見せ合いあり64構築〜ヤミラミフワライドガブリアス〜

ヤミラミ わんぱく いたずらごころ
157-95-116-×-107-70 H.252 B.84 D.172
ねこだまし、あやしいひかり、ちょうはつ、にほんばれ@メンタルハーブ


○フワライド おだやか かるわざ
224-×-82-×-113-118 B.140 D.228 S.140
ちいさくなる、みがわり、まもる、バトンタッチ@オボンのみ


バンギラス ようき すなおこし
207-154-131-×-120-124 H.252 B.4 S.252
いわなだれ、でんじは、ちょうはつ、まもる@きあいのタスキ


ガブリアス ようき すながくれ
209-155-116-×-106-169 H.204 A.36 B.4 D.4 S.252
ダブルチョップ、じしん、つるぎのまい、みがわり@たべのこし


ウルガモス おくびょう ほのおのからだ
175-×-86-170-128-167 H.116 B.4 C.116 D.20 S.252
ねっぷう、むしのさざめきちょうのまい、まもる@ラムのみ


モロバレル なまいき さいせいりょく
219-×-113-105-123-33 H.236 B.180 D.92
ギガドレイン、キノコのほうし、いかりのこな、まもる@イバンのみ



1月のあんぐらオフで使ったフワライドのパーティを再度考え直してみました。コンセプトは変わっておらず、フワライドで小さくなるを積みバトンタッチで能力変化を引き継ぐことでバトン先のポケモンで全抜きを狙うパーティとなっております。
同じように小さくなるを使うポケモンとして有名なポケモンと言えばラッキーを使った戦術があげられますが、ラッキーは高い耐久力を持つおかげで小さくなるで攻撃を避けなくても勝てる相手が多いので苦手な相手を周りのサポートと小さくなるの回避で対策するという手法をとっていたのに対して、フワライドの場合は耐久力も低く場持ちを良くするためには小さくなるへの依存度が高くなり「避けないと勝てない場面に何度も遭遇する」ことからお遊びの領域を抜けないというように表現しました。
これは「パーティの理想としては高い勝率を維持できるものが良く、運に依存度の高い勝利方法では一定の勝率に落ち着くことになりやすいため、極力運要素への依存度が低くなるようにする」という個人的な考えがあり、フワライドのパーティはそれを真っ向から否定しているようです。しかし、どういう戦術であれ勝率を出すことが目的なので、理想論とは遠い考え方でも、これも戦術の一つとしてどのようにパーティを組むか考えてみました。
色々書きましたが、単純に1月のパーティで負けたままだったのが嫌だったというのが一番の理由です((


まずはパーティコンセプトのフワライド、フワライドからバトンタッチを受ける適度な素早さ火力耐性を持ったポケモンとしてガブリアスガブリアスの特性を発動させる意味で相性が良く他天候対策も多少できるバンギラス、の3匹までは決定して考えたいと思います。
以前使用したときは実際にヤミラミを使ってみた結果弱かったのでパーティからはずしたのですが、他のポケモンではもっと弱いということがよく分かったのでヤミラミを再度採用しました。残りの2匹ですが、雨パーティ霰パーティ相手に勝ち筋がガブリアスに繋ぐバトンタッチしかないと取り巻き次第では雨パーティの雷・滅びの歌や霰パーティの必中吹雪があるためコンボを繋げない可能性もあるのでそれに対する対策として日本晴れを使用した際に単純に相性の良いウルガモスを採用。先発に繰り出せるサポートポケモン猫騙し持ちのヤミラミだけだと相手の先発に出てくるポケモンを制限してしまうので怒りの粉を使えるモロバレルを最後のポケモンとして採用しました。


