INC May 参加レポート

5/16〜19にかけて開催されていたwi-fi大会「インターナショナルチャレンジ May」に参加しました。


レートが1750を越えた時点で1800以上になるか1750未満になるまで対戦しようとした結果、33戦して26-7で最高レート1787の最終レート1749という残念な結果に終わりました。
全体的に立ち回りのミスが多かったのが痛かったです。


〜使ったパーティ〜
ニャオニクス サイコキネシス、電磁波、甘える、守る@防塵ゴーグル
ギャラドス 滝登り、地震、竜の舞、守る@ギャラドスナイト
サンダー 10万ボルト、めざめるパワー氷、守る、羽休め@命の珠
ガブリアス ドラゴンクロー、地震、瓦割り、岩雪崩@拘りスカーフ
ファイアロー フレドライブ、ブレイブバード、寝言@拘り鉢巻き
ギルガルド シャドーボール、聖なる剣、影打ち、キングシールド@弱点保険



メガギャラドスは強そうだと思いつつまだ一度も使っていなかったので実際に使ってみようというのがコンセプト。とは言うものの使用感を見たいという目的が強かったので、取り巻きはほぼすべて育成済みの個体を使い回して多少のバランスを見つつ使ってみたかった型をそろえただけです。


メガギャラドスは型破りによる地震の一貫性のとりやすさが最大の強みだと思っているので、技構成はこれで決まりです。氷の牙がないとボーマンダに打点がありませんが、タイプ一致で火力が出る滝登りと効率良くダメージを稼げる地震で比較的広い範囲が見れるようになってはいます。


次に決めたのはメガギャラドスの隣で地震を無効化しつつ攻めるポケモン。ここではサンダーを採用しました。サンダーはタイプ一致の10万ボルトとそれを補完するめざめるパワー氷でメガギャラドス地震が効かない飛行タイプに対して打点を持つことができる点で相性が良いです。
ボーマンダを一撃で倒せる火力は欲しいですが、なるべくメガギャラドスの隣に居続けることで地震を打ちやすくしつつ飛行タイプに睨みを利かせられるように場持ち性能も欲しいです。ということで、羽休めを覚えさせて耐久に大きく配分しつつ持ち物は命の珠としました。耐久に配分しているのに命の珠の反動で耐久を削るのはもったいなく思えるかもしれませんが、メイン技の10万ボルトも火力を上げてメガギャラドスとの並びでの圧力を強くしたいことを考えると達人の帯は向きではなく、むしろ羽休めという回復技があるからできる芸当だと思います。


この辺りからがかなり適当で、メガギャラドスとサンダーで苦戦する草タイプの処理ができて浮いているポケモンとしてファイアローを投入。個人的には守るがないと扱いづらいと思っていますが、守るを使えなくなる分縛れる範囲がどれだけ強力なのか見るために拘り鉢巻の使用感を見ることに。
場を整える役割を持つポケモンとしてニャオニクスを投入。モロバレルに打点を持てる点とモロバレルの隣にいるポケモンに干渉していきたい点から防塵ゴーグルを持たせます。補助技中心ですが、ガルーラやガブリアスに先手でサイコキネシスを打てるのはかなり大きいことから最速です。どうせ耐久に振ってもたいして硬くはならないと割り切っていますが、そのおかげで仕事をする前に倒される可能性は上がっているので守るを持たせています。
そして、メガガルーラサーナイトを見てギルガルドを投入。気合いの襷型もせっかく育成したので使ってみたかったですが、ニャオニクスとの相性が良くなさそうです。ニャオニクスとの相性を考えるなら、食べ残しで身代わりキングシールドによる居座りをする型にする手もありましたが、使ったことがないという理由をメインに弱点保険を持たせてみることにしました。穏やかHCなら+2シャドーボールでHP振りメガクチート1発とC222ギルガルドの命の珠シャドーボール耐えを両立できるので可能ならばそれで使ってみたかったです。
ここまでで素早さの高いポケモンがいなかったことと電気と岩の一貫性ができていたので最後は拘りスカーフを持たせたガブリアスを採用。一発の火力は高くないですが、耐久はそこそこあるので高速ポケモンにトドメを刺す役割が期待できそうです。


実際に使ってみた感想としては、ギャラドスが竜の舞を安全に積める機会がほとんどないというのが大きな印象でした。ギャラドスがせっかく型破りでロトムに強いにも関わらず、竜の舞を使うターンに鬼火や電磁波を受けることを恐れて地震を選択せざるをえないせいで繰り出して竜の舞を使うというのが思ったよりも難しいです。また、拘りスカーフボーマンダファイアローからもかなり手痛いダメージを受けてしまい耐久も数値ほど高く感じませんでした。
竜の舞を積極的に使用するならばフリーフォールなどとうまく合わせるのも方法の一つで、プテラでフリーフォール+竜の舞とするならば竜の舞を使った後の素早さはプテラ以下に抑えてフリーフォールで落下しながら攻撃という立ち回りができますが、サンダーの素早さはギャラドスより遅く設定したくてサンダーが素早くならないこと、フリーフォールとのコンボを実現するためにおそらく性格補正を掛けていなかったメガギャラドスに対して最速メガギャラドスで勝てた試合があったので何とも言えません。竜の舞を積まないとHPが6割程度のロトムにも地震を耐えられてしまう点で火力の低さも感じました。


