたままでサイコショック、めざめるパワー(炎)、トリックルーム、手助けの4つ。特攻にかなり努力値を割いているので命の珠ルンパッパを半分削ることができたりグラードンカイオーガの苦手なユキノオーもめざめるパワーで一気に削ることができます。しかし、今回の主軸はカイオーガではないこととグラードンを初手から出す危ない立ち回りも求められることから、アタッカーのメインとして扱われているのはホウオウであるのでホウオウの苦手なカイオーガを攻撃しやすい草結びとそれを補助する光の壁を優先的に採用したいと思いました。
余談ではありますが、クレセリアカイオーガと組ませるのならHCベースでホウオウと組ませるのならHDベースだと思っています。カイオーガは削られる前に削りきるポケモンなのでクレセリアカイオーガでダメージを与えられないポケモンを削りにいかなきゃいけない場面が多くなりますが、ホウオウの場合は相手カイオーガの潮吹きを耐えてクレセリアが補助する場面が多く出てくるので火力よりも耐久が求められることが多いからです。
誰と組ませても相性が良かったという理由で採用をしてしまい、実際に選出する回数も多かったですがHDクレセリアでないなら他のポケモンを採用した方が良かったかもしれません。
持ち物はオボンの実。クレセリアの耐久を更に引き上げることができ、オボンでないならクレセリアを2発で倒せるという攻撃(特にゼクロム辺り)を耐えるようになるので最も噛み合っているアイテムだと思います。


>ドーブル(選出:先発3+後発1=4)
ダークホールで相手2匹を眠らせて行動不能にできる強力なポケモンです。催眠中心に考えていたのも、ランダムマッチで禁止されたことにより使用する機会のなくなったダークホールを使用したかったからというだけの理由です。初手の形としてはドーブル+カイオーガドーブル+ホウオウを意識していましたが、一度だけドーブル+ワタッコで選出してそれを口に出して言ったせいか見せ合いの段階でドーブル+ワタッコも意識されていたみたいです。
努力値配分は、まず素早さを最速にすることが決定。ドーブルの場合は数値を落とした分を耐久に回すことで乱数が変動することは多いですが、どうせミュウツーが抜ける素早さ以上にするために134までは上げるので、最速ドーブルと技を打ち合うことも考えると最速以外は選択しづらいです。残りですが、A156ゴウカザルマッハパンチとC190ディアルガの竜の波動を耐えるように。4世代の拘りスカーフドーブルの配分は「143-×-55-×-85-139 H.100 D.156 S.252」という風に物理耐久をA170レックウザの珠神速耐えに抑えてC190ディアルガの竜の波動+霰ダメージを耐えるようにして同じようなパーティを意識したものがありましたが、今回はユキノオーがパーティにいないこととVジェネレードを習得したレックウザの攻撃ラインが上がる可能性は十分にあると思ったのでそれより物理耐久を上げております。
持ち物は拘りスカーフにしました。そもそも最初はドーブル+コジョンド猫騙し+ダークホールをやりたいという風に思っていたので拘りスカーフ前提で進めていましたが、見せ合いの段階で非常に存在感を発揮しているので選出しやすいように余っていた気合の襷を持たせた型の方がよかったと思います。
技は、ダークホール絶対零度が必須。初手で出して邪魔にならないように怒りの粉を覚えさせて、最後はドーブル+カイオーガの組み合わせでロマン溢れる夢を見て(戦犯となりましたが)変身を覚えさせてみました((


>ホウオウ(選出:先発1+後発8=9)
グラードンワタッコの苦手なユキノオーキュレム系に圧倒的な圧力をかけられるので採用。吹雪を打つ構築対策としては対ミュウツーが甘いですが、ドーブルの存在感があるのでラムを持っていないミュウツーは初手ではかなり出しにくいはずです。
技構成は、聖なる炎、ブレイブバード、守るの3つが確定。ラスト1枠はだいたい羽休めを採用することがほとんどですが、この構築では一般枠のポケモンにはあまり攻撃する性能が求められていないので、ホウオウで攻撃回数を稼ぐ必要があります。それにしたがって眠り技と相性良くアドバンテージを取れそうな身代わりを今回は採用しました。羽休めがなくブレイブバードを打つ回数が多くなるとHPの消耗は激しくなってしまいますが、それ以上に身代わりを残してから攻める方がアドバンテージを取れると感じています。
努力値配分ですが、速い相手にはクレセリアトリックルームを使えばいいと思っていたので、聖なる炎で先制して火傷させる可能性を残すために最速バンギラスを抜かせるように素早さに努力値を振り、HP197B121パルキアブレイブバードで倒せるように攻撃に配分。残りでHPを上げて身代わりがA189ギラティナの白金球影打ちを耐えるように残りを防御に振りました。C158ユキノオーの75%吹雪なら上から3つの乱数を除いて身代わりが耐えることができます。
持ち物は食べ残し。食べ残しを持たせての身代わり+守る+プレッシャーが強力なのは言うまでもなく、単純に回復手段がなかったので必要だったと言えます。食べ残しを持たせて身代わり+守るをするならHPが16n+1〜3でないと身代わりをしたときにHPが削れる値が大きくなりますが、身代わり守るを繰り返すことよりも身代わりの体力を増やす方が重要だと思ったので209〜211ではなく213としています。HP212は霰状態で身代わりが4回貼れないのでNGです。


ポケモンワタッコにしてしまった分カイオーガの対するマークが甘すぎるのが問題で先発でドーブルを出すパターンを作ることができなかったり、ワタッコで選出した場合も後発のスカーフカイオーガを出される前にクレセリアを出してトリックルームを決めておく必要があるなど立ち回りが窮屈になってしまう点。そして、先制技ないし素早さが高い伝説枠のポケモンが入らなかったこと。これによりクレセリアトリックルームへの依存度が高くなってしまいました。また、範囲攻撃技に対する耐性がかなり薄いところ。これが構築の弱いところです。当日の1戦目にそれに気付いたのに予選抜けできそうな数字まで持っていけたのは、カイオーガの使用率が参加者の半分だったことと運が非常に良かったからです。
改善できそうな点は個別解説のところに書いた通りですが、あくまで改善できそうな点を単体で羅列しただけなのでそれを全てそのまま実行したからパーティが強くなるというわけではありません。