>ヤミラミ
初手で1ターン相手を止められて挑発をされても悪あがきが出なくて済むようになる猫騙し、万能の妨害技である妖しい光、雨パーティや霰パーティに対して天候を奪って雷や吹雪の必中を避けるための日本晴れ、相手の補助技対策の挑発で技スペースがすべて埋まります。
トルネロスの攻撃がかなり一貫しやすいパーティになっているので最低限A167トルネロスのジュエルアクロバット最大乱数以外耐えまで確保。残りで特殊耐久を引き上げてC182ラティオスの流星群を最大乱数以外で耐えるようにしています。一応、挑発が厄介なボルトロスの挑発をメンタルハーブでかわしたいヤミラミとしてはC177ボルトロスのジュエル10万ボルトも最大乱数以外ながら耐えるようになっているので保険にもなっています。
持ち物はメンタルハーブとしています。これは相手のフワライドに対する挑発などを挑発で対策しなくてはいけないためボルトロスエルフーンなどにヤミラミが先手で挑発を打たれてから次のターンにフワライドに挑発を打たれるのを避けなくてはならないからです。他に候補に挙がるのは気合の襷でしょうが、メンタルハーブに比べると優先度はかなり落ちると思います。


>フワライド
パーティのコンセプトから小さくなるとバトンタッチは必須です。残る2つの技のうち、フワライドが身を守っている間にヤミラミバンギラスで有利な状況が作れるように守るはぜひ欲しく、最後の技は軽業発動にも繋げられるように身代わりとしました。
努力値配分は特殊耐久を重視して配分しています。バンギラスに弱めであることを考えたら物理耐久を重視したいこと、特殊攻撃は受けてしまうとだいたい痛手なのでサポートしながら避けるか身代わりを盾にするしかないと思ったことから物理耐久重視に配分をしたいのですが、ヤミラミモロバレルのどちらも噴火ヒードランの攻撃を耐えることができずサポートに回ることすらできないので特殊耐久を重視して配分することにしました。一般的な基準にもなりやすく生半可な攻撃で倒すのは難しくなるように特殊耐久はC182ラティオスの拘り眼鏡流星群を最大乱数以外で耐えるように配分、素早さは軽業が発動した際に拘りスカーフランドロスを抜けるように調整して残りを防御に振りました。これでようやくA173バンギラスの噛み砕くを最大乱数以外で耐えるくらいの耐久しかないので物理攻撃に関しては早めに軽業を発動させて避けることになりそうです。HPは身代わりを2回使ったときにオボンの実が発動して軽業につなげられるかどうかに関わるのでHPを偶数にしたいですが、HPに振っている余裕はなく敢えて個体値を下げて実数値を224にする必要がありそうです。意見は分かれそうですが、ヤミラミが倒されてバンギラスが引きずりだされていることも多いので砂嵐のダメージが入ればどちらでも変わりはないこととA173バンギラスの噛み砕くなどを筆頭に224と225では耐えられる攻撃が変わってくることもあるので個人的にはHPは225の方が好きだったのですが、図々しく身代わりを使って軽業が発動しやすいようにやはりHPは224にした方が良さそうです。
持ち物は発動機会も多くなりやすくフワライドの耐久を助けながら素早さを上げやすいようにオボンの実としています。