サンダーはお借りした個体が理想値なので「197-×-118-145-121-140」という数値設定にしましたが、「メガガルーラの捨て身タックルを耐える」「ギルガルドシャドーボールを2発耐える」「最速ドーブルを抜ける」という3点を両立できており、非常に扱いやすかったです。この特攻の値ではガブリアスは倒せないのですが、ボーマンダは倒すことができます。素早さに関しては、ギャラドスより遅くしておかないと地震+羽休めという立ち回りをすることができません。そのため、意地っ張りギャラドスを使うとサンダーの素早さがかなり遅くなってしまいます。
サーナイトシャンデラなどに対して10万ボルトの火力で助かる試合は多かったので達人の帯などではなく命の珠を持たせたのは良かったようです。命の珠で何回か攻撃しているうちに相手の不意打ち圏内に入ったけれど羽休めでかわしつつ回復する立ち回りができたのも良く、先発にも後発にも配置できるので、バンギラスに弱い点を除けば最も使いやすかったと思います。


ファイアローは出すときは全て後発で削れた相手を拘り鉢巻の火力によって一掃するような使い方をします。しかし、メガギャラドスが思ったように積めなかったこともあり、ロトムバンギラスの処理に時間がかかることから拘り鉢巻では使いにくくやはり守るは欲しいと感じました。また、性格も意地っ張りで使用しましたがファイアロー同士が対面して困る場面が非常に多かったです(諦めて突っ張ってたらなぜかほとんど先手を取れたのが疑問でしかありませんが)。蜻蛉帰りを入れないで寝言で火力の高い技が出やすいようにしましたが、先発で繰り出すことがほとんどないため蜻蛉帰りは打たなかったのでこれで良いでしょうか。
拘り鉢巻で良かった点は少し削ればガルーラに先手をとって倒すことができるところでしょうか。命の珠だとメガガルーラを半分程度削らなくてはなりないので事前に削っておく必要があるHPが変わり立ち回りも変わります。
命の珠をサンダーに譲ってしまうと拘り鉢巻か剣の舞しか火力調達手段が残らないので、今回の構築では耐久に大きく振って「ブレイブバード、剣の舞、守る、羽休め」という型にするのが良かったかもしれません。


ニャオニクスは思っていたよりは強かったです。ロトムには電磁波も甘えるも効果がないので暇するのではないかと思っていましたが、威張るなどを入れてしまうよりはサイコキネシスがある方がやはり強かったです。サンダーのめざめるパワーでガブリアスを倒せなくてもニャオニクスガブリアスを縛ることができたり、モロバレルへの有効な打点になったり、暇しているのでなんとなく打ってみたら特防を下げてサンダーでダメージを与えやすくなったり、という具合でした。
防塵ゴーグルは有効に使えたことがあまりなかったですが、モロバレルの前に繰り出して動かすためには持たせて良かったアイテムだと思っています。しかし、数値が足りないことには変わりなく、HP振り程度ではC182ゲンガーのシャドーボールで落ちる可能性があることには大会参加後に気付きました。
守るはそこそこ活躍してくれましたが、猫騙しを採用すれば初手からニャオニクスギャラドスという形を作って竜の舞を積む積極的なパターンもできていたので考える余地はあるかもしれません。


ギルガルドの弱点保険は当たり前ですが発動すれば強かったです。火力が高いので基本的に1匹を一撃で持っていく力があります。しかし、ギルガルドも残り体力が僅かとなってしまうので1:1交換で終わってしまいやすいのが難しいところでしょうか。ニャオニクスの甘えるを使って地震の威力を弱めつつ弱点保険を発動させるのは相性が良かったですが、ギルガルドを見ると鬼火などの補助技からスタートする相手も多く発動しないこともありました。なるべく発動しそうなときにしか選出していなかったので困りはしませんでしたが、扱いは難しそうです。
鬼火を打たれることが多く聖なる剣でダメージを稼げなかったことを考えると個人的に一番扱いやすいギルガルドはラムの実を持たせたときだろうという風に思いました。


ガブリアスはスカーフドーブルに先手で瓦割りを打って倒したりボーマンダにドラゴンクローを上から打てるところを評価したものの低威力の技で拘ってしまうのは非常にまずかったです。相手の高速ポケモンファイアローで攻撃できるようにしてファイアローが選出しづらいときにガブリアスを出して高速低い耐久ポケモンを処理する算段でしたが、ニャオニクスが電磁波を打つことやメガギャラドスの火力が圧倒的でないため中速以下のポケモンを並びで攻撃しにいくことを考えると拘りスカーフの選択はあまりよろしくなかったようです。
ただ、選出する限りではガブリアスの拘りスカーフが役に立ったことが一度もなかったので、構築に合うか合わないかだけでなく純粋にこの型が強いと思えないのではないかと感じました。


全体的にメガバンギラスサーナイトに苦戦した気がします。厳しいはずのゲンガーやプテラニャオニクスで電磁波を入れさせてくれる相手が多かったので対戦では困りませんでしたが、対策をもう少し強くしておきたいです。あとはマニューラも厳しめなように、全体的にサンダーが得意でない高速ポケモンや特殊耐久が高い相手との対戦が面倒でした。


それぞれ試してみた方が良い型などはたくさん残っていますが、これで一通り強そうだと感じていたメガシンカポケモンを使うことはできました。
公式大会ルールで主流だったカロス地方限定ルールが終わってダブルレート準拠ルールが主流になると多くのポケモンが使えるようにはなりますが、メガシンカポケモンを中心に回ることは限定ルールでもそうでないルールでも変わらないので、カロスダブルで苦戦しているようではそのまま全国ダブルになっても苦しい戦いが続くのではないかと思います。
特に、私も強そうだと思ったメガシンカポケモンを一通り使った割には強いと思えたものが非常に少なかったため、カロス地方限定ルールが終わってからも対戦に苦戦するビジョンしか見えていません。そうならないようにありふれている発想に縛られないように取り組んでいきたいところです。