>バンギラス
バンギラスの役割は大きく2つあって、1つは天候を砂嵐にすること、もう1つはバトンタッチのコンボが決まるまで生き残ることです。砂嵐状態であればガブリアスの砂隠れが発動するので状況をより有利にすることができますが、ここでは他の天候を塗り替えるということが大きな意味を持ちます。なので、極端な話ではバンギラスを採用するよりも砂嵐を覚えるポケモンを採用する方が良いのかもしれません。
持ち物に関しては気合の襷としました。バトンタッチの一番の弱点としてはバトンタッチを使う前に残りポケモンが2匹になることが挙げられるため、バンギラスが即死するようではいけません。相手も隣のフワライドを完全に放置してバンギラスを殴ることはそう多くないと思われるので気合の襷で1ターンなら攻撃を持ちこたえることができます。守る→気合の襷発動→守る→倒れされる、という流れで見ても2ターン多く稼げるようになるのは大きいと思います。
場に繰り出してからは生き残るのがとりあえず仕事なので、守るに加えて相手の行動不能を稼ぎやすくできる岩雪崩電磁波は採用しました。フワライドがバトンタッチを繋ぐ前にバンギラスを場に出すことも多々あるため、フワライドの妨害を阻止できる技が欲しく挑発を採用しました。ボーマンダの吠えるやニョロトノの滅びの歌など岩雪崩の怯みでは3割しか止められないところを狙った相手を確実に止めることができます。他の候補としては砂嵐があげられるでしょうか。また、噛み砕くはあるとラティオスクレセリアを削る速度は早くなるのでガブリアスが攻撃を受ける回数を減らせますが、それくらいにしか使わずラティオスガブリアスでも一度避ければすぐ倒せるので対クレセリア専用といえるくらいの技でありそれよりは挑発を優先したく思いました。
努力値はまず素早さを最速にして値が1でも遅いポケモンには岩雪崩による怯みの行動不能を狙えるようにします。気合の襷を持たせたので耐久はそこまで気にしなくていいのですが、攻撃に振っても特別うまみはないのでHPをベースに配分しています。
持ち物には先制の爪が採用されていることも多いそうです。その説明を聞いてみると「先制の爪を持たせることで発動した際に岩雪崩による怯みの行動不能が狙いやすくなるため」と返ってくることが多いのですが、そもそも先制の爪が発動して弱いポケモンというのはそうそういません。よって、他の持ち物を持たせることができないデメリットとそれを比較するべきだと思っています。このパーティに入るバンギラスは基本的に動くときは岩雪崩しか使わないため、追加効果まで発動したときに味方に降りかかる相手の行動を止められる先制の爪とは非常に相性が良いと思います。しかし、実際に確率を計算してみると5%ほどの変化しかないものが多いです。有利状況でも不利状況でも変わらず5%の有利を作っていけるのは強いですが、それよりもバトンタッチのコンボが決まらないことの方が深刻です。そう思う背景には先制の爪に先手の取れる剣の舞バレットパンチハッサムの存在があるというのが大きく、先制の爪を持たせるならば耐久を厚めにしたいと思いますが、格闘技を4倍で通してしまう以上キリがないので気合の襷に落ち着いたのが今回の考えということになります。
先制の爪を持たせる場合には先制の爪が発動したことで味方のポケモンが攻撃を受ける回数が減ることが大きなメリットになるので、先制の爪噛み砕くでラティオスを処理して守れないガブリアスが攻撃を避けなきゃいけない回数を減らせるのは強いと思います。しかし、基本的にそういった場面では避けることを祈願していますし、ラティオスならば一度避ければガブリアスでも倒すことはできるのでそこまで大きなメリットだとは感じませんでした。


>ガブリアス
剣の舞と範囲攻撃の地震により素早く火力を確保することができて、身代わりを入れるスペースがあり先手でも使いやすい、天候ダメージの中でも主流の砂ダメージを受けない、という点でバトンタッチを受けるポケモンの中で必要な要素を比較的揃えているポケモン。更には、吹雪・雷・暴風という必中技の対策である砂嵐状態によって発動する特性の砂隠れでも回避率上昇の恩恵を受けることができます。
技構成はヌケニン以外に無効にされることのないダブルチョップ、攻撃を当てられた際の保険となる身代わり、火力を素早く確保して相手の試行回数を減らすことができる剣の舞までは確定。最後の技は鋼タイプがやはり面倒だったので地震としました。味方に浮いているポケモンは少ないですが、バトンタッチを受けたポケモンは基本的にラスト1匹からの逆転を目指すことが多いので地震は気兼ねなく打てると思います。この技枠は他には影分身や砂嵐などの採用が考えられるでしょうか。
努力値配分はとても大雑把です。素早さは最速。C177ボルトロスのめざめるパワーを最大乱数以外耐え、A197ランドロスの蜻蛉帰りを上2つの乱数以外で身代わりが耐える耐久、残りを攻撃に回すことで砂ダメージ1回込みでラティオスを高確率で倒せます。
ここまでで回復手段がないので持ち物は永続的に回復ができる食べ残しです。


>ウルガモス
先発剣の舞ハッサムが出しづらくなることやヤミラミの日本晴れを利用して制圧力を持つことができるポケモンとして採用。霰パーティには相性が良いですし、日本晴れ+ウルガモスにあまり厚くないパーティも多い気がするので、相手にヤミラミフワライドにだけ安定する選出をさせない意味で制限をかけることができます。
技構成はいたって普通の構成です。1匹で全員倒せるだけのポテンシャルを持つための蝶の舞、メジャーなポケモンへの通りもよくタイプ一致で命中威力共に安定している虫のさざめき、蝶の舞を積んでからの制圧を重視して範囲攻撃技の熱風、ウルガモスを大事に扱うために守るです。
努力値配分も特に目新しいものではなく、素早さの最速を維持しながらC161キングドラの拘り眼鏡流星群耐え、雨パーティをウルガモスでの対策もできるようにするために+2虫のさざめきでH151D116キングドラを最低乱数以外で1発となっています。A190メタグロスのジュエル思念の頭突きは最大乱数以外で耐えるようにはなっています。
ウルガモスで複数匹のポケモンを倒さなくてはいけないので不意の事故に対する保険となるように持ち物はラムの実です。


>モロバレル
技構成は味方を守るために怒りの粉が必須。モロバレルが暇しない且つ味方の補佐にもなるキノコの胞子もほぼ必須です。残りは攻撃技が一つは欲しく、その他には特に目立って欲しい技もないのでモロバレルを温存すべき場面で大事に扱えるようにしたりガブリアス地震で巻き込むことのないように守るを採用しました。攻撃技はギガドレイン、めざめるパワー、ヘドロ爆弾、イカサマなどが候補に挙がりますが、タイプ一致で打てて無効化されることもなく地味に回復するのが強力なのでギガドレインとしました。めざめるパワーでピンポイントで倒したい相手もそこまでおらず、ヘドロ爆弾は毒を狙う追加効果が電磁波やキノコの胞子と相性が悪いです。イカサマは一見強そうに見えるものの不一致なので火力はそこまでなく攻撃が高く厄介になるようなバンギラスハッサムズルズキンなどにはダメージを稼げないので特に優先する事項がありませんでした。
努力値配分はラティオスの命の珠サイコショックシュバルゴのジュエルメガホーンを耐えるように配分。特殊耐久は残りを振っているだけですが、C194サザンドラのジュエル流星群までなら耐えるようになります。素早さは相手のモロバレルとの同速を避けるためになんとなく上げています。
持ち物はメンタルハーブ・オボンの実・気合の襷・ラムの実とモロバレルが持つようなものがだいたい周りのポケモンにとられています。そのため、候補に挙がったのは先制の爪・光の粉・黒い鉄球・イバンの実です。耐久が高いポケモンの光の粉は強力なアイテムですが、相手はモロバレルを意識して打点のあるポケモンを繰り出してくる可能性は高いため発動しないままあっさり倒される可能性も十分にあります。先制の爪に関してはキノコの胞子を打つ場面で先制の爪が発動すると先制で相手を眠らせて隣のポケモンが被害を受けないところが魅力的ではありますが、怒りの粉を使う機会の方が圧倒的に多いため狙って使える場面のあるイバンの実の方が面白そうだと感じました。イバンの実は案外忘れがちなアイテムでありギリギリ耐えた場合にもモロバレルが仕事をできるという意味で強そうですが、モロバレルを一撃で倒せるポケモンを選出してくることは多いのでイバンの実が有効に使えるかどうかあやしいです。どうせ怒りの粉を打つ機会が多いのだから黒い鉄球を持たせて相手にトリックルームで切り返されたときの対策としておくのもよいでしょうか。